石英の華

お粥定食

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植え付け6

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それからというもの麗は京香からあらゆる性技を叩き込まれ、少しでも抵抗すると大量の媚薬を料理の中に盛られ、
一日中、子宮の奥を強制的にフィストファックされていたり、
女性の使用人に無理矢理陰茎を扱かれて何度も絶頂をされたり
して、
それが嫌で麗は京香の教えられていった通りに、京香を気持ち良く満足させる事が出来た。
しかし、それと同時に麗の身体も徐々に変わっていった。
琺瑯のようにシミ一つない白くしなやかで細い身体
零れ落ちるように潤んだ大きな瞳
まるで雄の劣情を掻き立てるのに最適な肢体と色香が
麗の身体から放たれるようになった。
和真と番になった時には無かった妖艶さが、雌の歓びを知って開花したのだ。
やがて麗は京香との性行為に和真の事で罪悪感があるものの、何処か背徳的な快感を感じていた。
そんなある日の事、麗が京香が留守の間、地下室で本を読んでいた時、何やら地下室の外で音がした。
ガツンッ!
その音は硬い鎖を切る音で、扉を開け中に入ってきたのは。
中年のがたいがいい男性達で粗野な口調で手下達に捲し立てた。
リーダー「おいっ!野郎共!今日もまたΩを強奪して研究所に売り飛ばすぞ!」
手下1手下2手下3手下4手下5手下6手下7
手下8手下9「はい!!!!!」
強盗達は手際よく、麗を睡眠薬で眠らして、ズタ袋の中に煎れた後、京香の家を撤収した。

麗が再び眼を覚ますと、蛍光灯の明かりが麗の眼をつぶし、身体を起こそうにも麗の身体は鉄の枷で拘束されていて全く身動きが取れなかった。
麗(ここは!?一体何がどうなって!!?)
麗の頭は混乱していて、整理がつかない時に、突然麗のいる部屋の扉が開いて研究員らしき人が入って来た。
ガチャッゾロゾロゾロゾロゾロ。
研究員達の一人が、何やら薬品が入った台車を持って来た。
研究員A「これでもう999人目です。今度こそ成功してほしいものです。」
研究員B「今度こそ、成功する。その為に国から多額の助成金を貰っているんだ。この実験でようやく成果を出すぞ!」
研究員Bはそう他の研究員達に言いながら、麗の左腕の上腕伸側に謎の液体が入った注射器を注入した。
チクッ。
チュウー。
研究員Bは麗に注射を打ち終わり、さっと注射針を麗の左腕から抜くと、研究器具と共に部下達にこう指示を出した。
研究員B「これからのこの被験体NO.1000を独房に入れ、経過観察を行う。」
研究員達「はい。分かりました。」 
それから、麗は独房にベッドの上で身体を拘束されて身動きが一つも取れなかった。
数分後
麗は注射を打たれて、しばらく経った後、あまりの激痛に意識が朦朧としていた。
麗「うっううっ…くっ…。」
麗は珠のような汗を流しながら、気を失った。

数時間後
麗は汗を沢山吸って冷たくなったパジャマの冷気で目を覚ました。
麗「………。」
麗は周りをキョロキョロと大きい瞳で見回した。
無機質な壁の造りに家具も何も置いていない、部屋の真ん中に麗はベッドの上で点滴を打たれて強制的に拘束されて寝かされていた。
麗(ここは一体何処なんだろう?あの薬は何だったんだろう?)
麗はとりあえず、自身の身体を拘束している鉄の枷の中で身動きをしてみせた。
すると
ミシッ!
鉄の枷にヒビが入った。
麗「えっ!!???」
麗は驚きのあまり素っ頓狂な声を上げた。
自身のようなΩという性別の人間達は生まれつき筋肉が付きにくく、勉強や運動もβの人間よりも遥かに劣っていて、唯一の長所はαの子供を産む事だけであった。
そんな彼が頑丈な鉄の枷にヒビを入れたのだ。
麗(あの薬と何が関係があるんだろう?)
麗は今はその事よりもこの施設から脱走すべく、更に自身の身体に力を入れて、鉄の枷を破壊した。
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