エルフだと思った? 残念! エルフじゃなくてゴブリンでした!

広畝 K

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四章「町へ行こう」

128話

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 一条の光すら射さぬ暗い森の中を、二つの気配が疾駆する。
 先を行くのはエリザベスであり、後をついて行くのは七之上である。

 二人とも光が無いにも関わらず、その足取りは軽快で速い。
 エリザベスはともかく、七之上すらその身こなしが軽いのは、魔法によって身体能力の強化が行われているからだ。

 とは言っても、簡単な補助の魔法であるため、それほど強力には働かないものである。にも関わらず、先を行くエリザベスについていけるのは、数日間に及ぶ彼の努力の賜物であったろう。
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