エルフだと思った? 残念! エルフじゃなくてゴブリンでした!

広畝 K

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四章「町へ行こう」

168話

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 二人が物珍しげに品々を見ていると、

「いらっしゃいっすー」

 気の抜けたような声を出して、店の奥から女性がやってきた。剣と盾が可愛らしく描かれたエプロンを着ていることから、恐らくは店員なのだろう。気の抜けたような軽い笑みを浮かべながら、女性店員は二人に近づいてきた。

「何を買いに来たっすかねー? ご希望があれば自分が案内・品を出してくるっすけどー」

「私の召使いが着られるような、丈夫な服が欲しいのです」

 それを聞いた女性店員は、七之上を見た。上から下まで隙なく見つめる目つきは鋭く、防具屋に勤めているだけのことはあるらしい。
 すぐに、ふむり、と頷いて、

「召使いさんは見たところ、基礎体力はそこそこありそうっすけど、鎧を着られるような体格はしてないっすね」
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