隷属王子

お粥定食

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ナズナが自分の玄関のドアを開けて、ナズナを待ち構えていたのは近所に住むコケモモおばさんだった。
コケモモ「ナズナ、ちょっと良いかい?」
ナズナ「どうしたの?コケモモおばさん。」
コケモモ「何やら、この地下に怪しい人物が侵入してきたんだよ。」
ナズナ「怪しい人物?」
コケモモ「ええ、何やらその人は防護服無しでこの地下まで侵入してきたんだって。」
ナズナは驚愕を隠せなかった。
ナズナ「防護服無しで!!?」
ナズナはコケモモと一緒にその人物の所まで行く事にした。

広場にて
ガヤガヤガヤ。地下で暮らす人々が謎の人物を拘束して取り囲んでいて、素性の知れない侵入者の処遇をどうすべきか村の長達と話し合っている。
村人1「長、どうもこの男怪しいですぜ。直ぐにここから追い出してやりましょう。」
村人1は村の長らしき白いひげを蓄えた老人に話し掛けていた。
村の長「しかし、この若者にあまり敵意が無いように見えるのじゃが…。」
村人1「しかし、長!こいつは防護服を一切着ずに此処まで侵入してきたんですよ!絶対に危険な奴で間違いねえですぞ!」
村人2「そうだ、俺もこいつに同感です。」
村人達が話し合っている時に、丁度来たナズナとコケモモは今話題の中心になっている青年の姿をその目で見た。
ナズナ「!!!貴方は!!」
コケモモ「ナズナ!知り合いかい!?」
ナズナ「知り合いも何もずっと探していた私の最愛の人よ!」
ナズナがセルウスに近付こうとすると、コケモモはナズナの手をしっかりと掴んだ。
コケモモ「だとしても、ナズナあんたの命が危険だわ!あの不審な男の側に行くなんて!」
ナズナ「コケモモおばさん、心配しないで彼はとても心の優しい人だから、みんなもきっと分かってくれる筈。」
コケモモ「…でもナズナ。」
ナズナ「コケモモおばさん、私を信じて。」
コケモモはナズナの腕を離し、ナズナに対してこう言った。
コケモモ「ナズナ、もし危険だと思ったらすぐに逃げるんだよ。」
ナズナ「コケモモおばさん、心配してくれてありがとう父さんと母さんが亡くなってからずっと私を面倒見て、ここまで大きくしてくれて。誰よりも感謝しているわ。」
ナズナはコケモモの注意を聞き、ズンズンと青年もといセルウスの下に近付いてこう言った。
ナズナ「…月来香無事だったのね、今まで何処で生き延びていたの?」
ナズナはセルウスの身体を抱きしめそう言った。
セルウス「………?」
セルウスは意味も分からず小首を傾げた。

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