【R18】性癖プロデュース〜えっちな美少年からどエロ美青年に成長した、彼と私の性癖産出日記〜

はこスミレ

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綾菜と瑞樹編

4-1楓ちゃんの悩み(現在)

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みーちゃんは、自分に正直だ。
絶対にブレないし、有言実行だし、努力家。
私は、そんなみーちゃんを子どもの頃から尊敬しているし、そこがとても好き。

でもね、たまにはブレてもいいんだよ…?


「みーちゃん。私、土曜日はお出かけしてくるね!」
大学のレポートを書いていたみーちゃんが、顔を上げた。
「どこ行くの?」
「古着を買いに行くの。あとご飯食べる。」
「1人で?」
「楓ちゃんと、仁(じん)くんと、明亜(めいあ)ちゃん。」
仁くんは楓ちゃんの彼氏で、めーあちゃんも大学で出来た友達。
高速でペン回しをしていたみーちゃんが、パシッと音を立ててペンを止めた。
「俺も行く。」
「えっ?!」
自分から参加表明なんて珍しい。普段は、私が誘えば来るという感じなのに。
「ダメなの?」
口を尖らせて首を傾げる姿が、可愛くてかっこよくて、そして可愛い。
連れてくよー!!
「多分大丈夫だと思うけど、みんなに確認しておくね。」
みーちゃんはにっこり笑って、またレポートに戻った。


学食で女3人姦しく、ランチを楽しむ。
「土曜日、みーちゃんが一緒に行きたいらしいんだけど、いい?」
「いいよん!」
めーあちゃんが楽しそうにオッケーを出してくれた。
めーあちゃんは、表情の作り方がアイドルみたいに表現力豊かで、感情も豊か。お顔は童顔で可愛く、夜歩いていると歩道されそうなタイプ。
ランチメニューはオムライス。
「ついて来るついでに、仁に発破かけてくれないかな。いやでも、仁が変態になるのは困る。」
楓ちゃんは既に来る体で話している。
ちなみに、食べているのはカレーライス。楓ちゃんは安さ重視なのだ。
「ありがとう!」
私が食べているのは、生姜焼き定食。定食が好き!
「かえちゃんはさぁ、あやにゃんを見習って、自分から行けばいいと思うよ。」
オムライスの添え物のパセリを食べながら、めーあちゃんが指摘する。
「えっ!私、自分から行ってないよ!」
閉じた口をいーっとさせ、楓ちゃんがげんなりした。
「やっぱ…そうだよね。うん、分かる、言いたいことは分かるの。」
「待って、2人とも私をスルーしないで!」
「はいはい、あやにゃんはしてないってことでいいよ。」
「えーん!」
「かえちゃんは悩み過ぎなんだよ。当たって砕けちゃえ。」
「砕けたくないんだってばー!」
ぷりんとした可愛いお口が、カレーをパクパク食べている。
楓ちゃんのお口はとても性的なので、デートしているのに性的に食べてしまわない仁くんは、聖人君子か何かだと思う。
これが私とみーちゃんだったら、すぐにテーマを思いついて帰るかホテルに連れて行かれる。
「楓ちゃん、こんなにえっちなのにね。仁くんの忍耐力すごいね。」
「…綾菜にえっちって言われるの、納得いかないけど。仁、EDなのかな…私に言えないとか…」
「ED…それは言いづらいよ…」
「もしくは…本当はゲイとか…」
「それは付き合う前に教えて欲しい。」
悶々と悩んでる時間を、めーあちゃんがアッサリと切り裂く。
「もうさ、金沢くんにこっそり聞いてもらえばいいじゃん。」
「ああ、そうだね!みーちゃんは、どエロ脳だけど、人としてちゃんとしてるから、大丈夫だよ!」
カレースプーンの上部を口に含み、楓ちゃんが上目遣いで私を見る。
すっごくえっちですよ、それ。
「金沢くん、失敗しない?」
「失敗したら、来週えっちしないって言っておくよ。」
「それは成功率が上がりそうだね。」
めーあちゃんが笑う。
「…お願いします。」
うるうるした瞳がこれまた情欲をそそる表情で、こんなに可愛くてえっちなのに、未だに処女なのが信じられなかった。
逆に処女だからえっちなのかな。


「ということなので、みーちゃん明日はよろしくお願いします。」
今日も今日とて麗しく美しいお顔で、眼力の強い瞳がこちらを射抜いてきています。
その白眼の面積が最高です。
「それさ、成功したら俺に何してくれる?」
「えっ?!」
「失敗したら、来週セックスできないのに、成功してもご褒美なしって、俺にメリットないじゃん。」
確かに。
「うーん、じゃあ…」
何がいいかなぁ。
みーちゃんが喜ぶことってなんだろう。
「あーにゃがしてくれるなら大体嬉しいから、考えておいてね!」
「おお!自信満々みーちゃんだ!」
大きな瞳が、ウィンクをしてきた。
「任せておいて。」
あぁ、その顔が好き。
「ううう…みーちゃんかっこいい…死んじゃう。」
「ふっふっふー!これから死んじゃうくらい愛してあげるよー!」
あ、本当に死んじゃうやつ。
「お手柔らかに…」
そう、金曜日の夜なのでした。


そして、来たる土曜日。
集合時間の13時前に集合場所にて、みんなを待機。
みーちゃんは、白いロング丈ワイシャツ、細身の黒いパンツ、黒い革のショートブーツ、青いレンズのサングラスに、ゴールドのワンタッチピアス。
私は白いレーシーな長袖のストレートロングワンピースの上から、半袖の黒地チャイナシャツを着て、黒いスニーカー、ゴールドのフープイヤリング。
色味をみーちゃんと合わせてリンクコーデ。
髪の毛は緩くお団子ダブルでアップにしてみた。

「おそよー!」
カラフルなパッチワークのワンピースに、ふりふりレースの付け襟をした、めーあちゃんが来た。
三つ編みに赤いカチューシャと、赤いエナメルの靴が可愛い。
くたびれた革のショルダーも合ってる。
「めーあたーん!おそよー!」
「今日の私、アメリカンカントリーガール!」
「可愛いよー!似合ってるー!」
お顔がキュートだから、可愛い服が似合う!
「ありがとう。あやにゃんと金沢くんは、色がお揃いね。シンプルな配色だけど、それぞれのスタイルが出てて素敵。」
「嬉しい!ありがとう!みーちゃんのスタイルの良さが際立ってます!!」
「すかさず彼氏を褒めるね。おそよー、金沢くん。」
「どうも、桜井さん。」
「今日は、かえちゃんの為にもどうぞよろしく。」
パンと手を合わせて、みーちゃんに拝むめーあちゃん。
「僕らの性活がかかってるしね。成功したらご褒美も待ってるから。」
「ちょっ、みーちゃん!」
「ごちそうさまでーす。」
めーあちゃんに拝んだ手を擦り合わせて南無南無されていると、楓仁カップルがやって来た。

「お待たせー!ごめん、遅れて。」
黒地に黄色の配色のボーリングシャツを、ケミカルウォッシュジーンズのショートパンツにインして、3本ラインのハイソックスにスニーカー、薄手のナイロンジャケットを羽織った楓ちゃん。
インディゴブルーのデニムシャツに、太ももから足首にかけてすぼまっている黒いパンツ、白ソックス、小さいスポーツショルダーをかけ、黒いキャップをかぶった仁くん。
2人が慌ててやって来た。
「遅れてないよー!」
「かえちゃん、仁くん、おーす。」
女子は三人三様、テイストが全く揃わない。
「綾菜と明亜、可愛いー!」
それぞれコーディネートを褒め合う横で、男子チームが挨拶をしていた。
「金沢くん、久しぶりだね。」
「久しぶり。会ってなくても、あーにゃから仁くんの話は色々聞いてるよ。」
「えっ本当?良いことだといいなぁ。」
クールな美形のみーちゃんと、キツネ系イケメンだけど柔らかい雰囲気の仁くんが並ぶと、見た目に迫力がある。
「2人とも、芸能人みたいだね。」
めーあちゃんが腕を組んで眺める。
「みーちゃん、かっこいい。」
「金沢くんは、目の保養って感じ。仁は舞台役者っぽいよね。」
「分かる。」
「じゃ、とりあえず、目当てのお店を回ろっか。」
「わーい!」
前女子3人、後ろ男子2人に分かれて、パラパラと歩き出した。

神社を通り過ぎて道を曲がり、革靴がたくさん並んでいるお店の2階が、本日1軒目。
「俺、秋冬のニットが欲しかったんだ。」
そもそも今回の集まりは、仁くんのお買い物に、勝手にコーディネートをしようと女子3人が寄ってたかっているだけなのだ。
そこにみーちゃんがついて来た。
元々、私達3人が仲良くなったのも、服の好みが似ているのがきっかけだった。
性格や考えるプロセスは違うけれど、服の好みと気が合うのだ。
「ねえねえねえ!軍服良くない?!」
私が持って来たのは、外国の国旗が肩についている、カーキのミリタリージャケット。
「あ、似合いそう。」
「今日のコーデに羽織っても良いかも。」
「私はこれね。」
めーあちゃんが持って来たのは、赤と黄色と緑のチェックの太めパンツ。レトロな配色の大柄が可愛い。
「可愛い!」
「うわー!サスペンダーつけてほしい!」
「私はね、仁の顔なら、これかなって。」
楓ちゃんセレクトは、スカジャン。背面刺繍にキツネがいる。
「やばい!!前も後ろもキツネ!!」
「モフモフのキツネさん!!」
本人はニットを買うと言っているのに、全く無関係のもので盛り上がる。


「仁くん、あれの対応は1人でキツくない?」
隣でセーターを見ている仁くんに小声で話しかける。
「見てるのは楽しいよ!」
柔和なきつね顔が、暗に対応するのは大変だと言っている。
「金沢くんのおすすめニットある?」
あーにゃが服好きだから見るようになったけれど、基本的に俺のコーディネートはあーにゃがしてる。
俺自身は、着られれば何でも良かったりする。
「うーん、これ?」
カーキのニットで、肩当てと肘当てがついているものを手に取る。
「あ、コマンドセーター!かっこいいよね。」
コマンドセーターって言うのか。
「ダサいニットも欲しいんだよね。迷っちゃうなぁ。」
仁くんが手に持っているのは、おじさんがゴルフをしている柄のセーターだった。
そういえば、去年はあーにゃがすごい柄のセーターを着ていた覚えがある。
「探したらもっとすごそうなセーター売ってそうだし、見てからまた来たらいいんじゃないかな。」
「そうだね!そうしよう!」
ワクワクしている仁くんは、あっちの女子達と同じような顔をしていた。
「俺は、あーにゃかなぁ。」
「何が?」
口をむにゅっとさせて、キョトンとしている仁くんの肩を組む。
「俺が今の仁くんみたいにワクワクするのは、あーにゃとセックスしてる時ってこと。」
仁くんは、あははっと笑って俺の肩を叩いた。
「金沢くん、ブレないねぇ。」
前々から、下ネタを振っても引いたりしないし、普通に乗って来るから、そっちに興味がないわけじゃないんだよな。
予定より早いけど、チャンスは今かな。
「あーにゃ。」
離れた所にいたあーにゃが、俺の声にすぐ振り向く。
本当に可愛いやつ。子どもの頃から変わらない。
「なぁに?みーちゃん。」
「俺達、ちょっと飲み物買ってくる。」
「分かったー。」
「金沢くん喉乾いてたの?」
「まぁねー。」
人の良い仁くんの肩を組んだまま、店を出た。


「金沢くん、早々に動き出したね。」
「頼んだぜ、金沢くん。」
「はぁ…みーちゃん、カッコいい。」
それぞれ手に持っていた服を戻して、店を出る。
「じゃあ、私達の買い物しよっか。」
「お話終わったら連絡くれるように言ってあるから、移動しよ。」
「ドキドキする…」
そわそわしている楓ちゃんの腕を組んで、歩き出す。
「だーいじょーぶよ。みーちゃんに任せんしゃい。」
「そこは、まぁ信頼してる。」
「ありがとう。」
めーあちゃんが楓ちゃんのおもちのようなほっぺたをムニムニつまむ。
「仁くんとケンカしてる訳じゃないんだし、仲は良いんでしょ。」
「…うん。」
「大丈夫。脱がしたくなるような可愛い服を、あやにゃんに選んでもらおう。」
めーあちゃんと楓ちゃんが揃ってこっちを向く。
「えー…普通のコーディネートになるよ。」
「それでも良いよ。」
「服買うぞー!」
3人でレディース向けのお店に向かった。

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