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隣の家の可愛い、年下の男の子

最終話

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 接合部が当たってセックスらしい音響が繰り返される。
「すず、すず…」
 馬鹿みたいに何度も名前を呼ばれ続けて、奥が勝手に収縮する。締め上げると季央の形が分かった。熱くて硬くて、欲望に抗えなくて、少し乱暴になってるのに、気持ちいい。
「いくっ…すず、出る出る…!」
 一際大きく突かれると、ドクドクと脈打って精を吐き出す。もう、何度出されたか分からない。溢れたものが太ももを伝って流れ落ちているのが分かるくらいの回数だ。
 大きく息を吐いて引き抜かれると、虚脱感でベッドに倒れこんだ。無理、手足がガクガクして起きてられない。
「この馬鹿!オスザル!加減を知れ!中出しするな!」
「…ごめん。」
 やっと下半身が収まったのか、まともな返事がかえってきた。
「でも、すずだって中に出してって言った。」
 …一時の快感に流されるのは、大変良くないことですな。
「季央が、私の部屋であんなことしてるから悪いんじゃん。」
 責任転嫁。
「だって、すずが…部屋に来ると思わなかったし。」
「私の部屋だわ!好きな時に入るわ!」
「それに、すずのパンツで抜いてるの見られたし…もう堪んなくなって。」
「は?…まさかとは思うけど、私に見られて興奮したとか言わないよね?」
 季央は、目をうるうるさせてコクリと頷いた。
「ジーザス!もしかして、私がいない時に何回か一人でしてた?!」
 再びコクリと頷く。
「お前ってやつは、お前ってやつはー!!自分の部屋でやれよ!ん、じゃあたまにパンツが消えて戻って来てたのって…」
「汚したから、持って帰って洗ってた…」
 驚愕の事実。
 いくら年頃とはいえ、ちょっと思考と行動力がありすぎなのでは。
「普段は、自分の部屋ですずを見て抜いてるから…すずの部屋では週1くらいでしかしてない。」
「充分だよ!!!何で気づかないの私は!!」
「…アホだから?」
 季央の頭を引っ叩いておいた。
「あーもう、あーもう…私、犯罪者になっちゃう…」
 こんなことになると思わなかったから…
 バレたら捕まる…襲われたのは私の方なのに。
 落ち込む私の上から、季央が覆い被さってきた。
「すず、真剣な交際なら犯罪にならないんだぞ。だから、大丈夫だ。」
「おい、それは脅しか?」
「そんなことない。ただ、すずが真剣に俺のことを思ってくれれば良いだけだ。」
 にっこりと愛嬌たっぷりに季央が笑った。
 これだ、この笑顔。
 髪をぐしゃぐしゃに掻き回して、ついでに耳を揉んでやった。
「いてて!やめろ、すず!」
「ムカつく!」
 何がムカつくって全部だけど、今一番ムカつくのは、お腹の上に乗った季央のソレがまた大きくなっていることだ。
「すず…好きだ。俺と結婚してくれ。」
「中出ししてくるやつとは、絶対に嫌だ。」
「それは、ごめん。結婚するまで我慢する。」
「うん、我慢しなくて大丈夫。結婚しないから。」
「いや、する。」
「しない!」
「するって言うまで、やる。」
 ずぶんっと太いそれが奥まで突き刺さった。
「んにゃあっ!」
「好き、好きだ、すず…すず!」
 ガクガクと腰を振られて、さっきまで溺れていた快感の波がまた満ちてきた。
「ひゃああっ!ああっ、このバカ!んうう!この童貞ー!アホ!あんっ!」
 このオスザルバカ童貞に、絆される日が来るなんて、思いたくない!
 だけど、ちくしょう!可愛いくて仕方ないんだ。





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