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序章と果てしない回想
新領地
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「はあ? どういうことですか?」
俺が領地を失うことを知ったのは、恩賞を受けた直後だった。
年長者に対して、普段はそれなりに丁寧な言葉遣いで話すように心がけているが、さすがにこのときばかりは言葉遣いが荒々しくなってしまった。
「もも、もちろんきちんと説明するから落ち着いて聞いてほしい」
「……分かりました」
「う、うむ。まず前提として、準男爵は一代限りであることは君も知っているだろう」
「はい、もちろんです」
「君の父親は準男爵だった。彼が亡くなられてからは君が代行を務めていたようだが、今回の遠征で君は手柄を立て、晴れて君自身が男爵となった。新しい男爵には新しい領地を用意すべし、とのお達しだ」
「お言葉ですが、実際はほとんどが継がれているはずではありませんか」
「そう、君の言うことは間違いない。ほとんどが継がれている。ほとんどがな。つまりそういうことだ」
「……」
「私にはそれ以上は言えんのだ……」
そう言って机に額をこすりつけているが、あなた個人に恨みはない。あまり頭を下げられると殴りつけたくなるじゃないか。
「……ではその新しい領地はどこになるのでしょうか?」
「うむ、これも落ち着いて聞いてくれるとありがたいが……」
◆ ◆ ◆
「ノルト男爵か……」
エクディン準男爵嫡男にして領主代行のエルマー・アーレントから、ノルト男爵エルマー・アーレント。
アルマン王国王都ヴァーデン。王都の中には豊かな水をたたえたミューニッツ湖があり、王城はその湖の中にある小島に建てられている。その王城の一角で二週間ほど半軟禁状態にされ、ようやく出られたかと思ったら宮内省に呼び出された。
先ほど伝えられた新しい領地に思いを馳せる……わけがない。廊下を歩きながら、怒りに任せて思いきり柱を蹴りつけそうになったが、ギリギリで思い留まった。柱に罪はない。たぶん足が痛いだけだろう。痛みで蹲っているところを笑われるのも面白くない。
宮内省の……次官だったか、そんな地位にあるお偉いさんが俺を呼び出すなんて何の話かと思ったら、まさかの転封の話だった。実際には転封でないのは分かるんだが、誰が聞いてもそうとしか思えないだろう。
この国は険しい山に囲まれている。王都を中心として、南西から北、そして北から南東まで、国の半分から三分の二が山に囲まれている国だ。特に北から東の方にかけては山を越えてもまた山があると言われているように、険しい山岳地帯がずっと続いていて、隣国が攻めてくることは常識で考えればあり得ないし、そんな過去もない。つまり重要なのは南から西にかけてであって、俺の実家であるエクディン準男爵領が存在する北東方向は、最も重要視されていない地域だと言える。
一昨年亡くなった父は一代限りの準男爵だった。エクディン準男爵と呼ばれていたが、ハイデという小さな町と二つの小さな村だけの、こぢんまりとした田舎貴族だった。生活はそれほど楽ではないが、山が近かったので肉に困ったことはなかった。獣がそれなりにいたからだ。
俺は父が亡くなってからこれまで領主代行を務めていた。今回の出征で手柄を立てて新しく男爵位を与えられ、今後は新しい土地で男爵になる。普通に考えれば出世だな。言葉通りに受け取れば。
だが実際に与えられた領地は僻地中の僻地だった。この国で一番北にあるマーロー男爵領から、さらに北へ向かって山を一つ越えた先。『北の荒野』や『死の大地』などと呼ばれているような、早い話が誰も近づかない場所だ。マーロー男爵領の向こう側全部と言われたが、どれくらいの広さなのかも聞いていない。まあそんな土地だ。たぶん宮内省の誰も知らないのだろう。マーロー男爵なら知っているだろうが。
これまでの経緯を考えれば理解はできるが、だからと言って納得できるかといえばそんなわけはない。
さっきの次官も言いたくて言った訳ではないことは俺にだって分かるが、それなら俺の怒りの矛先をどこに向ければいいのかという話になる。
しかしこんな若造に対してひたすら平身低頭するほど俺は怖い顔をしていたのだろうか。それとも、俺を北に飛ばすようにという指示を出した貴族が怖かったのだろうか。
俺は自分の外見に陶酔するような性格はしていないし、自分のことを美形だとも思っていない。だがこんな俺に惚れてくれる女性もいることはいるから、そこまで悪い顔だとは思いたくはない。愛想がないと自分でも思っているが。
父の家系は遠い異国にルーツがあるようで、かなり赤みの強い髪と目はこのあたりでは珍しい。背はかなり高いから、戦場では見栄えがするだろう。町中では多少は威圧感を与えるかもしれない。言葉遣いを直そうと思ったことはあるが、こればっかりはそう簡単には直らないだろう。
それにしても……父子揃って上と相性が悪い。
父トビアス・アーレントは若い頃——もちろん俺が生まれる前どころか、父が結婚する前の話だが——ある伯爵の下で騎士として従軍し、大きな手柄を立てたそうだ。戦況をひっくり返し、負け戦を勝ち戦にしてしまったほどの。
最初は歩兵五〇〇を率いていた父だったが、途中からは騎兵五〇〇と歩兵一五〇〇を率いるようになった。どうも途中で指揮官が足りなくなったらしく、いつのまにかそうさせられていたそうだ。指揮官が足りないなんて普通なら考えられないが、まあ最高指揮官か参謀が無能だったんだろう。そしてとうとう最後には殿を任された。そのときには父しか指揮官が残っていなかったらしい。意味が全く分からないが、つまり他はみんな逃げ出したらしい。
もちろん信用されて任されたわけではないのは言われたときに分かっていたそうだ。「死んで時間を稼いでこいと伯爵は言ったつもりだったんだろう」と父は笑いながら言っていた。
最初からほとんど負け戦で、将兵の半数以上が命を落とし、その伯爵も敗戦の最中に息子の一人を失ったそうだ。だからお前たちも死んでこいと父たちに命じたんじゃないかと。そして残った指揮官は逃げ、父と一部の兵たちだけが残された。だが父は生き残った。少ない兵力で敵を引っ掻き回し、ついに敵軍を撤退させてしまった。
歩兵が盾を並べて壁を作り、それによって敵を食い止めている間に、横から騎兵が突入するというものだ。それを何度も繰り返す。敵がこちらのやり方に慣れてきた頃に違う方向から突入して簡単には対応できないようにした。もちろん敵の数の方が圧倒的に多かったから、歩兵の壁が崩れたらその時点で終わり、騎兵の突入が一度でも勢いをなくせば全滅していた、そう父は言っていた。
戦争が終わってみれば、死ぬはずだった父やその部下たちが華々しい戦果を上げたわけで、伯爵は恩賞を与えなければならない。信賞必罰は軍の要だ。死んでいれば遺族に涙金を払って、もしくは払ったことにして終わらせることもできたかもしれないが、それなりの人数が生き残った。しかも負け戦を勝ち戦に変えてしまった。
戦争に勝った訳だから、伯爵自身も国王陛下からお褒めの言葉はもらっただろう。しかし将兵の損失は大きく、さらに息子も失った。恩賞をもらったとしてもそれほど喜べるものではなかっただろう。しかも勝てたのは全部部下のおかげだ。
苦々しく思いながらも伯爵は戦果を上に報告し、その結果として父はある程度まとまった金、それと何もない僻地の土地を領地として与えられ、エクディン準男爵トビアス・アーレントになった。そのときの部下の一部は父を追いかけて移住し、それ以降は開墾作業に明け暮れることになった。それが今の領民の一番上の世代になる。
父が上から好かれていなかったことはその経緯を聞いても分かる。その伯爵の派閥にはほとんど八つ当たりのように目の敵にされることになったからだ。開墾する場所は、なにもあのような僻地でなくても、どこにでもあったわけだから。
俺が領地を失うことを知ったのは、恩賞を受けた直後だった。
年長者に対して、普段はそれなりに丁寧な言葉遣いで話すように心がけているが、さすがにこのときばかりは言葉遣いが荒々しくなってしまった。
「もも、もちろんきちんと説明するから落ち着いて聞いてほしい」
「……分かりました」
「う、うむ。まず前提として、準男爵は一代限りであることは君も知っているだろう」
「はい、もちろんです」
「君の父親は準男爵だった。彼が亡くなられてからは君が代行を務めていたようだが、今回の遠征で君は手柄を立て、晴れて君自身が男爵となった。新しい男爵には新しい領地を用意すべし、とのお達しだ」
「お言葉ですが、実際はほとんどが継がれているはずではありませんか」
「そう、君の言うことは間違いない。ほとんどが継がれている。ほとんどがな。つまりそういうことだ」
「……」
「私にはそれ以上は言えんのだ……」
そう言って机に額をこすりつけているが、あなた個人に恨みはない。あまり頭を下げられると殴りつけたくなるじゃないか。
「……ではその新しい領地はどこになるのでしょうか?」
「うむ、これも落ち着いて聞いてくれるとありがたいが……」
◆ ◆ ◆
「ノルト男爵か……」
エクディン準男爵嫡男にして領主代行のエルマー・アーレントから、ノルト男爵エルマー・アーレント。
アルマン王国王都ヴァーデン。王都の中には豊かな水をたたえたミューニッツ湖があり、王城はその湖の中にある小島に建てられている。その王城の一角で二週間ほど半軟禁状態にされ、ようやく出られたかと思ったら宮内省に呼び出された。
先ほど伝えられた新しい領地に思いを馳せる……わけがない。廊下を歩きながら、怒りに任せて思いきり柱を蹴りつけそうになったが、ギリギリで思い留まった。柱に罪はない。たぶん足が痛いだけだろう。痛みで蹲っているところを笑われるのも面白くない。
宮内省の……次官だったか、そんな地位にあるお偉いさんが俺を呼び出すなんて何の話かと思ったら、まさかの転封の話だった。実際には転封でないのは分かるんだが、誰が聞いてもそうとしか思えないだろう。
この国は険しい山に囲まれている。王都を中心として、南西から北、そして北から南東まで、国の半分から三分の二が山に囲まれている国だ。特に北から東の方にかけては山を越えてもまた山があると言われているように、険しい山岳地帯がずっと続いていて、隣国が攻めてくることは常識で考えればあり得ないし、そんな過去もない。つまり重要なのは南から西にかけてであって、俺の実家であるエクディン準男爵領が存在する北東方向は、最も重要視されていない地域だと言える。
一昨年亡くなった父は一代限りの準男爵だった。エクディン準男爵と呼ばれていたが、ハイデという小さな町と二つの小さな村だけの、こぢんまりとした田舎貴族だった。生活はそれほど楽ではないが、山が近かったので肉に困ったことはなかった。獣がそれなりにいたからだ。
俺は父が亡くなってからこれまで領主代行を務めていた。今回の出征で手柄を立てて新しく男爵位を与えられ、今後は新しい土地で男爵になる。普通に考えれば出世だな。言葉通りに受け取れば。
だが実際に与えられた領地は僻地中の僻地だった。この国で一番北にあるマーロー男爵領から、さらに北へ向かって山を一つ越えた先。『北の荒野』や『死の大地』などと呼ばれているような、早い話が誰も近づかない場所だ。マーロー男爵領の向こう側全部と言われたが、どれくらいの広さなのかも聞いていない。まあそんな土地だ。たぶん宮内省の誰も知らないのだろう。マーロー男爵なら知っているだろうが。
これまでの経緯を考えれば理解はできるが、だからと言って納得できるかといえばそんなわけはない。
さっきの次官も言いたくて言った訳ではないことは俺にだって分かるが、それなら俺の怒りの矛先をどこに向ければいいのかという話になる。
しかしこんな若造に対してひたすら平身低頭するほど俺は怖い顔をしていたのだろうか。それとも、俺を北に飛ばすようにという指示を出した貴族が怖かったのだろうか。
俺は自分の外見に陶酔するような性格はしていないし、自分のことを美形だとも思っていない。だがこんな俺に惚れてくれる女性もいることはいるから、そこまで悪い顔だとは思いたくはない。愛想がないと自分でも思っているが。
父の家系は遠い異国にルーツがあるようで、かなり赤みの強い髪と目はこのあたりでは珍しい。背はかなり高いから、戦場では見栄えがするだろう。町中では多少は威圧感を与えるかもしれない。言葉遣いを直そうと思ったことはあるが、こればっかりはそう簡単には直らないだろう。
それにしても……父子揃って上と相性が悪い。
父トビアス・アーレントは若い頃——もちろん俺が生まれる前どころか、父が結婚する前の話だが——ある伯爵の下で騎士として従軍し、大きな手柄を立てたそうだ。戦況をひっくり返し、負け戦を勝ち戦にしてしまったほどの。
最初は歩兵五〇〇を率いていた父だったが、途中からは騎兵五〇〇と歩兵一五〇〇を率いるようになった。どうも途中で指揮官が足りなくなったらしく、いつのまにかそうさせられていたそうだ。指揮官が足りないなんて普通なら考えられないが、まあ最高指揮官か参謀が無能だったんだろう。そしてとうとう最後には殿を任された。そのときには父しか指揮官が残っていなかったらしい。意味が全く分からないが、つまり他はみんな逃げ出したらしい。
もちろん信用されて任されたわけではないのは言われたときに分かっていたそうだ。「死んで時間を稼いでこいと伯爵は言ったつもりだったんだろう」と父は笑いながら言っていた。
最初からほとんど負け戦で、将兵の半数以上が命を落とし、その伯爵も敗戦の最中に息子の一人を失ったそうだ。だからお前たちも死んでこいと父たちに命じたんじゃないかと。そして残った指揮官は逃げ、父と一部の兵たちだけが残された。だが父は生き残った。少ない兵力で敵を引っ掻き回し、ついに敵軍を撤退させてしまった。
歩兵が盾を並べて壁を作り、それによって敵を食い止めている間に、横から騎兵が突入するというものだ。それを何度も繰り返す。敵がこちらのやり方に慣れてきた頃に違う方向から突入して簡単には対応できないようにした。もちろん敵の数の方が圧倒的に多かったから、歩兵の壁が崩れたらその時点で終わり、騎兵の突入が一度でも勢いをなくせば全滅していた、そう父は言っていた。
戦争が終わってみれば、死ぬはずだった父やその部下たちが華々しい戦果を上げたわけで、伯爵は恩賞を与えなければならない。信賞必罰は軍の要だ。死んでいれば遺族に涙金を払って、もしくは払ったことにして終わらせることもできたかもしれないが、それなりの人数が生き残った。しかも負け戦を勝ち戦に変えてしまった。
戦争に勝った訳だから、伯爵自身も国王陛下からお褒めの言葉はもらっただろう。しかし将兵の損失は大きく、さらに息子も失った。恩賞をもらったとしてもそれほど喜べるものではなかっただろう。しかも勝てたのは全部部下のおかげだ。
苦々しく思いながらも伯爵は戦果を上に報告し、その結果として父はある程度まとまった金、それと何もない僻地の土地を領地として与えられ、エクディン準男爵トビアス・アーレントになった。そのときの部下の一部は父を追いかけて移住し、それ以降は開墾作業に明け暮れることになった。それが今の領民の一番上の世代になる。
父が上から好かれていなかったことはその経緯を聞いても分かる。その伯爵の派閥にはほとんど八つ当たりのように目の敵にされることになったからだ。開墾する場所は、なにもあのような僻地でなくても、どこにでもあったわけだから。
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