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1章 関東編
第7話 アタッコ・ノットゥルノ
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1日前 チバCN拠点 工房
「最初に判別できたのはトオルだった?」
「上半身の関節部で向こうの規格だって。
しかも、私達より先にあの子が気づいて言ったのよ。
素材なんてこっちのギアと大して違いはないのに」
レッドは解析班に聞き込み途中経過で言われる。
話はトオルが敵影反応を誰よりも真っ先に報告していたという
度を超えた容疑だった。
しかも、無下半身がイバラギの型だとすぐに特定した発言もある。
イバラギCNはチバCNのすぐ北にある。
型も違うし、敵性CNがやって来るのはたいていそこだから、
近場の技術流用などで判別していたんだろうと思っていた。
「しかも、下半身がないギアの第1発見者もトオル。
偵察兵よりも先に見つけるなんて普通に変よ」
「そうだったのか」
という経緯で、トオルの容疑はすでに固まっていた。
ただ、これを直接本人に聞こうものならはぐらかして隙に逃亡される
恐れもある。だから、現場と周囲の目を抑えようと先の案を出したのだ。
チバCN拠点 倉庫
そして今、目の前にいるのは確かに彼本人だった。
無断でリソースを横領していた訳があるはず。
自分は触発させないよう、静かに問いかけた。
「このローラー付きの石垣を造ったのもお前だったのか?」
「「・・・そうです」」
さらにもっと小さな声で返される。
いつの間にかこんな仕掛けを造っていたのか分からないけど、
工作兵を務めるトオルならこれくらいの物は造れるのだろう。
チバでもTOPクラスの理工系に精通し、活躍していたらしく
設備も多少なりと携わっていたようだ。
いきなり窃盗について話すと沈黙されるかもしれない。
うまくカマをかけながら問うようにした。
「で、どこへ送ろうとしたんだ?」
「「兄さんの所、物資が不足って言ったから」」
なんとトオルには兄弟がいたのだ。
生き別れで異なるCNに住んでいるには事情があるのか、
居場所は例の所だと予想していたが、トオルの口から話させた。
「じゃあ、お前もそこのCNの?」
「いえ、僕は亡命としてチバに来ました。
関係者がイバラギにいるから、そこに・・・」
ここで亡命というワードを耳にする。
この世界では人が他のCNに移るシステムもあるようで、
たった近場のエリアですら、移住権を必要とするらしい。
どういう流れで兄弟が別々に分かれていったのかは言わず、
亡命システムで何故引っ越しができたのかもよく分からず、
詳しく聞こうとした時だ。
ピーガガガ
「「おい、トオル。状況はどうなってる? 返事しろ!」」
トオルの耳元でなにやらブツブツとした音がした。
よく見てみたら小型のヘッドセットで通信していたようだ。
トオルはなにも話そうとはしない。
こんな状況では話せるわけがないだろう。
そこへ、非常に見慣れた大影が現れて通信機を取り上げた。
「弟焚き付けてカッパライやらせてんのか・・・。
テメェ、覚悟しとけよ!」 プチッ
クリフはヘッドセットを片手で握りつぶしてしまった。
今まで見た事がないほどに凄まじい形相をしながら、
こちらも挑発的に言葉を吐き捨てる。
「クリフ!?」
「例の奴を鹵獲したぞ、今解析班に回してる。
一連の件、やっぱりお前の読み通りになりそうだ」
クリフ達は下半身がないライオットギアを捕らえていた。
実は自分は事前に作戦を立てて彼に伝えておいたのがそれで、
トオルと連携していた者達を抑えるために挟み撃ちしたのだ。
そして肝心の先だが、決定付けたイバラギとの対抗意識と共に
本格的な動きに取り掛かろうとした。
「全員集めろ、緊急召集だ」
指令室
作戦指令室で多くのメンバーが集っている。
司令官はトオルを逮捕して、次の任務を進めた。
「彼は営倉に入れておいた。
遺憾だが、我々の中にスパイがいた事は事実だ」
「あの子に兄弟がいたなんて初耳よ」
「彼は処遇するんですか?」
「決めかねているが、場合ならそれを成すことも・・・。
その前に、イバラギをどうにかするのが先だ。
彼にはまだ色々と聞き出すべき情報がいる」
アレンは最終確認を行い、兵装をチェックする。
第1~20部隊総勢200人でイバラギへ出兵する決定。
急にイバラギエリア内には入れないので、時間差で攻める方針を立てた。
「じゃあ、御礼参は18:00にしようか。
みんな休んどけよ」
クリフは先に指令室を出る。
第1部隊は夜間に出動するとのことだ。
そういえば最近、いつも夜戦にでてばかりだった事に気付く。
昼のラボリには出ないのに訳があるのか気になっていた。
「あいつは夜に出てばかりだが何かあったのか?」
「・・・・・・」
周りのモブメンバーは黙っていたが、カオリがあっけらかんとして
自分に話し始める。少し顔つきが変わる様にここの素性を明かした。
「あんたもここに来て色々分かったでしょ?
そろそろチバの本懐を知るといいわ」
「本懐?」
「ここはね・・・関東独特な立ち回りをする。
敵性から夜襲のチバとよばれているの。
もう、すっかりと定着されているらしいわね」
「夜、襲!?」
カオリは耳に疑うような発言をした。
夜間に攻撃をしかけるから夜襲のチバという。
ここチバCNにはそんな異名をもっていたのだ。
さらにアルフィーはこのエリアの事について詳しく話す。
「ここら一帯は昔から関東地方といわれているんだ。
チバ、イバラギ、サイタマ、トウキョウ、カナガワ、トチギ、グンマ。
計7つのCNがある」
「そんなにあるのか。でも、どうしてここに限って?」
「あたし達のとこは関東の中でも人口は多くないの。
今は市民も兵も含めて約80万、昔はもっといたらしいんだけど
兵の年齢層も低くて30代前後で白昼侵攻しても分が悪いし。
だから夜間を狙ってなんとかやってこれたのよ・・・」
クリフのラボリが夜間に集中していた理由は元からの習慣、
少数故の効率的な行動だったのだ。
確かにカオリの言い分には理に適ってはいる。
が、この人数でも関東周辺に簡単には太刀打ちできない。
ウィーン
「ん、どうした?」
クリフが再び戻ってくる。
決起したばかりの雰囲気とは対に、メンバー達の顔が曇りがち。
自分は前に聞いたCN法の1つのシステムを思い出して皆に提案をだした。
「イバラギと同盟をしないか?
こんなときこそ手を組む必要があるだろ」
関東は人口数がとても多いので、協力し合えば争わない。
大きな塊として内部から生産すれば戦争がなくなると言った。
しかし、皆は変わらずしんみりとした顔をしている。
賛同者がいないという意味。
1人の豪男が自分に向ってすごい剣幕で怒鳴りだした。
「ふざけたこと云ってんじゃねえぞ、
今まで何人やられたと思ってんだ!?」
「向こうだって夜間の防衛に力を入れてるはずだ。
このままこっちからけしかけても、さらにロストする人が増えるぞ?」
「あいつらが応じなかったらどうすんだ?
数年もシカトしてる奴らだぞ!?」
自分の申し出は彼らにとって容易い道ではないようだ。
チバも何度か交渉を試みてきたが、無返答。
一部で被害に遭い、話し合う余地をいつも逃し続けてきたという。
つまり、変わらず平行線を保っている状況。
そこで、自分はある人物を取り上げてまた提案をした。
「トオルも一緒に連れて行こう!
イバラギに兄弟がいるんだ、他人の交渉が無理なら
家族が関わるあいつに説得してもらおう」
しかし、クリフはそれでも納得しなかった。
しがらみに囚われた男は吐き捨てるように言い放った。
「じゃあ、お前はそうしろよ。
俺は俺の分隊でカタをつけてやる、じゃあな」
「無理だ!」
彼が早々に指令室から出ていってしまう。
アレンはため息交じりに残った者達に向かって指令をだした。
「第5チームまではクリフと合流して行くように。
残りはイバラギ前線まで後続展開しろ。
開始時刻は先程通り18:00からだ、解散!」
こうして、リソース奪還する方針が固まり、それぞれの流れに
メンバーは指令室から出て各々持ち場へ戻っていく。
クリフはもう出動してしまったらしい。
できればあの時止めておけば良かったと思ったが、
今から追いかけようとしても通常のビークルでは間に合わない。
しかし、トオルの件についてまだ捨てきれずにいる。
諦めろと言われて簡単には引き下がらない。
自分にはまだ策があったのだ。
実行するべく、足早に営倉と解析班のいる工房に向かった。
「最初に判別できたのはトオルだった?」
「上半身の関節部で向こうの規格だって。
しかも、私達より先にあの子が気づいて言ったのよ。
素材なんてこっちのギアと大して違いはないのに」
レッドは解析班に聞き込み途中経過で言われる。
話はトオルが敵影反応を誰よりも真っ先に報告していたという
度を超えた容疑だった。
しかも、無下半身がイバラギの型だとすぐに特定した発言もある。
イバラギCNはチバCNのすぐ北にある。
型も違うし、敵性CNがやって来るのはたいていそこだから、
近場の技術流用などで判別していたんだろうと思っていた。
「しかも、下半身がないギアの第1発見者もトオル。
偵察兵よりも先に見つけるなんて普通に変よ」
「そうだったのか」
という経緯で、トオルの容疑はすでに固まっていた。
ただ、これを直接本人に聞こうものならはぐらかして隙に逃亡される
恐れもある。だから、現場と周囲の目を抑えようと先の案を出したのだ。
チバCN拠点 倉庫
そして今、目の前にいるのは確かに彼本人だった。
無断でリソースを横領していた訳があるはず。
自分は触発させないよう、静かに問いかけた。
「このローラー付きの石垣を造ったのもお前だったのか?」
「「・・・そうです」」
さらにもっと小さな声で返される。
いつの間にかこんな仕掛けを造っていたのか分からないけど、
工作兵を務めるトオルならこれくらいの物は造れるのだろう。
チバでもTOPクラスの理工系に精通し、活躍していたらしく
設備も多少なりと携わっていたようだ。
いきなり窃盗について話すと沈黙されるかもしれない。
うまくカマをかけながら問うようにした。
「で、どこへ送ろうとしたんだ?」
「「兄さんの所、物資が不足って言ったから」」
なんとトオルには兄弟がいたのだ。
生き別れで異なるCNに住んでいるには事情があるのか、
居場所は例の所だと予想していたが、トオルの口から話させた。
「じゃあ、お前もそこのCNの?」
「いえ、僕は亡命としてチバに来ました。
関係者がイバラギにいるから、そこに・・・」
ここで亡命というワードを耳にする。
この世界では人が他のCNに移るシステムもあるようで、
たった近場のエリアですら、移住権を必要とするらしい。
どういう流れで兄弟が別々に分かれていったのかは言わず、
亡命システムで何故引っ越しができたのかもよく分からず、
詳しく聞こうとした時だ。
ピーガガガ
「「おい、トオル。状況はどうなってる? 返事しろ!」」
トオルの耳元でなにやらブツブツとした音がした。
よく見てみたら小型のヘッドセットで通信していたようだ。
トオルはなにも話そうとはしない。
こんな状況では話せるわけがないだろう。
そこへ、非常に見慣れた大影が現れて通信機を取り上げた。
「弟焚き付けてカッパライやらせてんのか・・・。
テメェ、覚悟しとけよ!」 プチッ
クリフはヘッドセットを片手で握りつぶしてしまった。
今まで見た事がないほどに凄まじい形相をしながら、
こちらも挑発的に言葉を吐き捨てる。
「クリフ!?」
「例の奴を鹵獲したぞ、今解析班に回してる。
一連の件、やっぱりお前の読み通りになりそうだ」
クリフ達は下半身がないライオットギアを捕らえていた。
実は自分は事前に作戦を立てて彼に伝えておいたのがそれで、
トオルと連携していた者達を抑えるために挟み撃ちしたのだ。
そして肝心の先だが、決定付けたイバラギとの対抗意識と共に
本格的な動きに取り掛かろうとした。
「全員集めろ、緊急召集だ」
指令室
作戦指令室で多くのメンバーが集っている。
司令官はトオルを逮捕して、次の任務を進めた。
「彼は営倉に入れておいた。
遺憾だが、我々の中にスパイがいた事は事実だ」
「あの子に兄弟がいたなんて初耳よ」
「彼は処遇するんですか?」
「決めかねているが、場合ならそれを成すことも・・・。
その前に、イバラギをどうにかするのが先だ。
彼にはまだ色々と聞き出すべき情報がいる」
アレンは最終確認を行い、兵装をチェックする。
第1~20部隊総勢200人でイバラギへ出兵する決定。
急にイバラギエリア内には入れないので、時間差で攻める方針を立てた。
「じゃあ、御礼参は18:00にしようか。
みんな休んどけよ」
クリフは先に指令室を出る。
第1部隊は夜間に出動するとのことだ。
そういえば最近、いつも夜戦にでてばかりだった事に気付く。
昼のラボリには出ないのに訳があるのか気になっていた。
「あいつは夜に出てばかりだが何かあったのか?」
「・・・・・・」
周りのモブメンバーは黙っていたが、カオリがあっけらかんとして
自分に話し始める。少し顔つきが変わる様にここの素性を明かした。
「あんたもここに来て色々分かったでしょ?
そろそろチバの本懐を知るといいわ」
「本懐?」
「ここはね・・・関東独特な立ち回りをする。
敵性から夜襲のチバとよばれているの。
もう、すっかりと定着されているらしいわね」
「夜、襲!?」
カオリは耳に疑うような発言をした。
夜間に攻撃をしかけるから夜襲のチバという。
ここチバCNにはそんな異名をもっていたのだ。
さらにアルフィーはこのエリアの事について詳しく話す。
「ここら一帯は昔から関東地方といわれているんだ。
チバ、イバラギ、サイタマ、トウキョウ、カナガワ、トチギ、グンマ。
計7つのCNがある」
「そんなにあるのか。でも、どうしてここに限って?」
「あたし達のとこは関東の中でも人口は多くないの。
今は市民も兵も含めて約80万、昔はもっといたらしいんだけど
兵の年齢層も低くて30代前後で白昼侵攻しても分が悪いし。
だから夜間を狙ってなんとかやってこれたのよ・・・」
クリフのラボリが夜間に集中していた理由は元からの習慣、
少数故の効率的な行動だったのだ。
確かにカオリの言い分には理に適ってはいる。
が、この人数でも関東周辺に簡単には太刀打ちできない。
ウィーン
「ん、どうした?」
クリフが再び戻ってくる。
決起したばかりの雰囲気とは対に、メンバー達の顔が曇りがち。
自分は前に聞いたCN法の1つのシステムを思い出して皆に提案をだした。
「イバラギと同盟をしないか?
こんなときこそ手を組む必要があるだろ」
関東は人口数がとても多いので、協力し合えば争わない。
大きな塊として内部から生産すれば戦争がなくなると言った。
しかし、皆は変わらずしんみりとした顔をしている。
賛同者がいないという意味。
1人の豪男が自分に向ってすごい剣幕で怒鳴りだした。
「ふざけたこと云ってんじゃねえぞ、
今まで何人やられたと思ってんだ!?」
「向こうだって夜間の防衛に力を入れてるはずだ。
このままこっちからけしかけても、さらにロストする人が増えるぞ?」
「あいつらが応じなかったらどうすんだ?
数年もシカトしてる奴らだぞ!?」
自分の申し出は彼らにとって容易い道ではないようだ。
チバも何度か交渉を試みてきたが、無返答。
一部で被害に遭い、話し合う余地をいつも逃し続けてきたという。
つまり、変わらず平行線を保っている状況。
そこで、自分はある人物を取り上げてまた提案をした。
「トオルも一緒に連れて行こう!
イバラギに兄弟がいるんだ、他人の交渉が無理なら
家族が関わるあいつに説得してもらおう」
しかし、クリフはそれでも納得しなかった。
しがらみに囚われた男は吐き捨てるように言い放った。
「じゃあ、お前はそうしろよ。
俺は俺の分隊でカタをつけてやる、じゃあな」
「無理だ!」
彼が早々に指令室から出ていってしまう。
アレンはため息交じりに残った者達に向かって指令をだした。
「第5チームまではクリフと合流して行くように。
残りはイバラギ前線まで後続展開しろ。
開始時刻は先程通り18:00からだ、解散!」
こうして、リソース奪還する方針が固まり、それぞれの流れに
メンバーは指令室から出て各々持ち場へ戻っていく。
クリフはもう出動してしまったらしい。
できればあの時止めておけば良かったと思ったが、
今から追いかけようとしても通常のビークルでは間に合わない。
しかし、トオルの件についてまだ捨てきれずにいる。
諦めろと言われて簡単には引き下がらない。
自分にはまだ策があったのだ。
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