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パチパチと火の粉が弾ける音を聞きながら、国重はモーロと名乗る中年の男性に話しかける。
国重「さっきはどうもありがとうございます。僕の名前は国重といいます。所であなたは?」
モーロ「俺はあの邪悪な少女を倒すために遥々この地へやってきた。」
国重「その邪悪な少女とは一体何者何ですか?」
モーロ「俺も詳しくは知らないがどうやらこの世界とは違う別の世界からやってきたらしいんだ。」
モーロは串に差した小動物の焼き肉を食べながら、国重に話した。
モーロ「とにかく、その少女は不思議な絵筆を使い、さっきの魔獣を作り出し、俺達に攻撃をしてくる。」
国重「何故人々を襲うんですか?」
モーロ「俺にも分からない。しかし、分かっている事はその邪悪な少女を倒せばこの世界が平和になる事だけだ。」
国重はしばらく複雑な表情で燃え盛る炎を見つめている。
翌朝
山から開けた場所に出たモーロと国重はそのまま徒歩で道を歩いていたが、城が段々と近くなってきた事に安堵感と不安を覚えた国重はモーロにこんな質問をした。
国重「あの、モーロさん?聞いても良いですか?」
国重はモーロに質問をした。
モーロ「ああっなんだ?」
国重「そのモーロさんには大切な人がいるんですか?」
モーロ「俺には8歳になる娘と妻と3人暮らしだったが、あの邪悪な少女が魔獣を産み出し、俺達故郷の村を襲ってきて、住めなくなって妻と娘は安全な場所で暮らさせている。」
国重「旅に出て、大丈夫だったんですか?」
モーロ「妻は大反対してきた、それで俺はこうやって妻には無断で家を飛び出してきた。」
国重「奥さんの事を大事にしてるんですね。」
モーロ「そうか?」
国重「僕には分かります。モーロさんが奥さんとお子さんをこの世で一番大切に思っている事を。」
その時、国重の視界で何かが見えた。
国重「!?モーロさん!!」
モーロはすかさず剣を抜き、音のする方へ剣を構える。
木陰から出てきたのは、大柄な体躯の魔獣であり、モーロと国重を交互に見やる。
モーロ「国重用心しろ!」
魔獣はモーロに向かって鉤爪の切っ先を向けて襲ってきた。
キインッ!
金属音がその場で木霊する。
魔獣は唸り声を上げながら、モーロに再び襲い掛かる。
林から続々と魔獣が出てくる。
モーロ「国重お前は先にあの城に向え!俺はコイツを倒してから向かう!」
国重「でも、モーロさんが。」
モーロ「良いから、行け!」
モーロは魔獣の攻撃を交わしながら、国重に促す。
国重「モーロさん、どうかご無事で!」
国重はそのまま振り返らず城に向かって林を走り抜けた。
国重「さっきはどうもありがとうございます。僕の名前は国重といいます。所であなたは?」
モーロ「俺はあの邪悪な少女を倒すために遥々この地へやってきた。」
国重「その邪悪な少女とは一体何者何ですか?」
モーロ「俺も詳しくは知らないがどうやらこの世界とは違う別の世界からやってきたらしいんだ。」
モーロは串に差した小動物の焼き肉を食べながら、国重に話した。
モーロ「とにかく、その少女は不思議な絵筆を使い、さっきの魔獣を作り出し、俺達に攻撃をしてくる。」
国重「何故人々を襲うんですか?」
モーロ「俺にも分からない。しかし、分かっている事はその邪悪な少女を倒せばこの世界が平和になる事だけだ。」
国重はしばらく複雑な表情で燃え盛る炎を見つめている。
翌朝
山から開けた場所に出たモーロと国重はそのまま徒歩で道を歩いていたが、城が段々と近くなってきた事に安堵感と不安を覚えた国重はモーロにこんな質問をした。
国重「あの、モーロさん?聞いても良いですか?」
国重はモーロに質問をした。
モーロ「ああっなんだ?」
国重「そのモーロさんには大切な人がいるんですか?」
モーロ「俺には8歳になる娘と妻と3人暮らしだったが、あの邪悪な少女が魔獣を産み出し、俺達故郷の村を襲ってきて、住めなくなって妻と娘は安全な場所で暮らさせている。」
国重「旅に出て、大丈夫だったんですか?」
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モーロ「そうか?」
国重「僕には分かります。モーロさんが奥さんとお子さんをこの世で一番大切に思っている事を。」
その時、国重の視界で何かが見えた。
国重「!?モーロさん!!」
モーロはすかさず剣を抜き、音のする方へ剣を構える。
木陰から出てきたのは、大柄な体躯の魔獣であり、モーロと国重を交互に見やる。
モーロ「国重用心しろ!」
魔獣はモーロに向かって鉤爪の切っ先を向けて襲ってきた。
キインッ!
金属音がその場で木霊する。
魔獣は唸り声を上げながら、モーロに再び襲い掛かる。
林から続々と魔獣が出てくる。
モーロ「国重お前は先にあの城に向え!俺はコイツを倒してから向かう!」
国重「でも、モーロさんが。」
モーロ「良いから、行け!」
モーロは魔獣の攻撃を交わしながら、国重に促す。
国重「モーロさん、どうかご無事で!」
国重はそのまま振り返らず城に向かって林を走り抜けた。
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