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ドラゴンの肉編
21.ルシアの街
しおりを挟む最初の街も大きい所でしたが、ここもまた随分と大きな街です。
まだ入り口ですが、ずらりとお店が並んでいて気になるお店がたくさんあります。
「おかーさん、早くいこー。」
娘もどうやら楽しみなようです。
「それでは、あっしはここで失礼しやす。ナダの町には帰りに報告してきますので。」
「勇者様方の御武運をお祈りしやす。」
そう言うと兵士さんは馬車と共に去っていきました。
私達はお見送りが終わると街へ向かいます。
「ところで、この町では何をするのですか?」
私は目的を聞いていなかったので、ゆうしゃさんに聞くことにしました。
「そうですね、まず情報収集と物資の調達を行いたいです。」
へぇーお買い物ですか、いいですね。
「それでしたら、私達が買い物にいきますので情報収集はお任せしてもよろしいですか?」
二手に別れた方が効率いいでしょうから、私はゆうしゃさんに提案します。
まぁ、単純に私がこの町を見てまわりたいってのもありますけど…………。
「おおー、それは助かります。」
「それじゃ、このゴールドでこの紙に書いてあるものを買ってきて下さい。」
そう言うとゆうしゃさんは私にコインのようなものと、紙を手渡します。
「待ち合わせ場所はあの宿屋の前にしておきましょう。」
指差した先にはレンガ造りの綺麗な建物です。
それだけ言うとゆうしゃさんは情報収集へと向かいました。
……さて、私達も買い物に行かなくてはいけませんね。
四方八方お店がずらりと並んでいて迷いそうですが、頑張っていきましょう。
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