【R18】性癖プロデュース〜えっちな美少年からどエロ美青年に成長した、彼と私の性癖産出日記〜

はこスミレ

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明亜と女装男子編

10-1女3人かしましい

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「えー!!ロマンチック!!」
「す、すごい糖度だ…恋人同士ってこんななの?」
「綾菜と金沢くんだけだよ、こんなの。うちはないもん。」

今日の講義は1限だけだったから3人でお買い物して、カフェでランチ休憩中。
デザートを食べながら、この前のプロポーズを報告した。
「おめでとう、綾菜。式はどうするの?」
「んー、それはすぐじゃなくてもいいかなって。お金ないし。」
「写真は撮ったら?記念じゃん。」
「うん、みーちゃんのタキシード撮りたい。」
2人は自分のことのように喜んでくれて、とても嬉しかった。
「いいなぁ、私も仁からそんな風に言われたい…いや恥ずかしくて無理かも。でも憧れる…!」
ぷるぷるの唇をむぐむぐ、両手を頬に当てて、性的に可愛い楓ちゃんがフェロモンを撒き散らしている。
「仁くんは…ちょっとヘタレなところが良いから、金沢くんみたいに変態紳士なのとはまた違うと思うなあ。」
「みーちゃん変態紳士!?ほんとだ!!待って、めーあちゃんネーミングセンスあるね!!」
確かに、みーちゃんは性に貪欲過ぎるところがあるし、紳士的だ。
「うん、仁はちょっとヘタレなのよね。あんまりゴリゴリ来ないところが、私の好みだし。」
それぞれ、めーあちゃんの意見に納得している。
「はぁでもさ、2人とも幸せで素晴らしいね。ハッピーに満ちてるね。」
めーあちゃんが笑顔で頷いている。
でもね、あなたもあるでしょ!
「めーあちゃんはどうしたの?ほら、あの綺麗なお姉さんなお兄さん。」
ビクッと動きが止まり、視線を反らす。
楓ちゃんが半眼になって、獲物を狙う表情になっている。
「おっとー、明亜さん。もしかして…」
「なんにもないってば!私のことはいいでしょ!」
両手で体を抱きしめて、自分を守るようにしている。
「なんにもないの?!」
「ないよ!連絡もしてません!」
「えっ…めーあちゃんのタイプなのに?」

先日、みーちゃんの大学祭で行った女装喫茶。
それは綺麗な女装のお兄さんが、看板を持って立っていた。
めーあちゃんは、そのお兄さんの女装が性的に好みだと言っていたら、なんと偶然にも めーあちゃんを口説いて連絡先を渡してきたのだ。
そういう状況に慣れていないから、足踏みをしているんだろうなって思うけど…。

「あやにゃん、私ってこう見えて陰キャだからさ。こういう状況、どうしたらいいか分かんないんだよ。」
顔を真っ赤にしてしどろもどろなめーあちゃん、とっても可愛い。
それ、そのままお兄さんに言ったら、喜ぶと思う。
「どうしたらいいか分かれば、あの人に連絡してもいいってこと?」
楓ちゃんがお茶を飲みながら首を傾げる。
「え…いや…分かんない。なんか、いっぱいいっぱいになっちゃって。挙動不審になるし。」
「男慣れしてないっていうのが、明亜のピュアポイントよね。」
「中高ずっと女子校だったんだもん!どうしたらいいか分かんないよー!」
頭を抱えるめーあちゃんは、瞳うるうる、ほっぺた真っ赤、初な美少女で大変可愛いです。
「女子校だったから、女装が好きなの?」
「えっ…そういうわけじゃないよ。なんて言うんだろう…男の人がさ、わざわざ女の格好をして、尚且つそれを楽しんでるっていうのがね、可愛いでしょ。それをね、見ていたいの。見てるだけで幸せ。」
「確かに、私もみーちゃんが女装して、誘ってきたらキュンとして死んじゃうかも。」
「綾菜は、金沢くんだったら何でもいいでしょ。」
「うん!」
私もお茶を飲んで、ケーキをつつく。
めーあちゃん、そんなに女装男子が好きなら、やっぱりあのお兄さんはピッタリだと思うんだけどなぁ。
「明亜、この先も連絡取らないの?」
「えー…分かんない。メモを見るたびに、どうしようって思ったりするけど。」
バッグをゴソゴソと漁って、めーあちゃんが手帳を取り出す。
「明亜ってアナログだよね。私はスマホに全部入れちゃう。」
「私も!共有アプリに入れてる。」
「金沢くん、独占欲すごいもんね…綾菜の行動把握してないと気が済まないんだろうな…。」
「手帳なのは、その日あったこと書いたり、あとペンで書くっていうのが好きなだけなんだけど…」
話している間も、めーあちゃんはバッグを漁り続けていた。
「どうしたの?」
「見つからないの?」
顔面蒼白になっためーあちゃんが、こくりと頷く。
「連絡先のメモ、無くしたみたい。」
「えー!!」
「まだ連絡先登録してなかったんかーい!」
手帳を開いてページを繰るけれど、何も挟まっていない。
「登録しちゃうと、もし間違って通話ボタンを押したら、つながっちゃうじゃん。」
「なんというヘタレ。仁よりレベル高いよ。」
「めーあちゃん、奥ゆかしいねえ。」
手帳を閉じて、バッグにしまう。
「ダメだ、やっぱりない。」
「最後に見たのっていつ?」
「…昨日だけど、どこで無くしたか分かんない。」
「何で?場所分からないの?」
「…電車の中で見てたから。」
「あー…それは…」
「どうしよう、プライバシーが…!名前書いてなかったからまだ大丈夫かもだけど…キスマークが!!キスマーク!!私のせいで、変な電話掛かってきたら…」
動揺しているめーあちゃん、心配の仕方が違う。
楓ちゃんの方を見ると、目が合った。
「めーあちゃん、やっぱりお兄さんのこと好きなんじゃない?」
「踏ん切りがつかないだけかもね。」

しばらく動揺していたけれど、お茶を飲むことで落ち着いためーあちゃんは、静かに状況を受け入れていた。
「御縁がなかったということで。」
「どうしてそうなる!」
「みーちゃんの大学に行けばいいじゃん。名前分かるし、すぐ会えるでしょ。」
「綾菜って…金沢くんと付き合ってるだけあって、アグレッシブだよね。」
「そうかな?でもみーちゃんのおかげかも。やりたいことはする!のがみーちゃんだからね。」
めーあちゃんは、ケーキを食べ終え、お茶のおかわりをし、顔は悟りきったお坊さんのようだった。
「天の思し召しなのです。」
「絶対違うから!自分で無くしただけだから!」
「めーあちゃん、元気出して!私も一緒にみーちゃんの大学行くよ?」
首を振って無の表情。
「そんなにショックだったんだね。」
「連絡先のメモ、手元に置いて毎日見てたくらいだもんね。」
「毎日じゃないですー!」
「いや、毎日持ってるのは本当でしょ。」
「肌身離さず持ってたかったんだね。お兄さんの連絡先。」
「ぐぬぬ。」
無表情がなくなり、また真っ赤な顔に戻った。
「行こうよ、みーちゃんの大学。」
「私も行くよ、男避けに仁も連れて行こうか。」
「行っても、話すことなんてないよ…」
俯きがちに、もごもご言っている。
「会ったら向こうから話して来るでしょ、こんなに待たされてるんだから。」
「待たせすぎて、もう興味持ってないかも。連絡先無くしてるし。」
「そこで、めーあちゃんが会いに行くから、再燃だよ!俺の為に来てくれたんだーって!」
「でも、友達の彼氏か友達じゃない男の人となんて、どうしたらいいか分かんない。」
そういえば、めーあちゃんは大学に男友達がいない。ちゃんと話せるのは、みーちゃんと仁くんだけだ。
「誰かの彼氏か友達なら、話せるの?」
「金沢くんと、仁くんは、初対面でも話を2人から事前に聞いてたし。」
「じゃあ、答えは一つだね。綾菜?」
「そうだね、楓ちゃん!」
墓穴掘った?!って顔でめーあちゃんがビクついている。
「みーちゃんに一肌脱いでもらいましょう。」
「綾菜の人身御供だね…頑張れー綾菜ー!」
「あっ…そういうことになるのか。」
前回の楓ちゃんの件では、みーちゃんにご褒美をあげる条件だった。
「そ、そこまでしなくてもいいよ…!御縁がなかったんだってば。」
気づいためーあちゃんは、必死になって止める。
「でも、気になってるんでしょ?!」
「勇気がないだけで、会いたいんでしょ?!」
2人の気迫に押されたのか、涙目で真っ赤になったままのめーあちゃんが、小さく頷いた。
「…会いたい」
「なにこの可愛い生き物…」
「これ見たら、お兄さんの理性は焼き切れると思うよ。」
じゃあ、これからどうしていくか、と話し出すタイミングで、スマホが震えた。
画面に表示されたのは。
「みーちゃん!ナイスタイミング!」
「さすが金沢くん。怖いわ。」
「小さい声で話すから、ここで出てもいいかな?」
「うん、小さい声でね。」
通話ボタンをタップして、電話に出る。

「もしもし、みーちゃん?」
「あーにゃ、今どこ?」
「大学のそばのカフェだけど。」
「ああ、丁度いいや。ねぇ、あーにゃさ、大学祭の時に変な喫茶店行った?」
女装喫茶のことかな。
「うん、みんなで。」
「俺のこと誰かに話した?」
「あ、うん。店員さんに、話の流れで。ダメだった?」
「ううん、それは牽制になるから良いよ。いくらでも話して。」
もう、みーちゃんたら!
「それでさぁ、なんとかして欲しいんだけど。ちょっとうるさい!」
電話口で、誰かの話し声がする。
「みーちゃん、そばに誰かいるの?」
「うん。そこに桜井さんいるでしょ。」
「いるよ。」
一際、騒ぐ声が大きくなる。
「うるさいな、こっちが彼女と話してるんだから、少し黙ってなよ。」
「みーちゃん?」
「あーもう、分かったよ!ごめん、あーにゃ。今から桜井さんと、ついでに磐田さんもいるでしょ。3人でうちの大学に来て。」
「えっ!ちょっと待って、今2人に聞くから。」

スマホから耳を離して2人を見れば、キョトンとした顔をしていた。
「みーちゃんが、今すぐ大学に来てって言うんだけど。」
「なんと好都合。」
「い、今から?!」
「綾菜、行くって言って!」
「おっけー!」

「みーちゃん?今からだと40分くらいで行けるよ。」
「分かった、大学着いたら電話して。」
「おっけー!」
一段と騒ぐ声が強くなり、電話が切れた。

「と、いうことで。みーちゃんの大学に向かいます。ついでに、お兄さんにも会いに行きましょう!」
「いえーい!御縁があるね!」
「あああ…どうしよう…」
震えるめーあちゃんをなだめすかし、電車に乗った。

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