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第一章:領主一年目
両親への挨拶
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夕食後、二人で今後の話をしているときにふと気になることがあった。今度の移住の話についてだ。クラース殿にはすでに会っているが、パウラ殿にはまだ会ったことがない。妻の母親なのにまだ会っていなくて、さらにその人に頼み事をするというのもどうかということだ。
「なあ、カレン。今度クラース殿とパウラ殿に領民たちを運んでもらうだろ? 一度二人に会ってきちんと挨拶をした方がいいと思うんだが、どう思う? パウラ殿にはまだ会ったことがないが、そのあたりに厳しい人なのか?」
「二人とも細かいことは気にしないと思うわよ。お母さんも会いたがってたから喜ぶと思うわ」
「それなら一度、向こうへ送ってくれるか? それに向こうで資材の準備もしておきたい」
「いいわよ。じゃあ行くわね」
「いや、すぐにと——」
すぐにというわけじゃなく、近いうちに手土産でも持って、と言おうと思ったらまさかのすぐだった。
ここはどこだ? ああ、どこかの山の上の方らしい。ここはあれか、新しい領地の北側にある山か。あの雲を突き抜けるほど高い。町は……ここからじゃ小さすぎて見えないな。
前にざっくりと計算したが、この盆地の北から南までは二〇〇キロから二五〇キロくらいある。町は南の山から五キロくらいのところだから、ほぼ南の端だ。それにしても……久しぶりに高い場所から見たが、思ったほど起伏がないな。いや、あることはあるが、盆地の底全体が緩やかに北東方向に向かっていて、その中でところどころが起伏しているようで、それを川が避けて蛇行しているようだ。そうでなければあのような川の流れかたはないだろう。それはそうと用事があるのはカレンの家だ。
竜の家というのは初めて見るが、これは一見すると巨大な洞窟だ。まあ頭から尻尾までが五〇メートルも六〇メートルもあるそうだから、玄関もこれくらいは必要だろう。あまり狭くてすれ違えないのも困るだろう。その姿が頭に浮かんだ瞬間、吹き出しそうになった。
しかしまあ広いな。奥もどこまで続いているか全く分からない。
「あ、ここから先が家ね」
「ん? ああ、扉が隠してあったのか」
カレンが壁に手を向けた。洞窟の壁に偽装されていたから気付かなかったが、偽装の壁をずらすと玄関の扉があった。扉の大きさは縦横三メートルくらいだが、偽装用の壁は縦横一〇メートル近くある。これは魔法で調べなければ気付けないな。
ここから先が人としての生活場所なんだろう。ここまでは竜としての住処に近いのか。
「そう。勝手に入られたら困るでしょ?」
「誰か来るのか?」
「来ないと思うけどね。でも……前はどうとも思わなかったけど、あらためて考えれば異様ね」
「これじゃあな」
どこぞの貴族持つ豪邸の入り口のような立派な装飾の付いた扉だ。
カレンが人の姿に変われるようになったのは、俺と知り合う少し前だった。つまり人の生活をほとんど知らないまま俺のところに来てしまった。もちろんそれ以前にある程度の話は聞いていたはずだが、聞くのと見るのとでは全然違うだろう。
王都やハイデで様々な建物を目にした。その結果、実家に戻るとこんなところに立派な扉が隠してあることに違和感を感じたようだ。
「この偽の壁をずらしたら家があるのじゃダメだったの?」
「それは両親に聞いてくれ」
中に入って壁を戻す。そして扉を閉める。
「ただいま」
「お帰り。おお、エルマー殿、久しぶりだ。壮健か?」
「あれからそれほど経っていませんからね」
「エルマーさんですね。カレンの母のパウラです。娘がお世話になっています」
クラース殿と挨拶をしていると、奥から女性が出てきた。ふむ。たしかにカレンを大人にしたような風貌だ。
「こちらこそ、大事な娘さんと結婚させていただくことになりました。今後はよろしくお願いします」
「……エルマーさん、少し硬いですね」
「そ、そうですか?」
硬いと言われても、相手が相手だ。地上で最強の存在だ。さらに目の前にいるのはクラース殿を締め上げた女性だから、俺だって言葉遣いくらいはきちんとする。
「エルマー殿、我々は今はこのような姿をしているが、実は今の姿はカレンが生まれてからなのだ」
「今の姿とは……私が見ているお二人のその姿ですか?」
「ああそうだ」
「えっ、そうなの?」
思わずカレンも声を上げた。
「我々も子供を持つようになったと思ったら今のような姿になってな、ちなみに以前はこうだった」
クラース殿がそう言うと二人とも少し若返って……クラース殿は二〇代前半から半ばくらいか? パウラ殿は二〇歳前後くらいだろうか。俺よりも少し上だな。
先ほどまではそれぞれ三〇代後半と三〇代前半くらいだった。俺からすると親と呼ぶにはやや若い感じだった。今は兄と姉という感じだろうか。
「お父さんもお母さんも若い!」
「なるほど、いきなり若者が親になった感じなのですか」
「そういうことですね。私も人としてはカレンを産む前はこの姿で、それでカレンを産んだら先ほどまでの姿になってしまって」
竜は人の姿になることもできる。その姿は持って生まれた性質を表しているので、大きくは変えられないそうだ。だが寿命があるようでない竜にとって、人としての姿がいつまでも変わらないのも多少は不都合もあるんだろう。誰でも節目節目で変わるそうだ。
例えば親戚一同が人の姿で集まったとして、見た目の年齢が変わらなければ誰が誰か分からなくなる。「爺ちゃん」と呼ばれた者と呼んだ者の見た目が大して変わらなければ、困りはしないかもしれないがややこしいだろう。もし人の町で人に紛れて暮らしている場合などはなおさらだ。
実際に何が原因なのかは分からないそうだが、子が生まれたり孫が生まれたりすると、見た目がそれっぽくなるらしい。ただ前の姿になることも可能なんだとか。カレンが生まれてからは親の姿になっていると。
「気分の問題なのかもしれませんが、人としての姿は、実はこちらの方がずっと長くて慣れていますね。これなら見た感じはエルマーさんとあまり変わらないのでは?」
「そうですね。私が今年で一八になりましたので、パウラ殿は姉に近いでしょうか」
「そうすると私は兄になるのか。それなら弟が兄や姉に話しているような感じでいいだろう」
「前もそうだったけど、お父さんやお母さんの前じゃ話し方が硬いから、もっとくだけてもいいんじゃない?」
「そうか? それなら普段はこんな感じだからこういう話し方にさせてもらうが」
「いいですね。それと『殿』や『さん』はやめにしましょう」
「あー、それなら、クラースとパウラでいいのか?」
「ああ、それでいいだろう。どうせ身内だ。気軽にいこう」
「そうそう、私も弟ができたようで嬉しいわ。私には姉しかいなかったから」
その後はまあ軽く宴会になって、そのままカレンが潰れてお開きになったが、クラースは酔って「私の若い頃は……」と言ってパウラに絞められていた。以前もカレンの前でやっていたそうだから、酔うと喋りたがるんだろうか。女性関係は徹底的に隠すか、それとも最初からはっきりさせた方がいいだろう。
俺もそれなりに酒が入ったせいで訪問の理由を忘れそうになったが、あらためて挨拶に来たと言ったら、何を今さらと言われてしまった。まあそうだな。
「なあ、カレン。今度クラース殿とパウラ殿に領民たちを運んでもらうだろ? 一度二人に会ってきちんと挨拶をした方がいいと思うんだが、どう思う? パウラ殿にはまだ会ったことがないが、そのあたりに厳しい人なのか?」
「二人とも細かいことは気にしないと思うわよ。お母さんも会いたがってたから喜ぶと思うわ」
「それなら一度、向こうへ送ってくれるか? それに向こうで資材の準備もしておきたい」
「いいわよ。じゃあ行くわね」
「いや、すぐにと——」
すぐにというわけじゃなく、近いうちに手土産でも持って、と言おうと思ったらまさかのすぐだった。
ここはどこだ? ああ、どこかの山の上の方らしい。ここはあれか、新しい領地の北側にある山か。あの雲を突き抜けるほど高い。町は……ここからじゃ小さすぎて見えないな。
前にざっくりと計算したが、この盆地の北から南までは二〇〇キロから二五〇キロくらいある。町は南の山から五キロくらいのところだから、ほぼ南の端だ。それにしても……久しぶりに高い場所から見たが、思ったほど起伏がないな。いや、あることはあるが、盆地の底全体が緩やかに北東方向に向かっていて、その中でところどころが起伏しているようで、それを川が避けて蛇行しているようだ。そうでなければあのような川の流れかたはないだろう。それはそうと用事があるのはカレンの家だ。
竜の家というのは初めて見るが、これは一見すると巨大な洞窟だ。まあ頭から尻尾までが五〇メートルも六〇メートルもあるそうだから、玄関もこれくらいは必要だろう。あまり狭くてすれ違えないのも困るだろう。その姿が頭に浮かんだ瞬間、吹き出しそうになった。
しかしまあ広いな。奥もどこまで続いているか全く分からない。
「あ、ここから先が家ね」
「ん? ああ、扉が隠してあったのか」
カレンが壁に手を向けた。洞窟の壁に偽装されていたから気付かなかったが、偽装の壁をずらすと玄関の扉があった。扉の大きさは縦横三メートルくらいだが、偽装用の壁は縦横一〇メートル近くある。これは魔法で調べなければ気付けないな。
ここから先が人としての生活場所なんだろう。ここまでは竜としての住処に近いのか。
「そう。勝手に入られたら困るでしょ?」
「誰か来るのか?」
「来ないと思うけどね。でも……前はどうとも思わなかったけど、あらためて考えれば異様ね」
「これじゃあな」
どこぞの貴族持つ豪邸の入り口のような立派な装飾の付いた扉だ。
カレンが人の姿に変われるようになったのは、俺と知り合う少し前だった。つまり人の生活をほとんど知らないまま俺のところに来てしまった。もちろんそれ以前にある程度の話は聞いていたはずだが、聞くのと見るのとでは全然違うだろう。
王都やハイデで様々な建物を目にした。その結果、実家に戻るとこんなところに立派な扉が隠してあることに違和感を感じたようだ。
「この偽の壁をずらしたら家があるのじゃダメだったの?」
「それは両親に聞いてくれ」
中に入って壁を戻す。そして扉を閉める。
「ただいま」
「お帰り。おお、エルマー殿、久しぶりだ。壮健か?」
「あれからそれほど経っていませんからね」
「エルマーさんですね。カレンの母のパウラです。娘がお世話になっています」
クラース殿と挨拶をしていると、奥から女性が出てきた。ふむ。たしかにカレンを大人にしたような風貌だ。
「こちらこそ、大事な娘さんと結婚させていただくことになりました。今後はよろしくお願いします」
「……エルマーさん、少し硬いですね」
「そ、そうですか?」
硬いと言われても、相手が相手だ。地上で最強の存在だ。さらに目の前にいるのはクラース殿を締め上げた女性だから、俺だって言葉遣いくらいはきちんとする。
「エルマー殿、我々は今はこのような姿をしているが、実は今の姿はカレンが生まれてからなのだ」
「今の姿とは……私が見ているお二人のその姿ですか?」
「ああそうだ」
「えっ、そうなの?」
思わずカレンも声を上げた。
「我々も子供を持つようになったと思ったら今のような姿になってな、ちなみに以前はこうだった」
クラース殿がそう言うと二人とも少し若返って……クラース殿は二〇代前半から半ばくらいか? パウラ殿は二〇歳前後くらいだろうか。俺よりも少し上だな。
先ほどまではそれぞれ三〇代後半と三〇代前半くらいだった。俺からすると親と呼ぶにはやや若い感じだった。今は兄と姉という感じだろうか。
「お父さんもお母さんも若い!」
「なるほど、いきなり若者が親になった感じなのですか」
「そういうことですね。私も人としてはカレンを産む前はこの姿で、それでカレンを産んだら先ほどまでの姿になってしまって」
竜は人の姿になることもできる。その姿は持って生まれた性質を表しているので、大きくは変えられないそうだ。だが寿命があるようでない竜にとって、人としての姿がいつまでも変わらないのも多少は不都合もあるんだろう。誰でも節目節目で変わるそうだ。
例えば親戚一同が人の姿で集まったとして、見た目の年齢が変わらなければ誰が誰か分からなくなる。「爺ちゃん」と呼ばれた者と呼んだ者の見た目が大して変わらなければ、困りはしないかもしれないがややこしいだろう。もし人の町で人に紛れて暮らしている場合などはなおさらだ。
実際に何が原因なのかは分からないそうだが、子が生まれたり孫が生まれたりすると、見た目がそれっぽくなるらしい。ただ前の姿になることも可能なんだとか。カレンが生まれてからは親の姿になっていると。
「気分の問題なのかもしれませんが、人としての姿は、実はこちらの方がずっと長くて慣れていますね。これなら見た感じはエルマーさんとあまり変わらないのでは?」
「そうですね。私が今年で一八になりましたので、パウラ殿は姉に近いでしょうか」
「そうすると私は兄になるのか。それなら弟が兄や姉に話しているような感じでいいだろう」
「前もそうだったけど、お父さんやお母さんの前じゃ話し方が硬いから、もっとくだけてもいいんじゃない?」
「そうか? それなら普段はこんな感じだからこういう話し方にさせてもらうが」
「いいですね。それと『殿』や『さん』はやめにしましょう」
「あー、それなら、クラースとパウラでいいのか?」
「ああ、それでいいだろう。どうせ身内だ。気軽にいこう」
「そうそう、私も弟ができたようで嬉しいわ。私には姉しかいなかったから」
その後はまあ軽く宴会になって、そのままカレンが潰れてお開きになったが、クラースは酔って「私の若い頃は……」と言ってパウラに絞められていた。以前もカレンの前でやっていたそうだから、酔うと喋りたがるんだろうか。女性関係は徹底的に隠すか、それとも最初からはっきりさせた方がいいだろう。
俺もそれなりに酒が入ったせいで訪問の理由を忘れそうになったが、あらためて挨拶に来たと言ったら、何を今さらと言われてしまった。まあそうだな。
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