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第一章:領主一年目
山を越えて
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「いってらっしゃいませ」
「では、しばらく馬を頼む」
白鳥亭を出ると北へ向かって歩き始める。今日はあの山を越えなければならない。高さはおそらく三〇〇〇メートルあるかどうかだが……頑張って登るしかないな。
俺が登り始めるときにはすでに何人もの木こりが作業をしていて、こちらに向かって頭を下げてくれた。こちらも軽く手を挙げて挨拶していく。俺は体力には自信があるが、さすがに毎日上り下りはきついだろう。
山は生き物だと言われている。木を守るために木を切るのもおかしな話に聞こえるが、適切に間伐を行うのが健康を維持する一つの方法なんだそうだ。
木が密集しすぎていると下草が育たず、長雨が続いた場合などに土壌が流出し、ごっそりと斜面がえぐれるように崩れてしまう。地滑りというやつだ。しかも木の枝が十分に育たず、ひょろっと細い木ばかりになってしまう。間伐を行って日当たりを良くすることで元気な山になるんだとか。俺は木こりじゃないが山に入ることは多く、そんな話はよく聞いた。昔から伝わる生活の知恵というのは絶対に馬鹿にできない。
昼近くになってようやく視界が開けた。このあたりが森林限界か。ここから上は木がないので歩きやすい。ただ掴まる場所もないので危ないことは危ないが。そこからさらに一時間以上は歩いただろうか、なんとか一番上まで辿り着くと、そこには絶景があった。
眺めは最高だ。なかなかこれほどの景色にはお目にかかれないだろう。どこまでも続くような盆地の向こうに、天まで届くような山がある。『北の荒野』や『死の大地』などと呼ばれてはいるが、そこまで荒涼とはしていない。適度に森もあり川もある。デニス殿も言っていたように、川はかなり蛇行しているな。しかしあの川はかなり手前にあるから使えるな。獣がいるのも見える。そして向こうには……あれが竜だろうな。距離があるからはっきりとは分からないが、あの大きさは鳥じゃない。
ふと横を見ると木のベンチらしいものが置かれていた。これはあれか、度胸試しで来た子供たちが作ったんだろう。ありがたく座らせてもらうが、子供たちがここまで登ってくるのか。ハイデの子供たちも走って山を登るから同じように思えるが、こちらの方が明らかに高い。元気な子供たちが多いんだろうな。
ここから実家のある東南東の方角を見ると相変わらず山が続いている。エクディン準男爵領の東には山が続いていて、頂上に立っても見えるのは山、山、山。無数の山だった。一体どこまで続いているのか全く分からないが、山の頂上しか見えない。山があるなら谷もあるんだろうが、いくつ越えれば隣の国に辿り着けるのか分からない。頂上から向こうに下りてはいけないと教えられていて、俺も下りたことはなかった。その向こうに……山ではない何かが見えるような気がするが、どれだけ離れているのかも分からないし、俺には縁がないだろう。
ふう……。ようやく汗が引いてきた。むしろこのままでは体を冷やしてしまいそうだ。このあたりには魔獣の気配はないので、ここで昼食を取らせてもらう。鍋から器へスープを移し、パンを浸しながら簡単な昼食を取る。スープは宿の親父さんに作ってもらったもの、パンは商店で買ったものだ。それなりに美味い。疲れた体に染み渡るようだ。一人で食べるのに対して時間はかからない。あっという間に皿は空になる。食べ終われば食器を片付け、しばらく遠くを眺める。
「いつまでも眺めていても仕方がないか……」
景色は最高だが、景色を堪能するためにここまで上がってきたわけじゃない。だが……ここからの下りも大変だな。
山を下る。二時間ほど経ち、かなり傾斜も緩くなってきたから、そろそろ山裾と言ってもいいだ——
おっと、動きが遅い。よっ。
ここまで運良く魔獣は見かけなかったが、やっぱりいたか。山だからどこに魔獣がいるか分からない。やはり町を作りなら山からそれなりに離れた場所にしよう。
これは森によくいる猪の魔獣だ。動きが直線的だから倒すのは難しくはない。だが油断をして突進を喰らえばあの牙で串刺しだ。直前で躱し、すれ違いざまに足を潰すのが一番だ。ただし森の中だと足を取られてその瞬間にグッサリということもあり得る。だから森の中は危険だ。
腹ごなしに魔獣を狩りつつ歩くと、どうやら向こうに森の端が見えたようだ。しかし、エクセンからこっちに来るだけでこれだけの労力が必要か。領民を連れて来るにしても、どうしたらいいか。
森を出た。山裾を離れて平坦なところまで歩いてきたが、何と言ったらいいのか、無駄に広いな。いや、無駄と言ったら失礼か。新しい領地だ。しかしここに人が住めるようになるためには、まず住む場所を定めなければならない。広さだけはあるが、逆にそのどこに町を作るべきかに悩む。
このあたりはかなり平らな土地が続いているから町を作る場所としては問題ないだろう。目の前には先ほど上から見た、それなりの幅の川が流れているのでこれを利用させてもらう。
町の規模をどれくらいにするかだ。もちろん正解がないのは分かってはいるが、狭すぎては意味がない。俺が生まれ育ったハイデは三〇〇人弱で、村よりは大きいがせいぜい小さな町だ。すぐ隣にある二つの村を合わせても五〇〇人もいなかった。その全員がこっちに来ると思うほど俺は楽観的じゃない。半分も来てくれればいい方だろう。とりあえず三〇〇人から四〇〇人程度が生活できる場所があればいい。
そう考えて目の前にあるこの川を見ると、非常にありがたい形をしている。高低差のせいだろうが、上から見た限りではかなり川は蛇行していた。蛇行している川は大雨が降って水嵩が一気に上昇したときには氾濫する可能性がある。
この川はまるで『℧』に近い形に曲がっている。俺は南側にある蛇行部分の一番先にいるわけだが、いっそ『℧』の蛇行の入り口と出口を捷水路で繋げて一直線にした方がいい。そしてややすぼまった『U』の上に横棒が付いた形にしまう。川が真っ直ぐになれば氾濫せずに済む。そしてできた『U』を堀にして、その中を町にすればいい。それから川と堀が接するあたりに水門を設置し、堀に流れ込む水を調節できるようにする。なんとなく方向性は定まった気がした。
川を渡って一時間ほど歩き東側の蛇行が終わる部分、捷水路の出口部分までやってきた。ここから西へ一直線に掘り続けていく。単に掘るだけだからそこまで魔力は使わないが……西側までどれだけある? 魔力が最後まで持つかどうか分からないが、やると言ったからにはできる限りやろう。
さすがにひたすら掘っていると魔力の残りが心細くなってくる。他人よりはずっと多いが、それでも魔法を使い続ければいずれはなくなる。適当なところで切り上げたいんだが、どんな魔獣がいるか分からない。下手に寝たら魔獣の胃袋に収まる可能性もあるから、できればこの捷水路は今日中に繋げたい。
ここまで一人で来たのには理由がある。別に自慢するわけでもないが、俺はそれなりに魔法が得意だ。特に水と土は。この二つについては生きていく上では欠かせない。飲み水は魔法で出せばいい、住む場所も魔法で土を固めて壁と屋根を作ればいい。俺一人だけなら何とでもなる。
とりあえず最低限、そう、領民たちを呼んだ段階で最低限の安全が確保できる程度にはしておきたい。そのためには堀を作り城壁を作る。自分で土魔法と水魔法が得意と言うからにはそれくらいはしておきたい。それだけできれば魔獣は入ってこないだろう。さすがに竜を相手にしては無意味だろうが。
─────────────────────
町の規模としては直径五キロほどです。角度は少し違いますが、西から流れてきた神田川が江戸城外堀をぐるっと回り、飯田橋から四谷、虎ノ門、そして隅田川に繋がって勝鬨橋から北上し、両国橋を通って離れていくと思ってください。エルマーは両国橋から飯田橋まで向かって浅く掘った感じです。
「では、しばらく馬を頼む」
白鳥亭を出ると北へ向かって歩き始める。今日はあの山を越えなければならない。高さはおそらく三〇〇〇メートルあるかどうかだが……頑張って登るしかないな。
俺が登り始めるときにはすでに何人もの木こりが作業をしていて、こちらに向かって頭を下げてくれた。こちらも軽く手を挙げて挨拶していく。俺は体力には自信があるが、さすがに毎日上り下りはきついだろう。
山は生き物だと言われている。木を守るために木を切るのもおかしな話に聞こえるが、適切に間伐を行うのが健康を維持する一つの方法なんだそうだ。
木が密集しすぎていると下草が育たず、長雨が続いた場合などに土壌が流出し、ごっそりと斜面がえぐれるように崩れてしまう。地滑りというやつだ。しかも木の枝が十分に育たず、ひょろっと細い木ばかりになってしまう。間伐を行って日当たりを良くすることで元気な山になるんだとか。俺は木こりじゃないが山に入ることは多く、そんな話はよく聞いた。昔から伝わる生活の知恵というのは絶対に馬鹿にできない。
昼近くになってようやく視界が開けた。このあたりが森林限界か。ここから上は木がないので歩きやすい。ただ掴まる場所もないので危ないことは危ないが。そこからさらに一時間以上は歩いただろうか、なんとか一番上まで辿り着くと、そこには絶景があった。
眺めは最高だ。なかなかこれほどの景色にはお目にかかれないだろう。どこまでも続くような盆地の向こうに、天まで届くような山がある。『北の荒野』や『死の大地』などと呼ばれてはいるが、そこまで荒涼とはしていない。適度に森もあり川もある。デニス殿も言っていたように、川はかなり蛇行しているな。しかしあの川はかなり手前にあるから使えるな。獣がいるのも見える。そして向こうには……あれが竜だろうな。距離があるからはっきりとは分からないが、あの大きさは鳥じゃない。
ふと横を見ると木のベンチらしいものが置かれていた。これはあれか、度胸試しで来た子供たちが作ったんだろう。ありがたく座らせてもらうが、子供たちがここまで登ってくるのか。ハイデの子供たちも走って山を登るから同じように思えるが、こちらの方が明らかに高い。元気な子供たちが多いんだろうな。
ここから実家のある東南東の方角を見ると相変わらず山が続いている。エクディン準男爵領の東には山が続いていて、頂上に立っても見えるのは山、山、山。無数の山だった。一体どこまで続いているのか全く分からないが、山の頂上しか見えない。山があるなら谷もあるんだろうが、いくつ越えれば隣の国に辿り着けるのか分からない。頂上から向こうに下りてはいけないと教えられていて、俺も下りたことはなかった。その向こうに……山ではない何かが見えるような気がするが、どれだけ離れているのかも分からないし、俺には縁がないだろう。
ふう……。ようやく汗が引いてきた。むしろこのままでは体を冷やしてしまいそうだ。このあたりには魔獣の気配はないので、ここで昼食を取らせてもらう。鍋から器へスープを移し、パンを浸しながら簡単な昼食を取る。スープは宿の親父さんに作ってもらったもの、パンは商店で買ったものだ。それなりに美味い。疲れた体に染み渡るようだ。一人で食べるのに対して時間はかからない。あっという間に皿は空になる。食べ終われば食器を片付け、しばらく遠くを眺める。
「いつまでも眺めていても仕方がないか……」
景色は最高だが、景色を堪能するためにここまで上がってきたわけじゃない。だが……ここからの下りも大変だな。
山を下る。二時間ほど経ち、かなり傾斜も緩くなってきたから、そろそろ山裾と言ってもいいだ——
おっと、動きが遅い。よっ。
ここまで運良く魔獣は見かけなかったが、やっぱりいたか。山だからどこに魔獣がいるか分からない。やはり町を作りなら山からそれなりに離れた場所にしよう。
これは森によくいる猪の魔獣だ。動きが直線的だから倒すのは難しくはない。だが油断をして突進を喰らえばあの牙で串刺しだ。直前で躱し、すれ違いざまに足を潰すのが一番だ。ただし森の中だと足を取られてその瞬間にグッサリということもあり得る。だから森の中は危険だ。
腹ごなしに魔獣を狩りつつ歩くと、どうやら向こうに森の端が見えたようだ。しかし、エクセンからこっちに来るだけでこれだけの労力が必要か。領民を連れて来るにしても、どうしたらいいか。
森を出た。山裾を離れて平坦なところまで歩いてきたが、何と言ったらいいのか、無駄に広いな。いや、無駄と言ったら失礼か。新しい領地だ。しかしここに人が住めるようになるためには、まず住む場所を定めなければならない。広さだけはあるが、逆にそのどこに町を作るべきかに悩む。
このあたりはかなり平らな土地が続いているから町を作る場所としては問題ないだろう。目の前には先ほど上から見た、それなりの幅の川が流れているのでこれを利用させてもらう。
町の規模をどれくらいにするかだ。もちろん正解がないのは分かってはいるが、狭すぎては意味がない。俺が生まれ育ったハイデは三〇〇人弱で、村よりは大きいがせいぜい小さな町だ。すぐ隣にある二つの村を合わせても五〇〇人もいなかった。その全員がこっちに来ると思うほど俺は楽観的じゃない。半分も来てくれればいい方だろう。とりあえず三〇〇人から四〇〇人程度が生活できる場所があればいい。
そう考えて目の前にあるこの川を見ると、非常にありがたい形をしている。高低差のせいだろうが、上から見た限りではかなり川は蛇行していた。蛇行している川は大雨が降って水嵩が一気に上昇したときには氾濫する可能性がある。
この川はまるで『℧』に近い形に曲がっている。俺は南側にある蛇行部分の一番先にいるわけだが、いっそ『℧』の蛇行の入り口と出口を捷水路で繋げて一直線にした方がいい。そしてややすぼまった『U』の上に横棒が付いた形にしまう。川が真っ直ぐになれば氾濫せずに済む。そしてできた『U』を堀にして、その中を町にすればいい。それから川と堀が接するあたりに水門を設置し、堀に流れ込む水を調節できるようにする。なんとなく方向性は定まった気がした。
川を渡って一時間ほど歩き東側の蛇行が終わる部分、捷水路の出口部分までやってきた。ここから西へ一直線に掘り続けていく。単に掘るだけだからそこまで魔力は使わないが……西側までどれだけある? 魔力が最後まで持つかどうか分からないが、やると言ったからにはできる限りやろう。
さすがにひたすら掘っていると魔力の残りが心細くなってくる。他人よりはずっと多いが、それでも魔法を使い続ければいずれはなくなる。適当なところで切り上げたいんだが、どんな魔獣がいるか分からない。下手に寝たら魔獣の胃袋に収まる可能性もあるから、できればこの捷水路は今日中に繋げたい。
ここまで一人で来たのには理由がある。別に自慢するわけでもないが、俺はそれなりに魔法が得意だ。特に水と土は。この二つについては生きていく上では欠かせない。飲み水は魔法で出せばいい、住む場所も魔法で土を固めて壁と屋根を作ればいい。俺一人だけなら何とでもなる。
とりあえず最低限、そう、領民たちを呼んだ段階で最低限の安全が確保できる程度にはしておきたい。そのためには堀を作り城壁を作る。自分で土魔法と水魔法が得意と言うからにはそれくらいはしておきたい。それだけできれば魔獣は入ってこないだろう。さすがに竜を相手にしては無意味だろうが。
─────────────────────
町の規模としては直径五キロほどです。角度は少し違いますが、西から流れてきた神田川が江戸城外堀をぐるっと回り、飯田橋から四谷、虎ノ門、そして隅田川に繋がって勝鬨橋から北上し、両国橋を通って離れていくと思ってください。エルマーは両国橋から飯田橋まで向かって浅く掘った感じです。
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