烏王創世記 天地編

鴉月語り部

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最終章

※俺と眠れ愛しの女王様 ゲオルグ、ユイム回 

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執筆日 2020/10/22 間のR指定描写は10月18日
ゲオルギオスと愛する月の女王様
本編
800年のウヤ反乱時、最終決戦のゲオルギオスと唯舞の話

一部に残酷描写があるのでR15注意、未遂ですが途中ちょっとセクシー描写あり。
登場人物は烏王創世記の三期



 従姉たちと下僕共と、いつも馬鹿やってて楽しかった
でも…ウヤの悪魔の囁きで壊しちまったな
蛇の囁きで禁断の果実に手を染めた
魔界の瘴気吸ってたら、段々理性が無くなってきて殺しも欲も歯止めが効かなくなった

烏は強欲で傲慢、色欲に溺れる…暴食で死体を貪り、憤怒で暴れた
嫉妬は俺の中に無かったけど、手に入れちまったら祖父ムスタファみてーに縛り付けたんだろうな

第三夫人リノンを捕まえたけど、手は出さなかった
第一夫人ユイムと第二夫人マノヤを手に入れるまでは出さねぇって決めてるから
だから王城でユイム探し回ったのに…第四夫人・若紫は逃げやがるし、マノヤはザンに阻まれたし

後で聞いたけどあいつ旦那の代わりに実家で夜勤してたのか…どーりでいねぇと思った
ホント働かねークソ旦那

三回戦でコルウスにゲイボルグ封じられて負けて、やっぱこいつ頭良いし強ぇなって
コルボーの敵討ちで右目抉られちまった…気に入ってねぇ方の銀色だったから良かったけど
オッドアイは気に入ってたんだよなぁ

最強の一番槍・ジャバウォックの俺が負けたことで、一気に士気が下がり
遂に形勢逆転され王城まで攻め込まれた
ちょっとまずくなってきたし、俺は誰かマヒナの女連れて逃げようかな…と
誰でもいいや、目に付いた女にしよう
来なきゃリノン連れてけばいいし

お…あの爆発は…ユイムみーっけ
来ると思ってた、シスコンのアイツなら命令違反してまでリノン助けに来るって踏んでた

護衛にヨルゼ連れてたからぶっ飛ばしてやって
「あ、クソ生意気な雀ちゃんごめーん…加減はしたけど強過ぎた?」

ヨルゼに治癒術かけるから、大分精神力と霊力削られてた
そもそもユイム程度なら素手でも勝てるけど、アイツよりリノンとマノヤの方が強くて厄介だからな

「…イイねぇユイム…その衣装似合ってるぜ
スカート破けて、スリットになってるのがポイント高いよ
やっとお出ましか、ずっと待ってたのに来ねぇから」

「お前…リノンに何もしてないだろうな
返答次第ではホモビデオぐらいじゃ済まないぞクソヤロー、全国ネットで輪姦(まわ)させるぞ」

ここはやっぱ怒らせて冷静さ失わせた方が良いよね

「どうだと思う?
やっぱり巨乳美女は抱き心地サイコーだったから、ペチャパイ不細工なお前が俺を満足させれるのか心配でさ
ムラサキは良かったよ!アイツは胸も成長してたし俺の事好きだって受け入れてくれたよ!」

アイツ、秒でナイフ投げて来やがった
距離保てねぇとできねーような武器とはいえ、近付くのに苦労したわぁ
マジギレモードだから城を凄い爆発させてるよアイツ

まあこっちはテキトーに雷アイツに打って
頸動脈狙ってきたところを簡単に捕まえたけど

「お前本当に弱いわぁ…消耗してる俺に勝てねぇってクビだろ
眼鏡邪魔」

眼鏡外して無理矢理キスしてやったらこいつも乗ってきた…
魂胆は毒・麻痺・睡眠効果のキスか
でも残念、俺に効かないんだな

途中で気付いて舌噛みやがったこのクソアマ…

「…お前本当に可愛くねぇわぁ
ここで犯ってもいいんだぞ」

「…どうして、効かないの
今のは猛毒だったのに」

「暴君セト様の血が流れてんだとよ、旦那から遠征聞いてなかった?
不仲だねぇ…」



――――ユイム…忘れねぇ
俺様を嵌めやがった

「やっと捕まえたぜユイムぅ…」

抱き寄せて顔を近づけると嫌がりやがる

「おっと、ナイフはナッシング


壁に追い詰め脚を持ち上げ一物を太股に擦り付ける

「あーやべ…今すぐヤリてぇけど我慢我慢
新烏王に殺される

でも俺早いから素股ぐらいならイイか?」

「放してっ、嫌っ!!」

「暴れんなよマジで挿れんぞ」

黙らす為に無理矢理キスしてやる

「んっ…んん!…放せっ、下衆が」

何度も何度も喰らうような荒々しいキスしてやる
生意気なクソアマ、後でぶち犯してやる

舌噛みやがった
胸倉掴んで

「治せ、このまま脚をへし折って連れ帰っても良いんだぞ」

治癒術を使わせた

「わかりゃ良いんだよ、さーて仕切り直すか」

「やっ…んんっ…」

ユイムの唇に流れる自分の血を舐め取る
冷めた目でキスを楽しむと嫌がってたユイムが舌を絡ませてきやがる

こいつキス上手えなぁ…俺が蕩けそう
ようやく放すと

「…兄さん」
「あ?」

胸元をはだかせて甘い表情で強請る

「…実は、私も兄さんが好きよ
強くて逞しい殿方に抱かれるのは雌の本能

少しだけなら、味見しても良いわよ?
良かったら最後まで続けて頂戴」

指を絡ませてき、胸に手を当ててきやがった
ニンマリ笑い

「流石尻軽女王様だねぇユイムぅ…
随分物分りが良い
あのモヤシ旦那じゃ満足できねぇだろ…俺様がヒーヒー言わせてやるからよ」

指で谷間をなぞり、ユイムからキスしてきやがった

舌を絡ませると女も応じる
ヤベー勃起してきた
なんか企んでんのか知らねーが
来るとしたらあのクソよえー旦那だろう

来いよ…見てんだろ?
テメーの愛おしいユイムをここでヤってやるよ

そのまま乳を揉み太腿を撫でる
ムラサキには劣るが乳は柔らけぇ…

ああ早く脱がしてぇ
俺は尻を撫で、お前は押し当ててる一物を足で撫でる

ヤベー興奮が止まらねぇ
もういいやベルト外しちまおう、ヤリてぇ

「んっはぁ…兄さん…私の、下衆で穢らわしい下僕…今よ、烏王様」

その瞬間背中から思い切り刺された
この感触はアイツだ…コルウスか!!

「グハッ…テメェ、ユイム…騙しやがったな
許さねぇクソアマ…途中まで、愉しんでたくせに

コルウスのちんちんの方が良いってか?
やっぱり寝てたなクソビッチ!」

「…ご苦労ユイム」

「さようなら、兄だった下衆男
私、もうお前が大嫌いよ死になさい」

アイツの見下し冷めきった眼、忘れねぇよ…

「コルウス、テメーがなんで俺なんかに構う
俺は敗残兵だぜ」

「まだくたばって無かったか、本当にお前はG並みだよ
フラガラッハで刺した事が無かったよな

さあ、ゲオルギオス…おとなしくしてろよ
三つのモノを斬り落とすからな」

「マジ?ムリムリムリ
やめて許して」

「ダメだ
ユイム
こいつを押さえろ」

念力で俺を抑えやがる

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!!」

やりやがった、マジでやりやがった
竿と玉二つ持っていきやがった!!!

「おめでとうゲオルギオス…君は宦官だ
さようならゲオルギオス、フラガラッハで失血死しろ」

丁寧に二度も腹を刺しやがって…

俺はそのまま這ってリノンのところまで藻掻いた
俺しか知らねぇ
アイツは迷路の隠し部屋に隠したからだ


――――あの後コルウスにフラガラッハで腹を刺されて、刺すだけ刺しといてコルウスは空のウヤを追った
ガン無視かよ……

どうせ治ると過信して、そのまま西塔に戻った

腹から血が出てる…止まらねぇし治んねぇ…
死にたくない死にたくない死にたくない!!!
腹を抑えてリノンの所まで後退した、兵士に治癒術かけさせても治んねぇからイライラして殺した

「…ゲオ兄?」

リノンの治癒術でも治らねぇ、終わった…今度こそ本当のDeadEnd。
人生GAMEOVER

死がこんなにも恐いなんて思わなかった、恐らく800年ぶりだろう

「…一人で死にたくねぇよぉ…リノン、約束したよな昔…
死ぬ時は一緒だって」

そこにあった剣でリノンの腹を突き刺した
「兄ちゃん…なんで」

「お揃いだぁ…」

もう瘴気の影響で精神狂ってた
怨まれてたから味方兵士にも刺されて、イライラして頭潰した

這いつくばって逃げるから、俺も這いつくばってズルズル廊下を追いかけた

「待てよリノーン…」
「こっち来るなよぉ…」

「じゃあなリノーン…大好きだったよ…俺の可愛い可愛い妹分
来世でまた会おうな」

やっと追い詰めて、止めの一撃刺そうとしたらユイムに後ろから刺された
キレてあいつの首掴んで

「ユィムぅ…お前はそうやっていつも俺の邪魔をするぅ
昔からその眼が気に食わなかった、綺麗なブルーサファイア
マノリタの海の髪色で好きだった…

その眼俺にくれよ?」

昔からあの女の冷たい目が
俺を否定したお前のパッパと同じ目つきが…

片手で女の右目を抉ると綺麗なブルーサファイア、そのまま飴食うみてーに食べちまった
リノンは怯えてて、蒼白してた

「ひっ…もうやめてよ、ゲオ兄ぃ…そんなことする兄ちゃんじゃ無かったよ
あたし達のこと、いつも守ってくれて…」
って泣き出して、ちょっと罪悪感出てきた

ユイムは俺を睨み続けた、憎悪の眼
イイねぇ最高だねぇ…真っ直ぐ俺を視てくれる
「…こんなにもお前を憎いと思ったの、生まれて初めてよ
リノンは、連れて逝かせない…私の可愛くて大事な妹を、お前になんかやらない

貴方と心中するのは残念無念・美人ムーンライトな私、十分お釣りが来るでしょう?」

「ああユイム、お前は本当に憎くて愛おしいよ…
その澄まし顔を、無茶苦茶に犯りたかったんだけどな
お前で良いよ」

もう一度細ぇ体を素手で貫くと、簡単に貫通した
なんかエロイね

「…兄さん、私、もう目が見えないの」

リノンは遂に気を失っちまって、こいつも死ぬんじゃないかと今更心配した
じゃあユイムがずっと治癒術かけてたから、大丈夫だろ
生きるか死ぬか、ロシアンルーレット、Life The Game

「兄さん、私、兄として貴方のこと愛していたのよ…私の二回目の初恋
ごめんなさい…私が、もっと…素直に…
兄さんの孤独を理解して…」


ユイムぅ、死んじまったのか
心臓の音が聞こえねぇ
勝手に泣いて謝って、死んでった

「ハハ…お前はそうやってすぐ抱え込む、お前はなーんも悪くねぇのにな
馬鹿真面目で騙され易いしお節介
お前を道連れにするのも悪くねぇな
俺も、お前がずっと好きだった…笑うと可愛い妹」

壁にもたれかかってユイムを抱き締めて、頭撫でた
お前の事も愛していた、母親や姉のような口うるさい女
時に妹で恋人で夫婦?


お前から求婚された時はめんどくせー重い女と思いながら正直嬉しかった。あの時は兄妹だと思ってたからまだ理性があった。
あの時の俺は若い、本命は大事にするがその分性欲処理に他の女抱くようなクソヤローだ。
きっとお前は泣いて許しちまうんだろう?くっつかねー方がお互いの為だ。

死がこんなにも身近に感じられる
マノリタ、愛していた
お前の娘達も全て

来世では…実の兄妹として、また馬鹿やりてぇなユイム
昔みたいに手を繋いで俺も眠るよ…

800年12月25日 ゲオルギオス・ジャバウォックと羽衣 唯舞 相討ちにて戦死
        煌花 莉音は801年1月7日まで昏睡状態から目覚める

結局、来世で双子の兄妹・不比等と神久夜に生まれ変わって喧嘩して…
不比等は最期の最期に神久夜を異性として愛してしまい、相討ち心中するんだよなぁ…
俺、「兄妹として」って願ったのに…な

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