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四章「町へ行こう」

146話

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 夜中に、魔物による襲撃はなかったと言って良い。
 はぐれと見られる魔物が二回、野営地の周りをうろついていたそうだが、弓での威嚇射撃によって、瞬く間に逃げ去っていったらしい。

 すっかり雲が流された空は、明るく白みがかっている。
 そんな朝も早い時間に、七之上は苦もなく起き上がった。

 多少肌寒くはあるが、結界内の温度はある程度保たれているため、風邪を引いたということもない。七之上のトイレは平原に穴を深く掘って済ませ、夕食より十分な量の朝食を取って終え、すぐに街道を出発した。
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