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私が先に好きだったのにという話
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幼馴染のあいつは、まあ人気だった。
早いところ告白しようとも思ったが、互いになあなあの生ぬるい関係が心地良かったのが原因としては大きい。
あいつもまた、そうだったのだろう。
だからあいつが私に彼女を紹介してきた時に。
その彼女と呼ばれる人間が、私と親友だと言ってきた人間だと見た時に。
私は何とも形容し難い醜悪の感情を抱いたのだ。
されど醜悪の感情は暴力的な行動として表出せず、逃避のそれとなって出た。
独り暮らしをしたいと両親に言い、東京にある大学一貫校に通うことを願ったのだ。
幸いにして、学力だけは優れている私である。
奨学金も貸し出しではないところを見繕った。
家については、叔母さんに事前の約束を取り付けている。
幼馴染が彼女を得てから三日、私は学校にも行かず、淡々と準備を進めたのだ。
そして誰にも見送られることなく、見送ることを許さず、独りで東京への道を行く。
早いところ告白しようとも思ったが、互いになあなあの生ぬるい関係が心地良かったのが原因としては大きい。
あいつもまた、そうだったのだろう。
だからあいつが私に彼女を紹介してきた時に。
その彼女と呼ばれる人間が、私と親友だと言ってきた人間だと見た時に。
私は何とも形容し難い醜悪の感情を抱いたのだ。
されど醜悪の感情は暴力的な行動として表出せず、逃避のそれとなって出た。
独り暮らしをしたいと両親に言い、東京にある大学一貫校に通うことを願ったのだ。
幸いにして、学力だけは優れている私である。
奨学金も貸し出しではないところを見繕った。
家については、叔母さんに事前の約束を取り付けている。
幼馴染が彼女を得てから三日、私は学校にも行かず、淡々と準備を進めたのだ。
そして誰にも見送られることなく、見送ることを許さず、独りで東京への道を行く。
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