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第一章:領主一年目
開通記念式典と商談
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ドラゴネットとエクセンとを結ぶトンネルの開通記念式典が行われることになった。その後はデニス殿の屋敷で商談を行うことになっている。
今回使用する馬車を見て、俺としてはできれば乗るのを遠慮したかったが、もはや後戻りはできなかった。完成してから説明されたからだ。
大工や家具職人、木工職人たちが用意してくれたのは、普通よりも背の高い、屋根なしの馬車だった。八頭立ての大型の馬車で、乗れる人数も一〇人を超える。これだけ大きければ重すぎるのではないかと思ったが、そこはアレクとホラーツを中心にして開発した、麦わらを使った例の板が使われている。
何かおめでたいことがあればそのときに使えばいいということで、日常的に使う馬車ではない。屋根がないから雨の日に走らせるのは無理な上に、さすがにこれで移動するのはかなり恥ずかしい。
「領主様がおめでたい行事に使う馬車ということですので、最初はできる限り豪勢にしようとしましたが、あまりにも重くなりすぎることが分かりました。ですので、そこまで強度が必要ない部分には、改良を続けていたあの板を使うことになりました」
「外から見ただけでは普通の木と何ら変わることはありません。膠で固めていますので強度も問題ありません。そのおかげでずいぶん車体が軽くなりました。もちろん車台は普通の木や金属を使っています」
二枚の薄い木の板を用意し、溶かした膠と刻んだ麦わら混ぜ合わせたものを挟んで上から圧力をかけて一枚の板のようにしたそうだ。圧力をかけるためには石の板を乗せたそうだ。意図して壊そうと思わない限りは普通の木の板と強度はほとんど変わらないそうだ。断面が見えるので、その部分は別の板を貼っているそうだ。
式典としては、ドラゴネットからエクセンまで馬車を走らせ、デニス殿の屋敷の前で止まったら馬車から降りて花束を受け取る。そのような形になっている。手順についてはヨアヒムがデニス殿の執事のエックハルトと話し合いをして決めたそうだ。要するにお隣同士仲良くしますよということを領民に見せるためだ。
馬車はホルガーが御者を務める。乗り込むのは俺、そしてカレン、エルザ、アルマの三人の妻たち。アンゲリカは遠慮すると言っていた。それ以外には、トンネルに関わってくれたダニエル、そして今は休職中のハンスとアガーテ、そしてエクセンとの繋ぎ役ということでザーラ。馬車の前後左右には狩人と護衛が馬に乗って付き従う。なんとも大事すぎて恥ずかしいが、これも一度きりだと思って我慢するとしよう。
◆ ◆ ◆
馬車がトンネルを抜ける。エクセン側の出入り口は町の中心部から北東部にある。かつて小さな村があったそうだが、そこは今は使われていない。緩やかに右に曲がりながら町の中心部まで馬車が進むにつれて人が増えてくる。馬車を見に来たのだろう。拝んでいる人がいるのが少々気になるが、そこまでありがたいものでもないぞ。
デニス殿の屋敷の前に止まる。デニス殿の顔が少々硬いな。
「デニス殿、今後は隣人として、お付き合いをよろしくお願いします」
「エルマー殿、こちらこそ喜んで」
花束を受け取ると周りからは拍手が起きた。
「ところで、我々はエルマー殿に忠誠を誓って跪けばいいですか?」
「……なぜ?」
「どこぞの皇帝かと思いましたよ」
「馬車は大工たちが悪ノリで作った物です。私は完成するまで見せてもらえませんでしたので」
「もしよろしければ、後でいいのですので、シビラとリーヌスを乗せてあげてくれませんか? うずうずしているようですので」
「ええもちろんです。好きに乗ってもらってかまいません」
それから馬車をデニス殿の屋敷に置き、中であらためて話し合いをすることになった。
「これでようやく取り引きもしやすくなりますね」
「うちとしてはそれほど売る物がないのが問題です。これから増やさなければなりません」
「販売目録はありますか?」
「このような形になっています」
商談も兼ねるということだったので、さすがに手ぶらでは来ない。うちの領地で採れるものは一通り書いてある。
「やはり魔獣の素材が多いのですね」
「それしかないとも言えます。あとは麦でしょうか」
「その麦ですが、異様に多くありませんか?」
「それは少し特殊な方法で栽培していますので」
隠すことでもないのでデニス殿には竜の鱗を粉末にして土に混ぜる方法を伝えた。
「なるほど、竜の鱗ですか。たしかに、いくらでもあるのなら畑に撒いても問題ないでしょうね」
「さすがにいくらでもあるわけではありませんよ。聞いたところでは、あまり使いすぎると畑によくないそうです。それに収穫も早く行わなければなりません。のんびりしていると落ちた種から勝手にまた生えるそうなので、一息に刈り入れなければなりません」
「育つだけ育って止まってくれれば楽ですが、さすがにそこまでは無理ですか」
「たしかにそうなってくれれば楽ですが、そこまで贅沢は言えないでしょう。うちの場合は農民が多いので、総出で一気にやっています」
麦に関しては蒔くのと刈り入れるのさえ気を付ければ、虫や病気は気にしなくていい。それに関しては助かっている。刈り入れから麦蒔きの間が慌ただしいだけだ。正直なところ、そこまで急いで何度も育てなくてもいいとは思うが。
「そうですね……もし麦が不作などの場合にまとめて購入させていただければ。他には普段は肉や薬の元になる薬草などを用意していただければ助かります」
「やはりこちらには魔獣は来ませんか?」
「ほとんど見ないですね。見たら大ごとですから」
「こちらの場合、前にいたハイデでも見かけましたから、そこからして違いますね」
魔獣の肉と薬草を追加と。それならこちらは、やはり木材か。
「今後に備えて木材をお願いします。うちはそこまで山が近くありませんので」
山に入ればいくらでも木はあるが、持って帰るのが大変だ。カレンが竜の姿になれるなら引っこ抜いて持って帰ってもらうこともできるが、今はそれは無理だ。そうなると俺しか大量に運べない。
今は狩人たちが山に行ったついでに木を切り倒し、それを後で俺が回収するという流れになっている。木なら切り倒しておいても問題ないが、魔獣の場合は放っておくと腐るから、その日のうちに回収しなければならない。
「魔獣が出るのでは仕方ありませんね。トンネルの方は大丈夫ですか?」
「あちらは魔獣除けを付けましたので、入り口近くには来ないはずです」
魔獣も生き物なので、自分より強い存在には積極的には近付かないそうだ。だからカサンドラが竜の鱗と爪と牙を使って、人には気にならなくても魔獣だけが嫌がる匂いを出す薬を作り、それを入り口の周辺に取り付けてある。そもそもトンネル内の伝達路自体が鱗そのものだ。まず近寄ることはないと考えてもいいらしい。森の掃除屋たちにはその匂いは気にならないそうだ。そもそも彼らは竜の鱗の掃除もしていたから、今さら怖くもないのだろう。
「それなら安心ですね。では今後は双方で買い付けということで」
「ええ、こちらもすぐに準備を整えます」
売りたいのは山々だが、そのための手順までは完成していない。薬草はきちんと処理すれば乾燥させても問題ないそうだが、肉はそのままでは傷むので俺が預かったままにしておくしかない。冷えた場所なら数日は問題ないが、エクセンほどは寒くないのでそれも微妙だ。魔獣の肉は野獣の肉よりも傷みにくいそうだが、それでも限度がある。商売用に保存庫を買うべきか。あれなら中に入れた肉が傷まないそうだからな。
今回使用する馬車を見て、俺としてはできれば乗るのを遠慮したかったが、もはや後戻りはできなかった。完成してから説明されたからだ。
大工や家具職人、木工職人たちが用意してくれたのは、普通よりも背の高い、屋根なしの馬車だった。八頭立ての大型の馬車で、乗れる人数も一〇人を超える。これだけ大きければ重すぎるのではないかと思ったが、そこはアレクとホラーツを中心にして開発した、麦わらを使った例の板が使われている。
何かおめでたいことがあればそのときに使えばいいということで、日常的に使う馬車ではない。屋根がないから雨の日に走らせるのは無理な上に、さすがにこれで移動するのはかなり恥ずかしい。
「領主様がおめでたい行事に使う馬車ということですので、最初はできる限り豪勢にしようとしましたが、あまりにも重くなりすぎることが分かりました。ですので、そこまで強度が必要ない部分には、改良を続けていたあの板を使うことになりました」
「外から見ただけでは普通の木と何ら変わることはありません。膠で固めていますので強度も問題ありません。そのおかげでずいぶん車体が軽くなりました。もちろん車台は普通の木や金属を使っています」
二枚の薄い木の板を用意し、溶かした膠と刻んだ麦わら混ぜ合わせたものを挟んで上から圧力をかけて一枚の板のようにしたそうだ。圧力をかけるためには石の板を乗せたそうだ。意図して壊そうと思わない限りは普通の木の板と強度はほとんど変わらないそうだ。断面が見えるので、その部分は別の板を貼っているそうだ。
式典としては、ドラゴネットからエクセンまで馬車を走らせ、デニス殿の屋敷の前で止まったら馬車から降りて花束を受け取る。そのような形になっている。手順についてはヨアヒムがデニス殿の執事のエックハルトと話し合いをして決めたそうだ。要するにお隣同士仲良くしますよということを領民に見せるためだ。
馬車はホルガーが御者を務める。乗り込むのは俺、そしてカレン、エルザ、アルマの三人の妻たち。アンゲリカは遠慮すると言っていた。それ以外には、トンネルに関わってくれたダニエル、そして今は休職中のハンスとアガーテ、そしてエクセンとの繋ぎ役ということでザーラ。馬車の前後左右には狩人と護衛が馬に乗って付き従う。なんとも大事すぎて恥ずかしいが、これも一度きりだと思って我慢するとしよう。
◆ ◆ ◆
馬車がトンネルを抜ける。エクセン側の出入り口は町の中心部から北東部にある。かつて小さな村があったそうだが、そこは今は使われていない。緩やかに右に曲がりながら町の中心部まで馬車が進むにつれて人が増えてくる。馬車を見に来たのだろう。拝んでいる人がいるのが少々気になるが、そこまでありがたいものでもないぞ。
デニス殿の屋敷の前に止まる。デニス殿の顔が少々硬いな。
「デニス殿、今後は隣人として、お付き合いをよろしくお願いします」
「エルマー殿、こちらこそ喜んで」
花束を受け取ると周りからは拍手が起きた。
「ところで、我々はエルマー殿に忠誠を誓って跪けばいいですか?」
「……なぜ?」
「どこぞの皇帝かと思いましたよ」
「馬車は大工たちが悪ノリで作った物です。私は完成するまで見せてもらえませんでしたので」
「もしよろしければ、後でいいのですので、シビラとリーヌスを乗せてあげてくれませんか? うずうずしているようですので」
「ええもちろんです。好きに乗ってもらってかまいません」
それから馬車をデニス殿の屋敷に置き、中であらためて話し合いをすることになった。
「これでようやく取り引きもしやすくなりますね」
「うちとしてはそれほど売る物がないのが問題です。これから増やさなければなりません」
「販売目録はありますか?」
「このような形になっています」
商談も兼ねるということだったので、さすがに手ぶらでは来ない。うちの領地で採れるものは一通り書いてある。
「やはり魔獣の素材が多いのですね」
「それしかないとも言えます。あとは麦でしょうか」
「その麦ですが、異様に多くありませんか?」
「それは少し特殊な方法で栽培していますので」
隠すことでもないのでデニス殿には竜の鱗を粉末にして土に混ぜる方法を伝えた。
「なるほど、竜の鱗ですか。たしかに、いくらでもあるのなら畑に撒いても問題ないでしょうね」
「さすがにいくらでもあるわけではありませんよ。聞いたところでは、あまり使いすぎると畑によくないそうです。それに収穫も早く行わなければなりません。のんびりしていると落ちた種から勝手にまた生えるそうなので、一息に刈り入れなければなりません」
「育つだけ育って止まってくれれば楽ですが、さすがにそこまでは無理ですか」
「たしかにそうなってくれれば楽ですが、そこまで贅沢は言えないでしょう。うちの場合は農民が多いので、総出で一気にやっています」
麦に関しては蒔くのと刈り入れるのさえ気を付ければ、虫や病気は気にしなくていい。それに関しては助かっている。刈り入れから麦蒔きの間が慌ただしいだけだ。正直なところ、そこまで急いで何度も育てなくてもいいとは思うが。
「そうですね……もし麦が不作などの場合にまとめて購入させていただければ。他には普段は肉や薬の元になる薬草などを用意していただければ助かります」
「やはりこちらには魔獣は来ませんか?」
「ほとんど見ないですね。見たら大ごとですから」
「こちらの場合、前にいたハイデでも見かけましたから、そこからして違いますね」
魔獣の肉と薬草を追加と。それならこちらは、やはり木材か。
「今後に備えて木材をお願いします。うちはそこまで山が近くありませんので」
山に入ればいくらでも木はあるが、持って帰るのが大変だ。カレンが竜の姿になれるなら引っこ抜いて持って帰ってもらうこともできるが、今はそれは無理だ。そうなると俺しか大量に運べない。
今は狩人たちが山に行ったついでに木を切り倒し、それを後で俺が回収するという流れになっている。木なら切り倒しておいても問題ないが、魔獣の場合は放っておくと腐るから、その日のうちに回収しなければならない。
「魔獣が出るのでは仕方ありませんね。トンネルの方は大丈夫ですか?」
「あちらは魔獣除けを付けましたので、入り口近くには来ないはずです」
魔獣も生き物なので、自分より強い存在には積極的には近付かないそうだ。だからカサンドラが竜の鱗と爪と牙を使って、人には気にならなくても魔獣だけが嫌がる匂いを出す薬を作り、それを入り口の周辺に取り付けてある。そもそもトンネル内の伝達路自体が鱗そのものだ。まず近寄ることはないと考えてもいいらしい。森の掃除屋たちにはその匂いは気にならないそうだ。そもそも彼らは竜の鱗の掃除もしていたから、今さら怖くもないのだろう。
「それなら安心ですね。では今後は双方で買い付けということで」
「ええ、こちらもすぐに準備を整えます」
売りたいのは山々だが、そのための手順までは完成していない。薬草はきちんと処理すれば乾燥させても問題ないそうだが、肉はそのままでは傷むので俺が預かったままにしておくしかない。冷えた場所なら数日は問題ないが、エクセンほどは寒くないのでそれも微妙だ。魔獣の肉は野獣の肉よりも傷みにくいそうだが、それでも限度がある。商売用に保存庫を買うべきか。あれなら中に入れた肉が傷まないそうだからな。
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