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1章 東北編
番外編第1話 料理対決1
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アキタCN 食堂
「何、風邪をひいて休み?」
「そうみたい、ここ最近6日連続で出っ放ししてて、
材料運びで外出作業もよくやってたから」
ロックはカレンから今日の食堂が休みだと知らされる。
調理係のおばさんが体調をこじらせてできなくなったようだ。
たまたま昼食をとろうと来たら無理そうでダメだと言われた。
料理人なら基本、衛生兵が担当して他にも何人かいる。
だが、味が不味くおばさん以外に美味く作れずに不評ばかり買って
利用する兵も少なくなるという。
そこにマイが代行を名乗り出た。
「私が作っても良いかな?」
ここで問題はアッサリと解決、マイの手助けでどうにかできそうだから
食堂の件はもう心配するような事がない。
が・・・名乗り出はあいつだけでなく、実はここにも。
「料理なら俺もできるぞ?」
「へ、あんたも?」
皆、目を丸くしながら返す。
こう見えても俺はかつて料理担当をやっていた時もあった。
盗賊時代はおやっさん以外はほとんど若い連中で、俺より年下ばかり。
ねんこうナントカでやる羽目になってたが、おかげで腕前もそこそこに。
そこで覚えてきたノウハウがある、ちょっとしたこだわりがあって
食べさせるつもりだ。
「俺も作ってやるよ」
「だいじょうぶなの?」
まあ、身なりがらしくないなど言われてもおかしくない。
こんな俺じゃ、すぐ分かってもらえないのも無理ないだろう。
だから、実際現物を食わせてみせるだけだ。
毎日担当するわけじゃなく、今日限りだけだからたまには良い。
本当ならCNに入ってから試しても良かったが、俺の気が向いてなく
アキラが去ってから今さらそんな事を思ってもしょうがなく、
義務というわけでもないが人入りの減りは虚しさがあった。
そこへ、マイが案を出す。
「う~ん、いつも食べているものばかりじゃマンネリするかも。
献立もいつも同じものばかりだし、皆も飽き飽きしてるから
今回くらいオリジナル料理を作っても良いでしょ?」
「ロックは?」
「いいぜ、俺もマネすんのは苦手だしな」
どうせ食べさせるんなら個性ある方が良いと決める。
衛生兵の人もゲテモノじゃなければ良いと許可。
こうして2人で新たなメニューを作る事にした。
というわけで厨房に入った俺達は冷蔵庫の中を見回して
材料を手に取って調理を始める。野菜炒め定食と卵かけご飯を
どうにかオリジナルにして経験者らしく手掛けていく。
こういった事はどっちもこなれて難なく進んで調理。
マイは卵にこだわりがあってボールに割って入れて溶き始める。
「野菜炒めの味付けはいつもコショウを入れていたみたいだから、
今日は私が持ってきたこれにしよう」
「ん? ニンニクのタレを使うのか?」
市街地で買ってきた品でいつもと違う味にしようとする。
だが、俺はトウガラシを入れた方が美味いと言う。
さらに卵は生を直にのせた方が見栄えも良く、黄身と白身の分別で
好みも分けやすいからそっちが良いと催促。
こんな寒い時期、熱くさせた方が良いと説明した。
「なら、野菜にトウガラシも入れようぜ。
汗も出やすく熱くなれるから外出の連中にも良いだろ」
「寒いからって辛すぎても舌が参っちゃう人が出るでしょ!
ニンニクならスタミナ維持しやすくて温存しやすいから
卵も混ぜて炒めてからかけましょ」
「え、これは後でかけた方が美味いぜ?
男は生派が多くて嫌なら取っ払えるし」
「ちょっと、私が先に決めたんだけど?
女は生卵イヤ派ばかりだから炒めた方が良いの!」
「いいや、俺の方が良い。ぜってえ美味いっつうから」
「私の方が美味しいわ、食べてた人で病気になった人なんて
5年に1回あるかどうかだったんだから」
火を通す前に卵をかける派、通した後にかける派で意見が分かれて
お互いにゆずる気もない、荒野世界で培ってきたせいか、
料理もこだわりをもっているようだ。
共同作業はあっという間に分裂、どちらが美味いか争いとなる。
「ああそうか、じゃあ、どっちが美味く作れるか皆に食ってもらおうか」
「望むところよ、材料をそろえたら始めるわよ」
要は美味いものじゃなければ口にされないのは当然、
そんな流れで料理対決をする事になった。
5時間後 厨房
「じゃあ、ロックとマイのメニュー、どちらが美味しいか
試合を始めまーす!」
ピーッ
カレンが笛を鳴らして料理対決が開始。
数人の衛生兵、トモキやデイビッドも集まって
ちょっとした味見審査員をそろえて双方に調理し始めていった。
ロックは小麦を練り始めて包丁で細く切り始める。
俺はナミエ焼きそば、麺にソースをからめた濃い味のそれは
仲間内から絶品と言われていたくらいの物を作る。
さらに唐辛子も入れて辛く、体温を高めて寒さをしのがせてきた。
マイは米を炊き、ネギとミョウガとダイコンその他を並べる。
私はダシ、いくつかの野菜をご飯の上にのせている料理で、
ヘルシーさを強調した。冬季は体を動かしにくくて
盗賊時代でもしっかりと動けるような栄養と味を提供。
そして、しばらくの時間が経って料理は完成した。
少し展開が早いのはペースの都合、皆が味見。
「ほごっ、辛い・・・でも、ポカポカするな」
「胃の消化や感覚神経を滑らかにする組み合わせで作ってる、
マイさんのこれは薬膳料理ださ」
「ロックちゃんの料理には大胆さがある、この熱を帯びた感じ、
我が脈も高まりをみせ、鼓動も結晶と同等なる次元にィ(?)」
「ウチは昔、ろくに食べる物もろくになくって・・・。
このダイコンをよくかじって生きてきたなぁ・・・ひぐっ、
俺は成長したぞ、おっかさああああああああああああああん!」
といった感じでどっちも良い評価。
美味いのは分かったが、どういった差があったのか気になる。
「で、どっちが美味かったんだ?」
「・・・う、う~ん・・・どっちだろ?」
「はぁ!?」
美味しいだけで肝心な審判が決まっていない。
ただ単に食べたかっただけなのか、皆は意見もバラバラで中々
上手を挙げられずにいる。何のために作ったんだか、迷ってると
ドアからあの人が入ってきた。
「あれ・・・あんたら、こんなに集まっててどうしたんだい?」
「おばさん、大丈夫なの!?」
料理担当(真)のおばさんがここに来た。
私達がここで何かやってる話を聞いて様子を見に来たらしい。
事情を話すと朗らかな顔で笑い始めた。
「へえ、これらをあんた達が?」
「そ、そうです。色々あってどちらがおいしいのかちょっと・・・」
こんな若者だけで勝手に料理なんて作ろうものなら
罰則ものになるはずが、おばさんはこれらを進めた。
「よし、決めたわ。あんたらが作ったメニュー、ここで採用する。
これだけの評価をされたんだ、確かに今日で終わりなんてのも
もったいないしさ」
「えええええ!?」
即決、味自慢でたまたま作っただけの物は今度から食堂に並べると言って
アキタCNの名物にすると言われた。
といった感じで勝負は引き分けとなる。
結局、メニューはどっちも採用するとおばさんも決めた。
「マジで俺らの料理を扱うのか・・・」
「うれしいような・・・恥ずかしいような」
普通なら若造の案なんて誰も扱われないはずだが、
CNも意外と自由度があって妙な組織だと思い知らされる。
元から利用者も減りがちで味慣れも東北人はかなり強めばかり、
これは意外性と言うのか、味覚もよく分からないものだ。
そこへサラ司令も来た。
「え・・・食事の新企画ってあんた達だったの?」
「もっ、母ちゃん司令!?」
「何、風邪をひいて休み?」
「そうみたい、ここ最近6日連続で出っ放ししてて、
材料運びで外出作業もよくやってたから」
ロックはカレンから今日の食堂が休みだと知らされる。
調理係のおばさんが体調をこじらせてできなくなったようだ。
たまたま昼食をとろうと来たら無理そうでダメだと言われた。
料理人なら基本、衛生兵が担当して他にも何人かいる。
だが、味が不味くおばさん以外に美味く作れずに不評ばかり買って
利用する兵も少なくなるという。
そこにマイが代行を名乗り出た。
「私が作っても良いかな?」
ここで問題はアッサリと解決、マイの手助けでどうにかできそうだから
食堂の件はもう心配するような事がない。
が・・・名乗り出はあいつだけでなく、実はここにも。
「料理なら俺もできるぞ?」
「へ、あんたも?」
皆、目を丸くしながら返す。
こう見えても俺はかつて料理担当をやっていた時もあった。
盗賊時代はおやっさん以外はほとんど若い連中で、俺より年下ばかり。
ねんこうナントカでやる羽目になってたが、おかげで腕前もそこそこに。
そこで覚えてきたノウハウがある、ちょっとしたこだわりがあって
食べさせるつもりだ。
「俺も作ってやるよ」
「だいじょうぶなの?」
まあ、身なりがらしくないなど言われてもおかしくない。
こんな俺じゃ、すぐ分かってもらえないのも無理ないだろう。
だから、実際現物を食わせてみせるだけだ。
毎日担当するわけじゃなく、今日限りだけだからたまには良い。
本当ならCNに入ってから試しても良かったが、俺の気が向いてなく
アキラが去ってから今さらそんな事を思ってもしょうがなく、
義務というわけでもないが人入りの減りは虚しさがあった。
そこへ、マイが案を出す。
「う~ん、いつも食べているものばかりじゃマンネリするかも。
献立もいつも同じものばかりだし、皆も飽き飽きしてるから
今回くらいオリジナル料理を作っても良いでしょ?」
「ロックは?」
「いいぜ、俺もマネすんのは苦手だしな」
どうせ食べさせるんなら個性ある方が良いと決める。
衛生兵の人もゲテモノじゃなければ良いと許可。
こうして2人で新たなメニューを作る事にした。
というわけで厨房に入った俺達は冷蔵庫の中を見回して
材料を手に取って調理を始める。野菜炒め定食と卵かけご飯を
どうにかオリジナルにして経験者らしく手掛けていく。
こういった事はどっちもこなれて難なく進んで調理。
マイは卵にこだわりがあってボールに割って入れて溶き始める。
「野菜炒めの味付けはいつもコショウを入れていたみたいだから、
今日は私が持ってきたこれにしよう」
「ん? ニンニクのタレを使うのか?」
市街地で買ってきた品でいつもと違う味にしようとする。
だが、俺はトウガラシを入れた方が美味いと言う。
さらに卵は生を直にのせた方が見栄えも良く、黄身と白身の分別で
好みも分けやすいからそっちが良いと催促。
こんな寒い時期、熱くさせた方が良いと説明した。
「なら、野菜にトウガラシも入れようぜ。
汗も出やすく熱くなれるから外出の連中にも良いだろ」
「寒いからって辛すぎても舌が参っちゃう人が出るでしょ!
ニンニクならスタミナ維持しやすくて温存しやすいから
卵も混ぜて炒めてからかけましょ」
「え、これは後でかけた方が美味いぜ?
男は生派が多くて嫌なら取っ払えるし」
「ちょっと、私が先に決めたんだけど?
女は生卵イヤ派ばかりだから炒めた方が良いの!」
「いいや、俺の方が良い。ぜってえ美味いっつうから」
「私の方が美味しいわ、食べてた人で病気になった人なんて
5年に1回あるかどうかだったんだから」
火を通す前に卵をかける派、通した後にかける派で意見が分かれて
お互いにゆずる気もない、荒野世界で培ってきたせいか、
料理もこだわりをもっているようだ。
共同作業はあっという間に分裂、どちらが美味いか争いとなる。
「ああそうか、じゃあ、どっちが美味く作れるか皆に食ってもらおうか」
「望むところよ、材料をそろえたら始めるわよ」
要は美味いものじゃなければ口にされないのは当然、
そんな流れで料理対決をする事になった。
5時間後 厨房
「じゃあ、ロックとマイのメニュー、どちらが美味しいか
試合を始めまーす!」
ピーッ
カレンが笛を鳴らして料理対決が開始。
数人の衛生兵、トモキやデイビッドも集まって
ちょっとした味見審査員をそろえて双方に調理し始めていった。
ロックは小麦を練り始めて包丁で細く切り始める。
俺はナミエ焼きそば、麺にソースをからめた濃い味のそれは
仲間内から絶品と言われていたくらいの物を作る。
さらに唐辛子も入れて辛く、体温を高めて寒さをしのがせてきた。
マイは米を炊き、ネギとミョウガとダイコンその他を並べる。
私はダシ、いくつかの野菜をご飯の上にのせている料理で、
ヘルシーさを強調した。冬季は体を動かしにくくて
盗賊時代でもしっかりと動けるような栄養と味を提供。
そして、しばらくの時間が経って料理は完成した。
少し展開が早いのはペースの都合、皆が味見。
「ほごっ、辛い・・・でも、ポカポカするな」
「胃の消化や感覚神経を滑らかにする組み合わせで作ってる、
マイさんのこれは薬膳料理ださ」
「ロックちゃんの料理には大胆さがある、この熱を帯びた感じ、
我が脈も高まりをみせ、鼓動も結晶と同等なる次元にィ(?)」
「ウチは昔、ろくに食べる物もろくになくって・・・。
このダイコンをよくかじって生きてきたなぁ・・・ひぐっ、
俺は成長したぞ、おっかさああああああああああああああん!」
といった感じでどっちも良い評価。
美味いのは分かったが、どういった差があったのか気になる。
「で、どっちが美味かったんだ?」
「・・・う、う~ん・・・どっちだろ?」
「はぁ!?」
美味しいだけで肝心な審判が決まっていない。
ただ単に食べたかっただけなのか、皆は意見もバラバラで中々
上手を挙げられずにいる。何のために作ったんだか、迷ってると
ドアからあの人が入ってきた。
「あれ・・・あんたら、こんなに集まっててどうしたんだい?」
「おばさん、大丈夫なの!?」
料理担当(真)のおばさんがここに来た。
私達がここで何かやってる話を聞いて様子を見に来たらしい。
事情を話すと朗らかな顔で笑い始めた。
「へえ、これらをあんた達が?」
「そ、そうです。色々あってどちらがおいしいのかちょっと・・・」
こんな若者だけで勝手に料理なんて作ろうものなら
罰則ものになるはずが、おばさんはこれらを進めた。
「よし、決めたわ。あんたらが作ったメニュー、ここで採用する。
これだけの評価をされたんだ、確かに今日で終わりなんてのも
もったいないしさ」
「えええええ!?」
即決、味自慢でたまたま作っただけの物は今度から食堂に並べると言って
アキタCNの名物にすると言われた。
といった感じで勝負は引き分けとなる。
結局、メニューはどっちも採用するとおばさんも決めた。
「マジで俺らの料理を扱うのか・・・」
「うれしいような・・・恥ずかしいような」
普通なら若造の案なんて誰も扱われないはずだが、
CNも意外と自由度があって妙な組織だと思い知らされる。
元から利用者も減りがちで味慣れも東北人はかなり強めばかり、
これは意外性と言うのか、味覚もよく分からないものだ。
そこへサラ司令も来た。
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