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むかえにきたよ
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しおりを挟む「なんか聴こえる…」
輝は突然そんなことを言いはじめた。
叶は耳をすませるが特徴的な音はしなかった。
「…何が聞こえるんだ」
「んー…、呼ん…でる…?んぁ、あ?わかん、ね…」
嫌な感じがした。
その幻聴の回数は日々増えていった。
その声もはっきりとしていく様子だった。
「ぅあー…呼んでる…呼んでる…。帰って、こいって…」
「………」
何を言っているのだろうと叶は思った。
(帰ってこいだって……?てっちゃんの居場所はここだ。俺の所だ!!)
焦燥感が募る。この状況をなんとかしたい。輝を1人にするのはとても不安だが、四六時中側にいる事は出来ない。
一つの鍵では不安で後付けできる鍵を増やした。窓に、扉に。賃貸に穴を開けるなど御法度だったが、床に固定したチェーンに輝の足を繋いだ。室内ならどこでも行けるが外に出る事は出来ない。足枷を嵌める時も輝は特に抵抗もせず、ただいつものように笑っていた。
こうして外からも内側からも叶の許可なく出入りは不可能な状況にした。輝を守る事が優先すべき事だった。
「もう…飲めない…。…のべない"…」
「あともう一杯だけだ。ほら口を開けろ」
首を振り逃げる輝の顔を掴み口をこじ開け液体を注ぎ込む。これで7杯目だ。ジタバタ抵抗するのを抑えつけて無理矢理嚥下させた。飲み込み切れず口から溢れた液体が輝の肉体を滑っていく。強いアルコールの匂いが漂った。
酒だ。叶は酒に塩を混ぜた物をひたすら輝に飲ませていた。
「むり"……んぐッ…んぇ…」
「大丈夫、大丈夫だ…。きっとアレも嫌がって出て来るはずだ。…まだ吐くなよ?浸透させないと効き目が悪いかもしれない。我慢だ我慢…。大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫だいじょうぶ…」
ぎゅうっと叶は片手で輝の口を覆う。苦しいのかその手を外そうとガリガリと引っ掻かれた。傷口から血が滲む。しかし輝から与えられる痛みを感じる程に叶の力は強くなっていった。
こんなに抵抗されるのは初めてでコレはもしかしたら効き目があるのかもしれないという希望と、苦しむ輝に対し高まっていく感情から叶の息が荒くなっていく。
叶の口元は自然と笑って、顔が紅潮した。その瞳には輝しか写っていない。
恍惚とした表情は本人も無意識で、輝もそんな物を気にする余裕がなかった為に誰にも気が付かれる事がなかった。
「大丈夫…大丈夫だ、輝…。もうちょっと…我慢しよう…な?」
「ふっ……ぐっ……ぅえっ…おぇッ…!!」
ふぐっとなった瞬間に輝の鼻から液体が溢れた。
そこから全力の抵抗で暴れ叶の手が外れるとビシャビシャと透明な液体が吐き出された。
大量のそれはジワジワ広がり大きな水溜りになっていく。しかしそこには水分が広がるばかりで、触手が出てくる様子はなかった。…失敗だ。
「うぇッ!!…ッオェぇ……」
輝は涙を流し、鼻から、口から、液体を溢し苦しげに眉を寄せている。ジタジタと床でもがく輝を叶は目に焼き付けるようにジッと見下ろした。
「あーあー…駄目じゃないか…。もう一回、…やり直しだ…」
「も、無理っ…ゆるひて…」
「輝…」
「許して!ゆるして、かなえぇ…」
自身の嘔吐した液体に沈み、哀れに懇願する輝に叶は股間に熱が集まっていくのを自覚した。
ぐちゃぐちゃの顔に、情けない声に、脳味噌が痺れるようだった。
興奮している。
硬くなったペニスがズボンを押し上げた。
ヘニャヘニャ笑っている以外の表情を久しぶりに見て、色々な液体に顔面を汚して苦しそうなその顔が……あまりにも可愛くて。
ふー…と興奮から荒くなる息を抑え、絡れる指で急いで自身を取り出すと一気に輝を貫いた。
「んッ♡ぐっ…あ"ぁっ…♡」
「輝…てるっ…てっちゃん!!」
バスバスと興奮のまま突くのをやめられない。
輝の肉穴は一気に貫かれて驚き、ぎゅうっと硬く閉まったが激しく抽送されるうちに柔らかくとろけ、嬉しそうに熱く固い欲望を受け入れた。
こほっと咳き込むたびに輝の口から酒はいまだ溢れるが、それよりも膨れた亀頭で体内をえぐられる快楽が優ったのか輝の表情はとろりと蕩けいつものヘナヘナの笑顔に戻っていった。
「か、…なぇーっ♡…きもっちい……♡」
「ああ!…てるッ…!!」
笑顔が1番好きだった。
彼の輝く笑顔を見ると、時が止まって目が釘付けになった。
でも、今は。
ヘラヘラ笑うそんな顔よりも、真実の表情が見たかった。
叶の両手が伸びて長い指が輝の首に左右から巻きつく。
それはいまだに口から溢れる液体を止めようとしたのか、苦しむ顔がもっと見たかったのか…わからない。
躊躇なく締め上げると輝の顔は赤くなり、口を少しだけ開閉し苦しそうに顔を歪めた。
グチョグチョ出入りする叶のペニスに苦しさを伝えるよう肉穴が締め付ける。
ぎゅうッと痛いぐらい締め付けるそこにさらに興奮し、ギチギチの輝の中を無理矢理掘削するのを止められなかった。打ちつける動きは更に激しくなっていく。
チャリチャリと輝の足から鎖の音が微かに鳴った。
ーーー…ぬちょ…グチュぐちょ…パンッパンッパンッ…
狭い部屋の中を2人の熱気が包む。
「う"っ♡…ぎっ……ぁッ♡」
「はぁはぁ…駄目…ダメだよてっちゃん…。吐き出しちゃ…。はっ…もうちょっと…我慢しよう?」
「ゔ…ぐっ♡…あ"っ…ぁ…♡」
「あー…輝輝輝輝てるてるてるてっちゃん!俺の!てっちゃん!!!」
ぎゅうぎゅうの穴の中、最後に数度抜き差しをして陰毛がつくほどしっかり根元まで押し込むとそれまでの激しい動きをぴたっと止めて叶は輝の奥へと勢いよく射精した。
2人の腹に潰された輝の性器からも押し出されるように緩く白い液体が溢れる。
輝の暖かい体内にたっぷりと精液をすりつけ、軽く揺すって最後の一滴まで残さずそそいだ。
脱力した指を輝の首から離し、ぬるー…とペニスを引き抜く。少し引っかかった亀頭が抜けるとヒクヒクしながらゆっくりと口が閉じた。
首締めから解放された輝が苦しげに咳き込むと下腹部に力が入るのか尻穴から射精するようにピュッと叶がせっかく奥に注いだ精液が出てきた。
「てっちゃん…ひどいよ…。せっかく奥に出したのに…。ねぇ…輝…てっちゃん…」
「ケホッ…うぅっ…えほっ……………ぁ♡」
それを再び奥に押し込むように叶は勃起したペニスをねじ込んだ。
応援ありがとうございます!
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みんなの感想(6件)
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すごくおもしろいです!!!!!更新されるのをいつも楽しみにしてます!!
いつも読んで頂きありがとうございます!
更新遅くてすみません…。また読んで頂けたら嬉しいです。
今まで見たものの中で衝撃的で面白すぎます……わにゃ〜!!!!!
読んで頂きありがとうございます。亀更新で申し訳ないです。
ぁあ……すごくいい……