285 / 345
第五章:領主二年目第四部
手加減はした
しおりを挟む
陛下からの相談を俺はエクムント殿や財務省の役人たちに伝え、いかに貴族たちに金を使わせるかを議論した。途中で鼻血も出なくなるまで毟り取る方向に向かいそうだったので止めたほどだ。それだけ財務省としては貴族たちの蓄財は馬鹿にできないのだろう。
その美術品だが、国は購入を強制はしないので買わなくても問題ない。だが、「今だけ安くなっているので、この機会を逃せば宝物庫に戻して今後はどうなるかは未定だ」と伝えたら、数日で軽く金貨五万枚以上が国庫に納められた。財務省はホクホク顔だそうだ。
俺もハイメンダールの焼き物を中心に寄贈という形で放出した。他にもクラースがくれたものの中で調査が終わったものがあったので、それらも一部は王都とドラゴネットの博物館に入れ、一部は放出した。
あまり売却すれば博物館で展示する物がなくなるんじゃないかと心配されそうだが、そもそもの量が多すぎるから展示をしているわけだ。それに極端な話、ドラゴネットの博物館は閉鎖してもかまわない。あれはドラゴネットまで人に来てもらうようにするための客寄せ施設の一つと考えていたが、最近はそうでなくても人が多い。今後もこうあってほしいものだ。
とりあえずゴール王国と揉めることがなくなりそうで、そのための軍費などは大幅に減らせる。兵士はあまり減らせないだろうが、他国との協力で戦争が減るならいずれは減らす方向に向かうだろう。そうすれば畑も増やせるし、町も増えるかもしれない。
ああ、そうだ。レオナルト殿下とビアンカ殿下の結婚が決まった。戦争の影響もあって遅れていた。お相手は決まっていて、後はいつ式をするかということだった。二人とも来年の春になる。レオナルト殿下にはバーレン辺境伯の娘が嫁ぎ、それからしばらくしてビアンカ殿下がシエスカ王国に嫁ぐことになる。
バーレン辺境伯の正妻はシエスカ王国の王家の血を引く。ゴール王国と対立関係にあるのでシエスカ王国と協力して対抗する、という考えはもう必要なくなった。
ゴール王国とは王家同士の繋がりはないが、俺にエルザや貴族の娘が嫁いできた形になり、関係を取り持ったと言えるだろう。もしかしたらシエスカ王国とゴール王国も関係改善に向かうかもしれないな。
そういう話をすれば国に金の余裕がないのも分かるだろう。誰にだってない袖は振れない。金は湧き出ない。鉱山から掘り出した鉱物の中から僅かな金を取り出すだけだ。金がなくなれば金貨は作れない。無理やり作ろうとすれば銀や銅の多い質の悪い金貨ばかりになるだろう。
それが国内だけならまだマシで、このあたりの国では金貨や銀貨はほぼ共通して使える。アルマン王国の金貨は質が落ちたと噂されれば、一対一では使えなくなる。ゴール王国の金貨三に対してアルマン王国の金貨五と交換になれば、どんどん金貨が出ていく。そしてさらに質が落ちる。
王太子と第一王女の結婚の結婚にケチが付いてはいけない。質の高い金貨を十分用意する必要がある。そのためにもやりすぎない程度に貴族たちから金を集めるのが大切だ。
陛下も俺もエクムント殿も、日和見主義の貴族たちが嫌いなわけではない。ただその間は何も苦労しなかったわけだから、その分を返してもらおうとしているだけだ。それに戦争がなくなれば経済だって活発になるだろう。いくらでも稼ぐことはできるはずだ。そう思ってせっせと金集めに精を出す毎日だ。
「ノルト男爵、ブラウンブルク子爵とヴォルフシュヴァイク男爵が、それぞれハイメンダールの食器セットを購入しました。それぞれ金貨六五〇枚ずつです」
「やはりセットにすると売れるな。今後もこうあってほしいものだ」
皿と少し深めのボウルを六枚ずつ、それにフィンガーボウルをセットにした。単品ならそこまで高くはないが、皿六枚のように一式揃うと値段が上がる。骨董だから揃いで見つかる可能性は少ないからな。あるのはうちだけだ。持ち主が提供してくれたわけだから。
「男爵、それだけ販売しても問題ないのですか?」
「それは数が足りるかということと市場に出しすぎるということのどちらだ?」
「市場に出しすぎることです。価値が下がりませんか?」
「いや、俺も最初はそれを危惧したが、結局屋敷で使う貴族が増えただけだ」
そう。俺はマルセル・ハイメンダールの焼き物について、あれはクラースが焼いたものだと知っている。たしかに色付けは美しいとは思う。
その食器はその希少さゆえにかつては資産として取り引きされていた。それを大量に渡されたので、俺は博物館を作り、そこのレストランでハイメンダールの食器を作って食事ができるようにした。
多くの貴族にとってはハイメンダールの食器はぜひ手に入れたいものだった。それを俺は食事で使えるものだと示した。購入した貴族たちは実際に食事で使い始めた。
彼らとしては大枚を叩いて購入した食器に何かあれば一大事だが、俺はクラースに頼んで、割れないように魔法をかけてもらった。博物館で使っている食器で大丈夫なら自分が購入したものも大丈夫だろう。彼らはそう考えて普段使いを始めた。
そうすると自分だけでは気になるようになった。だから俺はセットにして販売を始めた。それを購入した貴族は家族で使い始め、華やかな食器が食卓を明るくするということに気づいた。そうなればもう資産ではなくて単に高価な食器だ。市場に出ることはなくなる。
「なるほど、家族で使うことで手放しにくくなったわけですね」
「ある意味ではそうだな。だが食器というのは使ってこそ価値があるものだ。飾るなら飾りとして作られたものでいいんじゃないか?」
「それはそうですね」
俺には骨董品や美術品の価値は分からない。だが食器は食器、武器は武器、飾りは飾り、そのように、本来の使い方をするのがそれにとって一番なんじゃないかと思う。
「ノルト男爵、ここに男爵のような逞しい男性に愛されるべきか弱い女性がいるのですが」
「それは相応しい相手を探してくれるようにエクムント殿に頼むべきだな」
俺はこれ以上はいらない。国中の花を集める必要はないからな。
その美術品だが、国は購入を強制はしないので買わなくても問題ない。だが、「今だけ安くなっているので、この機会を逃せば宝物庫に戻して今後はどうなるかは未定だ」と伝えたら、数日で軽く金貨五万枚以上が国庫に納められた。財務省はホクホク顔だそうだ。
俺もハイメンダールの焼き物を中心に寄贈という形で放出した。他にもクラースがくれたものの中で調査が終わったものがあったので、それらも一部は王都とドラゴネットの博物館に入れ、一部は放出した。
あまり売却すれば博物館で展示する物がなくなるんじゃないかと心配されそうだが、そもそもの量が多すぎるから展示をしているわけだ。それに極端な話、ドラゴネットの博物館は閉鎖してもかまわない。あれはドラゴネットまで人に来てもらうようにするための客寄せ施設の一つと考えていたが、最近はそうでなくても人が多い。今後もこうあってほしいものだ。
とりあえずゴール王国と揉めることがなくなりそうで、そのための軍費などは大幅に減らせる。兵士はあまり減らせないだろうが、他国との協力で戦争が減るならいずれは減らす方向に向かうだろう。そうすれば畑も増やせるし、町も増えるかもしれない。
ああ、そうだ。レオナルト殿下とビアンカ殿下の結婚が決まった。戦争の影響もあって遅れていた。お相手は決まっていて、後はいつ式をするかということだった。二人とも来年の春になる。レオナルト殿下にはバーレン辺境伯の娘が嫁ぎ、それからしばらくしてビアンカ殿下がシエスカ王国に嫁ぐことになる。
バーレン辺境伯の正妻はシエスカ王国の王家の血を引く。ゴール王国と対立関係にあるのでシエスカ王国と協力して対抗する、という考えはもう必要なくなった。
ゴール王国とは王家同士の繋がりはないが、俺にエルザや貴族の娘が嫁いできた形になり、関係を取り持ったと言えるだろう。もしかしたらシエスカ王国とゴール王国も関係改善に向かうかもしれないな。
そういう話をすれば国に金の余裕がないのも分かるだろう。誰にだってない袖は振れない。金は湧き出ない。鉱山から掘り出した鉱物の中から僅かな金を取り出すだけだ。金がなくなれば金貨は作れない。無理やり作ろうとすれば銀や銅の多い質の悪い金貨ばかりになるだろう。
それが国内だけならまだマシで、このあたりの国では金貨や銀貨はほぼ共通して使える。アルマン王国の金貨は質が落ちたと噂されれば、一対一では使えなくなる。ゴール王国の金貨三に対してアルマン王国の金貨五と交換になれば、どんどん金貨が出ていく。そしてさらに質が落ちる。
王太子と第一王女の結婚の結婚にケチが付いてはいけない。質の高い金貨を十分用意する必要がある。そのためにもやりすぎない程度に貴族たちから金を集めるのが大切だ。
陛下も俺もエクムント殿も、日和見主義の貴族たちが嫌いなわけではない。ただその間は何も苦労しなかったわけだから、その分を返してもらおうとしているだけだ。それに戦争がなくなれば経済だって活発になるだろう。いくらでも稼ぐことはできるはずだ。そう思ってせっせと金集めに精を出す毎日だ。
「ノルト男爵、ブラウンブルク子爵とヴォルフシュヴァイク男爵が、それぞれハイメンダールの食器セットを購入しました。それぞれ金貨六五〇枚ずつです」
「やはりセットにすると売れるな。今後もこうあってほしいものだ」
皿と少し深めのボウルを六枚ずつ、それにフィンガーボウルをセットにした。単品ならそこまで高くはないが、皿六枚のように一式揃うと値段が上がる。骨董だから揃いで見つかる可能性は少ないからな。あるのはうちだけだ。持ち主が提供してくれたわけだから。
「男爵、それだけ販売しても問題ないのですか?」
「それは数が足りるかということと市場に出しすぎるということのどちらだ?」
「市場に出しすぎることです。価値が下がりませんか?」
「いや、俺も最初はそれを危惧したが、結局屋敷で使う貴族が増えただけだ」
そう。俺はマルセル・ハイメンダールの焼き物について、あれはクラースが焼いたものだと知っている。たしかに色付けは美しいとは思う。
その食器はその希少さゆえにかつては資産として取り引きされていた。それを大量に渡されたので、俺は博物館を作り、そこのレストランでハイメンダールの食器を作って食事ができるようにした。
多くの貴族にとってはハイメンダールの食器はぜひ手に入れたいものだった。それを俺は食事で使えるものだと示した。購入した貴族たちは実際に食事で使い始めた。
彼らとしては大枚を叩いて購入した食器に何かあれば一大事だが、俺はクラースに頼んで、割れないように魔法をかけてもらった。博物館で使っている食器で大丈夫なら自分が購入したものも大丈夫だろう。彼らはそう考えて普段使いを始めた。
そうすると自分だけでは気になるようになった。だから俺はセットにして販売を始めた。それを購入した貴族は家族で使い始め、華やかな食器が食卓を明るくするということに気づいた。そうなればもう資産ではなくて単に高価な食器だ。市場に出ることはなくなる。
「なるほど、家族で使うことで手放しにくくなったわけですね」
「ある意味ではそうだな。だが食器というのは使ってこそ価値があるものだ。飾るなら飾りとして作られたものでいいんじゃないか?」
「それはそうですね」
俺には骨董品や美術品の価値は分からない。だが食器は食器、武器は武器、飾りは飾り、そのように、本来の使い方をするのがそれにとって一番なんじゃないかと思う。
「ノルト男爵、ここに男爵のような逞しい男性に愛されるべきか弱い女性がいるのですが」
「それは相応しい相手を探してくれるようにエクムント殿に頼むべきだな」
俺はこれ以上はいらない。国中の花を集める必要はないからな。
0
お気に入りに追加
88
あなたにおすすめの小説
今日から始める最強伝説 - 出遅れ上等、バトル漫画オタクは諦めない -
ふつうのにーちゃん
ファンタジー
25歳の春、転生者クルシュは祖国を出奔する。
彼の前世はしがない書店経営者。バトル漫画を何よりも愛する、どこにでもいる最強厨おじさんだった。
幼い頃の夢はスーパーヒーロー。おじさんは転生した今でも最強になりたかった。
その夢を叶えるために、クルシュは大陸最大の都キョウを訪れる。
キョウではちょうど、大陸最強の戦士を決める竜将大会が開かれていた。
クルシュは剣を教わったこともないシロウトだったが、大会に出場することを決める。
常識的に考えれば、未経験者が勝ち上がれるはずがない。
だがクルシュは信じていた。今からでも最強の座を狙えると。
事実、彼の肉体は千を超える不活性スキルが眠る、最強の男となりうる器だった。
スタートに出遅れた、絶対に夢を諦めないおじさんの常勝伝説が始まる。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
拝啓神様。転生場所間違えたでしょ。転生したら木にめり込んで…てか半身が木になってるんですけど!?あでも意外とスペック高くて何とかなりそうです
熊ごろう
ファンタジー
俺はどうやら事故で死んで、神様の計らいで異世界へと転生したらしい。
そこまではわりと良くある?お話だと思う。
ただ俺が皆と違ったのは……森の中、木にめり込んだ状態で転生していたことだろうか。
しかも必死こいて引っこ抜いて見ればめり込んでいた部分が木の体となっていた。次、神様に出会うことがあったならば髪の毛むしってやろうと思う。
ずっとその場に居るわけにもいかず、森の中をあてもなく彷徨う俺であったが、やがて空腹と渇き、それにたまった疲労で意識を失ってしまい……と、そこでこの木の体が思わぬ力を発揮する。なんと地面から水分や養分を取れる上に生命力すら吸い取る事が出来たのだ。
生命力を吸った体は凄まじい力を発揮した。木を殴れば幹をえぐり取り、走れば凄まじい速度な上に疲れもほとんどない。
これはチートきたのでは!?と浮かれそうになる俺であったが……そこはぐっと押さえ気を引き締める。何せ比較対象が無いからね。
比較対象もそうだけど、とりあえず生活していくためには人里に出なければならないだろう。そう考えた俺はひとまず森を抜け出そうと再び歩を進めるが……。
P.S
最近、右半身にリンゴがなるようになりました。
やったね(´・ω・`)
火、木曜と土日更新でいきたいと思います。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
上流階級はダンジョンマスター!?そんな世界で僕は下克上なんて求めません!!
まったりー
ファンタジー
転生した主人公は、平民でありながらダンジョンを作る力を持って生まれ、その力を持った者の定めとなる貴族入りが確定します。
ですが主人公は、普通の暮らしを目指し目立たない様振る舞いますが、ダンジョンを作る事しか出来ない能力な為、奮闘してしまいます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる