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第三章:領主二年目第二部
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大使として公的に向かうことになるので馬車が用意される。使うかどうかは分からないが。マルクブルク辺境伯領の領都エルシャースレーベンあたりからゴール王国の王都サン=エステルまで一か月から一か月半くらいはかかるだろう。向こうでの滞在を考えればさらに長くなりそうだ。
「普通に行くなら……帰ってくるまでに、余裕を見て三か月ほどかかりそうだな」
ジョゼフィーヌがいるとしても、そう簡単に顔を合わせることはできないだろう。行ってすぐに会えることはまずあり得ない。散々待たされた挙げ句に帰れと言われることもある。大使であれば帰れと言われることはないが、それでも一週間程度待たされるのは珍しいことではないそうだ。
「子供が生まれる前に帰りたいなら少し近道しない?」
「近道?」
「そうそう。その指輪をジョゼフィーヌに渡して、私が彼女に向こうに連れて行ってもらって、それから私は自分の[転移]で一度戻って来る。そしたら私の[転移]でエルマーとヘルガを向こうへ運ぶ。指輪の魔力は[転移]一回分だけ減るけど、まだ十分あるはずよ」
「たしかに[転移]は行ったことのある場所にしか行けないからな。それに何が起きるか分からないから、無駄に魔力を使いたくもない」
俺の[転移]は今のところドラゴネットから王都あたりまでしか一度に移動できない。そして続けてなら三回が限度だ。それ以上は魔力が続かない。
この指輪は魔力が放っておくと回復するらしいが、それでもすぐにではない。万が一に備え、できる限り無駄遣いは避けたい。
ジョゼフィーヌにローサだけ先に王都に運んでもらい、戻ってきたローサに俺とヘルガを運んでもらうのもありかもしれないが……指輪の力を確認しつつ、俺の移動できる場所を増やしておく必要はあるな。
「それなら何回かに分けてヴァジ男爵領まで運んでもらって、そこから移動すればいいか。ジョゼフィーヌ、そこからどれくらいかかりそうだ?」
「領都のサン=サージュから王都までは馬で二週間から三週間です」
「そこも短縮できるようなら短縮するか」
「旅行じゃなくなっちゃうじゃない」
「だから旅行じゃない」
どうもローサは完全に旅行気分のようだ。だが目的は違うからな。俺は別に旅がしたいわけではない。あくまで確認に行くだけだ。
「カレン、またしばらくここを離れるから、上手くここを取り仕切ってくれ」
「任せといて」
「私も娘と腹の中にいる孫の様子に注意しておこう」
「私もみなさんの様子を見ておきますね」
「二人とも、よろしく頼む。エルザとアルマも無理はしないようにな」
「もちろんです」
「大人しくしてますっ」
「私もここでみなさんの様子を見ていますわ」
「何かあったら頼む」
「はい」
妻たちはクラースとパウラがいれば問題ないだろう。早く行って早く帰って来るか。クラースに乗せてもらえば楽で早いのは分かってはいるが、騒動になるのは火を見るよりも明らかだ。その代わりに転移の指輪を使って楽をさせてもらおう。
「それじゃ、王都までとりあえず行くわよ」
「待て待て。みんなに準備くらいさせろ」
「そうです、ローサ様。大使の愛人ともなれば見た目にも気を配りませんと。アルマン王国の貴族の愛人はこの程度かと晩餐会で馬鹿にされるのは困りますからね」
「いや、別に晩餐会に招かれるとは限らはないぞ」
ヘルガが力説するが、晩餐会に着て行く服の話ではなく、普通の着替えのつもりで言っただけだ。どうもヘルガはアデリナが来てから、さらに服装について意識をするようになっている。アデリナが来ると眼福ではあるが手は出していない。
「エルマー殿、少しよろしいですか?」
俺がどう止めるべきかを考えていると、ジョゼフィーヌが手を挙げて意見を求めた。別に手を挙げなくてもいいと言ったが、それでもわざわざ手を挙げる。
「何か必要な物でもあるか?」
「いえ、私のことではありません。私はヘルガ殿が晩餐会で主役になれるようなドレスを知って——」
「——主役⁉」
ヘルガが声を上げた。そんなに主役になりたいのか?
「それはあたしでも旦那様を引き立てることができるということ?」
「ええ、もちろんです。おそらく誰も見たことがないデザインだと思いますので、型紙も出回っていないでしょう」
「どうしてそれをあなたが知っているんですか?」
「それは秘密です。ですがデザインはお教えできますので——」
「ではさっそくデリアさんとフリーデさんたちにお願いすることにします。さあ、ジョゼフィーヌさん、少し町の方へ行きますね」
「あ、いや、今すぐにと——」
ジョゼフィーヌはヘルガに連行された。
「アルマ、いくらデリアたちの腕がいいからって、すぐに完成することはないよな?」
「無理ですねっ。型紙を作ってからなら、早くても明日中、普通なら明後日くらいになると思います」
「ローサ、馬車や身分証は三日以内に王都の屋敷に届くらしい。できれば俺は向こうにいた方がいいだろう。一足先に向こうへ行っておく」
「私が二人を送っていけばいい?」
「王都の屋敷の場所は知らないよな?」
「知らない」
「それなら今から行くから覚えてくれ」
◆ ◆ ◆
「それじゃ、用意ができたら連れてくるわね」
「ああ、頼む」
屋敷の前までローサを[転移]で運ぶと、ドラゴネットに戻ってもらった。
「お帰りなさいませ」
ヴェルナーの出迎えを受け、軽く明日からのことを説明することにする。
「近日中に大使としてゴール王国に行くことになった。またしばらく空けることになる」
「お忙しくなりましたね」
「暇よりはいいが……急に忙しくなったな」
男爵になった時は、もう二度と王都に来ることはないかもしれないとさえ思ったが、まさかこうも仕事をもらうことになるとは。殿下からは「いずれ宰相を頼むぞ」と言われているが、かなり忙しそうなので、できれば断りたい。
「三日以内に王城から馬車や身分証などが届くはずだ。そうしたら移動の予定だったが、少々変わりそうだ」
「何か急用でも入りましたか?」
「俺自身は特にはないが、女性は見た目も気にするだろう。急に晩餐会用のドレスを仕立てることになった。どれだけ時間がかかるか計算できない」
「女性のおしゃれに関しては諦めるしかないでしょう」
「それは分かっているがな……」
「普通に行くなら……帰ってくるまでに、余裕を見て三か月ほどかかりそうだな」
ジョゼフィーヌがいるとしても、そう簡単に顔を合わせることはできないだろう。行ってすぐに会えることはまずあり得ない。散々待たされた挙げ句に帰れと言われることもある。大使であれば帰れと言われることはないが、それでも一週間程度待たされるのは珍しいことではないそうだ。
「子供が生まれる前に帰りたいなら少し近道しない?」
「近道?」
「そうそう。その指輪をジョゼフィーヌに渡して、私が彼女に向こうに連れて行ってもらって、それから私は自分の[転移]で一度戻って来る。そしたら私の[転移]でエルマーとヘルガを向こうへ運ぶ。指輪の魔力は[転移]一回分だけ減るけど、まだ十分あるはずよ」
「たしかに[転移]は行ったことのある場所にしか行けないからな。それに何が起きるか分からないから、無駄に魔力を使いたくもない」
俺の[転移]は今のところドラゴネットから王都あたりまでしか一度に移動できない。そして続けてなら三回が限度だ。それ以上は魔力が続かない。
この指輪は魔力が放っておくと回復するらしいが、それでもすぐにではない。万が一に備え、できる限り無駄遣いは避けたい。
ジョゼフィーヌにローサだけ先に王都に運んでもらい、戻ってきたローサに俺とヘルガを運んでもらうのもありかもしれないが……指輪の力を確認しつつ、俺の移動できる場所を増やしておく必要はあるな。
「それなら何回かに分けてヴァジ男爵領まで運んでもらって、そこから移動すればいいか。ジョゼフィーヌ、そこからどれくらいかかりそうだ?」
「領都のサン=サージュから王都までは馬で二週間から三週間です」
「そこも短縮できるようなら短縮するか」
「旅行じゃなくなっちゃうじゃない」
「だから旅行じゃない」
どうもローサは完全に旅行気分のようだ。だが目的は違うからな。俺は別に旅がしたいわけではない。あくまで確認に行くだけだ。
「カレン、またしばらくここを離れるから、上手くここを取り仕切ってくれ」
「任せといて」
「私も娘と腹の中にいる孫の様子に注意しておこう」
「私もみなさんの様子を見ておきますね」
「二人とも、よろしく頼む。エルザとアルマも無理はしないようにな」
「もちろんです」
「大人しくしてますっ」
「私もここでみなさんの様子を見ていますわ」
「何かあったら頼む」
「はい」
妻たちはクラースとパウラがいれば問題ないだろう。早く行って早く帰って来るか。クラースに乗せてもらえば楽で早いのは分かってはいるが、騒動になるのは火を見るよりも明らかだ。その代わりに転移の指輪を使って楽をさせてもらおう。
「それじゃ、王都までとりあえず行くわよ」
「待て待て。みんなに準備くらいさせろ」
「そうです、ローサ様。大使の愛人ともなれば見た目にも気を配りませんと。アルマン王国の貴族の愛人はこの程度かと晩餐会で馬鹿にされるのは困りますからね」
「いや、別に晩餐会に招かれるとは限らはないぞ」
ヘルガが力説するが、晩餐会に着て行く服の話ではなく、普通の着替えのつもりで言っただけだ。どうもヘルガはアデリナが来てから、さらに服装について意識をするようになっている。アデリナが来ると眼福ではあるが手は出していない。
「エルマー殿、少しよろしいですか?」
俺がどう止めるべきかを考えていると、ジョゼフィーヌが手を挙げて意見を求めた。別に手を挙げなくてもいいと言ったが、それでもわざわざ手を挙げる。
「何か必要な物でもあるか?」
「いえ、私のことではありません。私はヘルガ殿が晩餐会で主役になれるようなドレスを知って——」
「——主役⁉」
ヘルガが声を上げた。そんなに主役になりたいのか?
「それはあたしでも旦那様を引き立てることができるということ?」
「ええ、もちろんです。おそらく誰も見たことがないデザインだと思いますので、型紙も出回っていないでしょう」
「どうしてそれをあなたが知っているんですか?」
「それは秘密です。ですがデザインはお教えできますので——」
「ではさっそくデリアさんとフリーデさんたちにお願いすることにします。さあ、ジョゼフィーヌさん、少し町の方へ行きますね」
「あ、いや、今すぐにと——」
ジョゼフィーヌはヘルガに連行された。
「アルマ、いくらデリアたちの腕がいいからって、すぐに完成することはないよな?」
「無理ですねっ。型紙を作ってからなら、早くても明日中、普通なら明後日くらいになると思います」
「ローサ、馬車や身分証は三日以内に王都の屋敷に届くらしい。できれば俺は向こうにいた方がいいだろう。一足先に向こうへ行っておく」
「私が二人を送っていけばいい?」
「王都の屋敷の場所は知らないよな?」
「知らない」
「それなら今から行くから覚えてくれ」
◆ ◆ ◆
「それじゃ、用意ができたら連れてくるわね」
「ああ、頼む」
屋敷の前までローサを[転移]で運ぶと、ドラゴネットに戻ってもらった。
「お帰りなさいませ」
ヴェルナーの出迎えを受け、軽く明日からのことを説明することにする。
「近日中に大使としてゴール王国に行くことになった。またしばらく空けることになる」
「お忙しくなりましたね」
「暇よりはいいが……急に忙しくなったな」
男爵になった時は、もう二度と王都に来ることはないかもしれないとさえ思ったが、まさかこうも仕事をもらうことになるとは。殿下からは「いずれ宰相を頼むぞ」と言われているが、かなり忙しそうなので、できれば断りたい。
「三日以内に王城から馬車や身分証などが届くはずだ。そうしたら移動の予定だったが、少々変わりそうだ」
「何か急用でも入りましたか?」
「俺自身は特にはないが、女性は見た目も気にするだろう。急に晩餐会用のドレスを仕立てることになった。どれだけ時間がかかるか計算できない」
「女性のおしゃれに関しては諦めるしかないでしょう」
「それは分かっているがな……」
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