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目が覚めるとそこはとても澄んだ青色の海の光景が広がって潮の香りが国重の鼻腔をくすぐる。
国重(何なんだここは!?)
国重はあまりの光景に驚愕し、眼を瞬いた。
その時、国重の後ろで何か物音がした。
ドオンッ!
国重「ん?」
あまりの大きな音に一瞬国重は肩をすくめたが、音のする方へ国重は走っていった。
ザッザッザッザッザッザッザッザッ。
国重「なっ!?」
国重の眼に飛び込んできたのは、無数の亡骸であった。
どれも、身体の一部が欠損していて、血を流しながら息絶えている。
国重「うっううっ。」
あまりの状況に国重は嗚咽を漏らすが、その時微かに瓦礫の下から声がするのを聞き逃さなかった。
???「もし…そこのお若いの助けておくれ。」
国重は老人の声を聞いて、咄嗟に身体が動き、瓦礫の下敷きになっている老人を直ぐに助け出した。
???「うっありがとうお若いのお陰で命拾いした。」
国重「そんな大した事はありません。所で一体何があったんです?」
老人は国重の質問に咳をしながら、答えた。
???「ゲホッゲホッ突然、あの城の方から光が出たかと思えば、建物の下に…いたみんなが全員下敷きになってしまったんだ。」
国重「光?」
国重は怪訝そうな顔で独り言ちた。
???「思えば、あの少女が来てからというものこの国はまるっきり変わってしまった。」
国重「少女?少女ってあの?」
老人「見た目はお前さんよりも年下だが、とても邪悪な心をもっている。」
国重「その少女に会うことは出来ますか?」
老人「それはとても危険だから、これを持っていきなさい。」
老人は懐から一本の短剣を取り出し、国重に手渡した。
老人「これは儂の先祖代々から受け継がれてきた。守りの短剣だ。」
国重「おじいさん、こんな大事なもの受け取れませんよ。それより他にも人はいませんでしたか?」
老人「人?うっ!?」
ところが、老人は話の途中で息絶えてしまった。
国重「えっ!おじいさん!おじいさん!」
国重は老人をその場に寝かせ、一人山の頂に見える城に向かっていった。
森の中はとても鬱蒼としていて、どこかカビ臭い香りが充満している。
国重(何だかこの森、何処かおかしい?)
国重のいる森の中は動物の気配が全くせず、風さえも吹いてこなかった。
その時、国重の瞳を何かが掠めた。
国重「んっ!?」
国重は咄嗟に短剣を取り出し、構える。
ガサガサと草を掻き分けながら、国重の前に出てきたのは小柄な体躯の小動物であった。
国重「なんだ…。」
国重が油断したのも、束の間その小動物は口から牙を剥き出しにして国重に襲い掛かる。
小動物「シャアアアッ!」
国重は咄嗟に短剣で小動物の牙を受け止める。
国重「この生き物は一体!?」
国重の後ろに回り込んだ小動物は牙を国重に刺そうとした途端。
ザシュッ!
背後から謎の男が小動物を倒した。見るも素早い動作で次々と小動物を男は倒していく。
やがて全ての小動物を倒した後、国重は男にこう聞いた。
国重「貴方は?」
男「俺の名はモーロだ。」
国重(何なんだここは!?)
国重はあまりの光景に驚愕し、眼を瞬いた。
その時、国重の後ろで何か物音がした。
ドオンッ!
国重「ん?」
あまりの大きな音に一瞬国重は肩をすくめたが、音のする方へ国重は走っていった。
ザッザッザッザッザッザッザッザッ。
国重「なっ!?」
国重の眼に飛び込んできたのは、無数の亡骸であった。
どれも、身体の一部が欠損していて、血を流しながら息絶えている。
国重「うっううっ。」
あまりの状況に国重は嗚咽を漏らすが、その時微かに瓦礫の下から声がするのを聞き逃さなかった。
???「もし…そこのお若いの助けておくれ。」
国重は老人の声を聞いて、咄嗟に身体が動き、瓦礫の下敷きになっている老人を直ぐに助け出した。
???「うっありがとうお若いのお陰で命拾いした。」
国重「そんな大した事はありません。所で一体何があったんです?」
老人は国重の質問に咳をしながら、答えた。
???「ゲホッゲホッ突然、あの城の方から光が出たかと思えば、建物の下に…いたみんなが全員下敷きになってしまったんだ。」
国重「光?」
国重は怪訝そうな顔で独り言ちた。
???「思えば、あの少女が来てからというものこの国はまるっきり変わってしまった。」
国重「少女?少女ってあの?」
老人「見た目はお前さんよりも年下だが、とても邪悪な心をもっている。」
国重「その少女に会うことは出来ますか?」
老人「それはとても危険だから、これを持っていきなさい。」
老人は懐から一本の短剣を取り出し、国重に手渡した。
老人「これは儂の先祖代々から受け継がれてきた。守りの短剣だ。」
国重「おじいさん、こんな大事なもの受け取れませんよ。それより他にも人はいませんでしたか?」
老人「人?うっ!?」
ところが、老人は話の途中で息絶えてしまった。
国重「えっ!おじいさん!おじいさん!」
国重は老人をその場に寝かせ、一人山の頂に見える城に向かっていった。
森の中はとても鬱蒼としていて、どこかカビ臭い香りが充満している。
国重(何だかこの森、何処かおかしい?)
国重のいる森の中は動物の気配が全くせず、風さえも吹いてこなかった。
その時、国重の瞳を何かが掠めた。
国重「んっ!?」
国重は咄嗟に短剣を取り出し、構える。
ガサガサと草を掻き分けながら、国重の前に出てきたのは小柄な体躯の小動物であった。
国重「なんだ…。」
国重が油断したのも、束の間その小動物は口から牙を剥き出しにして国重に襲い掛かる。
小動物「シャアアアッ!」
国重は咄嗟に短剣で小動物の牙を受け止める。
国重「この生き物は一体!?」
国重の後ろに回り込んだ小動物は牙を国重に刺そうとした途端。
ザシュッ!
背後から謎の男が小動物を倒した。見るも素早い動作で次々と小動物を男は倒していく。
やがて全ての小動物を倒した後、国重は男にこう聞いた。
国重「貴方は?」
男「俺の名はモーロだ。」
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