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3章 東西都市国家大戦編

第21話  都市国家大戦

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チバCN 近海

プウッ ブリブリブリ

 トイレで用を足しつつ、時間をつぶしているナラ兵がいる。
今現在、各地のCNがすでに作戦展開に繰り出して敵地に出陣。
関東の一部となるチバCNへ攻めていた。
大元の目的は黒兵の身元を発見するため、製造元を抑えようと
一斉に動き出しているが、中にはこういったなまけ者もいるのだ。
全ての兵士がやる気があるとは限らない。
アイチ兵との共同ラボリで関東海域を制圧してトウキョウを囲う
作戦を立ててここに来たが、やりがいを起こせなかった。
部下が目的地付近に来たと報告。

「「そろそろ上陸か、メンドクセーな」」
「隊長、まだトイレですか?
 関東CN沿海まで侵入しました」
「もう出るわ、陸部はどんな状況で・・・って、うお!?」

4隻の巡洋艦がチバCNの百里エリアまで射線距離寸前に近づく。
兵士達が双眼鏡で浜辺を監視すると、
異様な形をした機械が横に並んで移動しているのが観えた。










ゴトン バトン ゴトン

「なんだアリャ?」
「キャタピラだけの発動機かなんかか!?」

上部にを立てた無限軌道の機体がナラ兵達の常識を疑わせる。
砂浜と平行する様な細長い機体は俺達と対面して行方をさえぎる。
彼らにとってはタンクの砲塔だけ除いたかぎの大きな履帯りたい
例えるなら、カタツムリとよばれる生物の様な動作をして
構造の意図がまるで不明なものに思えさせた。
スコープで確認する感想は異常に細長い戦車で、ところどころを簡略化した
仕様に目を大きく開かせる。

「あれ、ライオットギアか?」
「かもしれません。キャタピラからしてタンクの線もありますが、
 上部に砲身がなく機体妨害として配置されていると予測」
「ああ、ただの移動式バリケードなのか。
 なら、直接突っ込んで攻め――」


バシュッ バシュッ

が、攻撃してきた。
そのキャタピラの筐体の中心から銃弾が飛んでくる。
射出口も分かりにくい構造に、思わず気を取られたナラ兵は船床へ伏せた。
アイチ兵が身を乗り出さないよう指示。

「甲板から出るな、中から対処しろ!」
「この距離からドラゴンフライがとどきません!」

おそらく速射砲を車体の内部に装着して目立ちにくいように造ったのか、
初めて見る型に、どう対処すれば良いか案を出す時間が必要となった。


対するチバ兵は予想通り海域からの侵入者を待ち伏せして今に備える。
人という敵がどこに潜んでいるか見事に発見されずに混乱しているだろう
相手が突破口を見いだせない状況に、優々と砂浜に沿って走行。
チバ兵が機体の内部からナラ兵達の位置を把握はあく
中には有人機に混ざって人が搭乗して射出していた。

「「こちら黒子エリア、こっちにも敵影確認した。百里エリア、状況は?」」
「もう目前にる、射撃態勢完了!」
「通常タンクより電磁射出成型が強化して2000mは当てられる。
 動力を削った分、攻撃などに回せるな」
「「風力とわずかな電力で起動する。
  なけなしの材料で造られたエコの効いた代物よね」」
「警備班、そっちの様子はどうだ?」
「異常なし、一部の隙無くチバの景色は見せられないよ!」
「「見せられないおじさんキター!
  これでチバはまた再起した、今度こそ誰であろうとやっつけてやる!」」
「「あれから俺らは身の程を思い知って出直したんだ。
  メンツもそろったし、久しぶりにやってやるか!」」
「「地の利を活かした兵器は、こっちも同じだ。
  なんで来たのか知らんが、この土地は踏ませない。
  エスカルゴ隊、艦から奴らを降ろすな!」」

ウイィン  バババシュッ

キャタピラの隙間から45mm弾丸を戦艦に放つ。
これらは陸面と平行して並び、走行している。
1機だけではなく複数接続された機体なので、
横一帯に砂浜を動き回る事で隙間が少ない戦法をとっているのだ。
仮に人型が乗り込んでも別の機体が軌道を曲げて砲弾を撃ち込み、
飛び越える機動も抑えさせる事ができる。


対するナラ、アイチ兵はライオットギアでひっくり返す案を出しても、
横長すぎる型と数に攻略性が見いだせず。
接近する試みもここだとクリーンヒットされる危険が多く、
戦艦から上陸するチャンスがなかなかできなかった。

「隊長、ここから侵入するのは危険です!」
「くうっ、これじゃライオットギアを出せない。
 散開しろ、迂回うかいして進むんだ!」

砂浜部は侵入させないようこういった仕様で対抗しにきたから、
アイチ兵が進路を変える方針を決定。
突破口を見出せないナラ兵は予定変更を選び、
巡洋艦はわずかな間隔があるエリアへ侵入していく。


1時間後 亀川駐屯地 医療室+拡張部屋

 アルフィーは亀川エリアで怪我人収容、治療を施していた。
しばらくして、関西軍がさらに関東各地を散開して展開。
海岸沿いはエスカルゴやタンクを設置して防衛を行う。
ただ、完璧とも言えずに敵兵の少数がチバCN閉所の入り江を狙って、
わずかな隙間から入り込んでしまったという。
チバ南部では侵入を許してしまった箇所かしょもいくつかあり、
亀川周辺には山も点在して、手薄な場所に潜り込まれると
奇襲の機会が発生して状況は厳しくなる。
山岳地帯で山狩りをすべしと進軍、交戦も起こり
小規模ながら地上戦闘が発生し始めていた。
しまいに怪我人も出始めてくる。

「「うぐっ、腕をやられちったぜ・・・」」
「この程度なら心配ない、3日安静するんだ」

幸運な事にロストされずに今運ばれてくるのはほとんど切り傷や打撲なので、
グリーンテープで看護できる。身体に緑色の帯を巻いているのは生存者だけ。
ミントの匂いが鉄分の臭いを覆って塞ぐのが仕事内の安らぎだろう。
有数の衛生兵として知られているので、管理を任されている。
素早く的確な手当てをする彼を遠巻きに見ている女兵士達。

「キャーッ、アルフィー様ーっ!」
「君達も持ち場に戻るんだ、やるべき事はあるだろ?」
「はーい!」

ファン達にもまた目押しに立ち退かせる。
いつもの事だが、非常時だけに眺めさせる余裕はない。
ここの現場において彼より働き手のある者はなく、
頼りにする者、うらやむ者達も然程少なくない。
関西軍が攻めてくるこんな時になってもどうでも良さげに、
治療を終えて横になって見ていたチバ兵Pが聞いてきた。

「あんた、そんなに若いのに手際てぎわが速いな。
 チバ南部で、相当な衛生兵がいるという話はあんたの事だったんだな」
「別に自負してはいないよ、あくまで叩き上げの1人だから」
「いやいや、モテモテやっかみ混じりでも俺の目はゴマカせん!
 中年の俺からして観ても、相当医学の心得があるだろ?」
「まあ、無理矢理叩きこまれたからね。
 久更津にいた母親が時間に妥協なかったくらいだったから。
  “1秒遅れたら1人死ぬ”ってね」
「母親に・・・ん、確か10年前の久更津って、
 アンタもしかしてびとの息子かい!?」
「まあね」

実は両親も衛生兵を務めていた。
父親はミント生産の大手で母親は細胞治療の研究に長けていた者。
2人はチバ内で、あくまでも守りに徹するやり方に、
周りからはチバの守り人なんて異名を名付けられた程に有名なコンビだった。
そんな両親とは対象に、自分は工作兵に成りたかったが
後継者に執着する母親からは反対されていた。


A.D95年 チバCN 亀川エリア

話は5年前、僕は芸葉地域とよばれるチバ西海岸のエリアで生活していた。
この頃はCN加入前は医療手伝いという立場で、
未成年ながらも経験を積んで一端で活動してきた。
親の話によると、A.D50年から続く大交戦によって勢い弱まった
形勢の流れでチバの一片のみ打撃を受けたという。
理由は医療業が盛んなのを狙われたか、リソース元を奪われたそうだ。
父もロストされて久更津から全て撤退した僕達は移籍して、
アレン司令からはイチハラ家に内地へ住むよう要請されていたが、
僕は外地での活動を強く望んでいた。
亀川、津々浦の海沿いの町を好み、そこで育ってきた事もあり
どうしても潮の匂いや雰囲気から離れたくなかったから。
機械はさびやすいのに地域へのこだわりは捨てられない。
しかし、ある日突然母はこう言った。

「私は内地へ行くわ、これからは拠点区域のみに視野を入れる」
「どうしてだ、まだここにも人が住んでいるのに離れるって!?
 あれだけ地元の人達に世話になっていただろう!?」
「外地はもう限界よ、チバ大手の医療業であった久更津が崩壊した今、
 グリーンテープ製造量もより削減しなければならないの。
 医療する手も内地から日増しに増加しているわ」
「確かにチバは工房がそれほど多くない。
 ならば、遠隔操作アームの治療システムもあるから、
 人口数の少なさを機械でもっと補うべきだろう?」
「通信管理技術なら拠点の方がより近いじゃない?
 無線帯域によるラグで距離も考慮する必要もあるし、
 整備で危険度の高い外地からイチイチ通い続ける許可が下りるの?
 今から工学も学ばなければならないわよ?」
「だから言ったじゃないか!
 僕は工作班に進むと――!」
「ならば、人の命を強く保つ事で補いなさい。
 機体も人の手なくして、生み出す事も動かす事もできなくなるのよ」
「うっ」

確かに母の言い分には理がかなっていた。
当時はチバの守りも固く、ロスト者が減少していたのも
確かに両親の実力が波及はきゅうしていたこそだからだ。
それでもトウキョウの攻め手に追いつけずに西側は崩壊。
そして、母も銃弾を受けてロスト。
かつて、一度敵性CNに侵攻された芸葉地域の荒れ果てた工房を観て
自分は悟った。

 (人なくして再生は無し・・・でも、それでも僕は)

破壊された瓦礫ガレキの山は自然に元に戻る事はない。
母はこうなるのを予測してか、衛生兵の立場を向かせる理由が
一回りするようにかえりみさせる。
あくまでも、放り出された無機物を再生できるのが人。
その念の方が日増しに強くなっていくのを感じる自分がいた。
以来、工作兵への理念は薄れてゆく。
あのクリフ隊長も、自分の立場は衛生兵を強く推奨して
同期であるカオリやトオルがいてくれたせいか、
流れで結局自然と医療のポジションに着く。
成り行き的な立ち位置へと流されて今に至るものの、
それはそれで悪くはないと自然に思うようになってきた。
自分が情けないと思う気もそれ程湧かなかったのだ。

「命があるならば、またやり直せる。
 人の再生は機械より早くはないが、自然の再生としては確実で強い」
「なるほどな、母ちゃんは人手が少ない医者を逃したくなくて
 衛生兵やれって言ったんだと思うぜ。
 で、あんたの素質も見越していたんじゃないか?」
「よくは分からないけど、親は先回りな発想をよくしていたね。
 失ったものは戻らないが、また芽を植えられる」
「再生か、若い奴らが新しく変えるのが当然。
 気がつきゃあ、俺らの世代と少しずつ変わってるんだな」
「え?」
「なんでもない、終わった事を掘り返してもしょあないし。
 まあ・・・アレン司令もこういった外地出身だったしな。
 この重くなった腰もまだまだ動かさなくっちゃな」
「そ、そうか。まだ、あなたも必要とされている」
「あたぼうよ、治ったら速攻現場へ戻ってやるからよ。
 ミントの匂いが好きなもんで、つい長居しちまったぜウヒヒ」
「ああ、でも無理はしないでくれ」
「医療班、また6人来る。看護頼んだぞ!」
「了承だ」

僕は中年兵と雑談を終えて手先に戻る。
世代の異なる者どうしのちょっとしたやりとり。
知らせを聞くや、急ぎ早に怪我人の元に向かっていった。


チバCN銚須エリア 穂根川

 時刻は夕方を迎えた頃、チバCNにある水路に関西兵が侵入。
川端の身をかがめて同盟CNと状況を連絡していた。

「こちらミエ第17部隊、チバCN一帯の確保に成功。
 ナラ兵の現状を報告せよ」
「まだ海岸沿いで交戦中だ、お前らこそ何やってんだ!?」
「エリア確保に成功と言っている、援軍の到着を待ってるんだ。
 そちらはまだクリアできないか?」
「できたらとっくにやってる!
 妙な尺取シャクトリが邪魔して、なかなか入れやしねえ。
 こんな状況が続けばジリ貧だ、どうにかせにゃ」
「ここ関東には流域の長い川があるのが判明した。
 道中、機械製造している建設物もいくつか発見。
 黒兵工房かもしれん、入り江から内地を伝って行く」
「そこだって、敵が待ち伏せしているだろ!?
 すぐ狙撃の餌食えじきに――」
「我々にとっては可能だ、これがある限りは・・・起動ッ!」

ミエ兵があらかじめ用意していた小型ビークルを降ろす。
2mの長さで角がなく、カーブがかったスリムなフレームで
黒光りする機体で川を移動しようというのだ。

「波のない水域なら、こちらに分がある。
 川伝いへ分隊を3組に分けて行動する!」
「水上偵察隊ミズスマシ、ゆくぞ!」

スイイイィィィン

7~8機はあるそれらに次々と乗り込む。
水抵抗が少なく、無音と等しい性能故に多くの敵から発見されにくく
わずかな隙間からの目立ちにくい侵入が可能だ。
しかし、1人のトチギ兵が川から上ってくる黒い楕円を発見して
メンバー達に警戒させる。

「敵影確認、穂根川で東から・・・あれ!?」


スウッ

水しぶきが出るものの、音がほとんど耳に入ってこない。
スクリューのモーター音もない黒い物体にまた例の者が来たのかと
驚かせる。だが、動きが水上で場合がいつもと異なっていた。

「スルーしただと!?」
「行かせるか!」

ミエ兵は無視して横切っていったのだ。
黒兵とも違う外見で、搭乗者はれっきとした人兵だとすぐに分かる。
相手にする気なしと言いたげな行動に頭にきたトチギ兵が
敵なのに違いがなく遠距離射撃をするが。

ズドン バシャン

スナイパーライフルで狙撃しても当たらない。
わずかな射線も許さないその動きは悠々ゆうゆうとしたものである。


対するミエ兵も関東兵の姿を確認しても真っ向から相手にしない。
敵地内部で一々相手にすると身がもたずに全滅されるのが関の山。
そもそも、このビークルにはスクリューが付属していない。
純度の高い磁鉄鉱で極板間電圧の磁界推進力で動いており、
ほとんど波を起こさずに水上移動しているのだ。
川もいくつか枝分かれして敵からの目を分散させる事に成功、
一か所で見つかってしまったが山林沿いなら一度隠れられる。
一隊員が人気のない山林沿いで状況報告。

「切り抜けたが、すぐにやって来るでしょう。
 今、戦闘を行うのは理想ではないので、隠れた方が良いです」
「一度進軍停止する。川付近の目星の付きそうな森林地帯で同盟CNと
 落ち合い、それから近隣の工房内部に潜入するぞ」
「了解」

ミエ兵隊長が信号で現在位置を本部へ伝える。
まずは少人数で潜入して疑惑のありそうな工場を探す。
自軍もそこかしこに被害が出始めて塊がズレて状況が歪む。
同様に、各地でも侵入と防衛の繰り返す連鎖は続いていく。
関東の中域へ進軍する関西の兵達はわずかな隙間をかいくぐって
黒兵製造元を求めて草木をかき分けて手を伸ばすのであった。
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