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第60話 漆黒の継承者
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動の音は長く続かずにすぐ静となった。
あまりにも不気味な黒の液体は治まり、
両腕で床を押さえつけて倒れないように
汗を滴り落ちらせながら姿勢を保ち続けた。
「「はあっ、はあっ・・・ははは、これが答えか」」
答え、今回の事件、一連の出来事がこれでようやく判明。
先の黒き蟲が体内に留まり、歪に教えてくれる。
一滴残らずに取り入れたモノは一部、脳へ概念を伝授。
他はほぼ心臓の中へ流れていったようで、
己自身、黒き存在の全てを理解して悟りを見出した。
「「なるほど・・・そうか・・・理解できた・・・。
俺がここに来たわけが・・・こんな。
ダイアは・・・・・・ブラックダイアモンドは」」
「「最初から俺の央にあったんだ」」
片手で右胸を押さえる。
自分は通常の人間とは違い、右に心臓がある。
ACの力なのか、体内のハートが透けるように観えた。
単純に色で云うなら黒い。
部屋を覆う結晶に自分の姿が映る。
髪は黒く、紫色の眼。
まるで反転したような配色に染まっていた。
それに、歪な心象で気持ちが湧き上がってくる。
身体の感覚が前よりもずっと昂りが増して、
破壊欲、征服欲の類が身体を促して止まらない。
以前よりも遥かに上回るくらいに衝動が強く、
自分の心が何かしでかせと行動に駆り立たせようとする。
後から3人がゆっくりとここに近づいてきた。
「お前達は・・・知っていたんだな。
ブラックダイアモンドの事も」
「・・・・・・」
うなずいて肯定。
マナ、厘香、カロリーナ達の施しは全てこの日のため。
去年のクリスマスイヴより数年前から
世界に影響を与える自分の心臓という結晶を
間近で監視され続けていた。
主任も都庁の結晶生成の基なんて話は間違い。
都庁内にあるという報告は噓。
星と結晶の作用で何かを覚醒させようと、
ここへ先導させるために連れてこさせられていた。
「「聖夜さん・・・」」
「俺は・・・結局皆に騙されていたんだな。
こうするために人知れずに体裁つくろって」
“だまされていた”に反論しようとしない。
自身が気付いたと分かるや、もう隠しようにないと
3人は真実を打ち明けた。
1992年、1人の自衛隊の暴走でテロリストは壊滅。
ACに精通する組織は隊員のある子どもに黒き力を継がせ、
世界から目を付けられる最中で一時期に姿を消した。
「子どもというのは言うまでもなくアンタ。
オリハルコンオーダーズのリーダー、正倉院蓮は
自分の子どもに黒いACを埋め込んで離別を図った」
「詳細は本当に私達も理解しきれていないんです。
白と黒のダイアモンドは出生がほとんど不明の存在で、
世界に突然現れては消失する逸材。
そして、近しい程暴走を起こしやすいとの事」
「で、黒の結晶をあんたの体に移して一度離縁させた。
移植した理由までは本当に分からなかったけど、
実際言われたから気付いたでしょ?」
「私はさっき、お父さんから聞いた・・・。
父は正倉院の名を聖夜君のお父さんに分けて、
匿っていたの」
光一に胸を刺された時に即死しなかったのも、
心臓の位置が通常の人と異なって左側にあり、
リバーストーンの緊急処置で助かった。
自分は工作班、オリハルコンオーダーズの両側から
常に少しずつ気付かれないようサポートを受け続け、
光と闇を融合させるか、衝突を起こすかで
晃京の結末を見届けるというのが彼女達の任務。
最終的に根源が出現してから独自対処する事が
本当の目的だったのだ。
「今まで黙っていてごめんなさい。
オリハルコンオーダーズは私達のすぐ内側にいて、
監視下のここでは言い出せなかったの」
「アンタも始めからオリハルコンオーダーズの
一部だったんだから仕方ないじゃない。
防衛大臣が本気で邪魔だと思えば、
あたしらだって一瞬で消し飛んでいたわ」
「警察と自衛隊は防衛省の動向に不審点を感じたの。
この都庁が占拠されても、海外の応援も呼ばず
国内だけで解決すると言ったきり監視させるだけだった。
君が知らないところで色々な思惑もあったんだから」
父は平和への施しと言っていた。
白と黒の均衡を合わせて時を止め、世界を結晶化させて
絶対的、確実的な平然を創る。
目的は確かに防衛大臣としての理念に違いはないだろう。
だけど、自分が崩して阻止してしまった。
その反動は何より、誰よりもこの心臓が物語っている。
「「そうか・・・俺だけじゃなく、お前達も」」
「うん」
「いいや、ここにいる俺達だけでもない。
都民もたくさん塊に乗り移られていたんだ。
郷も、拓男も、透子も、光一も、先生も、
みんなみんな内側から変わっていった。
このまま俺もいずれ・・・」
「・・・・・・」
だから、親子どうしで準備を整えさせ、
決着後の隙間をぬって事を抑えるしか他になく、
組織の末端である彼女達にこうして囲まれる結末を
最初から想定されていたのだ。
だが、父は倒れてもこの黒さはまだ残っている。
果たして良い結果なのか例えようのない思念の塊を
これからどうするのか理解できずにいた。
「で、これからの事が肝心なんだけど、
アンタは今のままだと確かに悪魔化が進んでゆくわ。
こんな近くにいるだけで鳥肌が立つくらいよ」
「あなたは詠唱もなく力を発動できた。
世界四大結晶は際限なく性質を発揮し続けるようで、
姉さん達に宿っていたACはどこまでも適性が進み、
身も心も支配されるまで侵食に及びます。
大臣であるお父様の白が潰えても、
まだひたすら強大化してゆきます」
「君は自覚していなかったのか、発現が遅かった。
マナちゃんの銀ナイフを握って気付いた事とか?」
「今までの流れでなんとなくだが、分かっていたんだ。
思うだけですんなりと力が出るなんて都合も良いとこ。
国会議事堂の時もそうだった!
人を斬る度に高揚感が高まっていく」
「・・・・・・」
「俺の心臓にこびりつくこれは相当だ。
この黒ってのはえげつない代物なんだよ。
あらゆる人間の欲がグヂャグジャに混ざってる・・・。
お前達の体液もすすりたいって思ってるんだぞ!」
「これから抑制する計画を始めるから大丈夫だよ。
どうか落ち着いて――」
「落ち着いてなどいられルか!
なんかやらかしたいってうずうずしてしかたない。
犯罪者って、こういう思想をもってるンだ。
いや、ヒトの元、基、素、本かあぁぁ。
悪魔なんかよりも、よっぽどドス黒い。
そりゃそうか、何かを超えてしまったんだから!
俺はこの世界にいちゃいけないんだァ!」
「お願いだから聞いて!」
「さっさと離れろよォ!
このままじゃ、お前達にも手を出したくなる!
ACに馴染みきって強大な悪魔化する
俺を殺すためにここにいるんだろ!?
ここで、いっそのことオレヲ――!」
ベチン
カロリーナは自分にビンタ。
突然、冷たい掌で張り手して殴打。
そして、静かな声で聞いてきた。
「ナンだオマエ!? ヲカされたいのか!?」
「アンタのお父さんは何て言ったの?」
「元凶は目の前にある・・・後は任せたって」
「なら、言われた通りにしなさい。
アンタは託されたのよ?」
膨らんで止まらない衝動を抑えられるという。
ただ、真の敵が何なのかまでは聞けなかった。
てっきり首謀者が大臣でそこで全て終わると思っていた
結末がまだブラックダイアモンドの対処が残される。
父は自分のせいで息を引き取ってしまい、
次にどうするか分かっていない。
オリハルコンオーダーズも全ていなくなったはずで、
まだ敵がいるのかと怪訝にうかがう。
「元凶って何なんだ!? そいつはどこに?」
マナは空に指をさす。
あるのは太陽と月の重なりがズレた光一点。
先程からずっと静止を保つ宙の塊に真実がある。
ダイアモンドに関わる根源が事象すると言った。
「刻を止めている根源の在り方・・・日食です」
あまりにも不気味な黒の液体は治まり、
両腕で床を押さえつけて倒れないように
汗を滴り落ちらせながら姿勢を保ち続けた。
「「はあっ、はあっ・・・ははは、これが答えか」」
答え、今回の事件、一連の出来事がこれでようやく判明。
先の黒き蟲が体内に留まり、歪に教えてくれる。
一滴残らずに取り入れたモノは一部、脳へ概念を伝授。
他はほぼ心臓の中へ流れていったようで、
己自身、黒き存在の全てを理解して悟りを見出した。
「「なるほど・・・そうか・・・理解できた・・・。
俺がここに来たわけが・・・こんな。
ダイアは・・・・・・ブラックダイアモンドは」」
「「最初から俺の央にあったんだ」」
片手で右胸を押さえる。
自分は通常の人間とは違い、右に心臓がある。
ACの力なのか、体内のハートが透けるように観えた。
単純に色で云うなら黒い。
部屋を覆う結晶に自分の姿が映る。
髪は黒く、紫色の眼。
まるで反転したような配色に染まっていた。
それに、歪な心象で気持ちが湧き上がってくる。
身体の感覚が前よりもずっと昂りが増して、
破壊欲、征服欲の類が身体を促して止まらない。
以前よりも遥かに上回るくらいに衝動が強く、
自分の心が何かしでかせと行動に駆り立たせようとする。
後から3人がゆっくりとここに近づいてきた。
「お前達は・・・知っていたんだな。
ブラックダイアモンドの事も」
「・・・・・・」
うなずいて肯定。
マナ、厘香、カロリーナ達の施しは全てこの日のため。
去年のクリスマスイヴより数年前から
世界に影響を与える自分の心臓という結晶を
間近で監視され続けていた。
主任も都庁の結晶生成の基なんて話は間違い。
都庁内にあるという報告は噓。
星と結晶の作用で何かを覚醒させようと、
ここへ先導させるために連れてこさせられていた。
「「聖夜さん・・・」」
「俺は・・・結局皆に騙されていたんだな。
こうするために人知れずに体裁つくろって」
“だまされていた”に反論しようとしない。
自身が気付いたと分かるや、もう隠しようにないと
3人は真実を打ち明けた。
1992年、1人の自衛隊の暴走でテロリストは壊滅。
ACに精通する組織は隊員のある子どもに黒き力を継がせ、
世界から目を付けられる最中で一時期に姿を消した。
「子どもというのは言うまでもなくアンタ。
オリハルコンオーダーズのリーダー、正倉院蓮は
自分の子どもに黒いACを埋め込んで離別を図った」
「詳細は本当に私達も理解しきれていないんです。
白と黒のダイアモンドは出生がほとんど不明の存在で、
世界に突然現れては消失する逸材。
そして、近しい程暴走を起こしやすいとの事」
「で、黒の結晶をあんたの体に移して一度離縁させた。
移植した理由までは本当に分からなかったけど、
実際言われたから気付いたでしょ?」
「私はさっき、お父さんから聞いた・・・。
父は正倉院の名を聖夜君のお父さんに分けて、
匿っていたの」
光一に胸を刺された時に即死しなかったのも、
心臓の位置が通常の人と異なって左側にあり、
リバーストーンの緊急処置で助かった。
自分は工作班、オリハルコンオーダーズの両側から
常に少しずつ気付かれないようサポートを受け続け、
光と闇を融合させるか、衝突を起こすかで
晃京の結末を見届けるというのが彼女達の任務。
最終的に根源が出現してから独自対処する事が
本当の目的だったのだ。
「今まで黙っていてごめんなさい。
オリハルコンオーダーズは私達のすぐ内側にいて、
監視下のここでは言い出せなかったの」
「アンタも始めからオリハルコンオーダーズの
一部だったんだから仕方ないじゃない。
防衛大臣が本気で邪魔だと思えば、
あたしらだって一瞬で消し飛んでいたわ」
「警察と自衛隊は防衛省の動向に不審点を感じたの。
この都庁が占拠されても、海外の応援も呼ばず
国内だけで解決すると言ったきり監視させるだけだった。
君が知らないところで色々な思惑もあったんだから」
父は平和への施しと言っていた。
白と黒の均衡を合わせて時を止め、世界を結晶化させて
絶対的、確実的な平然を創る。
目的は確かに防衛大臣としての理念に違いはないだろう。
だけど、自分が崩して阻止してしまった。
その反動は何より、誰よりもこの心臓が物語っている。
「「そうか・・・俺だけじゃなく、お前達も」」
「うん」
「いいや、ここにいる俺達だけでもない。
都民もたくさん塊に乗り移られていたんだ。
郷も、拓男も、透子も、光一も、先生も、
みんなみんな内側から変わっていった。
このまま俺もいずれ・・・」
「・・・・・・」
だから、親子どうしで準備を整えさせ、
決着後の隙間をぬって事を抑えるしか他になく、
組織の末端である彼女達にこうして囲まれる結末を
最初から想定されていたのだ。
だが、父は倒れてもこの黒さはまだ残っている。
果たして良い結果なのか例えようのない思念の塊を
これからどうするのか理解できずにいた。
「で、これからの事が肝心なんだけど、
アンタは今のままだと確かに悪魔化が進んでゆくわ。
こんな近くにいるだけで鳥肌が立つくらいよ」
「あなたは詠唱もなく力を発動できた。
世界四大結晶は際限なく性質を発揮し続けるようで、
姉さん達に宿っていたACはどこまでも適性が進み、
身も心も支配されるまで侵食に及びます。
大臣であるお父様の白が潰えても、
まだひたすら強大化してゆきます」
「君は自覚していなかったのか、発現が遅かった。
マナちゃんの銀ナイフを握って気付いた事とか?」
「今までの流れでなんとなくだが、分かっていたんだ。
思うだけですんなりと力が出るなんて都合も良いとこ。
国会議事堂の時もそうだった!
人を斬る度に高揚感が高まっていく」
「・・・・・・」
「俺の心臓にこびりつくこれは相当だ。
この黒ってのはえげつない代物なんだよ。
あらゆる人間の欲がグヂャグジャに混ざってる・・・。
お前達の体液もすすりたいって思ってるんだぞ!」
「これから抑制する計画を始めるから大丈夫だよ。
どうか落ち着いて――」
「落ち着いてなどいられルか!
なんかやらかしたいってうずうずしてしかたない。
犯罪者って、こういう思想をもってるンだ。
いや、ヒトの元、基、素、本かあぁぁ。
悪魔なんかよりも、よっぽどドス黒い。
そりゃそうか、何かを超えてしまったんだから!
俺はこの世界にいちゃいけないんだァ!」
「お願いだから聞いて!」
「さっさと離れろよォ!
このままじゃ、お前達にも手を出したくなる!
ACに馴染みきって強大な悪魔化する
俺を殺すためにここにいるんだろ!?
ここで、いっそのことオレヲ――!」
ベチン
カロリーナは自分にビンタ。
突然、冷たい掌で張り手して殴打。
そして、静かな声で聞いてきた。
「ナンだオマエ!? ヲカされたいのか!?」
「アンタのお父さんは何て言ったの?」
「元凶は目の前にある・・・後は任せたって」
「なら、言われた通りにしなさい。
アンタは託されたのよ?」
膨らんで止まらない衝動を抑えられるという。
ただ、真の敵が何なのかまでは聞けなかった。
てっきり首謀者が大臣でそこで全て終わると思っていた
結末がまだブラックダイアモンドの対処が残される。
父は自分のせいで息を引き取ってしまい、
次にどうするか分かっていない。
オリハルコンオーダーズも全ていなくなったはずで、
まだ敵がいるのかと怪訝にうかがう。
「元凶って何なんだ!? そいつはどこに?」
マナは空に指をさす。
あるのは太陽と月の重なりがズレた光一点。
先程からずっと静止を保つ宙の塊に真実がある。
ダイアモンドに関わる根源が事象すると言った。
「刻を止めている根源の在り方・・・日食です」
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