わたし、メリーさん

osho

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新たな人生ー①

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私はいつの間にか布団に寝かされていた。
きっと気絶した私を運んできたのだろう。








私が起きたのに気づいたのか今はマスクをしているさっきの女の人が声を掛けてきた。



「あ、おはよう………さっきはごめんね、あそこまで驚かれると思わなかったからさ。」


すごい申し訳なさそうに謝ってくる







「また朽崎くちさきさんが驚かせたのか?まったく……。」

男の人があきれたように呟く






「私の事気づいてるかもしれないけど、人間じゃないんだよね。口裂け女の朽崎くちさきっていうんだ、よろしくね。」




朽崎さんは笑顔で握手を求めてきた。












しかし私はまだ握手する余裕などなかった。





頭がパンクして気絶しそうだ。



またぐるぐると思考が頭の中をかけ巡るが



握手を求めてくる朽崎さんに対して一つ質問をした。













「あのっ!私を見ても何ともないんですかっ!?。」









男の人と朽崎さんはキョトンとしている






確かにはたから見れば、何を言っているんだ?と思うかもしれない


けど私にはとても気になるなのだ。





すると朽崎さんは何かを察したかのように











「何ともないよ、だから大丈夫。」










たったの一言




たったの一言ではあったが
私はこの言葉をずっと待っていたのかもしれない。




私は思わず泣きそうになったが、まだ聞きたい事がたくさんある。














「あ、あの……………!。」ぐうぅぅぅぅ……










え………あれ?






「えぇっ?。」








思わずなったお腹の音に私は驚いた
今まで私はお腹すいたことなどなかったからだ。






すると男の人が



「朽崎さん夜ご飯にしよう。」
というと朽崎さんがうなずいて





「そうね、いろいろあると思うけど続きはご飯の時にねメリーちゃん。」










「え?何で名前知ってるんですか?。」






「あはははは、さっき自分でれい
に名乗ってたじゃん。」



朽崎さんは大声で笑いながらそういうと
ご飯の用意をしてくると言って下の階へとおりていった。










私は男の人………れいさんにも聞きたい事がたくさんあった。







何から言おう、何を質問しようと考えていると
先に零さんから話かけてきてくれた。





「俺はれいって言うから、よろしく。
まぁ、いろいろあると思うけどゆっくり考えていくといいよ。」







優しそうな人だ、この人も幽霊なのかな?

私は質問してみることにした。











「零さんも幽霊なんですか?。」








零さんは笑いながら答える




「俺は普通の人間………まぁ幽霊とか見えたりはするけど人間だよ。」



「それに朽崎さんも今は人間だよ………、メリーさん君も。」











え、私も?









何で?







また困った表情していると、零さんはそれに答えるかのように



「昔から俺の周りやこの家には、訳ありの幽霊が呼び寄せられるんだ。
そんでこの家に入った幽霊は人間になる、そして…………。」











ダメだ、零さんの話を理解できてない。




頭がクラクラする。






零さんはそれに気づいたのか

「あ、ごめんごめん、とりあえず下に降りてご飯にしようか」





そういうと私と零さんは下のキッチンに向かうことにした。










私が








幽霊じゃなくて人間…………。



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