眠れぬ夜の召喚先は王子のベッドの中でした……抱き枕の俺は、今日も彼に愛されてます。

櫻坂 真紀

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 ルーは俺にもう一度口づけ……そしてその唇は俺の首筋に降りて来ると、チュウッとそこを吸い上げた。

「んッ!」

 あ……ルー、俺にキスマーク付けて──。

「優衣の肌は白いから……この印がとてもよく映えるね。」

「じゃあ、もっと付けて?」

「フフッ、優衣の望むままに──。」

 ルーの唇が、首の真ん中を吸い上げ……そして胸元へと降りて行き、そこにもキスマークを付け……やがて、胸の飾りへと辿り着いた。

「んぁッ……!」

 ルーはそれをジュウッと吸い上げると……今度は、舌でネットリと優しく押し潰してくる。

「ああ……ン……あぁッ……!」

 嘘……俺の乳首、何だか膨れて来てない?
 
 それにそこを舐められると、背中が……体中ゾクゾクして──!

「ルー……ソコ、きもちぃよぉ……。」

「優衣は可愛いね。さぁ……もっと気持ち良くなろうか。」

 ルーは俺の服を取り払い、緩く勃ち上がったソレを見てニコリと微笑むと……その大きな手で、グチュリと優しくソレを握り込んだ。
 
「あッ!?」

「大丈夫だよ、優衣。優しくするから。」

「ア……ハァッ……アッ…!」

 凄い……こんな気持ち良さ、俺は知らない。

 自分でするより、全然──。

「あぁ……んぁ……ッ、るー、俺……もう、イッちゃう、ッ──!」

「いいよ……優衣の気持ちいい顔、俺に見せて?」

 熱い息を吐く俺に、ルーの手の動きはだんだん早くなり……俺はビクリと体を震わせ、達してしまった。

「……優衣、なるべく痛い思いをさせないようにするけど……辛かったら言うんだよ?」

「うん……!」

 ルーは、俺の零れた蜜を掬い……そして、まだ固く閉じられた蕾に塗り込んできた。

「ンンッ──!」

 グチュリと音を立て、ルーの長くて綺麗な指が俺の中に入り込んでくる。

 そしてそれは、一本から二本へと増やされ……その頃には、俺の口から甘い声が上がる様になっていた。

「あ、あぁ……ンァ……アッ!」

「優衣、分かるかい?俺の指を、もう三本も飲み込めたよ。」

「ほ、ほんとぉ……ん、アッ!?」

 そして、その指がある場所を掠めた時……俺はビクリと体を揺らした。

「優衣は、ここが善いんだね。」

 ルーは、そこを押しつぶしたり引っ掻いたり……何度も刺激を与えて来る。

「やぁッ……!またイッちゃうから……!もう……もう入れて!俺、ルーのでイキたい──!」

「ッ……、優衣!」

 俺の言葉に、ルーはグチュリと指を引き抜き……そして熱く立ち上がった自身のソレを、グッと押し付けて来た。

 あ、熱い……そんなのでお腹の中かき回されたら、俺、溶けちゃう──。

「優衣……君はこれで、俺のものだ。……愛してるよ。」

 そしてルーは、柔らかく蕩けた俺の蕾へ、その昂ぶりを押し入れた。

「あ、ああッ──!あッ、んぁッ……ン……!」

 始めはゆっくりだったルーの腰の動きが……次第に早く、激しいものになって行く。

「あッ…る、るー…ンッ、おれのなか、きもちいぃ……?」

「あぁ……とっても。優衣の中に、俺の全てを持って行かれそうだ──!」

 俺はルーが居るお腹に手を持って行き、ニコリと微笑んだ。

「……るー、大好き。これで、るーの全部、俺のもの──ッアッ!?な、んで、おっきく──!?」

「優衣が……可愛くて、愛おしいから──!」

 一段と大きくなったルーのソレが、俺の身体の奥をめがけ、グチュグチュと突き進んでくる。

「あッ……やぁッ…るー、俺、もうイッちゃう──!」

「優衣、一緒にイこう。」

 ルーは俺の腰をガシリと掴むと……熱いソレで、グチュリと俺の最奥を穿った。

「あ、あぁ──ッ!」

「ッ──!」

 体の中で熱いモノがはじけるのを感じ、俺の意識が薄れて行く。

 そして、目を閉じる瞬間……キラキラと銀色の光が舞うのを見た気がした──。

※※※

 翌朝……目が覚めて見れば、城の中は何やら大騒ぎだった。

 もうちょっと眠ってたかったけど……色んな人の声が聞こえてきて、とても眠ってられない。

「ル、ルー……どうしたの、何があったの?」

 ベッドから降りたルーが、驚いた顔で窓の外を眺めている。
 
 俺は体を起こし、ルーに声をかけた。

「天から、聖なる力が……加護が、国の民に与えられている。その光が、銀色なんだ──。」

 ルーの言葉は震えていて……その目は、じっとその光を見ていた。

「銀?それってルーの色だね!」

 俺の言葉に、ルーは俺を振り返り……俺の元に来ると、俺をギュッと抱きしめた。

「優衣……!まさか、そんな……優衣、君が神子だったのか?俺の愛する優衣が、神子──!」

「え……?俺が神子って、えぇ──!?」
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