Condense Nation

文字の大きさ
上 下
186 / 280
3章 東西都市国家大戦編

第19話  開戦の幕明け(東編)

しおりを挟む
ズシャッ

「ぐああぁぁぁ!」

ズバッ

「いひぃえあ゛あ゛!」

ズシュッ

「きいぃぃぃお゛!」

 ナガノ、ニイガタ、トチギ兵達が奇襲を受けて叫ぶ。
時と場所を選ばれずに奇襲の刃が振るわれ続けていた。
各CNの兵士達は黒兵の手にかけられる。
隙を突いて、静かに、緩やかに、そして確実に。
1人1人が意味も知らず知らずの内、時間ときまに消されてゆく。
暗部による奇襲から逃れる術などない。
ここ最近になってから、昼間でも現れるようになってきた。
関東では対策を取ろうと躍起やっきになるも、解決に至らず。
残存する者達が指令部に道を求めても、ろくな策を提示せずに
怒りは頂点に達していた。

トチギCN拠点

「関東の守備はどうなっている!?」
「イバラギの指示じゃ、対策しきれねーよ!
 使えねえな!」

 トチギCNの兵達が対処を迫っている。
兵士達は恐怖と報復心で満ちていた。
エリーはどうにかメンバー達を冷静にさせようとなだめるが、
気が触れそうな高さの混乱で静まらず。
手に持っていたコップを拡張器代わりにさけんだ。

「皆落ち着いて!
 ここで取り乱したら相手の思うツボよ!」
「それ、意味ないぞ!」
「これが落ち着いていられるかってんだ!
 ソイツはすでにこのエリアにも来てるんだぞ!」
「聞いた話だと、駐屯地の窓から覗いてたって第6部隊の奴らが言ってた。
 音も立てずにやって来るんだぞ?」
「偵察班がきちんとCN境を見張ってんのに入ってくるんだ。
 連中すら気付かれねえ中でどうしろってんだ!?」
「あたしなんて昨日ろくに眠れなかったもん。
 もう、すぐ側にいるみたいな感じがして・・・」
「怖い怖いいっ!」

彼女の説得に耳を貸そうとしない。
日に日に起こる襲撃に、兵達の精神は徐々に追いやられていく。
他のCNも同様で、悲観に明け暮れる毎日であった。


ナガノCN拠点 ロビー

 同じくナガノCNでも対策に追われている中、
いつまでも結果をださない司令部に兵達はいきどおっていた。
ロビーで仲間達同士で口論しているのを、ロビンが見かける。

「なんだ、この騒ぎは?」
「ストライキしてんだ!
 偵察が危なすぎるから配置変えてくれってな!」
「「連れがもう3人やられちまって話し相手も減ってしまって。
  もうやりたくねぇよぉ~」」
「外はどこにいたって危ねえ、工作班に入れてくれえ!」

ここも同じく、黒兵にかなわず荒れていたのだ。
見えない恐怖心は若ければさらに増すものだろう。
やり場をなくした若いメンバー達に熟練者の高説を述べた。

「おい、お前ら!」
「!?」
「確かに本部も指示が遅れがちだ。
 でも、側が欠けようものなら国どころか人すら守れん。
 こんな様ではナガノ民に対しても顔が立たんぞ?」
「んな事言ったってどうしようもないっすよ。
 KDDYの向き先すら無意味っす」
「ここで配置を乱したら敵の思うツボになる。
 哨戒範囲もさらに縮めるよう俺からも言っておく。
 お前達の偵察もノーバディのみにさせておこう」
「「・・・はい」」
「「なんか、前もこんなやりとりが」」

黒兵と同じくらいの怖さなのか後押しなのか定かではないが、
ナガノ重鎮じゅうちんの威圧も混じったおかげか、この場は治まる。
彼らは納得してくれたが、解決への道のりは言う様に進まず、
周辺ではまだまだ怒りの火が消えそうにないようだ。


指令室

「侵入経路・・・不明です、見当たりません」
「奴はなぜ、どうやって来ているんだ?」

 ナガノ司令官がオペレーターの報告を聞いて首をひねる。
モニターでCN一帯のエリアを確認しても見つからず。
他のCNと情報連携で確かめても、やはり同じ返事だ。
基本、黒兵は集団でいる場所は狙ってこなかったが、
最近は大胆にも拠点付近にまで襲ってくる傾向があるのは分かっていた。

「それで、二隊を1組にまとめて哨戒を行わせましたが、結果は同じでした。
 わずか10m間隔のフォーメーションにも瞬時に奇襲、
 カーポモルトを持ち去っていきます」
「装備形状の割り出しはまだ見つからんのか?」
「出現予測地は・・・不明です。
 全身装甲に覆われた外見も製造元が分かりません。
 アイチ製とも類似していますが断定できず。
 東西南北、あらゆる箇所から・・・どこでも」
「「何も・・・思いつかん・・・こんな」」

大半は見た目でどこのCNが製造したかすぐに特定できるはず。
しかし、形造りの装甲資源すら見つけられずに、
神がかり的なヒットアンドアウェイに対抗できない。
対策切れ、現状に打つ術無し。
悠長ゆうちょうに泣き言を言ってる場合ではない事くらい分かっていた。
そんな司令官の悔しさを観る周りのオペレーター達も
今までにない悲観を見せ始める。
手の打ちようがなくなったと無念に思った時である。

ピピッ

「電波受信」
「ん、なんだこのコードは?」
「リーク情報系統と予測、発信源は不明」

短信号、モールス信号式の電報だ。
オペレーターが信号の意味を解き明かしていく。

「解析完了。
 内容は黒兵を牽引けんいんしているのは西側のCNだと
 記載されています」
「黒は関西だったのか!?」

指令室にいた者達は動揺どうよう、騒然とした雰囲気に変わる。
“黒兵は西による脅威きょうい”。このキーワードを観た者は
同時に先導せんどう扇動せんどうをも内側からにじみ出てきた。

そして、情報はナガノだけでなく、各CNに伝わっていく。
答えを提示されたワードは東の重鎮達による会議で決まったのだ。
ナミキ、スガワラ、サーナ、クリーズ、レイチェルの会談越しに、
送られてきた情報を頼りに次の動きを話し合わせた。

「西側のどこのCNですか?」
「発信元は不明のようです。
 解析班によると、モールス信号形式で規定回線外から送られた模様。
 暗号文ではそれしか分からなかったようで」
「暗号文・・・」
「総司令・・・」

司令官達の視線は一斉にレイチェルに向けられる。
最高決定権をもつ彼女の口からも、彼らと同様の流れをみ込む
方向にいくのはやむを得ない。

「一刻の猶予もありません。
 これ以上の犠牲を絶やすために、一斉調査を推奨いたします」

わずかな言葉の意味は全ての司令官達の意志をもたせた。
次に打って出る行動は常に繰り返してきた事象。
直接的な対応は当然、実際に行動する実働部隊へ流れていくのが道理だ。


翌日 イワテCN拠点 軍事演習場

ワイワイ ガヤガヤ

「今日はずいぶんと人多いな」
「指令部から、何か発表があるんだってよ。
 今後の方針でどうするからしいわ」

 関東の本拠地ともよべるここ、イワテCNの広場に
市民も交えた人たちが集まる。
重要告知とだけで前触れもなく知らせを受ける前の時、
各地の兵士は指示待ちでモニター画面に注目していた。


「「各隊員に告ぐ。最近、混乱におとしいれている黒兵の
  原因なるものが西側のCNによるものだと判明した」」
「やっぱそっちか!!??」

その発表に兵達は異なる反応を見せていた。
新型の機体を送り付けてきたという。
待ちわびていた者、さらに怒りを表す者、悲観する者、
自分達を恐怖させた存在の明るみに様々な顔が見られて、
一時的な混乱が起きる寸前にまで動揺させられていく。


チバCN拠点 食堂

 関東に拡散した情報の一部はチバCNにも伝わる。
指令部から届いた通達はやはり誰もが騒然としていたが、
あたかも答えを待ちわびて準備を進めていた者もそれなりにいた。

「黒兵の出所が分かったのか・・・」

知らせを聞いたレッド一行。
昼食がてら、カオリ分隊と共に知らせを聴いていたので
食堂周辺は大きなざわめき声で湧き上がった。

「結局は敵性CNの連中の仕業って事でしょ。
 あたし達を嗅ぎまわっていたのね、いやらしい」
「元から、向こうの仕業だと想定してなかったのか?」

アルフィーとトオルも隣にいて言う。

「それを証明するには“証拠”が必要なものだよ。
 病気と同じ様に根源を見つけなければ、無害な箇所まで傷付けてしまう」
「関東の同盟CNもこれだけ大きくなったんです。
 ヒットアンドアウェイに長けている立ち回りで、
 僕達を混乱させるのが狙いでしょうかね?
 あ、僕も人の事言えなかったんだ」
「そうだな」

ようやく、元凶の出元が見えてきたのだ。
次に気を配るべき進展をどうするかだが。

「それで、チバの対応はどうする?」
「今、チバ全域に御触おふれをだしてるわ。
 まだ攻め役と待ち役の配置を皆と相談してる」
「こっちもやたらと留守にできないしな。
 百里エリアの皆も、あんまり動きたくないと言ってるし」
「皮肉だけど、内陸部はワタルやエリーちゃん、
 マリサって人を当てにするしかないわ」
「ただ、ラボリ前に身体測定も行うみたいです。
 レイチェル総司令官の軍事プログラムを新たに構築するそうで」
「そうか、また大事になりそうだな・・・」
「でも、良かったじゃない。敵は亡霊でもなく、結局はただの人で
 何なのか少しは分かったんだし。やるべき事はいつも一緒」
「そうだな」

カオリの言葉が自分達に緊張感を和らげる。
イバラギ、トチギ、グンマの助力で攻略性は飛躍的に向上。
以前とは違い、もう狭い範囲で手をこまねく恐れもなく
西側の対応策を大きく進展させられる。
こうして、関東の役割は着々と整っていく。
人員のリソースは侵攻と防衛それぞれに分かれて行動する
状況が止まる事はなかった。


アキタCN 拠点

 東北でも、電報を聞いた兵士達が意気高揚していた。
西側による牽制けんせいと分かった彼らの報復心を晴らすための
準備に事欠かなかった。
ロックも最近の同盟観光案内にうんざりしていたが、
俺らしい仕事がまた再開しそうで鈍りかけの腕を回す。

「ようやく、出番が回ってきたな」
「うん、ええ、分かったわ!」

カレンがメンバー達と無線連絡、ここに集まってくるようで
今後の作戦について色々話をしたいところだが、
長い間見ていない者が1人。

「そういえば、トモキはどうしてる?
 最近ここにいないが」
「あ~、あの人は――」

れっきとした親善兵の姿がいないのは気付いていたものの、
特に心配していた奴もそんなにいない。
カレンが何か言いかけた時だ、外から拠点に重そうな足音。
太めの男がドタドタと遅い速さでこちらに走ってくる。

ドタドタ

「ういっひひひ、R-BOXの新型が出来上がったさ!
 ロックオン感知距離UP、耐久性UP、装填数UP、
 軽量度UP、kokannosessyokusei(以下省略)」
「トモキ、あんた今までそれを造り直していたの!?」
「そうさ、ホッカイドウ同盟からさらに向上性を見込んで
 向こうも赤外線のスキャニングが高性能でプ、プシュー!」
「そ、そうか・・・」
「ははは、アオモリも大したものだな」

アオモリCNは以前から兵器改良にろうを使っていた。
呂律ろれつが回ってないから正直意味が分からないが、
普段から活躍していなかったのか、これでもかと自慢げに性能を語っている。
対して、トモキの話に困るメンバー達を見ていた側で、
サラは目を閉じながら何かを考えている。

「う~ん」
「母ちゃん司令、なにか?」
「相手は本当に戦争をする気があるのかしら?」
「?」

戦争の対応が色々おかしいと司令が言う。
黒兵が西から来た事が分かったのに、あおりでも資源回収とも
思えない動き方だと指摘。分からないカレンは首をかしげる。

「どういう意味?」
「聞いていただけでも黒兵の動機がおかしいの。
 偵察兵として動くのなら、こんなに堂々とした動きなんてしないわ」
「いや、ただの奇襲で来ているんじゃ?」
「人を奪いに来ているのにわざわざ密集地の内側まで?
 昼夜問わずに回収行動なんて、普通のCNでは行わない。
 もし、相手をされたくて牽制でやっているのなら、
 なぜ“警告メッセージの1つもださない”のかしら?
 挑発行為も良いとこよ」
「えっ!?」

デイビッドも続けてサラ司令の事情を裏付け推しする。

「俺もそう思う、釣りにしては無意味な動きをとりすぎだ。
 時には少数も襲うが、時には人の多いエリアにも入ってくる。
 尋常じゃない動きをしつつも、移動経路が素人そのものだ。
 それに人体を何度も回収するなど、常軌じょうきを逸した行動で何の徳がある?
 アブダクトした死体を操ろうとでもいうのか」
「・・・・・・」

2人の考察にメンバー達は沈黙する。
目的、動機も理解できない相手に、再び戦慄を自覚する。
改めてサラは部下達に警告した。

「これから、西側へ大きく介入する動き、ラボリが始まる。
 とにかく深入りに気を付けなさい。
 思わぬところに何かが潜んでいるかもしれないわよ」
「了解」


海上

「・・・・・・」

 ホッカイドウ兵達が巡洋艦で航路を西へ向けていた。
ヨハンが操縦をしているここはすでに地元を離れてラボリを開始。
エリザベートは目を閉じている、瞑想めいそうだ。
いつもの通り、戦場へ出向く前の姿勢に不調はなさそうで、
オキナワへ進む最中のわずかな静かな時間を送っている。
目的地までしばらく距離があり、着くのに時間がかかるため
おあつらえ向きなタイミングだ。

 (この時ばっかりは話しかけてはいけねえ)
 (ガブリエル隊長の指示だからな)
「グ~ッ」

ヘルマンも白き悪魔の紅一点のスタンスを邪魔できない。
隊長と打って代わり睡眠をとるミロン。
彼だけでなく、他のメンバー達にとっても貴重な睡眠時間。
これから待ち受ける熾烈しれつな戦いを前に温存するべきものは
人も同じで、万全を期して整えてゆく。


グンマCN 森林地帯

 森林地帯には、すでにグンマ兵が展開。
独自行動の早さは関東兵の中でも一番で人兵のみで遂行、
マリサは各隊員に指示をだして進軍を開始していた。

「こちらマリサ、森林地帯沿いに侵攻する!」

ほとんど地に足を付けずに滑空かっくうする緑影りょくえいは目でとらえ切れない
ハヤブサの様なの速度で木々の間を渡り行く。
敵に対する攻めと守りの配置を、これでもかと入念に行う術は
人壁に例えられる城そのものだろう。

こうして東の軍勢は準備を終えて始まりのかねを待つ。
巨大に膨らんだ集合体は組織の目をもって根源の塊へ向かう。

「只今、作戦地域に到達する!」
「ライオットギア点検どこもクリア、準備が終わった!」
「こちらチバ第1部隊、2~90部隊CNより全出発!
 じゃあ、行くわよ!」

今までとは規模が違いすぎる、誰でもそこは理解していた。
答えと解決を求めてゆく。
そんな大きな影響下によるCN及び、兵達の群れが地上よりうねり、
あの時にも起きた大きな波が再び立ち上がろうとする。

アキタの海を観ながらポジションを確認するロック

「黒兵の面をひっぺ返してやるとするか!」

言葉に出さず、内心で過去を振り向かずに告げるエリザベート

「熱い風が吹く、どんなに暑くても私達はくじけない」

暗き牢獄で同僚と再会したヒデキ

「「なんで・・・なんでお前がここに?」」

レッドは情勢にブレを見せずに立場に沿って空を見上げる

「準備はOKだ、俺は・・・平和のためにどこまでも動き続ける!」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

忘却の艦隊

KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。 大型輸送艦は工作艦を兼ねた。 総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。 残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。 輸送任務の最先任士官は大佐。 新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。 本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。    他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。 公安に近い監査だった。 しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。 そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。 機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。 完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。 意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。 恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。 なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。 しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。 艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。 そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。 果たして彼らは帰還できるのか? 帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ビキニに恋した男

廣瀬純一
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

だんだんおかしくなった姉の話

暗黒神ゼブラ
ホラー
弟が死んだことでおかしくなった姉の話

悪意のパーティー《完結》

アーエル
ファンタジー
私が目を覚ましたのは王城で行われたパーティーで毒を盛られてから1年になろうかという時期でした。 ある意味でダークな内容です ‪☆他社でも公開

処理中です...