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馴れ初め Q and A
Q.好きになったきっかけは?
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A.みなと
ノーコメント。…嫌いッ!嫌いなんだってば!
…まぁ、でも…けっこう気持ち良かった。
A.大晴
キス魔だった。
最高かよ。最高&最高。酔っ払い素晴らしいと思う日がくるなんて。
部署の飲み会。彼は大きな仕事が終わった後で、とても調子良くお酒を飲んでいた。飲んで飲んで、ガンガン器を空けて…結構お酒強いんだなーと感心していたところだった。
彼が突然部長にがばりっと抱きつきちゅっちゅっしだしたのは。俺は頭が真っ白になった。次の被害者社員にむちゅーっとしてる姿を見て、割り箸をへし折った。
危うく女子社員に魔の手(口)が触れそうになった所でセクハラだと訴えられる前に確保した。そうして出来上がった周りの様子やこの場のノリでイケると判断して、とても濃厚な口付けを行った。
いつもヘラヘラにこにこゆるんでる唇にかぶり付いて隙間にヌルリと舌を差し込んだ。あっつい口内を探って舌をひっぱり出す。驚きに見開かれる目と視線を合わせながら啜り出し、俺の口の中で飴玉みたいに舐め回す。気持ちが良かったのかチロチロ動いて答えてきたのでさらに奥に入り込んで喉奥と上顎を味わった。酒で体温が上がっていてぬるぬるしてここにチンポ突っ込んだらさぞ気持ちいいだろうな…などと考えていたら、くたりと力が抜けてディープなキスは強制終了された。
ノックアウトさせたらへべれけな周りはキャーキャー言ったり、ゲラゲラ笑っていたので酒の席の事だと流されるだろう。正直勃起しないように気をそらすのに苦労した。
そのあとはなんだか懐かれて、ぐんにゃり熱い腕が絡み、ちゅっ…むちゅ…と頬を吸われて……あーかわいい。酔っ払い最高。でも今度他のヤツにそれやったらユルサナぃ…いやいや、そんな事言えるような立場ではないと自身を戒める。
同僚のノンケなんて面倒くさい事になると分かり切っているだろう……しかし俺はそのまま流れるように自宅に持ち帰った。
そうしてちょっといじくり回して………えっ?ああ、好きになったきっかけ?そうそう好きになったきっかけだったね。
それは俺のスケジュール管理ミスと先方の都合と同僚達の病欠の重なった魔の月間の事だった。
日常業務をこなしながら終わりが見えない作業を俺は永遠と行っていた。締切と締切の狭間で締切を追う…。終わらない。
そろそろ日付が変わるかなと言う頃。終電のため先に帰った筈だった彼がカサカサビニールを揺らしながら「チーズと高菜明太どっちがいー?」と問うてきた。
でも彼はどちらの味も食べたかったらしく、結局トッピングを半分にわけ合って食べた。そのまま自然に手伝いに加わり、夜が空け朝日が差し込んでも黙々と二人で作業を行った。しかし終わらない。終わらないんだ。
身だしなみを整えるため一瞬家に帰るが、すぐに出勤し寝てるんだか起きてるんだかよく分からない日々が続いた。
「おわっ…たーーーー……」
ようやく一通り目処がついて俺は大きく息を吐いた。
隣を見ると同じく机にぐったり懐いてる同僚が居た。自分の抱えている案件もあるだろうに結局最後まで手伝ってくれた。ちょっとだけ大きい俺のシャツが浮いている。俺の家の方が近いのでシャワーと着替えを貸していた。パンツだけはその辺で買っていたようだが。洗濯する暇などなく着替えのストックが無くなっていたのでギリギリセーフだった。
彼はこの地獄を共に乗り越えてくれた戦友だ。じんわりと感謝の念が募る。
疲れた頭でぼんやりと彼を見つめていたらふと目が合った。
熊の浮いた顔が、ニンマリ笑って恩着せがましく言葉を放つ。
「貸しひとつな」
自慢げなそれが、とっても可愛くて。
あーもー無理だ。可愛い。好きだ。好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好きスキスキスキすきくたびれ切っても自信満々な感じが堪らない好きスキすきすきあんまり素直じゃないけどわかりやすい所が好き好き好きスキ軽薄な癖に仕事には真面目で頼れる所も好き好きスキスキよく喋る口も薄い唇もチラチラ俺を誘惑する舌もスキすき好き好き好き好きすきすきすき絶対堕とす。
正直この単純ちょろすけを手に入れるのは楽勝だと思ってる。追い詰める。少し触れてみた感じ意外と抵抗感がなさそうだし、まずは身体から攻略していこうかな。
経験値は絶対俺の方が上だ。ぐっちゃぐちゃにしてやる。俺という存在を快楽と共に叩き込んでそれが"普通"にしてやるからな。
好きだ好き好き好きスキすき。溢れる感情が止まらない。今すぐ押し倒して俺の愛を注ぎたい。すきすきすき。
んーでも…俺の愛情って結構重たいらしいからちょっとだけ覚悟しといてね。みなと。
なるべく優しくするからさ。
ノーコメント。…嫌いッ!嫌いなんだってば!
…まぁ、でも…けっこう気持ち良かった。
A.大晴
キス魔だった。
最高かよ。最高&最高。酔っ払い素晴らしいと思う日がくるなんて。
部署の飲み会。彼は大きな仕事が終わった後で、とても調子良くお酒を飲んでいた。飲んで飲んで、ガンガン器を空けて…結構お酒強いんだなーと感心していたところだった。
彼が突然部長にがばりっと抱きつきちゅっちゅっしだしたのは。俺は頭が真っ白になった。次の被害者社員にむちゅーっとしてる姿を見て、割り箸をへし折った。
危うく女子社員に魔の手(口)が触れそうになった所でセクハラだと訴えられる前に確保した。そうして出来上がった周りの様子やこの場のノリでイケると判断して、とても濃厚な口付けを行った。
いつもヘラヘラにこにこゆるんでる唇にかぶり付いて隙間にヌルリと舌を差し込んだ。あっつい口内を探って舌をひっぱり出す。驚きに見開かれる目と視線を合わせながら啜り出し、俺の口の中で飴玉みたいに舐め回す。気持ちが良かったのかチロチロ動いて答えてきたのでさらに奥に入り込んで喉奥と上顎を味わった。酒で体温が上がっていてぬるぬるしてここにチンポ突っ込んだらさぞ気持ちいいだろうな…などと考えていたら、くたりと力が抜けてディープなキスは強制終了された。
ノックアウトさせたらへべれけな周りはキャーキャー言ったり、ゲラゲラ笑っていたので酒の席の事だと流されるだろう。正直勃起しないように気をそらすのに苦労した。
そのあとはなんだか懐かれて、ぐんにゃり熱い腕が絡み、ちゅっ…むちゅ…と頬を吸われて……あーかわいい。酔っ払い最高。でも今度他のヤツにそれやったらユルサナぃ…いやいや、そんな事言えるような立場ではないと自身を戒める。
同僚のノンケなんて面倒くさい事になると分かり切っているだろう……しかし俺はそのまま流れるように自宅に持ち帰った。
そうしてちょっといじくり回して………えっ?ああ、好きになったきっかけ?そうそう好きになったきっかけだったね。
それは俺のスケジュール管理ミスと先方の都合と同僚達の病欠の重なった魔の月間の事だった。
日常業務をこなしながら終わりが見えない作業を俺は永遠と行っていた。締切と締切の狭間で締切を追う…。終わらない。
そろそろ日付が変わるかなと言う頃。終電のため先に帰った筈だった彼がカサカサビニールを揺らしながら「チーズと高菜明太どっちがいー?」と問うてきた。
でも彼はどちらの味も食べたかったらしく、結局トッピングを半分にわけ合って食べた。そのまま自然に手伝いに加わり、夜が空け朝日が差し込んでも黙々と二人で作業を行った。しかし終わらない。終わらないんだ。
身だしなみを整えるため一瞬家に帰るが、すぐに出勤し寝てるんだか起きてるんだかよく分からない日々が続いた。
「おわっ…たーーーー……」
ようやく一通り目処がついて俺は大きく息を吐いた。
隣を見ると同じく机にぐったり懐いてる同僚が居た。自分の抱えている案件もあるだろうに結局最後まで手伝ってくれた。ちょっとだけ大きい俺のシャツが浮いている。俺の家の方が近いのでシャワーと着替えを貸していた。パンツだけはその辺で買っていたようだが。洗濯する暇などなく着替えのストックが無くなっていたのでギリギリセーフだった。
彼はこの地獄を共に乗り越えてくれた戦友だ。じんわりと感謝の念が募る。
疲れた頭でぼんやりと彼を見つめていたらふと目が合った。
熊の浮いた顔が、ニンマリ笑って恩着せがましく言葉を放つ。
「貸しひとつな」
自慢げなそれが、とっても可愛くて。
あーもー無理だ。可愛い。好きだ。好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好きスキスキスキすきくたびれ切っても自信満々な感じが堪らない好きスキすきすきあんまり素直じゃないけどわかりやすい所が好き好き好きスキ軽薄な癖に仕事には真面目で頼れる所も好き好きスキスキよく喋る口も薄い唇もチラチラ俺を誘惑する舌もスキすき好き好き好き好きすきすきすき絶対堕とす。
正直この単純ちょろすけを手に入れるのは楽勝だと思ってる。追い詰める。少し触れてみた感じ意外と抵抗感がなさそうだし、まずは身体から攻略していこうかな。
経験値は絶対俺の方が上だ。ぐっちゃぐちゃにしてやる。俺という存在を快楽と共に叩き込んでそれが"普通"にしてやるからな。
好きだ好き好き好きスキすき。溢れる感情が止まらない。今すぐ押し倒して俺の愛を注ぎたい。すきすきすき。
んーでも…俺の愛情って結構重たいらしいからちょっとだけ覚悟しといてね。みなと。
なるべく優しくするからさ。
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