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四章「町へ行こう」

153話

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 ともあれ、町である。その名は、二人とも聞いていなかった。
 賑わいと活気のある町で、通りのあちこちに食べ物の屋台が出ている。屋台から漂ってくる食べ物の匂いは七之上の胃袋を刺激するが、金がないので買うことはできない。七之上は泣く泣く屋台の掛け声を無視して、エリザベスの後に続く。

 進む先は、決まっている。決まっているのだが、

「冒険者協会ってどこにあるんでしょうね?」

「冒険者って言うくらいだから、一般人より強そうな奴らが入る場所だろな」

 肝心なその位置を聞いていなかった二人は、視界に入った屈強そうな男に目星をつけ、後をつけていくことにした。
 上手く行けば、彼に続いて冒険者協会に入ることができるであろう。
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