死体標本

お粥定食

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1.採集

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琥珀色の夕日がカーテンの隙間から差し込み、屋敷の女主人の顔を橙色に照らす。
女主人は丁寧に青年の身体を遺体袋の中に収納し、屋敷の地下室で青年の着衣を全て取り払い、青年の全身の消毒、および洗浄を行い、
表情を整え、
遺体に小切開(主に頸部など)を施し、動脈より循環器経路を使用し防腐剤を注入。同時に静脈より血液を排出する。
腹部に約1cmの穴を開け、そこからトローカーと言われる金属製の管を刺し胸腔・腹腔部に残った体液や、腐敗を起こしやすい消化器官内の残存物を吸引し除去する。また同時にそれらの部分にも防腐剤を注入する。
切開を施した部位を縫合する。この時、切開を行った部分にはテープ等を貼り目立たなくする。事故などで損傷箇所がある場合はその部分の修復も行い女主人の手によって青年は
生前の時のように生き生きと輝いて見えた。
それで女主人は青年の形の整った唇にそっと自身の口を重ねた。
そして、青年の口の中に自身の舌を挿し挿れ、まるで親鳥が仔に餌を食べさせるように青年の舌を絡ませて水音を部屋中に響かせていた。
チュッパチュプックチュッムチュキュッ。
やがて女主人は青年の口を解放すると、まるで銀糸のように女主人と青年の口を日にあてられててらてらと光り輝いていた。

深夜にて
女主人は青年をベッドの上に寝かせ、服を全て取り払い青年の白皙のような素肌に自身の舌でその身を味わっている。
女主人「貴方は死んでも美しいこの私を楽しませてくれるわ。」
女主人は青年の飾りを指で転がしながら、そっと青年の瞳を舌で撫でるようにして舐める。


青年は窓の無い部屋の中で、硝子製の棺の中で保管されており、誰の目にもさらされない所にいる。
青年(どうしてこんな事に?)
青年は瞬きしない目で天井を見つめながら、疑問に思った。
青年(リアンは?どうなった?)
青年の恋人であるリアンはお忍びの新婚旅行に二人で行った後そこから青年は記憶がない。
青年(とりあえずここから出ないと。)
しかし、青年の身体は既に死んでるので、いくら青年が女主人から死体蘇生の実験を受けて、成功しているとはいえ首にはめられた行動制御装置が原因で身体を動かそうと力を入れてもびくともしなかった。

青年(一体どうすれば?)
そんな時、青年のいる部屋に誰かが入ってきた。
ガチャッギイイイイイイッ。
それは昨日の女主人だった。メイド達を連れて部屋の中に入って来た。
女主人「どうですか?ご気分は死んでいますから関係ないですよね?」
女主人は青年の身体を隅々まで舐め回すように視姦した。
女主人「今日もまた楽しい事をしましょうね。」
女主人は棺の戸を開けながら、死体になった青年の身体を起こしながら、メイド達に命じて例の寝室に行かせた。
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