エルフだと思った? 残念! エルフじゃなくてゴブリンでした!

広畝 K

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四章「町へ行こう」

141話

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「じゃあ頂きましょうかね」

 七之上は手を合わせて、食事の開始を宣言する。
 食事の内容は、当然ながら森で採れたものになる。
 動物や魔物の肉を乾燥させたものや、樹に成っていた果物などだ。
 飲料は、泉の水を持ってきている。

「うまうま」

 肉は一口で食べるのを止め、果物を食していた七之上は、エリザベスが何も口にしていないことに気がついた。果物はおろか、水にすら手をつけていない。

「あれ? 食わんの?」

「はい」

 と言って、エリザベスは七之上の顔を見たまま、食事に手をつけようとしない。
 その理由として、体質の違いを彼女は挙げた。
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