エルフだと思った? 残念! エルフじゃなくてゴブリンでした!

広畝 K

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四章「町へ行こう」

139話

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 野営とは言っても、主に七之上を守るためだけに行われるものである。
 今までは幸いにして魔物に遭遇してはいないが、夜になると遭遇率は昼とは比較にならないほど増える。暗くなるだけではなく、夜行性の魔物が多いためだ。そのため、無闇に動かずにその場で留まり、夜が明けるのを静かに待つのである。

 七之上は背負いかごから薪を幾つか取り出すと、その内の太い一本でもって地面に少し広く浅めの穴を掘り始めた。そして掘った穴の中で、薪をその中で組んでいく。
 エリザベスが見るところ、適当に組んではいるものの、その組み方に迷いがないところから、多少の心得はあるようにも思われた。
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