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第50話
しおりを挟む仕事中も、執拗にティルの視線を感じた。
もうすぐ入社予定の新人の為、資料を準備してオンボーディングの計画を立てているのすら、嫉妬の対象になるらしく、不満そうな表情だ。
「サーヤ、ここが分からないのですが」
見え見えの嘘というか、気を引く為の言葉だと分かっていても、他社員の手前、無碍にできない。
「はい、なんでしょうティルさん」
ティルへ体を向けて対応すれば、ディスプレイを指差して質問をしてくる。
「ここなんですが、クライアントへ送る言葉として適切でしょうか」
どう見ても完璧なビジネス用の文面に、ティルの努力を窺い知れ、沙彩は少し感激した。
「バッチリですね、ティルさんはもう私の添削は必要ないかと思います」
「褒めていただけで嬉しいですが、まだ心配です」
「不安な場合は、また聞いてください」
「はい、遠慮なく伺います」
本当に遠慮が無さそうである。
沙彩は体を戻し、自身の業務に戻った。
帰宅すれば、宣言通りにティルの部屋へ連れ込まれ、そのまま性行為へとなだれ込む。ティルは触れ合えなかった歳月を、何とかして埋めようと必死なのかもしれない。
深い快楽に溺れながら、沙彩はそう考えた。
「ああっ、もう……無理、いっちゃう、いっちゃうの……!」
まだ二度目なのにも関わらず、ティルは的確に沙彩の弱い部分を探り当て、執拗に刺激してくる。壁に手をついて後ろから突かれているのも限界で、快感によって体の力が抜けてズルズルと下がってしまう。
「ダメですよ、まだいかせません」
優しい声でいじめられ、あと少しのところで外してくる。この流れを繰り返しされているせいで、溜まりに溜まった快感が爆発しそうだ。
「やだあ、いきたい……あっあっ!」
このままされ続けたら、ものすごい愉悦に飲み込まれてしまうかもしれない。
「ああ、可愛いサーヤ。もっと私のせいで乱れてください」
激しく奥を突かれて、揺れ動く睾丸がぶつかり、その刺激すら気持ちよくなってしまう。
「いくっ、いくいく、無理、もういくの」
ぐっと押し付けるように腰を上げると、お尻を両手で掴まれ、奥の奥へ抉るように押し込まれた。その衝撃で快感のダムが決壊し、身体中へ広がって痙攣に変わる。ビクビクと震えが止まらず、力の入らない腕では自分の体を支えていられなくなった。
ティルが沙彩の体をしっかりと抱きしめ、抉るように腰を振る。
「あっ、もう、無理、今いったばっかり」
「ええ、中がきゅんきゅんと私を締め付けていますよ。あと少しでいきますから…どうか奥で受け止めて」
そう言うと、ティルは激しく中へ打ち付け、熱い体液を沙彩の奥へと吐き出した。
「んんんっ!熱いよお」
中出しされた感覚に沙彩の膣が収縮し、二度目の絶頂を迎えた。
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