96 / 280
1章 オキナワ編
リメインズブルー2
しおりを挟む
ドゴン
「どうした!?」
「なになに!?」
「「6H区画に異常発生!」」
「こちら第2、なにがあったんですか!?」
「「青白い潜水艇が基地を襲撃している!
形状がオキナワ仕様の物ではない、亡霊艇だと推測!」」
「なんだって!?」
突然の知らせに基地内のオキナワ兵達の危機感がよぎる。
一端の区画から警報がけたたましく鳴り始めた。
原因は敵襲だと知らされるも、海底100mまでシーアーチンや
センサーすらかからずにいつの間にかかいくぐられてしまう。
姿形からして他CNでも見られないもので、真っ先に恐れていた
亡霊の来訪としか思えなかった。
(何が起きた・・・俺が入力したから?)
タツキは入力直後に発生したと思い、あのコードに仕込まれた何かを
罠だと気付かされる。やっぱり敵の新手な誘導工作だったのか。
このタイミングで海底基地を襲われるとは迂闊だった。
緊急事態によって外周部のゲートが次々と閉ざされていって、
天井の明かりも最小限となり、暗がりが広がってゆく。
「侵入した方角、どの敵性CNにも当てはまりません!」
「なんで基地を!?」
「あっち浸水してんじゃねえか、ヤベェぞ!」
「なんくる話してる場合じゃない、早く塞がないと水圧にやられるぞ!」
「そうだな、すぐに向かおう。工作兵は修復に!
突撃兵はこれより亡霊艇、目標の排除を行う!」
「了解ッ!」
侵入経路からして基地中央部を目指していると推測。
複数の兵達の言葉はどうすべきかすぐに理解。
そんな中、足を動かす意識もまともにおぼつけずにいる。
俺が入力した直後に基地を襲われた。
もしかして、最初からここを攻撃するように仕組まれていたのか。
でも、コード入力だけで何かが分かるはずもない。
司令も巻き添えを受けてしまったのだろうか。
理由は分からないが、この胸騒ぎが治まらない。
従業員達も何人か走って現場に向かっている。
横切る人の数が目に入って、内1人がこっちに来て催促した。
「タツキ、何をしている!? お前も対応しろ!」
「あ・・・ああ、分かった」
地上では衛生兵に変更したつもりだが、ここではまた突撃兵に。
責任感を今懸念したところでどうにもならず。
今、拠点の方はどうなっているのか確認する時間もなく、
とにかく浸水を先に防がないといけない。
負の結果に的中しない事を願ってゲートレバーを強く握り動かす。
ダマスカスもきちんと腰に携帯するのを確認して現場へ向かっていった。
(無事でいてくれ)
「どうした!?」
「なになに!?」
「「6H区画に異常発生!」」
「こちら第2、なにがあったんですか!?」
「「青白い潜水艇が基地を襲撃している!
形状がオキナワ仕様の物ではない、亡霊艇だと推測!」」
「なんだって!?」
突然の知らせに基地内のオキナワ兵達の危機感がよぎる。
一端の区画から警報がけたたましく鳴り始めた。
原因は敵襲だと知らされるも、海底100mまでシーアーチンや
センサーすらかからずにいつの間にかかいくぐられてしまう。
姿形からして他CNでも見られないもので、真っ先に恐れていた
亡霊の来訪としか思えなかった。
(何が起きた・・・俺が入力したから?)
タツキは入力直後に発生したと思い、あのコードに仕込まれた何かを
罠だと気付かされる。やっぱり敵の新手な誘導工作だったのか。
このタイミングで海底基地を襲われるとは迂闊だった。
緊急事態によって外周部のゲートが次々と閉ざされていって、
天井の明かりも最小限となり、暗がりが広がってゆく。
「侵入した方角、どの敵性CNにも当てはまりません!」
「なんで基地を!?」
「あっち浸水してんじゃねえか、ヤベェぞ!」
「なんくる話してる場合じゃない、早く塞がないと水圧にやられるぞ!」
「そうだな、すぐに向かおう。工作兵は修復に!
突撃兵はこれより亡霊艇、目標の排除を行う!」
「了解ッ!」
侵入経路からして基地中央部を目指していると推測。
複数の兵達の言葉はどうすべきかすぐに理解。
そんな中、足を動かす意識もまともにおぼつけずにいる。
俺が入力した直後に基地を襲われた。
もしかして、最初からここを攻撃するように仕組まれていたのか。
でも、コード入力だけで何かが分かるはずもない。
司令も巻き添えを受けてしまったのだろうか。
理由は分からないが、この胸騒ぎが治まらない。
従業員達も何人か走って現場に向かっている。
横切る人の数が目に入って、内1人がこっちに来て催促した。
「タツキ、何をしている!? お前も対応しろ!」
「あ・・・ああ、分かった」
地上では衛生兵に変更したつもりだが、ここではまた突撃兵に。
責任感を今懸念したところでどうにもならず。
今、拠点の方はどうなっているのか確認する時間もなく、
とにかく浸水を先に防がないといけない。
負の結果に的中しない事を願ってゲートレバーを強く握り動かす。
ダマスカスもきちんと腰に携帯するのを確認して現場へ向かっていった。
(無事でいてくれ)
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
MMS ~メタル・モンキー・サーガ~
千両文士
SF
エネルギー問題、環境問題、経済格差、疫病、収まらぬ紛争に戦争、少子高齢化・・・人類が直面するありとあらゆる問題を科学の力で解決すべく世界政府が協力して始まった『プロジェクト・エデン』
洋上に建造された大型研究施設人工島『エデン』に招致された若き大天才学者ミクラ・フトウは自身のサポートメカとしてその人格と知能を完全電子化複製した人工知能『ミクラ・ブレイン』を建造。
その迅速で的確な技術開発力と問題解決能力で矢継ぎ早に改善されていく世界で人類はバラ色の未来が確約されていた・・・はずだった。
突如人類に牙を剥き、暴走したミクラ・ブレインによる『人類救済計画』。
その指揮下で人類を滅ぼさんとする軍事戦闘用アンドロイドと直属配下の上位管理者アンドロイド6体を倒すべく人工島エデンに乗り込むのは・・・宿命に導かれた天才学者ミクラ・フトウの愛娘にしてレジスタンス軍特殊エージェント科学者、サン・フトウ博士とその相棒の戦闘用人型アンドロイドのモンキーマンであった!!
機械と人間のSF西遊記、ここに開幕!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる