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本編(不定期更新中)
11.朝はいつも一緒だからね
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「いったいこれはどうしたんだ…」
腕を組み険しい顔でテーブルにつく父親の目の前には真っ赤なテスト用紙が散らばる。惨憺たる結果に少年は顔をあげることが出来ない。
「面目ないっす」
「…前のテストはここまで酷く無かっただろう?…何かあったか?」
険しい顔から心配そうな顔に変わった。中々帰って来れず、息子の相手をできない罪悪感もその顔から感じられた。
「ち、ちがう!おれ、ちょっと遊んでて…べんきょうが手につかなくて…。とうちゃんごめん!」
父親を悲しませたくなかった。最近漫画やアニメに夢中になり過ぎて勉学を疎かにしていた自分が悪いと反省した。
こんな顔をさせてしまうならもうちょっとだけ頑張ればよかったと後悔している。
しかし、いつもならそこそこ頑張れば結果が出ていたのでここまで酷い点数を取ったのは少年も初めてで結構ショックだった。
「いい、謝らなくて。父ちゃんもあまり見てやれなくて悪いと思ってる。ただ、心配なだけだ」
「…とうちゃんは、なんもわるくない…」
あまり顔を会わせない父親との時間は楽しく過ごしたいのに、こんな事で空気が重くなるのはとても嫌だった。
「ま、今回はしょうがない。夏休みは塾とか行くか?夏期講習ってまだ間に合うのか…?」
「……うへぇ」
少年の夏休みは勉強漬けで終わりそうだった。
「取り敢えず夕飯は外に食べに行くか」
ファミレスで父親と食べるハンバーグはとても美味しかった。
終業式の日の朝。いつものように電車に乗ると人身事故で電車は止まってしまった。
少し遅めの電車だったので酷く混雑した。どんどんと乗り込んでくる人に押され少年は車内の真ん中で押しつぶされている。久しぶりの満員電車は辛い。
(夏休み前の最終日についてないなぁ)
そう思う少年のお尻に触れてくるものがあった。
ビクリっと身体を揺らす。臀部を軽く撫でた大きな手は、太ももの側面に張り付いた。
(車両も違う、時間も場所も違うのになんでここにいるんだよ!)
たまたま混雑しているのに、たまたま満員電車になったのに、当然のように現れた痴漢に疑問を抱く。
もしかしたら前に2回会った痴漢男とは違う奴なのかもとも思った。が、少年を撫でまわすこの手は確実にあの痴漢の物だと分かった。
何故だかわかった。
(こんな不届き者。何人もいちゃたまんないからな!)
そう結論付ける。
本当は確信した理由も理解していた。
少年はワザと考えないようにする。
怖いから。
今回は男性の身体が少年の背中にピッタリと密着している。今までで1番位置が近い。
背中ごしに男性の鼓動を感じる。自分のモノも男性に伝わっているだろう。
太ももを軽く揉んでいた男性の手が徐々に上に上がる。
片腕はお腹付近、もう片腕は胸辺りまで上がると、ぎゅうっと抱きしめてきた。
(…!?…ひぅぁ…んぁ…あぁ…)
ぎゅうぅっ!と力一杯抱きしめられ胸の鼓動が大きくなっていく。
背中の男性の体温と少年の体温が混ざり合い、一気に暑くなった。汗が吹き出す。
そのまましばらく抱きしめていたが、そのうちゆっくりと腕が解かれた。少年の中に残念に思う気持ちが生まれたが、それを踏みつけハジに追いやった。
(おれは求めてない…!無理矢理されてるだけ…本当はすんごくイヤなんだ…!)
そう頭では考えるが、少年の身体は一切抵抗しようと動かない。
男性の手はそのまま近くにあった胸とお腹を撫で始めた。
少年の腰辺りに何か硬いものが擦り付けられる。グイグイ押し当てられる物から物凄い熱気を感じる。
夢の中では分からなかった温度。
胸をゆっくりと探っていた指先が、まだ柔らかい少年の右乳首を探り当てた。ほわりっとしていた少年の胸の突起は、指先で強めにえぐり返されるうちに芯を持ち、プチッと盛り上がった。
もう片方の手はお腹を暖めるように添えながら、臍に指をかけ軽く押してくる。
立ち上がった乳首を男性はくりんっくりんっと何度も捏ね回す。乳首が取れてしまいそうな恐怖と一緒にビクッビクッと身体が揺れてしまう何かがそこから生まれる。
(男はぁ…あっ!…乳首なんてぇ…んっ!感じないんだぁ…っ!)
指が少年の乳首をきゅっとつまみ上げた。
「………ァっ……!?」
とても小さな声できっと誰の耳にも届かなかったが、甘い喘ぎ声が少年の口から漏れた。
乳首から発生した何かは背骨を伝い、少年の性器に血が集まってくるのがわかった。
(やめてくれーっ痴漢に触られて勃っちゃったら、おれもヘンタイになっちゃうーっ!)
その想いは男性には伝わらない。胸を撫で回し、時折プチッとした乳首をこねる。お臍をいじっていた手は徐々に下に降りてくる。
(そこはさわっちゃやだ!やめろって!ダメなのにぃ…!)
下腹を触り、ベルトを触り、ついに男性の手は少年の性器に触れた。
そうして少年は理解する。
薄々気づいていた。
この男は自分を女の子と間違えていた訳ではないのだと。
少年自体を目的に触れてきていたのだと。
少年が男である証拠を包まれて、その時にはっきり自覚した。
自覚したからと言って男の行為が止まるわけではない。少年の芯を持ち始めた性器をやんわりと揉む。
(んぅ!?…あっ…!)
明確な快感ともどかしさが少年を襲う。完全に勃ちあがってしまった。布の上から触られるのがじれったい。
男は優しく性器を揉みながら自身の硬くなったペニスを押しつけてくる。
(チンコを…!チンコをさわられると…!まじやばいっ…)
恥ずかしさと快感に支配される。
こんなに人がいる場所で勃ってしまった。しかも見知らぬ男の手で。
しかし他人に触れられる気持ち良さに酔いしれる。
男の手はさらに下の陰嚢の部分もふにふに、と楽しみだした。
性器からの快感と時折強く抓られる右乳首からの快感が繋がる。
顔は真っ赤で息も荒くなるが、我慢する。こんな行為をされて快感を感じているなど誰にも知られたくなかった。
(…電車の中で…!知らない人に囲まれて…!勃ってるなんて…!恥ずかしぃ…!)
それでも優しく触れてくるその刺激だけでは決定的なモノが感じられず腰を手に押しつけるようにして動かしてしまう。
ダメだ、と思うほどに堪らない感覚から逃げ出せなくなる。
背中越しの温度。腰に当たる硬さ。優しく敏感な少年の部分を触れる手。そして鼻に入るあのーーーー。
少年の降りる駅に着いた。慌てて電車を降りる。前屈みになり、股間をカバンで隠すその姿は実に滑稽だろう。後ろからは誰も追いかけて来ない。
そのままトイレへ駆け込んだ。
個室に入ると、もどかしさで我慢できず慌てながらズボンを下ろす。
少年は可愛らしいペニスを取り出すと、夢中で擦る。右の乳首も切なくて摘んでしまう。
乳首を強くつねりながら、激しく上下に擦る。
強い快感に痺れ、頭の中を真っ白にしながら硬直し便器に射精した。
(うっ!…きもち…いい……)
今まで行ったどんな自慰より気持ちが良かった。
精液が便器に滴る音を聴いているうちに冷静になってくる。
そうするととんでもない事をしてしまったと自己嫌悪に陥ってきた。
軽く後始末をして。手を洗う。時間はギリギリだ。
後悔の念を抱えながら、少年はトイレを後にする。
シャツを嗅ぐと密着して移ってしまったあのいい香りがしたーーーー
腕を組み険しい顔でテーブルにつく父親の目の前には真っ赤なテスト用紙が散らばる。惨憺たる結果に少年は顔をあげることが出来ない。
「面目ないっす」
「…前のテストはここまで酷く無かっただろう?…何かあったか?」
険しい顔から心配そうな顔に変わった。中々帰って来れず、息子の相手をできない罪悪感もその顔から感じられた。
「ち、ちがう!おれ、ちょっと遊んでて…べんきょうが手につかなくて…。とうちゃんごめん!」
父親を悲しませたくなかった。最近漫画やアニメに夢中になり過ぎて勉学を疎かにしていた自分が悪いと反省した。
こんな顔をさせてしまうならもうちょっとだけ頑張ればよかったと後悔している。
しかし、いつもならそこそこ頑張れば結果が出ていたのでここまで酷い点数を取ったのは少年も初めてで結構ショックだった。
「いい、謝らなくて。父ちゃんもあまり見てやれなくて悪いと思ってる。ただ、心配なだけだ」
「…とうちゃんは、なんもわるくない…」
あまり顔を会わせない父親との時間は楽しく過ごしたいのに、こんな事で空気が重くなるのはとても嫌だった。
「ま、今回はしょうがない。夏休みは塾とか行くか?夏期講習ってまだ間に合うのか…?」
「……うへぇ」
少年の夏休みは勉強漬けで終わりそうだった。
「取り敢えず夕飯は外に食べに行くか」
ファミレスで父親と食べるハンバーグはとても美味しかった。
終業式の日の朝。いつものように電車に乗ると人身事故で電車は止まってしまった。
少し遅めの電車だったので酷く混雑した。どんどんと乗り込んでくる人に押され少年は車内の真ん中で押しつぶされている。久しぶりの満員電車は辛い。
(夏休み前の最終日についてないなぁ)
そう思う少年のお尻に触れてくるものがあった。
ビクリっと身体を揺らす。臀部を軽く撫でた大きな手は、太ももの側面に張り付いた。
(車両も違う、時間も場所も違うのになんでここにいるんだよ!)
たまたま混雑しているのに、たまたま満員電車になったのに、当然のように現れた痴漢に疑問を抱く。
もしかしたら前に2回会った痴漢男とは違う奴なのかもとも思った。が、少年を撫でまわすこの手は確実にあの痴漢の物だと分かった。
何故だかわかった。
(こんな不届き者。何人もいちゃたまんないからな!)
そう結論付ける。
本当は確信した理由も理解していた。
少年はワザと考えないようにする。
怖いから。
今回は男性の身体が少年の背中にピッタリと密着している。今までで1番位置が近い。
背中ごしに男性の鼓動を感じる。自分のモノも男性に伝わっているだろう。
太ももを軽く揉んでいた男性の手が徐々に上に上がる。
片腕はお腹付近、もう片腕は胸辺りまで上がると、ぎゅうっと抱きしめてきた。
(…!?…ひぅぁ…んぁ…あぁ…)
ぎゅうぅっ!と力一杯抱きしめられ胸の鼓動が大きくなっていく。
背中の男性の体温と少年の体温が混ざり合い、一気に暑くなった。汗が吹き出す。
そのまましばらく抱きしめていたが、そのうちゆっくりと腕が解かれた。少年の中に残念に思う気持ちが生まれたが、それを踏みつけハジに追いやった。
(おれは求めてない…!無理矢理されてるだけ…本当はすんごくイヤなんだ…!)
そう頭では考えるが、少年の身体は一切抵抗しようと動かない。
男性の手はそのまま近くにあった胸とお腹を撫で始めた。
少年の腰辺りに何か硬いものが擦り付けられる。グイグイ押し当てられる物から物凄い熱気を感じる。
夢の中では分からなかった温度。
胸をゆっくりと探っていた指先が、まだ柔らかい少年の右乳首を探り当てた。ほわりっとしていた少年の胸の突起は、指先で強めにえぐり返されるうちに芯を持ち、プチッと盛り上がった。
もう片方の手はお腹を暖めるように添えながら、臍に指をかけ軽く押してくる。
立ち上がった乳首を男性はくりんっくりんっと何度も捏ね回す。乳首が取れてしまいそうな恐怖と一緒にビクッビクッと身体が揺れてしまう何かがそこから生まれる。
(男はぁ…あっ!…乳首なんてぇ…んっ!感じないんだぁ…っ!)
指が少年の乳首をきゅっとつまみ上げた。
「………ァっ……!?」
とても小さな声できっと誰の耳にも届かなかったが、甘い喘ぎ声が少年の口から漏れた。
乳首から発生した何かは背骨を伝い、少年の性器に血が集まってくるのがわかった。
(やめてくれーっ痴漢に触られて勃っちゃったら、おれもヘンタイになっちゃうーっ!)
その想いは男性には伝わらない。胸を撫で回し、時折プチッとした乳首をこねる。お臍をいじっていた手は徐々に下に降りてくる。
(そこはさわっちゃやだ!やめろって!ダメなのにぃ…!)
下腹を触り、ベルトを触り、ついに男性の手は少年の性器に触れた。
そうして少年は理解する。
薄々気づいていた。
この男は自分を女の子と間違えていた訳ではないのだと。
少年自体を目的に触れてきていたのだと。
少年が男である証拠を包まれて、その時にはっきり自覚した。
自覚したからと言って男の行為が止まるわけではない。少年の芯を持ち始めた性器をやんわりと揉む。
(んぅ!?…あっ…!)
明確な快感ともどかしさが少年を襲う。完全に勃ちあがってしまった。布の上から触られるのがじれったい。
男は優しく性器を揉みながら自身の硬くなったペニスを押しつけてくる。
(チンコを…!チンコをさわられると…!まじやばいっ…)
恥ずかしさと快感に支配される。
こんなに人がいる場所で勃ってしまった。しかも見知らぬ男の手で。
しかし他人に触れられる気持ち良さに酔いしれる。
男の手はさらに下の陰嚢の部分もふにふに、と楽しみだした。
性器からの快感と時折強く抓られる右乳首からの快感が繋がる。
顔は真っ赤で息も荒くなるが、我慢する。こんな行為をされて快感を感じているなど誰にも知られたくなかった。
(…電車の中で…!知らない人に囲まれて…!勃ってるなんて…!恥ずかしぃ…!)
それでも優しく触れてくるその刺激だけでは決定的なモノが感じられず腰を手に押しつけるようにして動かしてしまう。
ダメだ、と思うほどに堪らない感覚から逃げ出せなくなる。
背中越しの温度。腰に当たる硬さ。優しく敏感な少年の部分を触れる手。そして鼻に入るあのーーーー。
少年の降りる駅に着いた。慌てて電車を降りる。前屈みになり、股間をカバンで隠すその姿は実に滑稽だろう。後ろからは誰も追いかけて来ない。
そのままトイレへ駆け込んだ。
個室に入ると、もどかしさで我慢できず慌てながらズボンを下ろす。
少年は可愛らしいペニスを取り出すと、夢中で擦る。右の乳首も切なくて摘んでしまう。
乳首を強くつねりながら、激しく上下に擦る。
強い快感に痺れ、頭の中を真っ白にしながら硬直し便器に射精した。
(うっ!…きもち…いい……)
今まで行ったどんな自慰より気持ちが良かった。
精液が便器に滴る音を聴いているうちに冷静になってくる。
そうするととんでもない事をしてしまったと自己嫌悪に陥ってきた。
軽く後始末をして。手を洗う。時間はギリギリだ。
後悔の念を抱えながら、少年はトイレを後にする。
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