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1章 中部編
完成、そして実験2
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「体の部位は0にするまで12.5秒、
ヘッドショットは6.25秒もくうのか」
「ビートまでおそいんじゃ?」
「アサルトライフルの方が速いんじゃない?」
クラスメイトたちが性能の不適切さを話し始める。
ライフを0にさせるまで、たしかに時間はかかる。
地形によっては、せまい場所など見えにくい位置において
ムダ玉を放出でまったく役に立てられない時もあるだろう。
場の制圧にしては少し弱すぎるような仕様だ。
(ダメだったのか・・・何のために作ったんだ?)
頭の力がぬけかける。
せっかく作った物が役に立たなければ意味がない。
父は判定をきちんと予測できていたのか、
タマヨリヒメの規格の欠点がよぎる。
いや、会社は水鉄砲の水質検査にはかかわっていない。
仕組みが似ているだけのプラスチックに
置きかわっただけのBWは材質の変化だけで
予測が分かりようがなく、ライフのあつかいが
どうなっているのか調べようがなかった。
だからといってウオッチを解体することは違法なので
中身をいじることすらできず。
アサルトライフル型とガトリング型の差で
まだ他に欠点があるのかと思っていたところ、
先生が別の方法があると案じた。
「いえ、有効性があるわ」
「何の効果が?」
「分隊支援といって、
後追いで打ち続ける役割なら効果がある。
前方でなく後方からバックアップする
立ち回りをとった方が良いわ」
「後方支援・・・そうか」
「もののついで的な、役回り?」
「そう、時間差を利用した戦法でアサルトライフル型を
先手に後ろから打つことで補う役目。
けんせいと言って水玉を多く飛ばされて危険と
思わせる内に他が攻め役となるの」
メルの後追い質問に、先生は後回しに動けと言った。
そもそも、このガトリング型はチーム内で進んで
前えいで使うものではなく、
動きやすいアサルトライフル型を前方に、
後方から援助するように打つのがベストらしい。
出だしのおそさを味方におぎなってもらいつつ、
水玉の波をあびさせる支援の役目をもつ。
2列より放たれる波状陣形ですきを減らしながら
相手を前に出させない足止め心理にさせる
ダンマクをうめつくせとすすめた。
「これは発射まで10秒もかかる。
だから、時間をおぎなうためにみんなのサポートを
受けながら動きなさい」
「そうだね、味方の後方からアシストキルするのも一手。
でも、本当にうまくいくのかどうか・・・」
「後は相手の出方しだい、
相性を考えて東北と九州が不安要素だけど
実際に体を動かして立ち回ることも大事よ?
体育の一環だし、おあつらえ向きに
となりエリアから試合を申しだされてきたの。
シズオカの信茶小よ」
「シズオカですか?」
近々、となりのエリアであるシズオカとの
試合を用意してくれたようだ。
友好試合で、シズオカの人たちもアイチで生み出された
これを期待してくれるだろう。
「いずれ、彼らと合同練習する時がくる。
というわけで、今日の授業はBWのえんごを中心に
射撃練習にしましょう」
今日の体育はさっそくBWを利用した陣形を取り組む。
せっかく作った物を中止にさせずに、
クラスメイトのサポートで新たにむかえようと言う。
完成後の結論については大人の意向に助けられた。
先生の助言、サポートも展開にふくめなければ
すぐに限界をむかえてしまう。
(実戦あるのみか)
今はこれら漢字2文字で落ち着く。
なるようにしかならない、なんていうランダム
[どうなるのか決まっていない]なのは好ましくないけど、
複数のパターンで動く人間をシミュレーションにかけて
現実にとらえるようにねらうだけ。
急いでどのようなタイプを作ろうとも、
積極的にポイントを取るのは自分の意志。
まだ万全とはいかない、このBWがどこまで通用するのか。
とりあえず、実戦配置から成果の先を見るのみ。
残すところは長時間射出するに耐えられる
体力とエイム練習。
これからシズオカとの練習試合が始まる。
先生の言う通り、実際の結果を確認しなければ無意味。
試合場といういだいなる実験を試す時が
早くもやってきたようだ。
ヘッドショットは6.25秒もくうのか」
「ビートまでおそいんじゃ?」
「アサルトライフルの方が速いんじゃない?」
クラスメイトたちが性能の不適切さを話し始める。
ライフを0にさせるまで、たしかに時間はかかる。
地形によっては、せまい場所など見えにくい位置において
ムダ玉を放出でまったく役に立てられない時もあるだろう。
場の制圧にしては少し弱すぎるような仕様だ。
(ダメだったのか・・・何のために作ったんだ?)
頭の力がぬけかける。
せっかく作った物が役に立たなければ意味がない。
父は判定をきちんと予測できていたのか、
タマヨリヒメの規格の欠点がよぎる。
いや、会社は水鉄砲の水質検査にはかかわっていない。
仕組みが似ているだけのプラスチックに
置きかわっただけのBWは材質の変化だけで
予測が分かりようがなく、ライフのあつかいが
どうなっているのか調べようがなかった。
だからといってウオッチを解体することは違法なので
中身をいじることすらできず。
アサルトライフル型とガトリング型の差で
まだ他に欠点があるのかと思っていたところ、
先生が別の方法があると案じた。
「いえ、有効性があるわ」
「何の効果が?」
「分隊支援といって、
後追いで打ち続ける役割なら効果がある。
前方でなく後方からバックアップする
立ち回りをとった方が良いわ」
「後方支援・・・そうか」
「もののついで的な、役回り?」
「そう、時間差を利用した戦法でアサルトライフル型を
先手に後ろから打つことで補う役目。
けんせいと言って水玉を多く飛ばされて危険と
思わせる内に他が攻め役となるの」
メルの後追い質問に、先生は後回しに動けと言った。
そもそも、このガトリング型はチーム内で進んで
前えいで使うものではなく、
動きやすいアサルトライフル型を前方に、
後方から援助するように打つのがベストらしい。
出だしのおそさを味方におぎなってもらいつつ、
水玉の波をあびさせる支援の役目をもつ。
2列より放たれる波状陣形ですきを減らしながら
相手を前に出させない足止め心理にさせる
ダンマクをうめつくせとすすめた。
「これは発射まで10秒もかかる。
だから、時間をおぎなうためにみんなのサポートを
受けながら動きなさい」
「そうだね、味方の後方からアシストキルするのも一手。
でも、本当にうまくいくのかどうか・・・」
「後は相手の出方しだい、
相性を考えて東北と九州が不安要素だけど
実際に体を動かして立ち回ることも大事よ?
体育の一環だし、おあつらえ向きに
となりエリアから試合を申しだされてきたの。
シズオカの信茶小よ」
「シズオカですか?」
近々、となりのエリアであるシズオカとの
試合を用意してくれたようだ。
友好試合で、シズオカの人たちもアイチで生み出された
これを期待してくれるだろう。
「いずれ、彼らと合同練習する時がくる。
というわけで、今日の授業はBWのえんごを中心に
射撃練習にしましょう」
今日の体育はさっそくBWを利用した陣形を取り組む。
せっかく作った物を中止にさせずに、
クラスメイトのサポートで新たにむかえようと言う。
完成後の結論については大人の意向に助けられた。
先生の助言、サポートも展開にふくめなければ
すぐに限界をむかえてしまう。
(実戦あるのみか)
今はこれら漢字2文字で落ち着く。
なるようにしかならない、なんていうランダム
[どうなるのか決まっていない]なのは好ましくないけど、
複数のパターンで動く人間をシミュレーションにかけて
現実にとらえるようにねらうだけ。
急いでどのようなタイプを作ろうとも、
積極的にポイントを取るのは自分の意志。
まだ万全とはいかない、このBWがどこまで通用するのか。
とりあえず、実戦配置から成果の先を見るのみ。
残すところは長時間射出するに耐えられる
体力とエイム練習。
これからシズオカとの練習試合が始まる。
先生の言う通り、実際の結果を確認しなければ無意味。
試合場といういだいなる実験を試す時が
早くもやってきたようだ。
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