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王立学院編
マイリ師匠ともみじ丸くん(新月神話伝と共通エピソード)
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【前書き】
学校ネタと日常ギャグ、版権ネタあり
※知らなくても楽しめると思います
登場人物
マイリ、クレハ、リリコイ
今日もたゆまぬ武芸に励むマイリ師匠と従姉弟で弟子のもみじ丸くんのお話……
――――坐導(ざどう)家の庭園にて
「おぁたぁ!!!
さぁ行きますわよもみじ丸くん、迎えに来ましたわ」
オレンジ色の髪をしたチャイナガールが人ん家の襖を破いて登場する。
良い子は絶対に真似をしないように。
身内とはいえ最悪ギスギスしだして弁償やら訴訟やらの話になって法事ですら避ける羽目になるであろう。
「マイちゃんぐうかわ~!お早う
でもできたら襖は破かないで欲しいなぁ」
薄い紫色の髪を持つ月の一族である唯舞(ゆいむ)が我が子の髪を結いながら舞璃を満面の笑みで迎える。
もみじ丸と呼ばれた少年はおとなしく朝食のもみじ饅頭を食べている。
唯舞(ゆいむ)伯母様はいつもわたくしを叱ってくださりませんわ……
この煌花舞璃 (きらはなの まいり)、生まれて数十年お嬢様として育ちましたが誰もわたくしを𠮟責してくださらない
わたくしの母は人間風情にぶち殺されましたの、きっと彼女が存命であればわたくしの秘孔を突いて怒ってくださったと勝手に推測しておりますわ
「マイちゃん、最近北斗の拳にハマっているのね
懐かしいわ~
あれ、私の親世代の漫画だから1000年ぐらい前の名作じゃないかしら♪」
※この時代の葦原は神武天皇辺りの時代です
ギャグ時空だと魔界経由で仕入れたので未来の漫画が流通してたり
「あたたたたたたたたた!!!
あたたたたたたたたた……ほぉあた!!!」
マイリ師匠の華麗な足裁きで練習用の人形は手も足も出ない、当たり前だろ。
ご丁寧に人形のイラストが劇画風でどう見ても原哲〇氏の作画のようだ。
「あの……師匠、マイリ師匠」
「マイちゃん武芸に励んで偉いわねぇ、もう用意できたし遅刻しますよ~♪」
伯母様はのんきである
――――王立学院へ登校中
烏達の楽園である天上は安心安全をモットーにしており、不審者は見かけませんわ
学院長が元軍人で人斬り烏なので同胞からも嫌われていますわ
学院長の子供であるもみじ丸くんを登校させるのも上級生であるわたくしの務めですわ
わたくし甘やかされた末っ子なのでお姉さんできるのは新鮮で嬉しいですわ
わたくしのお嬢様言葉は似非だとよく言われておりますのよ
もみじ丸くんが何やらカバンをゴソゴソと……
朝弁かしら?
「あ、マイリ師匠
何巻まで読んだ?今究極版の方5冊持ってるけど貸そうか……」
「ほぉあたぁ!!!」
即座に飛び蹴りが炸裂し、朝からもみじ丸くんが壁に激突しましたわ、鞄と北斗は無事ですのよ
「北斗有情拳を使いましたわ、お前はもう、痛みを感じないはずです……
もみじ丸くん、学校に漫画はよろしくありませんわ
お父様にはナイショにしておきますからお昼休みに読みますわよ」
「……それなりに、痛い
それに技がどっちかっていうと南斗寄りだった」
もみじ丸くんのお父様はそれはそれは怖い烏(からす)ですの
わたくしにとって、唯一投げて愛の尊さを教えてくださった尊敬すべき……お師匠様
後にPTAで問題になって書類送検されたけど警察長官だから真っ黒な方法で出てきた、義伯父上
伯母様曰く、ちょっとストーカー気質で誘拐監禁もしちゃうけどハンサムだし警察だし
天上の腐敗を感じましたけど尊敬すべき軍烏(ぐんう)ですのよ
「マイリ師匠、ちょっとうちの事馬鹿にしてない?
合ってるけど事実だけ並べると大分ヤバイよなぁー……」
( そう、そして恋する乙女の憧れの的でもアルヨー)
わたくしが学院長を慕う自分に酔っていたらぱっぱらぱーの方の次姉が勝手にモノローグに侵入してきましたわ
「お前タチ歩くの遅いヨー、寝坊したリリコイが追い付いたぐらいに遅いヨー
うさぎとかめネ!」
イマイチ、ナニ、イッテルカワカリマセーンですわ
わたくしの次姉リリコイ・マヒナは母譲りのツインテールと日焼けした肌が特徴の頭がぱっぱらぱーな姉ですわ
「お前ホントにカワイクナイヨー!
校長はワタサナイヨ!
お前とリリコイ、争う運命ネ!」
「……うちの父、既に結婚してる」
「行きますわよもみじ丸くん
大丈夫、もみじ丸くんもいつかオトナの魅力をわかる日が来ますわよ……
烏族が基本的に他人の物が欲しくなる習性がありますからね
わたくし達ゆとりより上の世代のチルドレン達もまた、結婚しているオトナに憧れる者が多かったそうですわ」
身内に誘拐されて養女になったのに育ての親に惚れたウェリナとかウェリナとかウェリナとか……
「マイリちゃん?」
花畑に満面の笑みを浮かべたドリルヘアーのお嬢様が見えた気がした。
……一瞬寒気がしましたわ
わたくしの背後に四番目の姉・ウェリナ姉様がいた気がして
――――王立学院 門前
「……お前達登校するだけ偉いがもう二限目始まってるぞ」
学院長自らのお出迎えなんてレアですわ
仲良く怒られて宿題追加されましたの、地獄……と思いきやこの後学院長の家での宿題地獄ですから
わたくしと姉にとっては実質ご褒美ですわね
「ちなみに俺の名前、もみじ丸じゃなくて紅葉(くれは)だから」
学校ネタと日常ギャグ、版権ネタあり
※知らなくても楽しめると思います
登場人物
マイリ、クレハ、リリコイ
今日もたゆまぬ武芸に励むマイリ師匠と従姉弟で弟子のもみじ丸くんのお話……
――――坐導(ざどう)家の庭園にて
「おぁたぁ!!!
さぁ行きますわよもみじ丸くん、迎えに来ましたわ」
オレンジ色の髪をしたチャイナガールが人ん家の襖を破いて登場する。
良い子は絶対に真似をしないように。
身内とはいえ最悪ギスギスしだして弁償やら訴訟やらの話になって法事ですら避ける羽目になるであろう。
「マイちゃんぐうかわ~!お早う
でもできたら襖は破かないで欲しいなぁ」
薄い紫色の髪を持つ月の一族である唯舞(ゆいむ)が我が子の髪を結いながら舞璃を満面の笑みで迎える。
もみじ丸と呼ばれた少年はおとなしく朝食のもみじ饅頭を食べている。
唯舞(ゆいむ)伯母様はいつもわたくしを叱ってくださりませんわ……
この煌花舞璃 (きらはなの まいり)、生まれて数十年お嬢様として育ちましたが誰もわたくしを𠮟責してくださらない
わたくしの母は人間風情にぶち殺されましたの、きっと彼女が存命であればわたくしの秘孔を突いて怒ってくださったと勝手に推測しておりますわ
「マイちゃん、最近北斗の拳にハマっているのね
懐かしいわ~
あれ、私の親世代の漫画だから1000年ぐらい前の名作じゃないかしら♪」
※この時代の葦原は神武天皇辺りの時代です
ギャグ時空だと魔界経由で仕入れたので未来の漫画が流通してたり
「あたたたたたたたたた!!!
あたたたたたたたたた……ほぉあた!!!」
マイリ師匠の華麗な足裁きで練習用の人形は手も足も出ない、当たり前だろ。
ご丁寧に人形のイラストが劇画風でどう見ても原哲〇氏の作画のようだ。
「あの……師匠、マイリ師匠」
「マイちゃん武芸に励んで偉いわねぇ、もう用意できたし遅刻しますよ~♪」
伯母様はのんきである
――――王立学院へ登校中
烏達の楽園である天上は安心安全をモットーにしており、不審者は見かけませんわ
学院長が元軍人で人斬り烏なので同胞からも嫌われていますわ
学院長の子供であるもみじ丸くんを登校させるのも上級生であるわたくしの務めですわ
わたくし甘やかされた末っ子なのでお姉さんできるのは新鮮で嬉しいですわ
わたくしのお嬢様言葉は似非だとよく言われておりますのよ
もみじ丸くんが何やらカバンをゴソゴソと……
朝弁かしら?
「あ、マイリ師匠
何巻まで読んだ?今究極版の方5冊持ってるけど貸そうか……」
「ほぉあたぁ!!!」
即座に飛び蹴りが炸裂し、朝からもみじ丸くんが壁に激突しましたわ、鞄と北斗は無事ですのよ
「北斗有情拳を使いましたわ、お前はもう、痛みを感じないはずです……
もみじ丸くん、学校に漫画はよろしくありませんわ
お父様にはナイショにしておきますからお昼休みに読みますわよ」
「……それなりに、痛い
それに技がどっちかっていうと南斗寄りだった」
もみじ丸くんのお父様はそれはそれは怖い烏(からす)ですの
わたくしにとって、唯一投げて愛の尊さを教えてくださった尊敬すべき……お師匠様
後にPTAで問題になって書類送検されたけど警察長官だから真っ黒な方法で出てきた、義伯父上
伯母様曰く、ちょっとストーカー気質で誘拐監禁もしちゃうけどハンサムだし警察だし
天上の腐敗を感じましたけど尊敬すべき軍烏(ぐんう)ですのよ
「マイリ師匠、ちょっとうちの事馬鹿にしてない?
合ってるけど事実だけ並べると大分ヤバイよなぁー……」
( そう、そして恋する乙女の憧れの的でもアルヨー)
わたくしが学院長を慕う自分に酔っていたらぱっぱらぱーの方の次姉が勝手にモノローグに侵入してきましたわ
「お前タチ歩くの遅いヨー、寝坊したリリコイが追い付いたぐらいに遅いヨー
うさぎとかめネ!」
イマイチ、ナニ、イッテルカワカリマセーンですわ
わたくしの次姉リリコイ・マヒナは母譲りのツインテールと日焼けした肌が特徴の頭がぱっぱらぱーな姉ですわ
「お前ホントにカワイクナイヨー!
校長はワタサナイヨ!
お前とリリコイ、争う運命ネ!」
「……うちの父、既に結婚してる」
「行きますわよもみじ丸くん
大丈夫、もみじ丸くんもいつかオトナの魅力をわかる日が来ますわよ……
烏族が基本的に他人の物が欲しくなる習性がありますからね
わたくし達ゆとりより上の世代のチルドレン達もまた、結婚しているオトナに憧れる者が多かったそうですわ」
身内に誘拐されて養女になったのに育ての親に惚れたウェリナとかウェリナとかウェリナとか……
「マイリちゃん?」
花畑に満面の笑みを浮かべたドリルヘアーのお嬢様が見えた気がした。
……一瞬寒気がしましたわ
わたくしの背後に四番目の姉・ウェリナ姉様がいた気がして
――――王立学院 門前
「……お前達登校するだけ偉いがもう二限目始まってるぞ」
学院長自らのお出迎えなんてレアですわ
仲良く怒られて宿題追加されましたの、地獄……と思いきやこの後学院長の家での宿題地獄ですから
わたくしと姉にとっては実質ご褒美ですわね
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