鈴木さんとハルカ

【第1鈴・クズだと思ったことはない】

使い捨てなんてしない

　「ワンナイトの経験～？えー、何回かなぁ～。いちいち覚えてないよ」

　と、パリピ女は言う。

　自分はいろんな男と寝ましたよアピール。

　ひとりの男に固執しないから、回数なんて覚えてない自分は孤高の女アピール。

　だから女って嫌い。

　そんな自分から下半身ズルズル発言して何のメリットになるのかわからない。

　まずワンナイトがあるってことを恥じろ。

　自分が純粋に恋愛してる女たちから程遠い中身も下半身もクソヤロウだってことを自覚してほしい。

　『あたしの穴使ってください』ってマ●コに貼り紙して、駅前で脚広げてれば勝手に何本か挿してくれるから、とりあえず駅前行けよって思う。

　……て、それを言いたいんじゃなくて、あたしが思うにワンナイトって、すごく、すっ～～ごく勿体なくない？

　え？女としての魅力が勿体無い？

　もっと自分を大事にしろ？

　はあ？そんなどーでもいいこと勿体無いとか思ったことない。

　そこじゃなくて。

　勿体無いのは、チ●コが。

　コ●ドームじゃないんだからさ、やめようよ使い捨てとか。

　使うなら、飽きるまで使えばいいじゃん。

　だからさ、このシン先輩には、てゆーか今後は男にそれを求めることにしようと思う。

　あたしが彼女になったら、彼氏は束縛だろーが、DVだろーが、なんでもこいよ。

　その代わり、飽きるまでチ●コ使わせろ。

　飽きたら、さよならチ●コ。

　…その結論に至ったときには、あたしは自分がどれだけ性欲が強かったのかを実感した。