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番外編⑤ ※
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「……シエル、なるべく痛い思いをさせないようにするが……無理だったら言うんだよ?」
「はい……!」
イグニス様は、俺の零れた蜜を掬い……そして、まだ固く閉じられた蕾に塗り込んできた。
「ンンッ──!」
グチュリと音を立て、イグニス様の長くて美しい指が俺の中に入り込んでくる。
そしてそれは、一本から二本へと増やされ……その頃には、俺の口から甘い声が上がる様になっていた。
「あ、あぁ……ンァ……アッ!」
「いい子だね、シエル。俺の指をもう三本も飲み込めたよ。」
「い、いぐにすさまぁ…アッ!?」
そして、その指がある場所を掠めた時、俺はビクリと体を揺らした。
「ここが善いんだね。」
イグニス様は、そこを押しつぶしたり引っ掻いたり……何度も刺激を与えて来る。
「やぁッ……!もうイッちゃうから……!今度は、あなたのでイきたいのに──!」
「ッ……、シエル!」
俺の言葉に、イグニス様は指を引き抜き……そして熱く立ち上がった自身のソレを、グチュリと押し付けて来た。
熱い……あんなのでお腹の中をかき回されたら、俺、溶けちゃいそう──。
「シエル……俺の花嫁……愛してるよ。」
そう言ってイグニス様は、柔らかく蕩けた俺の蕾へ、その昂ぶりを押し入れた。
「あ、ああッ──!あッ、アァ……ン…!」
俺の声に合わせ、イグニス様の腰の動きは次第に激しいものになって行く。
「あッ……い、いぐにす、さま……ンッ、おれのなか、きもちいぃ……?」
「あぁ……とっても。シエルの中に、全部持って行かれそうだ。」
「フフ……いぐにすさま、大好き──ッアッ!?な、んで、おっきく……!」
「ッ……!シエルが、余りに可愛いからだ──!」
一段と大きくなったイグニス様のソレが、ズンズンと俺の身体の奥深くまで犯していく。
「あッ……やぁッ…い、いぐにすさま、オレ、もうイッちゃう──!」
「いいよ、一緒にイこう。」
イグニス様は俺の腰をガシリと掴むと、グチュリと俺の最奥を穿った。
「あ、あぁ──ッ!」
体の中で熱いモノがはじけるのを感じ、俺は意識を手放した──。
※※※
「……そうか。あの男は君の毒が体に回り、一生動けなくなったか。」
「ん……イグニス様……?誰とお話して……あ、昼間の蛇さん。」
目を覚ませば、ベッドの傍には俺を助けてくれた蛇が居た。
「今日はありがとう。君のおかげで助かったよ。」
俺の言葉に蛇はペコリとお辞儀をし、闇の中へ消えて行った。
何か、男がどうとか言ってたけど、よく聞こえなかったな──。
「シエル、今日は無理させてしまってごめんよ。」
蛇に手を振る俺を、イグニス様は優しく抱きしめてくれた。
「いいえ。今、俺は心も体も満たされ……とても幸せです。これでよう漸く、身も心もあなたのものになれたんですから。」
「私も、本当に幸せだよ。シエル、明日は俺と一緒に街でデートしよう。誕生日のプレゼント、俺は君と一緒に選びたいんだ。サプライズも嬉しいが……俺は片時も君の傍を離れたくない。それじゃあ駄目かい?」
「いいえ、是非ご一緒に……!」
予定とは大きく違っちゃったけど、イグニス様がそう望んで下さるならそれが一番だもん。
明日のデートを楽しみに、俺はイグニス様の温かい腕に抱かれ、夢の世界へと旅立った──。
「はい……!」
イグニス様は、俺の零れた蜜を掬い……そして、まだ固く閉じられた蕾に塗り込んできた。
「ンンッ──!」
グチュリと音を立て、イグニス様の長くて美しい指が俺の中に入り込んでくる。
そしてそれは、一本から二本へと増やされ……その頃には、俺の口から甘い声が上がる様になっていた。
「あ、あぁ……ンァ……アッ!」
「いい子だね、シエル。俺の指をもう三本も飲み込めたよ。」
「い、いぐにすさまぁ…アッ!?」
そして、その指がある場所を掠めた時、俺はビクリと体を揺らした。
「ここが善いんだね。」
イグニス様は、そこを押しつぶしたり引っ掻いたり……何度も刺激を与えて来る。
「やぁッ……!もうイッちゃうから……!今度は、あなたのでイきたいのに──!」
「ッ……、シエル!」
俺の言葉に、イグニス様は指を引き抜き……そして熱く立ち上がった自身のソレを、グチュリと押し付けて来た。
熱い……あんなのでお腹の中をかき回されたら、俺、溶けちゃいそう──。
「シエル……俺の花嫁……愛してるよ。」
そう言ってイグニス様は、柔らかく蕩けた俺の蕾へ、その昂ぶりを押し入れた。
「あ、ああッ──!あッ、アァ……ン…!」
俺の声に合わせ、イグニス様の腰の動きは次第に激しいものになって行く。
「あッ……い、いぐにす、さま……ンッ、おれのなか、きもちいぃ……?」
「あぁ……とっても。シエルの中に、全部持って行かれそうだ。」
「フフ……いぐにすさま、大好き──ッアッ!?な、んで、おっきく……!」
「ッ……!シエルが、余りに可愛いからだ──!」
一段と大きくなったイグニス様のソレが、ズンズンと俺の身体の奥深くまで犯していく。
「あッ……やぁッ…い、いぐにすさま、オレ、もうイッちゃう──!」
「いいよ、一緒にイこう。」
イグニス様は俺の腰をガシリと掴むと、グチュリと俺の最奥を穿った。
「あ、あぁ──ッ!」
体の中で熱いモノがはじけるのを感じ、俺は意識を手放した──。
※※※
「……そうか。あの男は君の毒が体に回り、一生動けなくなったか。」
「ん……イグニス様……?誰とお話して……あ、昼間の蛇さん。」
目を覚ませば、ベッドの傍には俺を助けてくれた蛇が居た。
「今日はありがとう。君のおかげで助かったよ。」
俺の言葉に蛇はペコリとお辞儀をし、闇の中へ消えて行った。
何か、男がどうとか言ってたけど、よく聞こえなかったな──。
「シエル、今日は無理させてしまってごめんよ。」
蛇に手を振る俺を、イグニス様は優しく抱きしめてくれた。
「いいえ。今、俺は心も体も満たされ……とても幸せです。これでよう漸く、身も心もあなたのものになれたんですから。」
「私も、本当に幸せだよ。シエル、明日は俺と一緒に街でデートしよう。誕生日のプレゼント、俺は君と一緒に選びたいんだ。サプライズも嬉しいが……俺は片時も君の傍を離れたくない。それじゃあ駄目かい?」
「いいえ、是非ご一緒に……!」
予定とは大きく違っちゃったけど、イグニス様がそう望んで下さるならそれが一番だもん。
明日のデートを楽しみに、俺はイグニス様の温かい腕に抱かれ、夢の世界へと旅立った──。
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