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始まり(※少しシリアス)
お仕置き1
しおりを挟む『ちょっ…せんせ…待って…っ!!!』
完全にしくじった。
今、僕は無機質な部屋のベッドに投げ出され先生の方を見ていた。
簡潔に言うと先生を怒らせた…。
ソファのある部屋から引っ張りだされ、手首を掴まれた状態で地下にあるこの部屋にやってきたのだ。
何故、先生が怒っているのかと言うと…。
「カメラ、壊さないって約束したよね?」
『……はい…』
そう。観葉植物に置いてあるカメラを壊してしまったのだ。
もちろんわざとでは無い。
鎖が引っかかって観葉植物が倒れたはずみでカメラが一緒に倒れ、壊してしまったのだ。
先生が帰って来た時には慌てふためいた僕と目が合った。
カメラを触っている姿を見て故意に壊したのだと勘違いされた…と思う。
しかもまだバックアップを取っていなかったものだったらしく数日のデータが飛んでしまったとの事だった。
相当ご立腹の様子で僕の事を今までとは違って乱暴に扱う先生に恐怖すら覚えた。
何される…?目が…全然笑ってない…。
今までと違う表情に、自分に落ち度がないとは言えないが声を上げることも出来ない。
「とりあえず、全部脱ぎなさい」
拒否することなんてできず『はい』と小さく返事をした僕は一糸まとわぬ姿になった。
「こっち向いて…」
顔をグッと顎を持って強制的に先生の方に向けさせられた。
綺麗な顔が近づいてきたと思った瞬間、キスされる。
『んっー!んぐぅっ!!!!んんんっ!?』
何か…飲まされた…。
錠剤のような小さな粒を飲まされたと思った時には既に遅く口内で押し込まれた薬っぽいものを飲み込んでしまっていた。
その後もキスは長く続き、ちゅっちゅっと言う音を立てながらお互い貪るようにキスに夢中になっていた。
『んぅ…っ、んんんっ!ぷはっ…はあっ…』
ようやく唇が開放された瞬間、同時に眠気が襲ってくる。
なんで…っ。そう思う間もなく僕はこてん…とベッドに倒れ込んだ。
先生の冷たい眼差しを感じながら…。
──────────────────
『っん…』
目覚めるとそこは無機質なベッドの上、さっきまで居た場所と何も変わっていなかった。
変わっていることと言えば…。
『な…に、これ…っ』
全くもって身動きが取れないようにされていたことだった。
ベッドの柵に繋がれた両手と首輪、M字に固定された脚。
ガチャガチャと動かしても全く外れる様子がない。
僕が寝てる間に拘束するために薬を盛られた?
気付いた時には既に遅いのだが、よく見ると肝心の先生の姿がない。
(ガチャ…)
遠くで扉の開く音がした。
それと同時に何かを持っている音もする。
「あ、目が覚めた?」
『せんせ…これ…なに…。なにするの…っ!』
「大丈夫、気持ちいいことだよ」
何が大丈夫なのか全然分からなかったが、これから僕は先生に快楽を与えられるらしい…。
拘束は予想以上に怖かった。
動けないことがこんなにも怖いなんて知らなかった。
いくら身を捩っても微動だにしない自分の手足にもう従うしかないのは明白だった。
「まず、これ…とこれ。あとこれ…とこれもか…」
見えない分、なんの話をしているのか全く分からず怖い。
暫くすると手に大量の玩具を抱えた先生が僕の前でニコリと笑った。
そのまままず両方の乳首に挟むタイプでローターが付いているものを取り付ける。最近は日課になっていたせいで優しく触られるよりキツく抓られる方が感じてしまうため挟まれた瞬間、声がちょっと漏れる。
その後に、亀頭にローターも取り付けられた。両側から刺激を与えるやつだ。僕が先っぽ弱いのを知っていて買ってたやつだろう。
「最後はこれね…」
そう言って取りだした黒い玩具らしいものに見覚えはなかった。
見たことの無い変な形をした玩具だったが、お尻に入れられるのは安易に予想はついた。
ローションを垂らし、グッと入れ込むと受け入れる準備が出来ている僕の身体はするりと玩具を受け入れた。
『せんせ…こんないっぱい…つけたら僕…』
「どうなっちゃうんだろうね」
パチンっ、パチンっ、と1個ずつ電源が入れられていく。
その度に『んっ、んあああっ…!!!』と喘いだ。特に最後に入れられた玩具は前立腺に直接当たるもので振動の強さと言い気持ちよさが半端ではなかった。
「エネマグラ…振動型だから、何回でもメスイキしていいからね」
『え…ねまぐら…!!!?あああああっ!!!!』
ビクビクと身体を震わせながら両手に繋がれた鎖が音を立てて柵を揺らす。
全部の電源を入れられた瞬間、ゾワゾワとした快感がすぐに上がってきて1回目の射精を迎える。
ビュクビュクと勢いを増して自分の腹を汚していく。熱い迸りを受けてもなお終わることの無い快感にもう既におかしくなりそうだった。
『ああああああああっっ!!!せんせ、も、イッたっ!!!!イッたあああああああっ!!!!』
「うん、1回イッたね。じゃあ、そのまま何回イッたか数えといて。僕、外出してくるから…」
そう言うと先生はくるりと扉側に向かって歩き出した。
「あ、数えてなかったらお仕置きだから」
そう言うとバタンと扉の閉まる音が聞こえた。
僕はその音を聞きながら2度目の射精をし、強くなったり弱くなったりする玩具達に弄ばれるかのように地獄の時間を過ごすことになる。
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