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四章「町へ行こう」

135話

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 腰が抜けた七之上を腕に抱き、かごを背負ったエリザベスは再び歩き始めてからそれほど時間も掛けずに街道を発見した。

 しかし、

「この街道は今は使われていないようですね」

「まあ、そうだろうな」

 二人の見たところ、その街道は既に大部分が雑草に覆われ、使い物にならない程度には風化が進んでいた。
 けれども実際のところ、この街道跡がディーネから聞いていた街道であることは恐らく間違いないであろう。

 ディーネの持っていた情報が、古すぎたのである。

「とすると、町ももう滅んでるってこともあるな、こりゃ」
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