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第二章:領主二年目第一部
第一対首席、そして初代
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「第一愛人のアンゲリカです」
「首席愛人のヘルガです」
城の一室が微妙な雰囲気に包まれていた。俺の秘書兼愛人としてヘルガを雇ったことを伝えると、それにアンゲリカが噛み付いた形だ。
男連中は全員逃げ去ってここにはいない。残されたのは俺とカレン、エルザ、アルマ、カサンドラだけだ。
「私は旦那様から『町で飲食店をやってみないか?』と言われました」
「あたしは『俺のところに来るか?』と声をかけられました。」
「私は旦那様のお相手をするようになってから、もうそれなりに経ちます」
「あたしは昨日初めて抱かれましたが、六年間この胸に宿してきた想いは負けません」
二人の背後に、今にも敵に襲いかかろうとしている二頭の竜が見えるようだ。
「ヘルガさん、向こうで少し話をしませんか?」
「いいでしょう。アンゲリカさん、受けて立ちましょう」
二人が出て行くと、部屋に一時の平穏が訪れた。
「なあエルザ、こんなことが前にもあったな」
「ありましたね、カレンさん」
「あったわねえ、エルザ」
「あのときですねっ」
そう、カレンを連れて王都に戻ったときだ。あのときエルザはカレンに向かって「エルマー様の初めての相手を務めましたエルザです」と言っていたな。
「あのときですら大丈夫だったんだから、今回はもっと大丈夫でしょ」
「自分が蒔いた種だから偉そうなことは言えないが、あのときの二人とは力関係が違うだろう。アンゲリカとヘルガは対等だ」
「旦那様~、種を蒔く畑として立候補しま~す。いつでもお好きにどうぞ~。しっかり蒔いてくださ~い」
「第二愛人と次席愛人がここにいると主張しま~す。聞き分けがいい二人ですよ~」
「お前たち、いつの間に来た?」
カリンナとコリンナがスカートの裾をたくし上げて下着を見せ付けながら微妙な隠語を口にする。この子たちはザーラと同い年くらいだが、話がほとんど下ネタになるので、場の雰囲気によっては返事に困ることがある。
「今はうやむやにできても、その後は泥沼になるぞ。そもそも俺は順番を付けたいわけじゃない。立場上カレンが正妻になっているが、エルザやアルマと扱いは変えていない」
「では我々もカレン様たちと同じように扱っていただいと思いま~す。夜の寝室で~」
「アンゲリカさんと同じでもかまいませ~ん。昼間のお店で~」
「どんなことでも同じにすればいいわけじゃない。それと、さっさとスカートを下ろせ」
◆ ◆ ◆
とりあえずカリンナとコリンナは下がらせた。そもそもあの二人がここにいる必要はない。気付けばしれっと話に入ってくるからな。さて、アンゲリカとヘルガはいつ戻ってくるのか。
「そもそも初代愛人が最初からここにいるのですけどね」
そんな危険な言葉をカサンドラが口にした。彼女はうちの妻たちの様子を見るために、普段から城に出入りしている。用がなくても来ているようだが。
「……いつの間に愛人になったんだ?」
「あら、あのとき綺麗だって言ってくださったじゃありませんか」
「んん? ……そんなことを言ったか?」
「はい。私が六〇〇歳を超えていると言ったら、そうは見えないと言ってくれたじゃありませんか」
「言葉通り六〇〇歳を超えているように見えなかったから率直にそう言っただけで、綺麗だとは言っていないぞ。綺麗でないとも言っていないが」
「女性に対して若く見えるという言葉は、褒め言葉にもなりますし口説き文句にもなります。私は見事に口説かれました。少し攻めてみましたがあまり反応が芳しくありませんでしたので、もう少し積極的に動いてみることにしたわけです」
そう言いながら俺に抱き付く。
「攻められた記憶はないが……もしかして、調査隊の催促に来たときか?」
「ええ、そうです」
「いつものように揶揄われているだけかと思ったが」
「男性を揶揄うために膝に座るようなはしたない真似はいたしません。これでも身持ちは堅いのです。心も体も許せると思ったからこそです」
俺に向かって少しむくれたような顔でそう言った。気怠そうな美人がむくれるとそれはそれで可愛い……いや、それは今考えることじゃない。しかし、いつも年下の俺を揶揄うような発言が多かったからなあ。俺の人生経験なんて、カサンドラからしたらほんの僅かだろう。年齢のことはネタにはできないが。
「それならカサンドラもよろしくね」
「はい、カレン様。ああ、そう言えば、アメリアさんもエルマー様をお慕いしていると言っていましたので、いずれは私と一緒にお情けをいただくことになるかもしれません。私も今すぐどうこうというわけではありませんので、いずれ機会があればということで」
「アメリアさんですか。エルマー様と何か接点がありましたっけ?」
「昨年のことになりますが、エルマー様に子供のころからの悩みを相談したところ優しく聞いてくださったということで、ころっと参ったそうですね」
「さすがいちころですねっ」
織機を持っていったときの話だ。ただ、あれからまだ話ができていない。俺に対して怒っているとかそういうことではないから心配いらない、彼女の中で考えがまとまるまでそっとしてあげてほしい、そのようにカサンドラから言われている。無理に追いかけて工房に押しかけるのもおかしな話だ。それに変な噂が立つかもしれない。
「あれは本当に話を聞いただけだったんだが……」
「私も耳と尻尾を隠していた経緯は聞きましたが、おそらく彼女にとっては話を聞いてもらうだけで心が救われたのだと思います。そもそも、そのことについて口にする勇気すらなかったそうですから」
「ふーん。なら候補はそれなりにいるわね。私はもう何も言わないから、妻にするのも愛人にするのも本人に任せるわ」
「ではアメリアさんにそう伝えておきます。それでは一度ここで失礼しますね。また戻りますので」
カサンドラはそう言うと部屋から出ていった。彼女に任せておけばいいだろう……と思っているあたり、思った以上に彼女に頼っていたのかもしれないな、あの頃から。彼女がいなければ俺の体はどうなっていたのか分かったものではない。
「年が明けたらアメリアさんがいきなり耳と尻尾を出したので何があったのかと思いましたが、やっぱりエルマー様でしたか」
「何があったんですかっ?」
年始はそれでちょっとした騒ぎになったそうだ。実はまだアメリアには逃げられているから、彼女が耳を出しているのは遠目にしか見ていない。でも耳を出したと言うことは、彼女の中で何か変化があったのだろう。
「いや、本当に別に大したことではないぞ。そうだなあ……きっかけは調査隊を連れて初めて南に行った時だ。カレンも思えているだろう」
「ああ、あのときね」
「あの時アメリアがジルバーヴァインを多めに集めていたのを見た。あれは頭痛薬にもなるが猫が喜ぶ。だがアメリアは猫を飼っていないしこの町には猫はいない。それに最初に面談をしたとき、特定の植物を触っていると気分が高揚するのでこの仕事はやめられないと言っていた。だがジルバーヴァインは染めには使わない植物だ。ひょっとして猫人じゃないかと思って聞いてみただけだ。勘みたいなものだが。それで素性を知って身の上話を聞くことになったわけだ」
別に彼女が耳と尻尾を隠す理由が知りたかったわけじゃない。言いたくなければそれでもよかった。結果として経緯を聞いたが、本当に経緯を聞いただけで、それに対しては何も言っていない。もう一度考えてみたらどうだと言っただけだ。
「推理みたいですねっ」
「推理でもないだろう。単に頭痛持ちかもしれないからな。あくまで可能性の一つだった」
「それでも子供のころからずっと悩んでいて、それが楽になったのなら、救われたわけでしょ? なんて言うんだっけ、救世主?」
「帝王で救世主ですか。すごいですね。世界がひれ伏しますね」
「久しぶりに聞いたな、帝王」
俺は自分の胸元にある琥珀でできた徽章を手に取って眺めた。
「さて、少し遅くなったがザーラを迎えに行くか」
「首席愛人のヘルガです」
城の一室が微妙な雰囲気に包まれていた。俺の秘書兼愛人としてヘルガを雇ったことを伝えると、それにアンゲリカが噛み付いた形だ。
男連中は全員逃げ去ってここにはいない。残されたのは俺とカレン、エルザ、アルマ、カサンドラだけだ。
「私は旦那様から『町で飲食店をやってみないか?』と言われました」
「あたしは『俺のところに来るか?』と声をかけられました。」
「私は旦那様のお相手をするようになってから、もうそれなりに経ちます」
「あたしは昨日初めて抱かれましたが、六年間この胸に宿してきた想いは負けません」
二人の背後に、今にも敵に襲いかかろうとしている二頭の竜が見えるようだ。
「ヘルガさん、向こうで少し話をしませんか?」
「いいでしょう。アンゲリカさん、受けて立ちましょう」
二人が出て行くと、部屋に一時の平穏が訪れた。
「なあエルザ、こんなことが前にもあったな」
「ありましたね、カレンさん」
「あったわねえ、エルザ」
「あのときですねっ」
そう、カレンを連れて王都に戻ったときだ。あのときエルザはカレンに向かって「エルマー様の初めての相手を務めましたエルザです」と言っていたな。
「あのときですら大丈夫だったんだから、今回はもっと大丈夫でしょ」
「自分が蒔いた種だから偉そうなことは言えないが、あのときの二人とは力関係が違うだろう。アンゲリカとヘルガは対等だ」
「旦那様~、種を蒔く畑として立候補しま~す。いつでもお好きにどうぞ~。しっかり蒔いてくださ~い」
「第二愛人と次席愛人がここにいると主張しま~す。聞き分けがいい二人ですよ~」
「お前たち、いつの間に来た?」
カリンナとコリンナがスカートの裾をたくし上げて下着を見せ付けながら微妙な隠語を口にする。この子たちはザーラと同い年くらいだが、話がほとんど下ネタになるので、場の雰囲気によっては返事に困ることがある。
「今はうやむやにできても、その後は泥沼になるぞ。そもそも俺は順番を付けたいわけじゃない。立場上カレンが正妻になっているが、エルザやアルマと扱いは変えていない」
「では我々もカレン様たちと同じように扱っていただいと思いま~す。夜の寝室で~」
「アンゲリカさんと同じでもかまいませ~ん。昼間のお店で~」
「どんなことでも同じにすればいいわけじゃない。それと、さっさとスカートを下ろせ」
◆ ◆ ◆
とりあえずカリンナとコリンナは下がらせた。そもそもあの二人がここにいる必要はない。気付けばしれっと話に入ってくるからな。さて、アンゲリカとヘルガはいつ戻ってくるのか。
「そもそも初代愛人が最初からここにいるのですけどね」
そんな危険な言葉をカサンドラが口にした。彼女はうちの妻たちの様子を見るために、普段から城に出入りしている。用がなくても来ているようだが。
「……いつの間に愛人になったんだ?」
「あら、あのとき綺麗だって言ってくださったじゃありませんか」
「んん? ……そんなことを言ったか?」
「はい。私が六〇〇歳を超えていると言ったら、そうは見えないと言ってくれたじゃありませんか」
「言葉通り六〇〇歳を超えているように見えなかったから率直にそう言っただけで、綺麗だとは言っていないぞ。綺麗でないとも言っていないが」
「女性に対して若く見えるという言葉は、褒め言葉にもなりますし口説き文句にもなります。私は見事に口説かれました。少し攻めてみましたがあまり反応が芳しくありませんでしたので、もう少し積極的に動いてみることにしたわけです」
そう言いながら俺に抱き付く。
「攻められた記憶はないが……もしかして、調査隊の催促に来たときか?」
「ええ、そうです」
「いつものように揶揄われているだけかと思ったが」
「男性を揶揄うために膝に座るようなはしたない真似はいたしません。これでも身持ちは堅いのです。心も体も許せると思ったからこそです」
俺に向かって少しむくれたような顔でそう言った。気怠そうな美人がむくれるとそれはそれで可愛い……いや、それは今考えることじゃない。しかし、いつも年下の俺を揶揄うような発言が多かったからなあ。俺の人生経験なんて、カサンドラからしたらほんの僅かだろう。年齢のことはネタにはできないが。
「それならカサンドラもよろしくね」
「はい、カレン様。ああ、そう言えば、アメリアさんもエルマー様をお慕いしていると言っていましたので、いずれは私と一緒にお情けをいただくことになるかもしれません。私も今すぐどうこうというわけではありませんので、いずれ機会があればということで」
「アメリアさんですか。エルマー様と何か接点がありましたっけ?」
「昨年のことになりますが、エルマー様に子供のころからの悩みを相談したところ優しく聞いてくださったということで、ころっと参ったそうですね」
「さすがいちころですねっ」
織機を持っていったときの話だ。ただ、あれからまだ話ができていない。俺に対して怒っているとかそういうことではないから心配いらない、彼女の中で考えがまとまるまでそっとしてあげてほしい、そのようにカサンドラから言われている。無理に追いかけて工房に押しかけるのもおかしな話だ。それに変な噂が立つかもしれない。
「あれは本当に話を聞いただけだったんだが……」
「私も耳と尻尾を隠していた経緯は聞きましたが、おそらく彼女にとっては話を聞いてもらうだけで心が救われたのだと思います。そもそも、そのことについて口にする勇気すらなかったそうですから」
「ふーん。なら候補はそれなりにいるわね。私はもう何も言わないから、妻にするのも愛人にするのも本人に任せるわ」
「ではアメリアさんにそう伝えておきます。それでは一度ここで失礼しますね。また戻りますので」
カサンドラはそう言うと部屋から出ていった。彼女に任せておけばいいだろう……と思っているあたり、思った以上に彼女に頼っていたのかもしれないな、あの頃から。彼女がいなければ俺の体はどうなっていたのか分かったものではない。
「年が明けたらアメリアさんがいきなり耳と尻尾を出したので何があったのかと思いましたが、やっぱりエルマー様でしたか」
「何があったんですかっ?」
年始はそれでちょっとした騒ぎになったそうだ。実はまだアメリアには逃げられているから、彼女が耳を出しているのは遠目にしか見ていない。でも耳を出したと言うことは、彼女の中で何か変化があったのだろう。
「いや、本当に別に大したことではないぞ。そうだなあ……きっかけは調査隊を連れて初めて南に行った時だ。カレンも思えているだろう」
「ああ、あのときね」
「あの時アメリアがジルバーヴァインを多めに集めていたのを見た。あれは頭痛薬にもなるが猫が喜ぶ。だがアメリアは猫を飼っていないしこの町には猫はいない。それに最初に面談をしたとき、特定の植物を触っていると気分が高揚するのでこの仕事はやめられないと言っていた。だがジルバーヴァインは染めには使わない植物だ。ひょっとして猫人じゃないかと思って聞いてみただけだ。勘みたいなものだが。それで素性を知って身の上話を聞くことになったわけだ」
別に彼女が耳と尻尾を隠す理由が知りたかったわけじゃない。言いたくなければそれでもよかった。結果として経緯を聞いたが、本当に経緯を聞いただけで、それに対しては何も言っていない。もう一度考えてみたらどうだと言っただけだ。
「推理みたいですねっ」
「推理でもないだろう。単に頭痛持ちかもしれないからな。あくまで可能性の一つだった」
「それでも子供のころからずっと悩んでいて、それが楽になったのなら、救われたわけでしょ? なんて言うんだっけ、救世主?」
「帝王で救世主ですか。すごいですね。世界がひれ伏しますね」
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