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3章 東西都市国家大戦編

第59話  分配皇則

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古宿エリア安全理事局 専用工房

 アメリアはゲッコの製造に勤しんでいた。
敵の侵入がとうとうトウキョウ内部にも及んで防衛線を越えられ、
補給のために急務で自分も工房現場で直に指示。
予想よりも早い侵攻で生産があまりにも遅れをとってしまい、
さすがの部下達も焦りと恐怖で上にすがりつく様に要望している。

「約134機大破、交通局、軍事執行局、軍備計画局のゲッコも
 破壊され、もう、追いつかな・・・あああ、副司令ぃぃ!?」
「分かってるわよ、1時間以内にこれらを出すから!
 摩天楼区画に這い上がってくる者から防衛していなさい!」

どうにか冷静さを保たせようとしても現状がこれで誰しもが縮む。
高所に飛び込む灰色の兵達がワイヤーで登り込み、エネルギー弾を
発射するゲッコですら及ばずに攻略されてしまう。
速射砲の配置もところどころ変わっていてありえない程ズレた箇所に
設置されたのもあり、効果が見込めていなかった。

「実動部隊の状況はどうなってるの?」
「まだクリアリング確保できない模様、それどころか報告もろくになく
 4時間経っても届かない部隊もいます、もほぉ終わりかあぁぁぁ」

ベルティナも応援で甘谷エリアへ出計らっているのでここにはいない。
兵も連絡が途絶えた部隊も複数出始めて輸送もおろそかになってしまう。
軍事執行局ですらまともに対処しきれずに機体性能も不安に変わる。
こんな事で本当に解決を図れるのかと恨めしい目をする者もいる。
不敗神話を信じてきただけあって反動も大きいはず。
もう時間もなく、せめて今造っている20機だけでも完成させたい。
そこへ連絡がくる、起動に問題が生じて来るように言われた。

「・・・そう、分かったわ。すぐに行く。ここは頼んだわよ」
「了解しました」


古宿エリア軍事執行局 格納庫

ガスッ

「ぐはっ」

 クリフの足がぐらつき、グラハムに殴られて倒れかかる。
うっかりと格納庫に落ちて見つかってしまった彼は、
予想通りに父親と肉体をぶつけ合わせる展開になっていた。
本当ならどうにか脱出する手を考えていたつもりが、
運が悪く父親と鉢合わせしてしまってこんな展開になる。
負けじとやり返しても、彼の体にまとった薄い装甲が硬すぎて、
クリフの300kg程度のパンチ力では内部にまでほとんど届いていない。

「それで終わりか?」

グラハムは侵入してきた関東軍を制圧しようとした出動前にクリフを発見。
息子1人にかまっているヒマなどないと周囲から思われているだろう
軍事執行局は自主性により各エリアへ派遣させている中で
御仕置オシオキとして親父の威厳を教えていた。
シツケなのか、制圧なのか周囲にとっては題が定まらず。
自分の胸を叩いて、もっとかかって来いと挑発をする。

 (俺1人じゃ、結局なんもできねえのか・・・)

クリフはまったく拳も効かない状況で顔を下げて落胆。
No2の肩書きはチバCN襲来の時と変わりなく強く、
己の無力さを内心めるように痛む。
パンチ力自慢、殴る事だけが得意でCNの第1部隊に入り、
実働部隊で幅を利かせてきたが、こんな場所では何1つ通用できない。
かたき討ちをここで果たしたくも成す術なく、圧倒されてしまう。
こんな親が何故こんな所で独り立ちしたのか、思惑が移る。

チバCNで生まれたはずの俺は頼れる者の消失で明日の行き先を
誰よりも早く見つける気概をもってきた。
周りも敵だらけの中で少しずつメンバー達もいなくなり、
同盟なんてできっこないと俺自身も思いかけ、
今を生きるためにアレン司令に従って凌いできた。
第1にいたのは確かに親のおかげでもある。
あそこはもう中年があまり多くない、過去の大交戦でロストしたらしく
勝手とばかり若い連中に多くバトンが回ってきた。
カオリ、トオル、アルフィー達も同じようにレールを早く渡されて
それぞれの特技を活かして拠点の重枠に組まれている。
俺も体力には自信があったが、そんな奴こそよく前線に出される。
ただ、音には敏感で人並み以上に察知できる取り柄をもつから
闇夜で活かせて立場だけは保ててこれた。
親が親だけに、昔誰かに言われた事が鼻に突いてもっとすごい男に
なってやろうと頑張ってきた。
それが今、こんな所でやり合うなんて確かにバカバカしいかもしれないが
こんなに大きな壁が立ちはだかるとは思いもしなかった。
やはり、身体能力で適うはずがない。
父をわからせる術もなくなり、この現状を突破できずに
意志がくじけそうになろうとしたその時だ。


「「おい、これを使え!」」

ゴトン

「これは!?」

側に籠手が1つ落ちてきた。
外側が騒がしく、音で戦闘していたのはすぐ分かっていた。
味方の援軍がここまで来ていたのを意外に思って、
東北兵らしき者から投げつけられたこの武器を見ように装着してみる。
前方で見ていたグラハムは息子の新たな兵装に喜びを感じる。

「あれは東北の兵装だな、良い仲間をもったじゃないか。
 お前に似合った代物だ」
「・・・・・・」

通達で関東兵が古宿エリアまで来ているのを知っていても動じず。
我が子ながらのめ言葉を放った。
しかし、それに対して先程の言葉とは真逆な言い分で否定する。

「関東各地で次々と同盟を組んでいるそうだが、
 いくつ集まろうがここトウキョウには勝てん。
 まだリソースは地下に十分備えているからな」
「そうかもしれねえな、CNとしちゃあ最強なのは認めてやる。
 けど、舵取かじとり頭を叩くくらいはやれるだろうよ。
 身近にできるなら、ここにも1つの頭があるしな」
「それは私の頭か?」
「他以外に何があるってんだ?
 ここのNoを止めれば、多少なりとも下に良い影響がでるだろうよ」

アブダクトされた+元親族の連携コンボで首捕りもしやすいポジションなら
するに決まっている。
我が子がすぐ側で反逆行為を行っていると思われるだろう。
何の問題かとNo2は笑いながら言い返した。

「協力こそ全てを成せるか・・・まあ、あのCNらしい言い分だな。
 表向きだけは耳に良い御大層なスローガンだ」
「何が悪ぃんだ?
 ここトウキョウだって、狭苦しいまで集ってんじゃねえか」

人の事が言えない、と口にするつもりが意味も重なる。
グラハムはオールバックの頭を一かきして、息子に説法する。

「群れる事が必ずしも良いとは限らん。
 数の集まりがよどみを生む時があるからな」
「よどみだと?」
「前回の訴えを今一度教えてやる。
 人口過多による弊害、統制の難しさを」
「こんな所で授業かよ? 敵さんも近くにいるってのに」
「もう対策済みだ、私はお前の相手をするラボリに変更した。
 敵も味方もこうやって削り合い、奪い合う世界において
 真に必要不可欠なものは“場”だ。
 違う者が等しい場にいるから拒絶反応を起こし、分散を願う。
 言い換えるなら、目標や理想の相違で複数のグループが生まれる。
 人はそれを派閥はばつという」
「・・・・・・」
「派閥が複数の塊となり、不調和ゆえに衝突し合う
 ここトウキョウは集合の悪循環に満ちている。
 お前が言ってた“臭さ”。
 それも縄張りの警告を意味付ける1つなんだろう」

トウキョウはCNの中でも、圧倒的に人口数が多い。
上層の世界程、思念が色濃くなっていくのは何よりも
No2本人が理解している懐の探り合いの連続なのだ。
グラハムは派閥の果てを要約して差別へ変わると語る。

「これはNo1からの伝説だが、無数の人間が一か所に根付くのは
 限りなく不可能で定位置の保管と削減を両立させるべきだと告げられた。
 当然、世界は完全分断で成り立てん。必ず他への干渉が起こる。
 そして、上からの流れは周囲の下流へと影響を及ぼす。
 お前のいるチバも例外ではない」
「んで、世直し一揆いっきにチバから出てったのか」
「そうだ、あんなCNにこもっていてはどうにもならない。
 だから私は最も人口数のあるトウキョウへ亡命した。
 この濁った上流水をあるべき清流へと変える、浄水するための配置分配だ」
「分配だと?」
「人を動かす中で最も影響あるのは政治だ。
 統制する場は世の派閥をもまとめて制御して管理できる。
 天主殻のCNというシステムを利用して人為操作を行う術を手に入れた」
「せいじ?」
「苦労したが、Noの上位に食い込んで武力以外の管制塔も入手。
 私はこの体1つでここまでのし上がってきた。
 おかげで、トウキョウの侵攻数も減少しただろう?」
「しっかりとチバには侵攻してたけどな。
 俺だけじゃなく、皆やアレンさんを――!」
「だが、まだやるべき事がある。
 終わりなき人間の深部には力だけでは解決できん。
 差別はなくならない・・・からの分別。
 お互い功手の届かぬ不干渉が私の大きくもささやかな理想だ」

ところどころの意味不な言葉があるが支配する何か。
どうにか意味をほどいてみると、人員を細かく分けて管理する事。
さもトウキョウと同じように全CNを身動きさせなくする。
前にも同じ様な話をしていたグラハムは、これが本質とばかり主張。
人の身体的特徴による違いから居住区域を分けようというのだ。

「それが理由だったってのか」
「今一度ここを強く推すぞ?
 CNをより階級化させて強硬たる軸を敷くべきだと言いたい。
 隔離、聞こえは悪いが悪障あくしょうの前兆抑制になり、
 人事から起こる問題をも無効化する」

違いが障害を生むのは、異なる壁がはばかるのと同義。
当の問題を直面したからこそ、行うべきだと主張したかったのだ。
1分過ぎ、しばらく黙っていたクリフが口を開いた。

「ああ、そうかよ・・・やっと分かったわ」
「ようやく理解できたか、頑固がんこ者は損も多いものだぞ。
 ならば、お前もトウキョウに亡命するんだ」










「アンタも大概たいがい馬鹿バカだってことが」
「!?」

今まで聞いてきた話を全て突っぱね返した。
人を分けるやり方はどこでも同じだが、まとめ方がいかにもな事で
頭の固い奴が言いそうなものだ。
クリフは配置分配にある差別の穴が誤りだと指摘する。

「一見、賢い事やってるようだけどよ・・・それ、変わんねえよ。
 細かくクラス分けすりゃ、完全に抑えられると思ってる奴。
 分別してからまた差別による暴動が起きたらどうすんだよ?」
鎮圧ちんあつするのみだ」
「いいか? 居心地ってのはそこにいる奴が納得できるからだ。
 人は生きられる場所があるからこそ、そこに成り立つ生き物だ」
「なに?」
「場所を分けて全てが解決するなら、最も分別されたここトウキョウは
 本当の意味で差別が無くなっているのか?」

クリフがそう問い詰めた瞬間、ここに近寄ってくる者達がいる。
上部のテラスから数人のトウキョウ兵が現れた。

「「副司令・・・こんな状況で申すのもなんですが、
  サイタマ第44部隊、トウキョウ第999部隊が全員離反しました」」
「「四六時中PDに観られるのが苦痛でストレスが溜まり、
  任務に集中できなくなって・・・もう限界です」」
「「データベースプログラムの更新速度が早すぎて、毎日指を酷使し続け
  神経症状や麻痺を起こし続けています。腰も痛くて続きが書けなくて。
  誰にも認知されずに・・・もう手に負えません。
  何故、人のペースとCPUのペースを混同してしまうのですか?」」

ニトベ、Noの側近達による苦情。
今までずっと親子のやりとりを見続けていた。
今のトウキョウの在り方にそれぞれ苦痛の念を語る。
彼らの言葉をりてクリフは推していく。

「これがトウキョウの生の声だ。
  “下部で実際にある現場の声”おふくろが聞いたら泣くぜ・・・それ」
「・・・・・・」

グラハムは数秒沈黙。
直接、元からトウキョウにいた者達の苦痛を直に耳にした。
内心、分かっていた事をここで突然吐露とろされたが、
部下の嘆きを聞いても主張を変えずに食い下がった。

「・・・個人にどんな事情があろうとも現場は現場だ。
 弱音を吐こうとも成さねば何も遂げられん。
 私には隔離する世界の構築しか手立てがない」
「あ?」
「私にとってはな・・・徹底管理で人を抑えるのみ。
 トウキョウ区画線工の人事分配は困難を極める。
 何が何でも押さえ込んで整える・・・が上の現状なんだ」
「・・・・・・」
「数というのは、多い分まとめるのが大変で当然だろう。
 人の数だけ思想の混沌が渦巻く狭きエリアだけに、
 統制の困難さが時に常識すら逸脱いつだつしてゆく。
 個々の立場を分ける他になく、手の届かぬ障壁あって
 初めて人から人を守る事ができるんだ」
「まったくペラペラと言い訳ばっか思いつくわな・・・。
 難解単語を何回も使えば言い逃れんのかこの野郎!?」
「端に追いやられた私はこうするしかなかったァ!
 派閥の闇に確固たる仕切りをって銃弾から守るゥ!
 それが母に対するつぐないとちかいだからだ!」
「んじゃ、No1の奴にも言ってこいよ!
 もっと差別を徹底して、天と地まで手の出せない国を作るから、
 もう戦争はやめて下さいってな!」
「総司令の真意は計りかねるが、そんなのは関係ない。
 天を突き抜けるまで私は私の真理を貫いていく。
 もう後がない・・・この戦争が終わり、他CNを完全制御。
 No1の理想すら超えてゆくッ!!」

これによってトウキョウCNの理念と信念が全て分かった。
もう、お互いに思想は相容れない。
クリフの拳に再び力がこもる。
そして走り出した、助走をつけてグラハムへ一直線に向かう。

「うおああああああああああああああああ!!」

あの蒼い籠手でNo2の胸部を叩きこんだ。
今度は素手じゃなく与えられた物で挑む、せめて道具であろうと
今を通用させるために何でもやってやる勢いで殴る。

ガスッ ブウゥゥン


「ブルルゥ、ゴフッ!?」

グラハムは地に膝をつく、殴ったクリフ本人も目の前の光景に驚く。
今まで聴いた覚えのない音が拳から耳にする。

「なんだ・・・このナックルは!?」

先まで効いてなかったはずのパンチが何故か通せた。
青いサポーターらしい部分から痺れというか、音というか
拳の圧力だけじゃない何かが発した感じがする。
攻撃力、威力の先に別の何かが発生した様なものが出てきて、
俺の手そのものに影響がないが、未知な現象があった。
いつの間にか東北でこんな物を造っていたのも驚きに、
こんな性能もおくせずにゆっくりと立ち上がる。
力任せに殴るだけではこなせられないものもあるのか、
腕にまで覚えがゆらぎそうになる。
だが、グラハムの強靭な肉体と装甲で一度では応えなかった。

「「ハハハ、そうか・・・やはり私のしてきた事は間違ってはいなかった」」
「な、何がだ?」
「力を継がせるのも1つの管理の在り方だとな。
 この振動は、人に通じる、実に良い響きじゃないかァ」
「まだやる気かよ・・・!?」
「こんなものでは、応えるはずがないだろう。
 グフフフゥ、こんなさざ波で揺らぐ程軍事執行局は甘くないィ。
 ならば私も全力でいかせてもらおうか!」
「やってやる・・・やってやるよ。
 親父いいいいいいいいいィィィィィィ!!」
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