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2章 関東統一編

第7話  帝国会議

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トウキョウCN上層階 指令室

 数日後、トウキョウ副司令の4人が集まって会議が開かれた。
No2,No3,No4,No5各々の面が席に座り向かい合い、
それぞれ無表情とも睨みともいえない顔でお互いに向いていた。
だが、総括者であるNo1の司令だけが来ていない。

「ん、今日は総司令がいないのか?」
「No1は天主殻と会談中よ。
 権限順位からして今回の司会はあんたでしょ? グラハム」

身長2mを超える大きな体格の男が問いだした。
グラハム、その男はトウキョウCN軍事執行局の総括者だ。
急かすような態度でやさぐれる。

「TOPが要件聞き終えていない側から対応しろというのか。
 司令の会談が終わってからでも良かろうに」
「時間の消費程大事なものはないでしょ。
 どのみち対策案をだすのはあたし達なんだから、
 先にやっておけば良いじゃない!」
「そうか、えー今日は関東各地の同盟に対するトウキョウCNの
 今後の方針だが・・・」

いわゆる閣議とよぶ応答時間で話し合う会議をする。
トウキョウの再編成を改めて取り直そうという。
意見発信の順番は特に決まってなく、先に言いだした者から
質疑応答の連続で決議する流れとなる。
知識の振り合いで突っつき合いが始まろうとする中、
そこに1人の若い幹部が割り込んだ。

「では、私の提案を先に申させてもらおう」
「・・・・・・」

横柄な態度で方針を打ち出す者、No5の称号をもつ
若い男に気に入らなかったのかグラハムは突っかかる。

「お前、アーゲイルといったな。
 トウキョウは結果が即反映されるからといって
 なんでも自分の思い通りになると思ったら大間違いだ」
「それはどういう意味なのだ?」
「そのままの意味だ。入りたての若造が1つの政策で成り上がっただけで
 合格気取りにならん方が良いぞ。
 まだここを理解しきれていないだろう?
 何が狙いなんだ、んん?」
「私は私なりの理念があって提案をしてるだけだ。何か問題でもあるのか?」
「結果というものは長期にて効果がなければムダだ。
 付け焼き刃な政策は、ここトウキョウじゃ通用せん。
 そこも踏まえて案をだしてるんだろうな?」

男2人の押し問答を観ていたアメリアがアーゲイルをジッと見続ける。
突如、ここトウキョウに現れたNo5の男。
軍備計画局の前任をアッサリと蹴落とし、AURO粒子という
高度な技術提供であっという間に上層階へ上り詰めた越者だ。
今回の会議でさっそく注目の的となり、
彼女も彼に疑心暗鬼な感情を残しているのだ。
鋭い視線を彼に向けて質問した。

「少し調べさせてもらったけど、あんたは亡命でここに来たようじゃない。
 でも、以前いた所がサドガCNになってるけど、これってどこなの?」
「位置は・・・自分もよく把握していない。
 生まれた時から隔離施設に入れられて研究していただけだ」
「・・・・・・」

ズイッ

アメリアは前のめりになる。
何かを隠していると察知し、続けて質疑した。

「質問を変えるわ・・・あんたさあ、なんでAUROを精製できたの?
 他CNでこの粒子を製造してる情報なんて一度も確認ないけど、
 どこでどうやって?」
「前CNで秘匿した嫌疑で狙われてここへ亡命せざるを得なかった。
 長年の研究過程を経て製造したにすぎん」
「それにしては、あんた苦労してなさそうな程結構若いじゃない。
 まだ20歳くらいでしょ?」
「そこで研究させられといて後から亡命?
 こんな若造が、あんなハイレベルな技術を生み出すなんぞ、疑わしいぞ。
 どこかで情報をってきたんじゃないのか、ええ?」
「言い掛かりはやめてもらおうか。
 何を根拠にそんな事を述べている?」
「じゃあ、1つ1つ確認を取らせてもらうとするわ。
 基となる粒子をどの仮定から見つけられたの?
 情報経路を粒子に当てはめた理由は?
 ヒストペディアにも記載なく負の力場によるエネルギーの相互作用を
 どの複素場電磁ふくそばでんじ理論で解を導いたの? フリードマン数?」
「それは・・・」
「ちょっと良いですか?」

アーゲイルが言い詰まる間にNo4が話に割って入る。
最初から話だけを聞いていた男はNo1について聞いてきた。

「なんだ、エドウィン? 質疑中だぞ?」
「お伺いしますが、総司令は何故天主殻と通信を?」
「今、関東各地で同盟国が次々と増えているの。
 もし、統合で巨大化した地方の圧力が来た場合、
 トウキョウはどうすべきか対処について上と相談しているわ」
「交通局は偵察班で構成されているから事前処置が重要。
 そのために、お前はこの張り巡らされたトウキョウの
 交通指揮官を任せているんだぞ」

エドウィンは副司令のNo4でもあり、またトウキョウCNを周辺に
展開する鉄道兵団のリーダーでもある。
話の内容は交通機関、道路交通について補修や強化を施工させろと言う。

「聞きたいのはそれだけ?」
「中層階に点在する通路の老朽化の問題ですが、
 修復する時間をいただきたいのです」
「そんなの、今言う程の話なの?」
「先日、軍備計画局の主任が1人アブダクトされました。
 下水道から侵入されたようで人の出入りが不可能な管から
 切り入った痕跡があった模様」

トーマスがさらわれた話を伝える。
北西部の秘密処理管に開けられた場所から監視の目をくぐり、
中層階の優秀な人材を奪われていたと伝える。
意外な侵入経路から来られた事実に副司令達はあっけにとられた。
グラハムが大きな声で追求する。

「な・・・そこから入られたのか!?」
「はい、模擬自然外壁を昇られて穴を開けられたようです。
 途中にある下水道からたどって、
 シェルター街にやって来た痕跡がありました」
「一か所が見破られたか・・・すぐに追跡を――!」
「待ちなさいよ、なら通路の修復、変更を先にしなさい。
 下級兵を市民街付近に配置、無人型のゲッコーも見張りにさせなさい」

敵兵による返り討ちを防ぐ策を優先させた。
繊細かつ的確なその対策に各副司令官も応じる。

「ふん・・・まあ良いだろう。
 費用を回すよう言っとくから、早めに済ませておけ」
「ありがとうございます」
「他に何か問題はないわね?」
「無い」
「無用です」

4人のTOPによる意見はこれ以上ないようだ。
彼女が無駄な時間を費やしたと思い、さっさと終了させたく
会議を締めようとしたとき、巨漢がストップをかけた。
グラハムが何やら自分の意向を語るそうだ。

「No1不在とはいえ、最近のトウキョウは色々と鈍っている。
 今回はこれで終わりというのもTOPとして不適格ではないか?」
「何よいきなり? まだ、何か用件があるの?」
「無意味な会議は嫌いでな。
 私とて、それなりの案は今回持ち合わせている」
「と、言いますと?」
「関東対策をとるため、私も動かさせてもらおう。
 少々、やる事ができたのでな」
「何をするのよ?」
「東のエリアに用がある。
 人員確保のラボリを発行させてもらうとする」
「人をアブダクト・・・ですか?」
「ああ、元家族に会いにな」










数時間後 下層階 キューブセクション

 人見知れずに下りてきた何者かが男に書類を提示する。
それはあのアメリアから盗んできたドキュメントで、
上司らしき1人と密約、及び密会していた。

「持ってきました・・・」
「奴に見つからなかったか?」
「ええ、部屋の監視システムは全て一時停止しておきましたから。
 PDも手動操作で目線を誤魔化しました」

手に取ったその書類を眺めてみる。
彼女が蓄積してきた情報に驚きを隠せなかった。

「ご苦労だったな、この情報は向こうにわたしておく。
 陽動作戦はうまくいったか?」
「はい、トーマス本人もすでにトウキョウにはおりません。
 私の周辺ではもう邪魔者はあらかた片付け終えています」
「会議では人員やゲッコーが徘徊する、また一仕事する必要になる。
 トウキョウに穴を開けるのも命懸けだ」
おっしゃる通り、デコイを使わなければなりませんよね。
 で、こちらの目を逸らすために、もう1人利用しました。
 ちょうどトーマスの元部下だった奴がおりましてね。
 私は面識がありませんでしたが、同胞に頼み込まれて
 そいつにぎぬを着せてやりました」
「アメリアの部下で1人監獄に送られた者がいたが、そいつだったのか」
「そうです、同僚に密告をしていて口が軽そうで
 私の出世にも響きそうだったので落としておきました」
「ふっ、お前も人が悪いな」
「しかし、何故わざわざこのような手間を?」
「全国CN統合のために必要な切り口を開かねばならない。
 あくまでも上の狙いは戦争するだけだ。
 いつまで経っても、目的は達成から遠ざかる」

男の目的は全国を支配する目論見もくろみだった。
闘争の連続を否定し、統制を優先する行動原理の到達こそが
彼の理想であったのだ。一連の過程でアメリアを利用し、
外と連携を促す機会を画策しようとしていた。

「これであの女は誰も信用できなくなる。
 孤立させた後に最後の仕上げにかける予定だ」
「あなたのNoもいずれ1に到達できるでしょう。
 実は私からも1つお願いがあるのですが・・・」
「なんだ?」
「監獄にある人物が1人いるのですが、その男の情報を
 知る閲覧権限をお借りしたいのです」
「ベルティナ管轄の所か・・・分かった。
 後のクリアリングを頼めるか?」
「かしこまりました。後始末は私にお任せ下さい。
 ぜひ、彼の件をよろしくお願いします!」
「ああ、それでは中身を拝見させてもらおう」
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