194 / 345
第二章:領主二年目第一部
新しい街区とその後
しおりを挟む
王都の屋敷から近い元貧民街。ここは先日から工事に入り、今ではかなり見通しが良くなった。当たり前だが道が真っ直ぐになったからだ。
現在は前からここに住んでいた住人向けの住居や、主に彼ら向けの飲食店ができている。飲食店はまだ二つしかないが、いずれはもっと増やしたいとブルーノは言っていた。
結局のところ、人が行き交うようになれば貧民街はできない。そのためには外から人が来るようにする。いかにして人を動かすかが今後の課題だ。
だがその一方で、ここが貧民街でなくなれば別の場所に移動する者もいるだろう。皺寄せが別の貧民街に行く可能性もなくはない。
殿下はそのことも考え、他の貧民街も少しずつ手を入れたいと言っていた。もちろん俺はそこには関わらない予定だが、この周辺を整えたという実績があれば、話を聞きにくる者はいるかもしれない。その時には手を貸そうとは思っている。
ここにある二軒の飲食店だが、ドラゴネット風になっている。要するにアンゲリカの酒場で出されているように、領民のだれかの地元で食べられている料理が日替わりで出る。色々な地域のものが出るので、安い上に懐かしいと好評だ。
どうしても値段を下げようとすると、ズッペは塩と屑野菜、よくても屑肉が入るくらいになり、どこで食べても味が変わらない。場合によっては塩さえケチるので味がないこともある。それなら多少組み合わせがおかしくなっても色々な料理が出る方がいいだろう。
改めて考えると、高級店を中心にたくさんの種類の料理がある店はあるが、毎日違う料理が出るという店は少ない。
パンはリリーとイーリスのパン屋で出た失敗作を使っている。
このパン屋の石窯は、昔ながらの薪を使う石窯だ。俺が用意したのでおかしな焼き具合にはならないようだが、それでも魔道具に比べればムラになりやすい。逆に練習にはちょうどいいということだった。
◆ ◆ ◆
「パンはうちの失敗作を出しますよ」
「あまりおかしな物は出すなよ」
「失敗と言っても、ちょっと焼きすぎたくらいで、店に出せなくはないんですけどね」
「最近はみんな目と舌が肥えちゃいまして、意外と厳しいんですよ」
二人が笑いながら言う。これらは二人が焼いたものではない。二人のところにパン屋をやりたいという見習いが何人か入っていて、その見習いたちが焼いたものだ。
「最初は火の様子を見ながら焼くのが上達のコツですよ。どの色になったらどれくらい焼けるか。料理でも同じですけどね。失敗しながら上達するもんです」
「ある程度慣れて独立すれば、自分の店は魔道具にすればいいんですよ。この店はこの石窯で続けますけどね」
失敗したものを見せてもらったが、せいぜい少し焼きすぎたくらいだ。二人の指導が上手なのだろう。店で売っていてもおかしくはない。今日は少し色が濃いなという程度だ。
「意図的に失敗させるのは困るが、それらを中心に、ある程度の量を用意してほしい。いずれは王都の方でパン屋をするのもありだと思うが、二人はどうだ?」
いつまでもここからパンを運ぶことはできない。運ぶのは俺だからだ。王都でパンを焼ければそれでいい。飲食店の近くにパン屋を用意しようと思う。
「アタシらですか? そんな人の多いところはゴメンですね。ここがいいですよ」
「私もそうです。そういうのは弟子たちに任せます」
「それならいいが、向こうのパン屋は低賃金の労働者たちを相手にした商売だ。儲けはほとんどない。一応そのような店だと覚えておいてくれ」
「数を焼かなければどうしようもないですからね。焼いて焼いて焼いて、それで上達するもんです。若い子たちに場数を踏ませるのにはいいでしょう」
パンは目処が立った。
「パンの量を増やしてくれと言って矛盾しているかもしれないが、無理はしないようにな」
「そのあたりは大丈夫ですよ。アタシらは丈夫ですから」
「特にここんところは元気があり余ってましてね、クンツとはまた子供を作ろうかと話してるところで」
「アタシんとこも同じですよ。ティモもやる気になってましてね」
二人とももう子供たちは独立して子供もいるが、これならまだまだ作れそうだ。
◆ ◆ ◆
「では、無理して削ぎ落とすよりも、ある程度は骨に残してお渡しします」
「ああ、それで頼む。骨も使えるだろう」
ヴルストなどを作る際に、これまでは骨からきれいに肉を削ぎ落としていたが、それを骨に残した状態で王都に運ぶことにした。
「もったいないと思ってきれいに削ぎ落とそうとすれば時間がどうしてもかかりますので、その方が助かります」
「積極的に無駄を出す必要はないが、具や出汁として使える分は付いたままでもいいと思ってくれ」
「分かりました。では作業が速く進む分、ヴルストやハムを作る量を増やします」
「無理はしなくてもいいぞ」
「いえ、無理はしていないはずです」
ハーマンから聞いたところでは、ドラゴネットに来てから体調がいいのだとか。それがこの土地のせいなのか、それとも仕事などの不安がなくなったせいなのか、そのあたりは分からないが、やる気が出ていると。
そうは言ってもあまり無理をさせても困る。適度に休みを取るようにと伝えて加工場を離れた。
◆ ◆ ◆
今日はもう城でゆっくりするか。無理して仕事を探す必要もないな。
……あ、アルマのドレスをそろそろ何とかしないとな。渡さないなら渡さないで問題になるし、渡したら渡したで出どころが問題になる。
「アルマ、少しいいか?」
「はいっ。何かありましたかっ?」
ちょこちょこと寄ってくる。
「実はある方からドレスを預かった。これまで迷惑をかけたからせめてドレスくらいは、ということだそうだ」
「ある方からドレスですか。ひょっとして……」
「ああ、陛下だ。どうもレオナルト殿下やビアンカ王女の結婚に紛れるようにして集めさせたらしい。今はその腹があるから無理だろうが、いずれ着たらいい」
「ありがとうございます。それで、どんなドレスですかっ?」
異空間から四つの櫃を出す。
「多いですねっ!」
「陛下もそれくらい後悔しているんだろう」
「ではありがたく受け取ります」
遠慮すべきではないと思ったんだろう。素直に受け取ってくれた。「いえいえ、こんなにいりませんよっ」と言われても俺が困る。
「こっちは装飾品ですね。ものすごく高価じゃないですかっ?」
「殿下たちの結婚式に託けて集めたそうだから、それ相応の物ばかりだろう。会う機会があれば見せれば喜ばれるだろう」
「そうですねっ」
現在は前からここに住んでいた住人向けの住居や、主に彼ら向けの飲食店ができている。飲食店はまだ二つしかないが、いずれはもっと増やしたいとブルーノは言っていた。
結局のところ、人が行き交うようになれば貧民街はできない。そのためには外から人が来るようにする。いかにして人を動かすかが今後の課題だ。
だがその一方で、ここが貧民街でなくなれば別の場所に移動する者もいるだろう。皺寄せが別の貧民街に行く可能性もなくはない。
殿下はそのことも考え、他の貧民街も少しずつ手を入れたいと言っていた。もちろん俺はそこには関わらない予定だが、この周辺を整えたという実績があれば、話を聞きにくる者はいるかもしれない。その時には手を貸そうとは思っている。
ここにある二軒の飲食店だが、ドラゴネット風になっている。要するにアンゲリカの酒場で出されているように、領民のだれかの地元で食べられている料理が日替わりで出る。色々な地域のものが出るので、安い上に懐かしいと好評だ。
どうしても値段を下げようとすると、ズッペは塩と屑野菜、よくても屑肉が入るくらいになり、どこで食べても味が変わらない。場合によっては塩さえケチるので味がないこともある。それなら多少組み合わせがおかしくなっても色々な料理が出る方がいいだろう。
改めて考えると、高級店を中心にたくさんの種類の料理がある店はあるが、毎日違う料理が出るという店は少ない。
パンはリリーとイーリスのパン屋で出た失敗作を使っている。
このパン屋の石窯は、昔ながらの薪を使う石窯だ。俺が用意したのでおかしな焼き具合にはならないようだが、それでも魔道具に比べればムラになりやすい。逆に練習にはちょうどいいということだった。
◆ ◆ ◆
「パンはうちの失敗作を出しますよ」
「あまりおかしな物は出すなよ」
「失敗と言っても、ちょっと焼きすぎたくらいで、店に出せなくはないんですけどね」
「最近はみんな目と舌が肥えちゃいまして、意外と厳しいんですよ」
二人が笑いながら言う。これらは二人が焼いたものではない。二人のところにパン屋をやりたいという見習いが何人か入っていて、その見習いたちが焼いたものだ。
「最初は火の様子を見ながら焼くのが上達のコツですよ。どの色になったらどれくらい焼けるか。料理でも同じですけどね。失敗しながら上達するもんです」
「ある程度慣れて独立すれば、自分の店は魔道具にすればいいんですよ。この店はこの石窯で続けますけどね」
失敗したものを見せてもらったが、せいぜい少し焼きすぎたくらいだ。二人の指導が上手なのだろう。店で売っていてもおかしくはない。今日は少し色が濃いなという程度だ。
「意図的に失敗させるのは困るが、それらを中心に、ある程度の量を用意してほしい。いずれは王都の方でパン屋をするのもありだと思うが、二人はどうだ?」
いつまでもここからパンを運ぶことはできない。運ぶのは俺だからだ。王都でパンを焼ければそれでいい。飲食店の近くにパン屋を用意しようと思う。
「アタシらですか? そんな人の多いところはゴメンですね。ここがいいですよ」
「私もそうです。そういうのは弟子たちに任せます」
「それならいいが、向こうのパン屋は低賃金の労働者たちを相手にした商売だ。儲けはほとんどない。一応そのような店だと覚えておいてくれ」
「数を焼かなければどうしようもないですからね。焼いて焼いて焼いて、それで上達するもんです。若い子たちに場数を踏ませるのにはいいでしょう」
パンは目処が立った。
「パンの量を増やしてくれと言って矛盾しているかもしれないが、無理はしないようにな」
「そのあたりは大丈夫ですよ。アタシらは丈夫ですから」
「特にここんところは元気があり余ってましてね、クンツとはまた子供を作ろうかと話してるところで」
「アタシんとこも同じですよ。ティモもやる気になってましてね」
二人とももう子供たちは独立して子供もいるが、これならまだまだ作れそうだ。
◆ ◆ ◆
「では、無理して削ぎ落とすよりも、ある程度は骨に残してお渡しします」
「ああ、それで頼む。骨も使えるだろう」
ヴルストなどを作る際に、これまでは骨からきれいに肉を削ぎ落としていたが、それを骨に残した状態で王都に運ぶことにした。
「もったいないと思ってきれいに削ぎ落とそうとすれば時間がどうしてもかかりますので、その方が助かります」
「積極的に無駄を出す必要はないが、具や出汁として使える分は付いたままでもいいと思ってくれ」
「分かりました。では作業が速く進む分、ヴルストやハムを作る量を増やします」
「無理はしなくてもいいぞ」
「いえ、無理はしていないはずです」
ハーマンから聞いたところでは、ドラゴネットに来てから体調がいいのだとか。それがこの土地のせいなのか、それとも仕事などの不安がなくなったせいなのか、そのあたりは分からないが、やる気が出ていると。
そうは言ってもあまり無理をさせても困る。適度に休みを取るようにと伝えて加工場を離れた。
◆ ◆ ◆
今日はもう城でゆっくりするか。無理して仕事を探す必要もないな。
……あ、アルマのドレスをそろそろ何とかしないとな。渡さないなら渡さないで問題になるし、渡したら渡したで出どころが問題になる。
「アルマ、少しいいか?」
「はいっ。何かありましたかっ?」
ちょこちょこと寄ってくる。
「実はある方からドレスを預かった。これまで迷惑をかけたからせめてドレスくらいは、ということだそうだ」
「ある方からドレスですか。ひょっとして……」
「ああ、陛下だ。どうもレオナルト殿下やビアンカ王女の結婚に紛れるようにして集めさせたらしい。今はその腹があるから無理だろうが、いずれ着たらいい」
「ありがとうございます。それで、どんなドレスですかっ?」
異空間から四つの櫃を出す。
「多いですねっ!」
「陛下もそれくらい後悔しているんだろう」
「ではありがたく受け取ります」
遠慮すべきではないと思ったんだろう。素直に受け取ってくれた。「いえいえ、こんなにいりませんよっ」と言われても俺が困る。
「こっちは装飾品ですね。ものすごく高価じゃないですかっ?」
「殿下たちの結婚式に託けて集めたそうだから、それ相応の物ばかりだろう。会う機会があれば見せれば喜ばれるだろう」
「そうですねっ」
0
お気に入りに追加
88
あなたにおすすめの小説
今日から始める最強伝説 - 出遅れ上等、バトル漫画オタクは諦めない -
ふつうのにーちゃん
ファンタジー
25歳の春、転生者クルシュは祖国を出奔する。
彼の前世はしがない書店経営者。バトル漫画を何よりも愛する、どこにでもいる最強厨おじさんだった。
幼い頃の夢はスーパーヒーロー。おじさんは転生した今でも最強になりたかった。
その夢を叶えるために、クルシュは大陸最大の都キョウを訪れる。
キョウではちょうど、大陸最強の戦士を決める竜将大会が開かれていた。
クルシュは剣を教わったこともないシロウトだったが、大会に出場することを決める。
常識的に考えれば、未経験者が勝ち上がれるはずがない。
だがクルシュは信じていた。今からでも最強の座を狙えると。
事実、彼の肉体は千を超える不活性スキルが眠る、最強の男となりうる器だった。
スタートに出遅れた、絶対に夢を諦めないおじさんの常勝伝説が始まる。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
拝啓神様。転生場所間違えたでしょ。転生したら木にめり込んで…てか半身が木になってるんですけど!?あでも意外とスペック高くて何とかなりそうです
熊ごろう
ファンタジー
俺はどうやら事故で死んで、神様の計らいで異世界へと転生したらしい。
そこまではわりと良くある?お話だと思う。
ただ俺が皆と違ったのは……森の中、木にめり込んだ状態で転生していたことだろうか。
しかも必死こいて引っこ抜いて見ればめり込んでいた部分が木の体となっていた。次、神様に出会うことがあったならば髪の毛むしってやろうと思う。
ずっとその場に居るわけにもいかず、森の中をあてもなく彷徨う俺であったが、やがて空腹と渇き、それにたまった疲労で意識を失ってしまい……と、そこでこの木の体が思わぬ力を発揮する。なんと地面から水分や養分を取れる上に生命力すら吸い取る事が出来たのだ。
生命力を吸った体は凄まじい力を発揮した。木を殴れば幹をえぐり取り、走れば凄まじい速度な上に疲れもほとんどない。
これはチートきたのでは!?と浮かれそうになる俺であったが……そこはぐっと押さえ気を引き締める。何せ比較対象が無いからね。
比較対象もそうだけど、とりあえず生活していくためには人里に出なければならないだろう。そう考えた俺はひとまず森を抜け出そうと再び歩を進めるが……。
P.S
最近、右半身にリンゴがなるようになりました。
やったね(´・ω・`)
火、木曜と土日更新でいきたいと思います。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
上流階級はダンジョンマスター!?そんな世界で僕は下克上なんて求めません!!
まったりー
ファンタジー
転生した主人公は、平民でありながらダンジョンを作る力を持って生まれ、その力を持った者の定めとなる貴族入りが確定します。
ですが主人公は、普通の暮らしを目指し目立たない様振る舞いますが、ダンジョンを作る事しか出来ない能力な為、奮闘してしまいます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる