【R18】性癖プロデュース〜えっちな美少年からどエロ美青年に成長した、彼と私の性癖産出日記〜

はこスミレ

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最終章

12-3結婚初夜

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「ただいまー。」
疲れた声が玄関から聞こえる。
「お帰りなさーい!」
迎えに行く前に、みーちゃんがリビングに着いてしまった。足が長いからかなぁ。
「あーにゃー。」
ゴロゴロ喉が鳴りそうな様子で、私の後ろから抱きついてくる。
「甘えたさんですねえ。」
「んー。あーにゃが足りない。今日はみんなに取られてたから。」
私が歩くと、抱きついたままのみーちゃんもくっついてくる。
「今日からみーちゃんだけの綾菜ですよー。」
「んふふふ。いい響き。そっか…綾菜かぁ。」
「ん?」
「綾菜って、呼んだことなかったなって思って。」
「そうだね、ないね!綾ちゃんか、あーにゃだけだね。」
すりすりしながら、頭にキスをされた。
「うーん。今日、セックスする時だけ綾菜って呼んでみようかな。」
「えっ!?突然の宣言。」
「あーにゃも、瑞樹って呼んでよ。」
「瑞樹ちゃんならまだ呼べるけど、呼び捨て…。」
「いけるいける。セックスの時だけだし。」
「頑張ってみるけど…夢中になってるとみーちゃんて呼びそう…ぐえっ!」
急に苦しいほど強く抱きしめられた。
「夢中になってるって、良いね。淫乱花嫁最高…!俺の奥さんは淫乱。うーん、エロいラノベのタイトルみたい。」
「読んだことあるの?」
「ないね。俺、中学の頃からオカズいらずだもん。」
それは…もしかしなくても。
「私ですか…?」
「うん。週4であーにゃを触ってるでしょ、残りの3日はそれを思い出せばいいだけもん。一番抜ける本人が側にいるのに、他のなんか必要ない。」
ひえー!たちまち顔が熱くなる。
「えっと…光栄です?」
「ふふふー!中学入ってから、あーにゃの体が急に成長しちゃってさ。本当にどうしようかと思ってたんだよね。いやぁ、あーにゃが俺を好きで良かった。」
ぷちゅぷちゅと、耳や首筋にキスをされる。くすぐったいし、スイッチ入っちゃう。
「んもう、みーちゃん!先にお風呂入ってきたら。」
「あーにゃもー!」
「私はまだ片付けがあるので無理です。みーちゃん行ってきなさい。」
「ちぇっ!」
抱きついていた体を離し、お風呂場へ向かうみーちゃんを見送った。
私は寝室のベッドメイキングをして、着替えを用意する。

タオルを腰に巻いた状態で、湯気をのぼらせながらお風呂上がりのみーちゃんがやって来た。
「あーにゃ、出たから早く入ってきてよー。」
「はいはーい。みーちゃんはせっかちさんですねぇ。」
口を尖らせて髪の毛をタオルドライしていると、目を大きく見開いてキラキラさせた。
「あっ!分かった!」
「なにが?」
またみーちゃんの世界に入ってる。これは絶対にみーちゃん自論が繰り広げられるし、私はそれに従わなきゃいけないというか、拒否できない。
「あーにゃがお風呂に入ってるのを、見てればいいんじゃん!そうしよ!」
「えっ!」
「決まりっ!よし、髪乾かそっと。」
くるっと回って洗面所でドライヤーを使い出した。
「みーちゃんて、本当に寂しがりやさんだなぁ。」
しみじみ思う。
ひかちゃんが言っていたけど、小さい頃のみーちゃんは、私がいないとすぐ泣いていた。
お昼寝の時も私がいなきゃ眠れなくて、起きた時に私がいないと泣いて、保育園ではいっつもピタリとくっついていた。
だから私は、みーちゃんを弟のように思っていた。
いつからだろう、みーちゃんが泣かなくなったのは。
ドライヤーを乾かしてる隣で服を脱いで、するっと浴室に入る。
鍵を掛けたらどうなるのかなってちょっと悪戯心が芽生えたけど、どう考えてもベッドの中で仕返しされるだけだなって思ってやめた。

さて、湯船に浸かる前に体を洗って…とお湯を出したところで、ドアが開いた。
「あーにゃ!待ってよ!観察するって言ったじゃん!」
「えー、ごめん?」
パジャマを着てズボンの裾をまくったみーちゃんが、お尻は向こう側、足は浴室に置いて座った。完全に観察する体勢。
「さ、どうぞ。」
「はい。」
泡立てたボディウォッシュを体にくるくると撫でるように擦る。
私は立ったまま洗うタイプなので、みーちゃんに見上げられている状態だ。
「おっぱいの揺れがとても良いですね。あと、背中から腰の丸みがグッとくるし、お尻も大きくてえっち。」
「言わなくていいですー!」
「観察したら思ったこと書くでしょ!朝顔と同じだよ!」
「夏休みの宿題!」
みーちゃんが楽しそうに笑う。大きな口を開けて、白い歯を見せて、キラキラの目を細めて、子どもの時と同じ可愛い笑顔。
「お湯流すから、そこにいるとかかっちゃうよ。」
「かかんないように、流して!」
「無茶言うなぁ。」
仕方ないので、ちんまり座って、シャワーのお湯を弱めに出し、そーっと泡を流す。
「どう?」
「大丈夫!あーにゃの座ってる姿って、おしりが強調されて触りたくなるエロさ。」
もう何を言ったらいいか分からないので、泡を流すことに集中した。
「あーにゃ、シャンプー俺がするから、お湯に浸かってて。」
「分かった。」
湯船に入ると、みーちゃんが腕まくりをしてシャワーを構えている。
「頭こっち向けて。」
横向きだとちょっと狭いけど、湯船の外に頭を出す。
「お湯かけますので、熱かったら言ってくださいね。」
美容師さんごっこだ。
みーちゃんが美容師さんしてたら、その美容室は予約取りにくそうだなぁ。
ジャーっとお湯がかかり、頭皮が温かくなる。人にしてもらうのって、気持ちいい。
「シャンプー始めますので、痒いところや洗い足りないところがあったら、教えてください。」
「はーい。」
髪の毛でシャンプーを泡だてて、モコモコさせてから頭皮に指を滑らせる。
本当に美容師さんみたいな洗い方だ。しゃかしゃか指を動かして、マッサージするように指圧もされる。
「気持ちいい。みーちゃん上手。」
「ふっふっふ!」
褒められて満更でもないご様子。
「こんな風にシャンプーされるのって、初めてだねえ。」
「うん、そうだね。」
「まだ私達って、初めてのことあったんだ。」
「あるよ!まだやったことないこと、あるよ!全部してからじゃなきゃ、後悔多過ぎて死ねない。」
「なにそれー!そんなに?」
「俺は、あーにゃの全処女を奪うって決めてる。」
なんだそりゃ!
「じゃあ、今度は私がみーちゃんのシャンプー童貞奪ってあげる。」
「うん!」
見えないけど、とても喜んでる。
「お湯流しますねー。」
丁寧に泡を流されて、トリートメントもされて、みーちゃんのシャンプーはとっても気持ちが良かった。
時間もちょうど良くて、終わった頃には体がポカポカしていた。
「みーちゃんありがとう。」
「どういたしまして。あーにゃの頭皮って思ったら、興奮した。」
「みーちゃん、何にでも興奮するね。」
「あーにゃ以外には勃ちもしないけどね。」
「光栄です。」

タオルドライをしてるところも観察されているんだけれど、私は準備しておいた着替えをしたい。
どうやってみーちゃんを離すか。
「みーちゃん。」
「うん?」
「私と離れたくないの?」
「うん。やだ。」
可愛いけど、悩ましい。駄々っ子バージョンは、何を言っても聞かないし。
「じゃあさ、当てっこゲームしよ?」
「うん?」
「子どもの頃、よくやったじゃん。目をつぶって、音で何してるか当てるやつ。」
「ああ!いいよー!」
よし、これでみーちゃんが目を瞑るのが確定した。
一旦、普段のパジャマに着替えて髪を乾かす。
みーちゃんが手を繋いで、寝室まで移動した。

「では、みーちゃん目を瞑ってください。しないと思うけど、ズルをしたらみーちゃんが悲しくなることをします。」
「ズルは絶対しないけど、どんな?」
ワクワクした顔で聞いてくる。
「今すぐ部屋を出て実家に帰る。」
「初夜なのに?!」
「初夜なのに。」
「絶対しない。無理、そんなことされたら立ち直れない。」
みーちゃんが、片手を挙げて誓った。
そして目を閉じる。
「じゃあ、私が良いって言うまで、目を開けないでください。何をしてるか分かったら答えてもいいです。」
「はい。」
スツールに置いていた新しい着替えを、袋から取り出す。ガザガザという音だけがする。
「何か取り出してるなぁ。何だろう。」
「何でしょうねえ。」
パジャマはタオル地だから、ガサガサ音がしたりしないので、脱いでいても無音だ。
「音がしなくなった。えーなに。」
目を閉じたみーちゃんの前で、素っ裸になっている。それはそれでドキドキ。
着替えも、音がするような素材じゃないから、ほぼ無音状態が続く。
「こんなに音がしないとなると、ひとりエッチではないし。」
「そういう想像してたの?!」
「うん、新しい道具でも買って、試してるのかなって思った。」
「みーちゃんは、想像が全部えっちだね。」
「これからすることが、することだからね。どう考えても、そっち系でしょ。」
うーん、さすがみーちゃん。
最後の着替えを終わらせて、準備完了。
「終わりました。答えをどうぞ。」
「えー?もう終わったの?うーん…具体的には何も分からないけど、ずるい答えでもいい?」
「いいよー。」
だって、答えを当ててもらうのが目的じゃないから。
「絶対に、俺を喜ばせる為のこと!で、合ってるでしょ。」
自信満々。
「目を開けていいよー!」
私の大好きな、大きくてキレイな目が開いて、私を見つめる。
「うっわー……」
少し言葉を失って、それから口をムズムズさせて、笑った。
「俺、大正解じゃん。」
隠れて着替えたのは、白いレースに何重にも覆われた肩紐のワンピース。
「花嫁さんだね。可愛い。」
正面から、ぎゅっと抱きしめて、頭やおでこ、耳、とたくさんキスをされた。
「初夜なので、もう一度花嫁さんになってみました。」
「うん、すごく可愛い。分かると思うけど、めっちゃ勃ってる。」
みーちゃんの熱いそれが、私の体に当たっている。
「旦那さん、これからも末永く宜しくお願いします。」
「こちらこそ、末永く宜しく。奥さん。」
笑って、キスをして、抱きしめ合う。
「約束守ってね。」
「うん?」
「おばあちゃんになっても、たくさん中出ししてくれるんでしょ。」
「もちろん!出なくなるまで出すよ。」
「あはは!そんなに回数できないよ!」
おかしい、嬉しい。幸せ。
「愛してる、たくさん中出ししてね。瑞樹。」
「…!今それ反則。」
誓うように、キスをする。
「朝まで寝かせないよ、綾菜。」
みーちゃんの手が、私の腰を抱いた。



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