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【第1鈴・クズだと思ったことはない】
クズの兆し
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初めまして。
あたしは松岡ハルカと言います。
高校一年生。16歳。
キラキラして、キャッキャして、あたしイケてる~って勘違いしてるパリピ女が嫌いです。
いつしかこの『パリピ』って言葉も使われなくなると思うから説明だけ。『パーリィピーポー』のことです。
そーゆう女にかぎって、女子会して友達と愚痴と男と金の話ばっかりして、合コンで酔っちゃった~とか言いながらチ●コ挿してほしいアピールを男に訴える下半身ズルズル女ばっかり。
だから、あたしは女が嫌い。
とか言ってるお前はどうせ喪女だろ。男っぽいガサツな見た目に、お洒落の欠片もない格好してんだろ、とか思われがちだが、そうでもない、実は。
そこらへんのマナーはちゃんとしているつもりだ。
そうでもないと異性から告白されるわけがない。
…………そう、あたしは今、その異性から告白された直後なのだ。
告白してきたのは同じ学校のひとつ上の先輩。名前はシン先輩。
知り合ってまだ1週間。
『俺……松岡のこと好きだよ。だから、彼女になって』
だってさ。
はあ?
意味わからんがな。
お前はこの1週間であたしの何を知ったのだ?
放送部だったあたしは学校イベントに必須である場内アナウンスの予定を立てようと、訪れた生徒会で初めて先輩と出会った。
初対面からの1週間目。
『好きです』。
お前はこの1週間であたしの何を見極めたのだ。
例え1週間で惚れた、本気です、と言われても、このあたしの生きた16年間をその1週間で見極めたなら大したもんだよね。
でもまあ、物は試しと思い、その1週間で見極めた実力がいかなるものかと、その告白を受けてみた。
が、しかし、
生徒会副会長であるシン先輩は放送部だったあたしのいる部室にまでやってきて、毎日毎日呼び出してきた。部活動の最中に、だ。
同じ部活の子には「あの先輩うざい、邪魔」と言われる始末。
「彼女ならどーにかして」と言われたこともあったが、なんであいつの躾をあたしがしなきゃいけないわけ?と面倒くさがって放し飼いにしていた。
そのせいか調子に乗った駄目犬は、部活のときだけじゃなく、休み時間もひっきりなしにあたしを呼出してきた。
これは副会長という職権乱用だぞ。
呼出しを拒否れば、拗ね、怒り。突き放せば泣きついてくる。
まるでガキの子守をしているよう。
10代で母性本能に目覚めるほどそんな早い展開求めてない。
昔から損得勘定の強かったあたしは、そこでこんな面倒くさいやつ相手にするぐらいなら何かメリットがないとやっていけないと考えた。
あたしがこいつに求めるメリット。
女のあたしが、男のこいつに…。
女になくて、男にあるもの。
………………あぁ、マ●コとチ●コだ。
答えはそこに行き着いたのだった。
それがあたしがクズと呼ばれる第一歩だった。
あたしは松岡ハルカと言います。
高校一年生。16歳。
キラキラして、キャッキャして、あたしイケてる~って勘違いしてるパリピ女が嫌いです。
いつしかこの『パリピ』って言葉も使われなくなると思うから説明だけ。『パーリィピーポー』のことです。
そーゆう女にかぎって、女子会して友達と愚痴と男と金の話ばっかりして、合コンで酔っちゃった~とか言いながらチ●コ挿してほしいアピールを男に訴える下半身ズルズル女ばっかり。
だから、あたしは女が嫌い。
とか言ってるお前はどうせ喪女だろ。男っぽいガサツな見た目に、お洒落の欠片もない格好してんだろ、とか思われがちだが、そうでもない、実は。
そこらへんのマナーはちゃんとしているつもりだ。
そうでもないと異性から告白されるわけがない。
…………そう、あたしは今、その異性から告白された直後なのだ。
告白してきたのは同じ学校のひとつ上の先輩。名前はシン先輩。
知り合ってまだ1週間。
『俺……松岡のこと好きだよ。だから、彼女になって』
だってさ。
はあ?
意味わからんがな。
お前はこの1週間であたしの何を知ったのだ?
放送部だったあたしは学校イベントに必須である場内アナウンスの予定を立てようと、訪れた生徒会で初めて先輩と出会った。
初対面からの1週間目。
『好きです』。
お前はこの1週間であたしの何を見極めたのだ。
例え1週間で惚れた、本気です、と言われても、このあたしの生きた16年間をその1週間で見極めたなら大したもんだよね。
でもまあ、物は試しと思い、その1週間で見極めた実力がいかなるものかと、その告白を受けてみた。
が、しかし、
生徒会副会長であるシン先輩は放送部だったあたしのいる部室にまでやってきて、毎日毎日呼び出してきた。部活動の最中に、だ。
同じ部活の子には「あの先輩うざい、邪魔」と言われる始末。
「彼女ならどーにかして」と言われたこともあったが、なんであいつの躾をあたしがしなきゃいけないわけ?と面倒くさがって放し飼いにしていた。
そのせいか調子に乗った駄目犬は、部活のときだけじゃなく、休み時間もひっきりなしにあたしを呼出してきた。
これは副会長という職権乱用だぞ。
呼出しを拒否れば、拗ね、怒り。突き放せば泣きついてくる。
まるでガキの子守をしているよう。
10代で母性本能に目覚めるほどそんな早い展開求めてない。
昔から損得勘定の強かったあたしは、そこでこんな面倒くさいやつ相手にするぐらいなら何かメリットがないとやっていけないと考えた。
あたしがこいつに求めるメリット。
女のあたしが、男のこいつに…。
女になくて、男にあるもの。
………………あぁ、マ●コとチ●コだ。
答えはそこに行き着いたのだった。
それがあたしがクズと呼ばれる第一歩だった。
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