220 / 345
第三章:領主二年目第二部
娼館の代表者(一)
しおりを挟む
「エルマー様、娼館の代表者であるアデリナという女性が一度お会いしたいと」
「そうだな。一度は顔を見ておこうか。呼んでくれ」
「分かりました」
ハンスが出ていくと、もう一度娼館の申請書に目を通した。役場から回ってきた書類に不備はない。あそこにはライナーがいて、その下でアルマの養父だったカールも働いている。
「開いた口に鳥の丸焼きですね~。お口を大っきく開けますね~」
「入れ食いですよ~。入れちゃえ~」
「来客なんだが」
この二人、カリンナとコリンナの嗅覚は本物だ。何かが起きると思うと現れる。
「ここで大人しくしていますので~」
「何かあると感じましたから~」
「膝に乗るな。股間に触るな。そっちの椅子に座っておけ」
俺の右足と左足にそれぞれ座ったので摘み上げて近くの椅子に座らせる。
しばらくするとハンスの案内で女性が一人部屋に入ってきた。三〇くらいだろうか。
「失礼いたし——」
「「お姉さん!」」
「えっ?」
挨拶も終わらないうちにカリンナとコリンナが叫んだ。大人しくすると言ったのは誰だ?
「お久しぶりで~す」
「お元気でしたか~?」
「ええっと……」
「二人とも、アデリナが困っているから少し大人しくしろ。簡単に話をしたら時間は作ってやるから」
「「はい」」
アデリナは部屋に入って俺に挨拶をしかけたところで声をかけられ、どうしていいか分からなくなったようだ。
「話は聞いている。設立の許可は出すから、準備をしてくれて構わない」
「ありがとうございます」
「それで今の流れだと、この双子がルーコーで世話になった『お姉さん』というのがアデリナで間違いないのか?」
「世話と言いますか、余計なお世話だったかもしれませんが、天真爛漫な子供たちでしたので、おかしなことに巻き込まれないようにと」
「まあ詳しいことはまた後で聞こうか。双子がそろそろ我慢できなさそうだ。二人とも、喋ってもいいぞ」
俺がそう言うと二人はアデリナに向かって突進した。
「「お姉さ~ん」」
「あらあら」
双子の勢いに押されつつもしっかりと受け止めている。
「無事にやっていたみたいね」
「「はいっ!」」
それからしばらく、双子とアデリナの噛み合っているようで噛み合っていない会話が続いた。
◆ ◆ ◆
しばらく話すだけ話すと双子は仕事に行き、部屋にはアデリナだけが残った。
「もしかしたら言いたくないかもしれないが、どうしてあの二人の面倒を見てくれたんだ?」
「ええと、もしかして私の心配をしてくだいましたか? まず私は被害者とかそのようなことはありません」
「そうか。あまりにも都合が良すぎた気がしたから、被害者が戻ってきて助けようとしてくれたのかと思っていた」
「……ああ、そう取ることもできますね」
二人がいた孤児院の院長が少女に手を出して、その少女が戻ってきて訴えたという可能性を考えていた。
「私はバーレン辺境伯領の領都ローターヴァルトで娼婦をしていました。それで今から一〇年ほど前に領主様に雇われることになりました」
「専属ということか?」
「いえ、そちらの仕事ではなく密偵としての仕事です」
「ああ、そっちの話か。本当にあるんだな」
まさか噂で聞いていた話が本当だとは、世の中は思った以上に複雑なんだろう。
俺は娼館の世話になったことはないので他人から聞いただけだが、大都市の娼館は情報収集の場所でもあるそうだ。それ以外にも高級娼婦になると貴族の屋敷に呼ばれて接待をするらしい。酒を飲んで気分良く女を抱けば口が軽くなるらしい。それでついうっかり喋ると、ということだそうだ。もちろん高級娼婦が全て密偵とは限らないし、娼館が密偵の巣窟とは限らない。
「自分の素性を話してもいいのか?」
「もうその仕事は辞めましたので問題はありません」
「そうか」
「男爵様のお陰で辞めることができたということでもあります」
「ん? ああ、なるほど」
この国の南から西にかけては大公派の貴族の領地が多かった。だがマルクブルク辺境伯とバーレン辺境伯は国境の守りがあるため、旗色は明らかにしていなかった。いなかったが、まあそういうことなんだろう。
「大公派がいなくなったからお役御免か」
「はい。もしバレれば命はない仕事でしたので、長く続けたいとは思っていませんでした。ちょうど頃合いだったのでしょう。大変な仕事ではありましたが、これまで十分に稼がせていただきましたので、辺境伯様には感謝の言葉しかありません」
二つの辺境伯領の北には小さな領地がいくつもあり、その北にはシュタンデハール伯爵領やノイフィーア伯爵領、フロッシュゲロー伯爵領、さらに北にはプレボルン大公領などがあった。
アデリナはバーレン辺境伯から与えられた資金を元に、仲間たちと一緒に王都とバーレン辺境伯領の間でいくつもの娼館を経営して活動していたらしい。
「私たちが頼りにされていたというよりも、使えそうなものは何でも使いたかったのかもしれません」
「それなら、あの双子と出会った場所がおかしくないか? ルーコーは一番南だろう」
「それはですね、どうやら若い少女を金で集めたり攫ったりしている組織があるという話があり、それを探ってほしいと頼まれました」
「ああ、それでか」
「はい。あの町の孤児院がその一つで、そこに代官が繋がっていました。孤児院に預けられた子供の中で、特に可愛らしい女の子は代官を通じてフロッシュゲロー伯爵の元に送られていたそうです」
普通に雇うだけではなく攫ってもいたのか。
「ロクなのがいなかったんだな」
「本当です。ですがあのあたりでは双子が生まれると片方を捨てることがよくあります。男女の双子ならほぼ間違いなく女の子が捨てられます。女の子を集めるには好都合だったのでしょう。あの二人は二人揃ってでしたので、理由が別だったのかもしれません」
確かになあ。双子の一人を捨てることはよくあるそうだ。男女ならほぼ女子が。教会ではなく、子供のいない家にこっそり置いてくることもあるそうだ。子供が欲しくてもできないのなら大事に育てるだろうな。
「そこは俺にも分からないが、何にせよあの二人はアデリナのお陰で何もされなかったそうだ」
「彼女たちの役に立てたのなら嬉しいことですね」
「そのお陰で俺はしょっちゅう二人に触られるんだが。もう少しやり方はなかったのか?」
「子供でも覚えやすい方法となれば、どうしても限られますので」
「それはそうだが」
「そうだな。一度は顔を見ておこうか。呼んでくれ」
「分かりました」
ハンスが出ていくと、もう一度娼館の申請書に目を通した。役場から回ってきた書類に不備はない。あそこにはライナーがいて、その下でアルマの養父だったカールも働いている。
「開いた口に鳥の丸焼きですね~。お口を大っきく開けますね~」
「入れ食いですよ~。入れちゃえ~」
「来客なんだが」
この二人、カリンナとコリンナの嗅覚は本物だ。何かが起きると思うと現れる。
「ここで大人しくしていますので~」
「何かあると感じましたから~」
「膝に乗るな。股間に触るな。そっちの椅子に座っておけ」
俺の右足と左足にそれぞれ座ったので摘み上げて近くの椅子に座らせる。
しばらくするとハンスの案内で女性が一人部屋に入ってきた。三〇くらいだろうか。
「失礼いたし——」
「「お姉さん!」」
「えっ?」
挨拶も終わらないうちにカリンナとコリンナが叫んだ。大人しくすると言ったのは誰だ?
「お久しぶりで~す」
「お元気でしたか~?」
「ええっと……」
「二人とも、アデリナが困っているから少し大人しくしろ。簡単に話をしたら時間は作ってやるから」
「「はい」」
アデリナは部屋に入って俺に挨拶をしかけたところで声をかけられ、どうしていいか分からなくなったようだ。
「話は聞いている。設立の許可は出すから、準備をしてくれて構わない」
「ありがとうございます」
「それで今の流れだと、この双子がルーコーで世話になった『お姉さん』というのがアデリナで間違いないのか?」
「世話と言いますか、余計なお世話だったかもしれませんが、天真爛漫な子供たちでしたので、おかしなことに巻き込まれないようにと」
「まあ詳しいことはまた後で聞こうか。双子がそろそろ我慢できなさそうだ。二人とも、喋ってもいいぞ」
俺がそう言うと二人はアデリナに向かって突進した。
「「お姉さ~ん」」
「あらあら」
双子の勢いに押されつつもしっかりと受け止めている。
「無事にやっていたみたいね」
「「はいっ!」」
それからしばらく、双子とアデリナの噛み合っているようで噛み合っていない会話が続いた。
◆ ◆ ◆
しばらく話すだけ話すと双子は仕事に行き、部屋にはアデリナだけが残った。
「もしかしたら言いたくないかもしれないが、どうしてあの二人の面倒を見てくれたんだ?」
「ええと、もしかして私の心配をしてくだいましたか? まず私は被害者とかそのようなことはありません」
「そうか。あまりにも都合が良すぎた気がしたから、被害者が戻ってきて助けようとしてくれたのかと思っていた」
「……ああ、そう取ることもできますね」
二人がいた孤児院の院長が少女に手を出して、その少女が戻ってきて訴えたという可能性を考えていた。
「私はバーレン辺境伯領の領都ローターヴァルトで娼婦をしていました。それで今から一〇年ほど前に領主様に雇われることになりました」
「専属ということか?」
「いえ、そちらの仕事ではなく密偵としての仕事です」
「ああ、そっちの話か。本当にあるんだな」
まさか噂で聞いていた話が本当だとは、世の中は思った以上に複雑なんだろう。
俺は娼館の世話になったことはないので他人から聞いただけだが、大都市の娼館は情報収集の場所でもあるそうだ。それ以外にも高級娼婦になると貴族の屋敷に呼ばれて接待をするらしい。酒を飲んで気分良く女を抱けば口が軽くなるらしい。それでついうっかり喋ると、ということだそうだ。もちろん高級娼婦が全て密偵とは限らないし、娼館が密偵の巣窟とは限らない。
「自分の素性を話してもいいのか?」
「もうその仕事は辞めましたので問題はありません」
「そうか」
「男爵様のお陰で辞めることができたということでもあります」
「ん? ああ、なるほど」
この国の南から西にかけては大公派の貴族の領地が多かった。だがマルクブルク辺境伯とバーレン辺境伯は国境の守りがあるため、旗色は明らかにしていなかった。いなかったが、まあそういうことなんだろう。
「大公派がいなくなったからお役御免か」
「はい。もしバレれば命はない仕事でしたので、長く続けたいとは思っていませんでした。ちょうど頃合いだったのでしょう。大変な仕事ではありましたが、これまで十分に稼がせていただきましたので、辺境伯様には感謝の言葉しかありません」
二つの辺境伯領の北には小さな領地がいくつもあり、その北にはシュタンデハール伯爵領やノイフィーア伯爵領、フロッシュゲロー伯爵領、さらに北にはプレボルン大公領などがあった。
アデリナはバーレン辺境伯から与えられた資金を元に、仲間たちと一緒に王都とバーレン辺境伯領の間でいくつもの娼館を経営して活動していたらしい。
「私たちが頼りにされていたというよりも、使えそうなものは何でも使いたかったのかもしれません」
「それなら、あの双子と出会った場所がおかしくないか? ルーコーは一番南だろう」
「それはですね、どうやら若い少女を金で集めたり攫ったりしている組織があるという話があり、それを探ってほしいと頼まれました」
「ああ、それでか」
「はい。あの町の孤児院がその一つで、そこに代官が繋がっていました。孤児院に預けられた子供の中で、特に可愛らしい女の子は代官を通じてフロッシュゲロー伯爵の元に送られていたそうです」
普通に雇うだけではなく攫ってもいたのか。
「ロクなのがいなかったんだな」
「本当です。ですがあのあたりでは双子が生まれると片方を捨てることがよくあります。男女の双子ならほぼ間違いなく女の子が捨てられます。女の子を集めるには好都合だったのでしょう。あの二人は二人揃ってでしたので、理由が別だったのかもしれません」
確かになあ。双子の一人を捨てることはよくあるそうだ。男女ならほぼ女子が。教会ではなく、子供のいない家にこっそり置いてくることもあるそうだ。子供が欲しくてもできないのなら大事に育てるだろうな。
「そこは俺にも分からないが、何にせよあの二人はアデリナのお陰で何もされなかったそうだ」
「彼女たちの役に立てたのなら嬉しいことですね」
「そのお陰で俺はしょっちゅう二人に触られるんだが。もう少しやり方はなかったのか?」
「子供でも覚えやすい方法となれば、どうしても限られますので」
「それはそうだが」
0
お気に入りに追加
88
あなたにおすすめの小説
スキル運で、運がいい俺を追放したギルドは倒産したけど、俺の庭にダンジョン出来て億稼いでます。~ラッキー~
暁 とと
ファンタジー
スキル運のおかげでドロップ率や宝箱のアイテムに対する運が良く、確率の低いアイテムをドロップしたり、激レアな武器を宝箱から出したりすることが出来る佐藤はギルドを辞めさられた。
しかし、佐藤の庭にダンジョンが出来たので億を稼ぐことが出来ます。
もう、戻ってきてと言われても無駄です。こっちは、億稼いでいるので。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
女神に同情されて異世界へと飛ばされたアラフォーおっさん、特S級モンスター相手に無双した結果、実力がバレて世界に見つかってしまう
サイダーボウイ
ファンタジー
「ちょっと冬馬君。このプレゼン資料ぜんぜんダメ。一から作り直してくれない?」
万年ヒラ社員の冬馬弦人(39歳)は、今日も上司にこき使われていた。
地方の中堅大学を卒業後、都内の中小家電メーカーに就職。
これまで文句も言わず、コツコツと地道に勤め上げてきた。
彼女なしの独身に平凡な年収。
これといって自慢できるものはなにひとつないが、当の本人はあまり気にしていない。
2匹の猫と穏やかに暮らし、仕事終わりに缶ビールが1本飲めれば、それだけで幸せだったのだが・・・。
「おめでとう♪ たった今、あなたには異世界へ旅立つ権利が生まれたわ」
誕生日を迎えた夜。
突如、目の前に現れた女神によって、弦人の人生は大きく変わることになる。
「40歳まで童貞だったなんて・・・これまで惨めで辛かったでしょ? でももう大丈夫! これからは異世界で楽しく遊んで暮らせるんだから♪」
女神に同情される形で異世界へと旅立つことになった弦人。
しかし、降り立って彼はすぐに気づく。
女神のとんでもないしくじりによって、ハードモードから異世界生活をスタートさせなければならないという現実に。
これは、これまで日の目を見なかったアラフォーおっさんが、異世界で無双しながら成り上がり、その実力がバレて世界に見つかってしまうという人生逆転の物語である。
レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
異世界転生!ハイハイからの倍人生
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は死んでしまった。
まさか野球観戦で死ぬとは思わなかった。
ホームランボールによって頭を打ち死んでしまった僕は異世界に転生する事になった。
転生する時に女神様がいくら何でも可哀そうという事で特殊な能力を与えてくれた。
それはレベルを減らすことでステータスを無制限に倍にしていける能力だった...
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる