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第一章:領主一年目
職人たちの会合(二)
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「しかし、水が自由に使えるというのはありがたいな。ダニエル殿がいてくれて助かりましたよ」
「いえいえ、これもエルマー様が竜の鱗を用意してくださるからです。あれがなければいくらお金を積まれても無理なものは無理と言うしかありません」
魔道具は魔石を使うものが多いですが、魔石の魔力がなくなると使えなくなります。魔力を集める働きのある鱗がなければ使いにくいものが多いのです。
「ちなみにこれまでどれくらい用意していただいているのですか?」
アメリアさんがそう質問をしてきました。
「そうですね……あのトンネルの中だけで二五〇枚は超えていますね」
「に、にひゃくごじゅうまい⁉」
アメリアさんが驚いておかしな口調になりました。そうでした。私もトンネルのときは山と積まれた鱗を見て最初は驚きましたが、作業を続けるうちに麻痺しましたね。
「ええ、ドラゴネットからエクセンまで、魔力を通すための伝達路で一五〇枚ほど、それに照明の魔道具、水で汚れを流す魔道具、消臭の魔道具で、全部で二五〇枚は超えたでしょうか。それと町の中にある街灯や水汲み場などの分もありますので、全部入れればもっと増えますね。今は手元に記録がありませんのでざっくりとした数字ですが」
「それはカレン様のご両親の鱗ですよね?」
「ええ、カレン様のお父様であるクラース様は火属性、お母様のパウラ様は水属性でしたので、ちょうどこれらの魔道具に使うにはぴったりでした」
「一枚だけでもものすごい金額になりませんか?」
「そうですね、これ一枚あれば王都で工房がいくつも買えるでしょうね」
そう言うと私は顔より大きい鱗を取り出しました。
「王都にいた頃は、それこそ爪程度の大きさの鱗が手に入ればそれだけで大喜びしていましたが、今はこれよりももっと大きなものを預かっています。あの頃は必死になって魔道具を作り、場合によってはやりたくないような仕事も引き受けていました。単に他人に自慢したいがために魔道具の制作を頼んでくる貴族の方が多かったですから。でもここに来て好きなものを好きなだけ作って、それが人の役に立つというのがどれだけ意義があるものか、ようやく分かりました」
◆ ◆ ◆
休憩後は水の話とは関係なく、ざっくばらんに話をしようということになりました。すると石工のシュタイナーさんが手を上げて話を始めました。
「個人的なことを話させてもらうが、ワシはいくつもの異国を見て回り、いくつもの異国の技術を身につけてこの国に戻ってきた。石工として彫刻や細工なども彫ったことがあるが、ほとんどの国では見栄のためだけに無駄に装飾を施すことが多い。だがこの国は少し違う」
彼は職人の中では最年長で、ご意見番のようになっています。私はこの国から出たことがありません。国の外に興味がそれほどあるわけではありませんが、やはり違いは気になりますね。少し聞いてみましょうか。
「どのように違いますか?」
「全体的に質実剛健だ。ヴァーデンの王城ですらそうだ。この町の城も立派だが装飾がほとんどないので少し手を入れさせていただいた。領主様の王都の屋敷は……あれは別格中の別格だな」
「孤児院の隣のあのお屋敷だな。あれは質素と言うべきか、こう言ったら語弊があるかもしれないが、少々くたびれていると言うべきか。とても貴族の屋敷には見えなかったな。大きさはそれなりだが」
シュタイナーさんの意見に対して樽職人のバルタザールさんが素直すぎるほど素直なことを口にしました。たしかに私でもそう思いました。エルマー様は自分でボロ屋敷と言っていましたが、その言葉には屋敷に対する愛着が感じられました。
「私は教会にいるエルザちゃん、ええっと、今は奥様の一人ですね、彼女とは以前から知り合いですが、あのお屋敷は建ったときから見た目はまったく変わっていないそうですね。傷んだ部分は補修したそうですが」
カサンドラさんは以前からエルマー様やエルザ様とお知り合いだそうで、特にエルザ様には姉のような感じで接していますね。
「領主様はワシ以上に土魔法が得意だ。それならもっときれいにできるはずだと思うが」
「あのお屋敷はすでに亡くなられたエルマー様のお父様が建てたそうで、お二人で建ったときの外観をそのまま残すことにしたそうです」
「なるほどな。立派にするのではなく、あるべきものを残すという感じか。なるほど……」
シュタイナーさんはそう言うと太い腕で腕組みをしました。
「機会があれば、あの屋敷も綺麗にさせてもらおうと思っていたが、それはやめておくか」
「変えるべきものがある一方で、変えるべきではないものもあるのでしょうね」
それが私の素直な感想です。持ち主がそれでいいと言うならそれでいいのでしょう。私やシュタイナーさんにとって大切なものと、エルマー様にとっての大切なものは違います。シュタイナーさんは今は城の外壁に彫刻を施していますね。あれはエルマー様の城ですので、柱以外は好きに彫っていいと言われているそうです。柱は魔道具なので盛ってもいいが彫ってはいけないと。
「この町は変わらなさそうな気がするなあ」
「ここはのんびりしていますね」
「まだ人が少ないからのう」
「人が増えてもあまり変わらない気はしますけどね」
「ここだけ別の国のような気がするな」
みなさんが思い思いに口にしていますが、自分たちはもうここの住民だと誰もが思っているようです。まだ数か月程度しか経っていないのですが、場所が人を作るというのはこういうことでしょうか。私もまだ数週間ですが、ここが地元のような気分になっています。
エルマー様は見た目は少し怖いかもしれませんが、話をしてみればあれほど領民のことを考えている方はいないでしょう。聞けば以前の領地では幼い頃から開拓や開墾の手伝いをされていたそうで、そうやって自然と領民たちの心を掴んでいたのでしょう。
またエルマー様は貴族としては珍しいく、どんな魔道具でも自分が欲しいとは言いません。必ず町に必要だと言います。あの方はあまり物を必要としないのでしょう。そうでなければあれほどの竜の鱗を私に渡したりはしないはずです。「これだけ渡しておくから、後でどれだけ使ったか教えてくれ」と言って立ち去ります。それは枚数を管理しているからではなく、足りないと私が困るかもしれないからから、だそうです。
不思議なことに、私にはその鱗を自分の懐に入れようという気が起きません。もちろん頼まれた魔道具以外も作っていますので、それは私的に使っているのと同じだと思われればそれまでですが、その分もきちんと控えています。エルマー様は「俺には使えないから、使える者に渡すのが一番だ」と言っています。
エルマー様が鱗を使うのは、削って畑に撒いたり、そのついでにペンや櫛などの小物を作るくらいだそうです。むしろ私は竜の鱗でできたペンの方が気になりますね。あの硬い鱗を魔法を使わずに加工ができるのは一つの才能だと思います。
「まあ何にしても面白い領主様じゃな」
「これまでは色々ありましたが、ここで仕切り直しというところだな」
「来年からはいい年にしたいですね」
「違いない」
◆ ◆ ◆
「昨日の話はこのようになりました」
「なるほど、共同の水場か」
ダニエルから話の内容を簡単にまとめたメモを受け取って目を通す。
「はい。それで、水場の数にもよるでしょうが、必要であればまた鱗をお願いします」
「分かった。それと俺の手が必要なら言ってくれ」
「そのときにはお願いします」
ダニエルが昨日の会合の結果を伝えに来てくれた。俺抜きでどこまで意思決定を進められるかという叩き台でもある。
俺はこの国しか知らない。せいぜい国境付近まで出征したくらいだ。国によっては王が不在で、民衆が自分たちの考えで国を運営する場所もあるのだとか。そうは言ってももちろん代表くらいはいるだろうし、実質的にはそいつが王のような立場だろう。そのようなことを考えていると、ノルト男爵領について今のままでいいのかと思うことは多い。
領主の下には役人がいて、その役人が領地の運営を取り仕切る。要するにハンスの下に何人かの役人を置き、税の徴収、治安維持、町の発展、そのようなことを専門で任せる人材がいなければいずれは困るだろう。悠長にしていて大丈夫かと思われるかもしれないが、だがそのためには人が足りない。とりあえずエクセンとは行き来がしやすくなったから、悩んだところで何かができるのは来年からだろうか。それまでにもう一つか二つ、先にできることがあればやっておきたいが。
「いえいえ、これもエルマー様が竜の鱗を用意してくださるからです。あれがなければいくらお金を積まれても無理なものは無理と言うしかありません」
魔道具は魔石を使うものが多いですが、魔石の魔力がなくなると使えなくなります。魔力を集める働きのある鱗がなければ使いにくいものが多いのです。
「ちなみにこれまでどれくらい用意していただいているのですか?」
アメリアさんがそう質問をしてきました。
「そうですね……あのトンネルの中だけで二五〇枚は超えていますね」
「に、にひゃくごじゅうまい⁉」
アメリアさんが驚いておかしな口調になりました。そうでした。私もトンネルのときは山と積まれた鱗を見て最初は驚きましたが、作業を続けるうちに麻痺しましたね。
「ええ、ドラゴネットからエクセンまで、魔力を通すための伝達路で一五〇枚ほど、それに照明の魔道具、水で汚れを流す魔道具、消臭の魔道具で、全部で二五〇枚は超えたでしょうか。それと町の中にある街灯や水汲み場などの分もありますので、全部入れればもっと増えますね。今は手元に記録がありませんのでざっくりとした数字ですが」
「それはカレン様のご両親の鱗ですよね?」
「ええ、カレン様のお父様であるクラース様は火属性、お母様のパウラ様は水属性でしたので、ちょうどこれらの魔道具に使うにはぴったりでした」
「一枚だけでもものすごい金額になりませんか?」
「そうですね、これ一枚あれば王都で工房がいくつも買えるでしょうね」
そう言うと私は顔より大きい鱗を取り出しました。
「王都にいた頃は、それこそ爪程度の大きさの鱗が手に入ればそれだけで大喜びしていましたが、今はこれよりももっと大きなものを預かっています。あの頃は必死になって魔道具を作り、場合によってはやりたくないような仕事も引き受けていました。単に他人に自慢したいがために魔道具の制作を頼んでくる貴族の方が多かったですから。でもここに来て好きなものを好きなだけ作って、それが人の役に立つというのがどれだけ意義があるものか、ようやく分かりました」
◆ ◆ ◆
休憩後は水の話とは関係なく、ざっくばらんに話をしようということになりました。すると石工のシュタイナーさんが手を上げて話を始めました。
「個人的なことを話させてもらうが、ワシはいくつもの異国を見て回り、いくつもの異国の技術を身につけてこの国に戻ってきた。石工として彫刻や細工なども彫ったことがあるが、ほとんどの国では見栄のためだけに無駄に装飾を施すことが多い。だがこの国は少し違う」
彼は職人の中では最年長で、ご意見番のようになっています。私はこの国から出たことがありません。国の外に興味がそれほどあるわけではありませんが、やはり違いは気になりますね。少し聞いてみましょうか。
「どのように違いますか?」
「全体的に質実剛健だ。ヴァーデンの王城ですらそうだ。この町の城も立派だが装飾がほとんどないので少し手を入れさせていただいた。領主様の王都の屋敷は……あれは別格中の別格だな」
「孤児院の隣のあのお屋敷だな。あれは質素と言うべきか、こう言ったら語弊があるかもしれないが、少々くたびれていると言うべきか。とても貴族の屋敷には見えなかったな。大きさはそれなりだが」
シュタイナーさんの意見に対して樽職人のバルタザールさんが素直すぎるほど素直なことを口にしました。たしかに私でもそう思いました。エルマー様は自分でボロ屋敷と言っていましたが、その言葉には屋敷に対する愛着が感じられました。
「私は教会にいるエルザちゃん、ええっと、今は奥様の一人ですね、彼女とは以前から知り合いですが、あのお屋敷は建ったときから見た目はまったく変わっていないそうですね。傷んだ部分は補修したそうですが」
カサンドラさんは以前からエルマー様やエルザ様とお知り合いだそうで、特にエルザ様には姉のような感じで接していますね。
「領主様はワシ以上に土魔法が得意だ。それならもっときれいにできるはずだと思うが」
「あのお屋敷はすでに亡くなられたエルマー様のお父様が建てたそうで、お二人で建ったときの外観をそのまま残すことにしたそうです」
「なるほどな。立派にするのではなく、あるべきものを残すという感じか。なるほど……」
シュタイナーさんはそう言うと太い腕で腕組みをしました。
「機会があれば、あの屋敷も綺麗にさせてもらおうと思っていたが、それはやめておくか」
「変えるべきものがある一方で、変えるべきではないものもあるのでしょうね」
それが私の素直な感想です。持ち主がそれでいいと言うならそれでいいのでしょう。私やシュタイナーさんにとって大切なものと、エルマー様にとっての大切なものは違います。シュタイナーさんは今は城の外壁に彫刻を施していますね。あれはエルマー様の城ですので、柱以外は好きに彫っていいと言われているそうです。柱は魔道具なので盛ってもいいが彫ってはいけないと。
「この町は変わらなさそうな気がするなあ」
「ここはのんびりしていますね」
「まだ人が少ないからのう」
「人が増えてもあまり変わらない気はしますけどね」
「ここだけ別の国のような気がするな」
みなさんが思い思いに口にしていますが、自分たちはもうここの住民だと誰もが思っているようです。まだ数か月程度しか経っていないのですが、場所が人を作るというのはこういうことでしょうか。私もまだ数週間ですが、ここが地元のような気分になっています。
エルマー様は見た目は少し怖いかもしれませんが、話をしてみればあれほど領民のことを考えている方はいないでしょう。聞けば以前の領地では幼い頃から開拓や開墾の手伝いをされていたそうで、そうやって自然と領民たちの心を掴んでいたのでしょう。
またエルマー様は貴族としては珍しいく、どんな魔道具でも自分が欲しいとは言いません。必ず町に必要だと言います。あの方はあまり物を必要としないのでしょう。そうでなければあれほどの竜の鱗を私に渡したりはしないはずです。「これだけ渡しておくから、後でどれだけ使ったか教えてくれ」と言って立ち去ります。それは枚数を管理しているからではなく、足りないと私が困るかもしれないからから、だそうです。
不思議なことに、私にはその鱗を自分の懐に入れようという気が起きません。もちろん頼まれた魔道具以外も作っていますので、それは私的に使っているのと同じだと思われればそれまでですが、その分もきちんと控えています。エルマー様は「俺には使えないから、使える者に渡すのが一番だ」と言っています。
エルマー様が鱗を使うのは、削って畑に撒いたり、そのついでにペンや櫛などの小物を作るくらいだそうです。むしろ私は竜の鱗でできたペンの方が気になりますね。あの硬い鱗を魔法を使わずに加工ができるのは一つの才能だと思います。
「まあ何にしても面白い領主様じゃな」
「これまでは色々ありましたが、ここで仕切り直しというところだな」
「来年からはいい年にしたいですね」
「違いない」
◆ ◆ ◆
「昨日の話はこのようになりました」
「なるほど、共同の水場か」
ダニエルから話の内容を簡単にまとめたメモを受け取って目を通す。
「はい。それで、水場の数にもよるでしょうが、必要であればまた鱗をお願いします」
「分かった。それと俺の手が必要なら言ってくれ」
「そのときにはお願いします」
ダニエルが昨日の会合の結果を伝えに来てくれた。俺抜きでどこまで意思決定を進められるかという叩き台でもある。
俺はこの国しか知らない。せいぜい国境付近まで出征したくらいだ。国によっては王が不在で、民衆が自分たちの考えで国を運営する場所もあるのだとか。そうは言ってももちろん代表くらいはいるだろうし、実質的にはそいつが王のような立場だろう。そのようなことを考えていると、ノルト男爵領について今のままでいいのかと思うことは多い。
領主の下には役人がいて、その役人が領地の運営を取り仕切る。要するにハンスの下に何人かの役人を置き、税の徴収、治安維持、町の発展、そのようなことを専門で任せる人材がいなければいずれは困るだろう。悠長にしていて大丈夫かと思われるかもしれないが、だがそのためには人が足りない。とりあえずエクセンとは行き来がしやすくなったから、悩んだところで何かができるのは来年からだろうか。それまでにもう一つか二つ、先にできることがあればやっておきたいが。
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