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1章 東北編
料理対決2
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それから事情を話して経緯を分かってもらえた。
食堂も前から役割がマチマチでおばさんだけに頼りがちだったらしく、
負担をかけすぎていた点もあったから月日を絞ろうとするつもりだ。
で、コレとアレとの件は別として資源消費はかなり重いもの。
司令は椅子に座り、少し疲れ気味に話す。
「またキリタンポを上乗せ輸出?」
「ええ、イワテの市民がもっと要請して生産する必要が上がったの」
食事問題はここだけに限った話でもない。
基本、産物は地元より他国の者がより多く求めるもの。
メイソンやイザベルも食べているだろうアキタの産物は
同盟の数ほど求められて外側に流れている。
「あの子みたいに離脱し始める者も出てこないか心配で」
「そ、それに比べれば私達の使った量なんてみみっち」
「普通ならCNとして罰則を受けるものよ?
とは言っても、色々試そうとするのもあんまりなかったし。
冒険心を大きくもって、本当に個性的な子ばかりね」
「あ~、まあ、乗っかった俺もおれだったが」
「わ、若者は新しい事をやってみたい気持ちもあるもんじゃない!?
母ちゃん司令も時々料理を作ったりもしてたんでしょ?」
「う~ん、あんまり・・・私はほとんど作れなかったわ」
「やっぱり司令官くらいになるとそんな作る時間もないのね、
軍事仕事って戦う以外でも備えるものも多いし」
「それもあるけど、女らしい作法なんてあまり覚えてこれなかったの。
私が料理を作ったのも・・・1~2回あるかどうかで、
食べさせるべき相手もいなかった事もそうよ」
「それって・・・」
「私は不妊症をもっているから、子どもがいないの。
だから、食べさせたくても食べさせられないのよ」
「・・・・・・」
サラ司令に子どもがいなかったのは誰もがとっくに知っていた事、
カレンも発言して一度も連れてきていないから予想はしていた。
実子でなくても食べさせられる人なんてたくさんいる。
調理そのものすらこなせず、形まで整えられないから
機会も次第に離されて“不得意の一片”として体の中にしまわれる。
まだ35歳で諦める年でもないが、二度と叶わない物事によって
人は何でもできるとも限らなく不自由なところをもつ。
ずいぶんとストンと落ちた様な雰囲気となる。
料理は栄養や満腹感だけじゃなく、つながりとしても表現するもの。
したくてもできない、不可能があるのも人生経験。
そんな意外な話も聞かされて今日の出来事は終わった。
食堂も前から役割がマチマチでおばさんだけに頼りがちだったらしく、
負担をかけすぎていた点もあったから月日を絞ろうとするつもりだ。
で、コレとアレとの件は別として資源消費はかなり重いもの。
司令は椅子に座り、少し疲れ気味に話す。
「またキリタンポを上乗せ輸出?」
「ええ、イワテの市民がもっと要請して生産する必要が上がったの」
食事問題はここだけに限った話でもない。
基本、産物は地元より他国の者がより多く求めるもの。
メイソンやイザベルも食べているだろうアキタの産物は
同盟の数ほど求められて外側に流れている。
「あの子みたいに離脱し始める者も出てこないか心配で」
「そ、それに比べれば私達の使った量なんてみみっち」
「普通ならCNとして罰則を受けるものよ?
とは言っても、色々試そうとするのもあんまりなかったし。
冒険心を大きくもって、本当に個性的な子ばかりね」
「あ~、まあ、乗っかった俺もおれだったが」
「わ、若者は新しい事をやってみたい気持ちもあるもんじゃない!?
母ちゃん司令も時々料理を作ったりもしてたんでしょ?」
「う~ん、あんまり・・・私はほとんど作れなかったわ」
「やっぱり司令官くらいになるとそんな作る時間もないのね、
軍事仕事って戦う以外でも備えるものも多いし」
「それもあるけど、女らしい作法なんてあまり覚えてこれなかったの。
私が料理を作ったのも・・・1~2回あるかどうかで、
食べさせるべき相手もいなかった事もそうよ」
「それって・・・」
「私は不妊症をもっているから、子どもがいないの。
だから、食べさせたくても食べさせられないのよ」
「・・・・・・」
サラ司令に子どもがいなかったのは誰もがとっくに知っていた事、
カレンも発言して一度も連れてきていないから予想はしていた。
実子でなくても食べさせられる人なんてたくさんいる。
調理そのものすらこなせず、形まで整えられないから
機会も次第に離されて“不得意の一片”として体の中にしまわれる。
まだ35歳で諦める年でもないが、二度と叶わない物事によって
人は何でもできるとも限らなく不自由なところをもつ。
ずいぶんとストンと落ちた様な雰囲気となる。
料理は栄養や満腹感だけじゃなく、つながりとしても表現するもの。
したくてもできない、不可能があるのも人生経験。
そんな意外な話も聞かされて今日の出来事は終わった。
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